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3、ひも尾行する
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すずさんの会社の休みの前日。
僕はいつも通り朝の家事を済ませてから尾行をすることにした。
ひっそりと会社のビルの影に隠れて、すずさんが出てくるのを待つ。
影から付けていこうという作戦だ。
朝、仕事に行く時すずさんは、僕に今日も帰りが遅くなると言っていた。
だから、今日はぜったい、すずさんは飲みにいくそう見込み張り込みをすることにした。
すずさんはお昼を外で食べにいくとき、他に男がいないか調べたが、一人でパンを買って会社に戻るだけだった。
すずさんの会社は女しかいないという事を思い出し安堵した。
けれど、今夜は違う。
絶対どこかで飲みに行くはずだ!
待つ事5時間。会社が終わった。
すずさんは女友達と一緒に飲みに行くのだろうか?
僕達が住んでいる所は東京都心という訳ではない。
S県の新都心の近くの街だ。
けれど駅前はとても華やいでいる。
会社帰りの人とかが帰りに飲みに行く所は沢山あった。
すずさんに気付かれないように素早く建物の影に隠れながら後を追う。
途中で、すずさんと一緒にいた女の人たちは駅前で別れた。
すずさんは一人になった。
すずさんは横断歩道を渡らずに車が通らないところを見計らって、走って反対側の歩道を歩く。
僕もここで見失ってしまっては今までの尾行が無駄になると思い、同じように歩道に飛び出した。
すると、トラックが法廷速度を無視して走ってきた。
「死にてーのか!コノヤローーー!」
と急ブレーキでトラックが僕がぶつかる寸前で止まった。
その騒ぎですずさんがこっちの方を向いた。
慌ててすずさんに気付かれないように、トラックの影に隠れる。
トラックの影で一発トラックおやじにゴツかれたが、バレるよりましだった。
一発殴られてから、すずさんを人込の中から探し出し、また遠くから尾行をする。
すると、薄ぐらい角を曲がって、すぐ近くの店の中に入った。
その店は僕にとってというか、多分いかがわしい場所が嫌いな真面目な人は決して入らないお店だった。
オレンジ色のライトに照らされたオシャレな雰囲気の看板。
看板は英語でなんて書いてあるかわからなかったが、
ホストクラブと小さくサブタイトルののようにカタカナのネオンが光っている。
「こっ…ここって……ホスト…クラブ……」
ホストクラブ
そこは男の園。
いい男ぞろいで、女性達を紳士的にもてなし、お金をとるお水の世界…
そんなところに、すずさんは入っていったなんて!?
僕はとても驚いた。
男の所在を調べるために尾行を続けていたが、完璧黒ではないか!
恋人の話をしたりしないのは、ホストがいるから、 恋人はいらないということなのか?
ホストにすずさんはハマっているということなのだろうか?
けれど、すずさんは僕と同じでそういう不実きまわりない男が嫌いではなかったか?
ホストはどう考えてもヒモと同じくらい不実な男どもの集まりではないか!
その中にすずさんが本気で好きになった男がいるとか…?
ぐるぐると疑いの思いが頭の中をめぐる。
そう思うとまたしてもいても立ってもいられなくなった。
僕はいつも通り朝の家事を済ませてから尾行をすることにした。
ひっそりと会社のビルの影に隠れて、すずさんが出てくるのを待つ。
影から付けていこうという作戦だ。
朝、仕事に行く時すずさんは、僕に今日も帰りが遅くなると言っていた。
だから、今日はぜったい、すずさんは飲みにいくそう見込み張り込みをすることにした。
すずさんはお昼を外で食べにいくとき、他に男がいないか調べたが、一人でパンを買って会社に戻るだけだった。
すずさんの会社は女しかいないという事を思い出し安堵した。
けれど、今夜は違う。
絶対どこかで飲みに行くはずだ!
待つ事5時間。会社が終わった。
すずさんは女友達と一緒に飲みに行くのだろうか?
僕達が住んでいる所は東京都心という訳ではない。
S県の新都心の近くの街だ。
けれど駅前はとても華やいでいる。
会社帰りの人とかが帰りに飲みに行く所は沢山あった。
すずさんに気付かれないように素早く建物の影に隠れながら後を追う。
途中で、すずさんと一緒にいた女の人たちは駅前で別れた。
すずさんは一人になった。
すずさんは横断歩道を渡らずに車が通らないところを見計らって、走って反対側の歩道を歩く。
僕もここで見失ってしまっては今までの尾行が無駄になると思い、同じように歩道に飛び出した。
すると、トラックが法廷速度を無視して走ってきた。
「死にてーのか!コノヤローーー!」
と急ブレーキでトラックが僕がぶつかる寸前で止まった。
その騒ぎですずさんがこっちの方を向いた。
慌ててすずさんに気付かれないように、トラックの影に隠れる。
トラックの影で一発トラックおやじにゴツかれたが、バレるよりましだった。
一発殴られてから、すずさんを人込の中から探し出し、また遠くから尾行をする。
すると、薄ぐらい角を曲がって、すぐ近くの店の中に入った。
その店は僕にとってというか、多分いかがわしい場所が嫌いな真面目な人は決して入らないお店だった。
オレンジ色のライトに照らされたオシャレな雰囲気の看板。
看板は英語でなんて書いてあるかわからなかったが、
ホストクラブと小さくサブタイトルののようにカタカナのネオンが光っている。
「こっ…ここって……ホスト…クラブ……」
ホストクラブ
そこは男の園。
いい男ぞろいで、女性達を紳士的にもてなし、お金をとるお水の世界…
そんなところに、すずさんは入っていったなんて!?
僕はとても驚いた。
男の所在を調べるために尾行を続けていたが、完璧黒ではないか!
恋人の話をしたりしないのは、ホストがいるから、 恋人はいらないということなのか?
ホストにすずさんはハマっているということなのだろうか?
けれど、すずさんは僕と同じでそういう不実きまわりない男が嫌いではなかったか?
ホストはどう考えてもヒモと同じくらい不実な男どもの集まりではないか!
その中にすずさんが本気で好きになった男がいるとか…?
ぐるぐると疑いの思いが頭の中をめぐる。
そう思うとまたしてもいても立ってもいられなくなった。
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