VRMMOでスナイパーやってます

nanaさん

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【剣聖】と一緒

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「...なんの用?」

「君がこの森に入ろうとしてたのを見たから...出来れば一緒に同行できないかな って」

「...あなた達は強いよ?」

「...前回のお詫びも兼ねてるんだ」

前回...ユニークボスの時か

「あれは私も悪かったからお互い様」

「そうか...」

ちょっと残念そう

偶には他の人と狩りをするのもありかな?

やってみようかな

「じゃあ行く?」

「! 良いのかい?」

「うん、行きたそうだし」

「良かった...それじゃあ自己紹介といこうか 僕の名はセイン 他の人からは【剣聖】と呼ばれてるね  光魔法と長剣を使っていて前衛をこなせるよ よろしく」

【剣聖】...セインがそう自己紹介した後にパーティーメンバーと思われる女性が3人出てくる

「私の名前はミラ 魔法使いよ 四属性の魔法を使うわ 役割としては後衛ね よろしくね」

物腰柔らかそうな赤髪のミラという女性

「私の名はティティ 大盾とメイスを扱います   一応聖魔法も習得しています 役割はタンク よろしくお願いします」

真面目そうな雰囲気を纏った青髪のティティ

「私の名前は~スージーだよ~ 弓矢と短剣 を使ってて~役割は索敵や罠解除だよ~」

おっとりした感じの緑髪のスージー

「私の名は...」

本当のプレイヤーネームを名乗るのは後々トラブルが起こりそう

また偽名を考えないと...

んー....クロエにしよう

理由?過去に始末した相手の1人がそんな名前をしてた気がするから

でも苗字が無いと違和感かも...彼らの私への認識は 住民だからね クロエだけじゃ違和感を持たれるかも...どうしよう....クロエって見ると黒を連想出来る 黒は夜の色...確かどこかの国だと夜を...ノワールと言っていた 響きよしっ 相性よしっ これにしよう

「..クロエ・ノワール」

「クロエちゃんね 良い名前ね~」

「ノワール?どこかで聞いた気が...」

「どうしたの?ティティ」

「..いや、なんでもない」

「ん、じゃあ行こう」

「そうだね それじゃあ行こうか」



「これはすごい...」

「...そりゃ1人で討伐出来るよねって話で...」

「経験値がこちらに入ってきてるのが申し訳なく思います...」

「クロエちゃんすごいね~」

私は事前にセインに確認を取った

『敵、殲滅していい?』

『前回のお詫びも含めて倒したいなら良いよ』

『了承は得た あとは殺るだけ』

私は色んな魔法を使いながら敵を倒していた

魔法は使うことで熟練度が上がる だから魔法陣を媒介して使う

流石に魔力が切れかけるけど博士お手製のMPポーションを飲んで補給する




そうしてしばらくすると森は静かになっていた

「ん...終わった」

魔物の返り血と思われる黒い液体が私に掛かっている

「...とりあえず返り血落とそうか」

「ん 【浄化】」

「光魔法は使っていたみたいだけどそこまでの熟練度なのね...私もまだまだだわ...」

「レベルが違う...」

「魔法 好き?」

「私?」

「うん」

「魔法は...好きな方ね」

「なら次の..強い敵を任せてくれるならとても良いものを見せてあげる」

「良いもの?」

「うん」

「どうする?」

「私は構いませんよ 」

「私も同意見~」

「僕も同じさ」

「ならお願いするわ」







「ん...」

『黒夢の森の主 エルダートレントとの戦闘が始まります』

「デカい...」

「これ程まで大きいとは...」

「これをあの子は1人で...」

「尚更前回が申し訳なくなるね...」

「皆はそこで防御に徹してて..」

私は返事を聞かずに突っ込む 身体を捻り 地面から突き出してくる根っこを避け こちらを貫こうとする枝を飛んで避け その上を駆けていく

右から来る弦を身体を後ろに反らして避け そこから起き上がる勢いを利用して前方倒立回転をして左から来る枝を避け 走り続ける

そうすると今度は私が駆けている弦を大きく揺らしてきたのでそれに合わせて大ジャンプ

すると空中に浮かんだ私を狙おうと複数本の弦が私を狙ってくるのでそれを避けてその弦に垂直ではあるが足をつけて駆ける

その途中でも枝や弦 魔法は飛んでくる

それをさっきのように右 左に避け そのままスピードを利用して軍刀を抜き 【魔化】を使い 軍刀に魔力を流し込んで

「シッ!!!」

上から垂直に一閃 二閃とエルダートレントの目を切り裂く

するとエルダートレントは混乱して暴れ始めるので距離をとる

「大丈夫かい!?」

「問題無い それと今から見せる 巻き込まれないように注意して」

「巻き込まれないように...?」

せっかくだからこの前手に入れた【無詠唱】を活用しよう

【殲滅魔法】の【竜の吐息】を使うと念じると私の後ろに巨大な魔法陣が生まれる

「っ!?」

「何この巨大な魔法陣...」

「初めて見ましたよこの規模は...」

「クロエちゃんすごい~!」

どうせならこの前手に入れてた【二重詠唱】も使おう

すると巨大な魔法陣の中にそれよりサイズが小さくなった魔法陣が展開される

「これでいいかな...よく見てて」

「更に魔法陣が...?」

「皆 万が一のことがある防御体制を取っておくんだ」

「了解です 」

「はーい」

「分かったわ」

「...来て」

私がそう呟いたと同時に魔法陣が光り輝き双竜の首が召喚された

「竜だと...!?」

「召喚魔法...!?」

「嘘...」

「すご~い!」

『『GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!』』

双竜は咆哮をあげた後 放つ

竜を象徴するあの技を

先にあるものを全て消滅させる破壊の光を

「放て 【竜の吐息ドラゴンブレス

その瞬間 世界から音が消え 世界が白く染まり切る

それは数秒間の事であり その直後に

ズガァァァァァァァン!!!!

と轟音を立てて全てを壊す 破壊の音が聞こえる

世界が元の世界に戻ると...そこにエルダートレントの姿は無く 光の通った跡は何も残っていなかった

「どう?」

「...」

「ミラ?」

「こ、これは...一体どう言う...魔法...なの..」

「これは..竜を首だけ召喚して 破壊光線を撃ってもらう 単純な魔法...らしい」

「一体どうやったらそんな魔法を...」

「これは凄いね...詠唱も無しにこんな魔法を...」

「クロエちゃんすごいねぇ...」

『黒夢の森の主 エルダートレントを討伐しました 報酬を付与します』

「宝箱...要らないからあげる」

「えっ!?それは悪いよ...」

「でも私は要らない」

「でも君が1人で倒したし...」

「...」

じーっとセインを見つめる

「ぐっ..で、でもさ...」

「...」

「うぅ..だけど...」

「...」

「わ、分かったよ!!有難く受け取るね!」

「ん」

「負けたね」

「負けましたね」

「負けちゃった~」









「私はこの先に行く 皆は?」

「僕達は...まだ早そうだから行かないことにするよ それに..君にボスを全任せして行くなんてゲーマーの血が許さないからね」

「ゲーマーの...血? セインは...何か有名な貴族?」

現代の用語だけど 反応しちゃダメ 知らないふりをしなきゃ この世界に生きてる人を演じるのにはそういうことをしないと

「ああ、そういう事じゃなくて...まぁ...譲れない事がある ってことだよ」

「...そう なら頑張って」

「勿論さ ありがとう 僕達に果ての一部を見せてくれて」

「果て?よく分からないけど 良かった」


そうして私はセイン達と別れ 森の奥へと進んだ





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