VRMMOでスナイパーやってます

nanaさん

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勘違い

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目が覚める

そこは見覚えのある場所

研究所の一室でした

寝起きであまり身体が動かないので少し安静にします

すると扉が開きました

「おや、起きたのかい」

「博士さん」

「うーむ..君にさん付けされるのは違和感でしかないね」

「私は何故ここに?」

「彼が連れて帰ってきたんだよ 重傷だった君をね」

「大丈夫か!?無事か!?」

「大丈夫ですよ シュバルツさん ありがとうございます」

「君は本当に...私達と違って君は死んだら終わりなんだぞ...」

私を抱きしめそう言うシュバルツさん

そんな私達を見る博士は不思議そうにこちらを見てました

「あれ?でも君は..」

「博士さん」

「ふむ..そうかい 分かったよそっちの方が面白そうだしね」

「シュバルツさん 落ち着いて 私は生きてますから」

「片腕を失ってたのに何を言う...此奴が居てくれて良かった..俺がちゃんと考えていれば...」

「もう終わったことですから 私は気にしてみせんし」

「俺が気にするんだ...」

「そうですか...なら1つ お願いしても良いですか?」

「ああ、なんでも聞こう」

「私と友達になってください!」

お姉様や有栖 時雨や隊長達が居ますが彼女達とはまた違う...友達です

彼女達は私の大切な方で親友で家族です

だから友達というものは今まで居たことがありませんでした

「友達...か 分かった 喜んでなろう」

「ありがとうございます!これからもよろしくお願いしますね!シュバルツさん!」

そういえばいつの間にか付けていたペストマスクやシスター服が患者服に変わっていた

「私はもう元気ですから 大丈夫ですよ」

「そう..か 無理はするな」

「勿論です!」

「あー、2人とも話し込むのは良いんだが目覚めた彼女の容態確認をする 騎士は出ていってくれたまえ」

「..分かった 私はまた西の荒野に向かう 何かあったら言ってくれ」

「分かりました!それと..連絡取れるようにあれをやりましょう!」

「あれ...フレンド登録か良いぞ」

この世界では神様の力で住人であるNPCも配信 ステータス閲覧 フレンド登録が出来ます

だから違和感を持たれないのです

勿論 表記上は自由に変えれる為 私はNPCとプレイヤーを判別出来る物を消しています

便利な事に人によって表示する名前を変えれるのです

何か理由があるんでしょうけどそこまで調べることではありませんね

「それじゃあまた会おう」

「はい!」

シュバルツさんはそう言って出て行った

「..それで君は一体何をしてるんだい?」

「色々ありまして..仮面を被ることにしました」

「つまり..RPロールプレイという認識で良いかい?」

「よく分かりませんが..それで合ってると思います」

「OK 分かった..それで髪色も目の色も変わってるし何かあったのだろう?」

髪色はともかく..目?

「前までは赤だったのに今じゃ青色だよ」

「青色..ですか」

「何があったのか聞きたいが...話せるような事じゃ無いだろう?」

「そうですね...話して良いのか分かりません あ、でも面白いアイテムの情報は渡せますよ!」

「ほう どんなのだい?」

「職業枠を増やしてくれる宝玉です!」

「...」

「博士さん?」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

「えっ?」

「なんだいそのアイテムは!?そんなの知れ渡ったらプレイヤー全員が血眼になって探すよ!!!」

「貰い物なので...」

「どうやって貰ったのさ!!?その様子から使ったんだろうけどさ!!絶対に言いふらさないでよ!?混乱起きるからね!?」

「わ、分かりました..」

「ならよろしい..はぁ...とんでもない爆弾を定期的に落としてくるね君は...」

「かなり貴重品らしいのですが私の為にくれたのです」

「...上げた人は教えられるかい?」

「...おばあさま です」

「おばあさま...もしかして教会の職業選択の時に案内してくれた人かい?」

「はい」

「....そうかい..とりあえず着替え時な 」

「分かりました」

その場で【変装】を使ってシスター服とペストマスクを着る

「あ、それと博士さん」

「どうした?」

「十字架..ありがとうございます あれのお陰で助かりました」

「それなら良かった 使い心地はどうだい?」

「魔法の媒介として【魔法陣】と合わせて使用しましたがとても強かったです!」

「待て待て待て」

「え?どうかしました?」

「【魔法陣】と合わせてだって?そんなことやるプレイヤー今まで居なかったよ!」

「そうなんですか..?」

「まず【魔法陣】と杖とかの武器を同時に媒介にして発動する人がプレイヤーにはいないからね...」

「意外と思いつきそうなものですが...」

「プレイヤー達は魔法という固定概念に縛られてるせいで想像力が足りないんだよ ま、君がどんどん魔法を開拓してくれれば私もやれることが増えるからね 勝手なお願いだが頼むよ」

「分かりました!では定期的に報告しますね!」

「それは助かるよ」

「それで早速報告です!」

「は?」

「聖魔法なんですが...詠唱が要らず名前を言うだけで発動出来るみたいです」

「は?」







「えーっとつまり普通の魔法は詠唱が必要だけど聖魔法は詠唱の代わりに思いが必要と?」

「はい!ヒールを使うなら治したいって思い ターンアンデットを使うなら安らかに眠って欲しい という思いで使ってます」

「...情報を集めた感じ聖魔法も詠唱が必要って聞いてたんだがねぇ...どうやら純粋無垢な人や慈愛溢れる人は違うらしい」

「報告は以上です!」

「ありがとう こんな爆弾何個も落としてくれて...嬉しそうに報告してくれるから言うにも言えないよこりゃ...」

「それじゃあ私はまたお祈りしてきますね」

「ああ、そうかい それとまた無茶をしないようにね 君は痛覚設定をリアルとほぼ同じにしてるんだから」

「勿論です!それではまた会いましょう!博士さん!」

「ああ、またね」





「はぁ...悩みの種が増えたよ...検証しがいがあるのは良い事だが...この情報どう扱おうかな...ああ..尊い見てぇ...」


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百合はまだ待ってくれ..私も書きたい...書きたいのだが...申し訳ない!
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