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遠征軍と未踏の特殊区画と人の悪意
98 常雨の湿地
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偽物の空に浮かぶのは極彩色の雲。
雲と同じ色の毒々しい雨が降る。
地面に落ちた雨は霧になり視界を遮る。
霞んだ視界に映るのは、どこまでも広がる七色の湿地。
まるで現実離れしたその光景は、極楽浄土を描いた絵画のようだ。
もっとも、遠征軍には景色を見物する余裕などない。
丸い穴の下では大量の魔物が待ち構えており、遠征軍はそのまま戦闘に突入した。
無数の魔物が遠征軍に殺到する。
迎撃する遠征軍。だが魔物の質は高い。
降りしきる雨と泥の地面が、追い打ちをかけるように遠征軍の体力を奪っていく。
「やぁっ!」
シオンの持つ祖白竜の短剣が、マッドゴーレムの泥の壁を突き破り、核を破壊する。
極彩色の世界にあってなお、その白銀の輝きは圧倒的な存在感を放つ。
「次です!」
シオンはその勢いのままに二匹目の魔物を仕留めようとするが、
「っ、足が…」
膝まで達する泥に阻まれ、勢いを殺される。
水を含んで泥状になっている地面は、機動力を武器とする獣人の天敵だ。
踏み込み、着地、踏ん張り、ぬかるんだ地面はあらゆる動作の邪魔をする。
慣れない環境に、シオンの動きは精彩を欠いていた。
「た、助けてくれ、身体が沈む!」
悲鳴を上げているのはドワーフだ。
徐々に体が泥の中に沈んでいく。
地面は所々が深くなっており、もがけばもがくほど沈んでいく底なし沼になっているのだ。
「これに捕まりなさい!」
人族の冒険者が薄い板を放り投げ、ドワーフを助ける。
板はコレットが遠征軍に配備している道具だ。
レインベル領で採れる特殊な木材を加工したもので、高い浮力を持つ。
その板を泥の上に置くことで体重を分散し、身体が沈むのを止めることができる仕組みだ。
「総員、できるだけ足を止めて戦ってください!方円陣を維持。常に足元に注意を。泥は場所により密度や深さが異なります。板を過信してはいけませんわ」
泥の中から襲い掛かってきた巨大なカバ、マッドヒッポの眉間を青竜のレイピアで貫きながらコレットが指示を出す。
遠征団の装備している靴には薄い板状の木材が固定されている。
先ほどドワーフを助けた冒険者が投げた板と同じ素材を用いており、体重を分散することで泥の上を歩くための道具だ。
これがあるとないでは雲泥の差だが、それでも場所によっては体が沈むのを止めることができない。
「ぐわぁあ!」
「ぐぅ、この!援護をくれ!」
ドワグルが叫ぶ。
「任せろ。弓隊、放て!」
特に苦戦を強いられているのはドワーフだ。
すでに戦闘不能の者が数名出ている。
元より重い装備に加え、身長が低く体重の重いドワーフは、地形の影響をもろに受ける。
「3時方向、マッドゴーレム3だ!対処不可、援護を!」
マッドヒッポの牙を受け流し、カウンターを繰り出しながらゴルオンが叫ぶ。
獣人の武器は機動力と、その速度から繰り出される攻撃力だ。
だが足場が悪く、獣人は機動力を削がれ戦力が半減していた。
「了解だ。火壁で分断しろ!右から崩せ!」
「はい!」
ゴルオンの救援要請を受け、人族兵士の一隊が獣人の援護に回る。
スピードで獣人に劣る人族だが、特殊区画では獣人に勝る動きを見せていた。
盾と火壁でマッドゴーレムの動きを止め、槍で一体ずつ核を破壊し仕留めていく。
「大丈夫か」
「ああ、助かる。しかしなぜそれだけ動ける…なるほど、部隊を分けたのか」
「ああ、杖と板だけを持った工作班を臨時に編成した。底なし沼を杖で回避し、必要に応じて板で足場を用意する。俺たちのレベルは階層を上回っている。地形さえ無効化できれば戦闘員の数が少なくとも対処ができる」
「ふん、人族はさすがに知恵が回るな。力がない分、それを補う工夫が上手い」
「誉め言葉として受け取っておく。そら、次が来るぞ」
「ちっ、次から次へと。数が多い。…む」
方円陣の中央から無数の矢が飛来した。
エルフによる援護射撃だ。
風の魔法で威力を増した矢が、まるで爆撃のように魔物の集団を屠っていく。
「防衛線は、エルフの最も得意とするところだ。任せてもらおう」
エルフ代表、ルシアによる的確な統制射撃だ。
敵の戦力が過剰な場所を集中して攻撃し、局所的な優位を作り出していく。
「冒険者ギルドも忘れてもらっては困るな」
コウエンの繰り出した抜き手が、マッドゴーレムの核を抉り取る。
コウエン率いる冒険者ギルドの戦闘班も、スタンピードの経験により防衛戦を得意としている。
エルフの射撃で補え切れない戦力の偏りを、必要に応じて援護に入ることで円陣を維持する。
遠征軍は危うくも一定のバランスを保ち、確実に魔物を討ち取っていった。
戦闘開始から一時間。
次々と魔物が出現する。その勢いは衰え知らずだ。
どれだけの瘴気が充満しているのか。
襲い来る無数の魔物への対処で手一杯になる遠征軍。
全員が目の前に迫る魔物と、足元の泥に視線を向けていた。
コレットを除いて。
「戦闘を継続しつつ移動します。私に続きなさい!」
部隊の中央へ移動し、一人だけ空を見上げ雲の動きを追っていたコレット。
コレットは、ドス黒い雲が遠征軍の方向へ迫りつつあることに気付いていた。
極彩色の雨は、色ごとにそれぞれ違う効果を持つ。
絶え間なく降り続ける雨は、ただの雨ではない。
体を侵し、様々な状態異常を引き起こす毒の雨だ。
黄の雨は麻痺、紫の雨は衰弱毒、多くはレインベル製のポーションで耐性を得れば問題ない。
だが黒い雨は…。
GYUEEEEEEE
AAAAAAAAA
転進した遠征軍を追う魔物の集団に、黒い雨が降り注ぐ。
黒い雨を浴びた魔物の動きが鈍くなり、やがて黒色の彫像となり動きを止めた。
遠征軍に被害者は出なかった。
降り注いだのは【常雨の湿地】に適応した魔物すら屠る、【黒死の雨】だ。
対処は不可能。浴びることは死を意味する。
レインベルに伝わる文献において、最も強く警戒すべしと綴られている。
「これが黒い雨。伝承に違わず、恐ろしい代物ですわ」
遠征軍がここまで死者を出さずに戦えているのは、レインベルに残された文献があったからだ。レインベルを拓いたパーティは、【黒死の雨】で多くの犠牲者を出している。
「先人の犠牲に感謝を」
コレットは遠征軍に指示を出しつつも、レインベル家の積み重ねてきた歴史に改めて感謝を捧げた。
文献によると、まず魔物の波、次に黒死の雨が迫り、それを乗り越えた者に最後の試練が訪れる。
つまりは、
ボコボコボコ…
遠征軍の前方、底なし沼から大量の気泡が発生する。
淀んだ水が何者かに押しのけられ、盛り上がる。
「泥津波ですわ!ドワグル!」
「おう、任せろ!土壁!」
ドワーフたちが津波に合わせて魔法を発動、土の壁を展開する。
水の流れに対して角度を付けた、△の壁だ。
大量の水が土壁に衝突し、二手に分かれて遠征軍の両横へ流れていく。
「水を切る、か。なるほど、人族の工夫というのは本当にたいしたものだわい。土壁の魔法が形一つでここまで強固になるとはな。さて、次はどうするんだったか」
「総員、耳を塞ぎなさい!」
「そうだったわい!」
慌てて耳を塞ぐドワグル。
SYAGYAAAAAAAA!!!
全員が耳を塞いだ次の瞬間、出現した魔物の咆哮で【常雨の湿地】の空気が震えた。
【常雨の湿地】のボス、テンペスト・サーペント。
三つの首を持つ、巨大な蛇が遠征軍の前に出現した。
雲と同じ色の毒々しい雨が降る。
地面に落ちた雨は霧になり視界を遮る。
霞んだ視界に映るのは、どこまでも広がる七色の湿地。
まるで現実離れしたその光景は、極楽浄土を描いた絵画のようだ。
もっとも、遠征軍には景色を見物する余裕などない。
丸い穴の下では大量の魔物が待ち構えており、遠征軍はそのまま戦闘に突入した。
無数の魔物が遠征軍に殺到する。
迎撃する遠征軍。だが魔物の質は高い。
降りしきる雨と泥の地面が、追い打ちをかけるように遠征軍の体力を奪っていく。
「やぁっ!」
シオンの持つ祖白竜の短剣が、マッドゴーレムの泥の壁を突き破り、核を破壊する。
極彩色の世界にあってなお、その白銀の輝きは圧倒的な存在感を放つ。
「次です!」
シオンはその勢いのままに二匹目の魔物を仕留めようとするが、
「っ、足が…」
膝まで達する泥に阻まれ、勢いを殺される。
水を含んで泥状になっている地面は、機動力を武器とする獣人の天敵だ。
踏み込み、着地、踏ん張り、ぬかるんだ地面はあらゆる動作の邪魔をする。
慣れない環境に、シオンの動きは精彩を欠いていた。
「た、助けてくれ、身体が沈む!」
悲鳴を上げているのはドワーフだ。
徐々に体が泥の中に沈んでいく。
地面は所々が深くなっており、もがけばもがくほど沈んでいく底なし沼になっているのだ。
「これに捕まりなさい!」
人族の冒険者が薄い板を放り投げ、ドワーフを助ける。
板はコレットが遠征軍に配備している道具だ。
レインベル領で採れる特殊な木材を加工したもので、高い浮力を持つ。
その板を泥の上に置くことで体重を分散し、身体が沈むのを止めることができる仕組みだ。
「総員、できるだけ足を止めて戦ってください!方円陣を維持。常に足元に注意を。泥は場所により密度や深さが異なります。板を過信してはいけませんわ」
泥の中から襲い掛かってきた巨大なカバ、マッドヒッポの眉間を青竜のレイピアで貫きながらコレットが指示を出す。
遠征団の装備している靴には薄い板状の木材が固定されている。
先ほどドワーフを助けた冒険者が投げた板と同じ素材を用いており、体重を分散することで泥の上を歩くための道具だ。
これがあるとないでは雲泥の差だが、それでも場所によっては体が沈むのを止めることができない。
「ぐわぁあ!」
「ぐぅ、この!援護をくれ!」
ドワグルが叫ぶ。
「任せろ。弓隊、放て!」
特に苦戦を強いられているのはドワーフだ。
すでに戦闘不能の者が数名出ている。
元より重い装備に加え、身長が低く体重の重いドワーフは、地形の影響をもろに受ける。
「3時方向、マッドゴーレム3だ!対処不可、援護を!」
マッドヒッポの牙を受け流し、カウンターを繰り出しながらゴルオンが叫ぶ。
獣人の武器は機動力と、その速度から繰り出される攻撃力だ。
だが足場が悪く、獣人は機動力を削がれ戦力が半減していた。
「了解だ。火壁で分断しろ!右から崩せ!」
「はい!」
ゴルオンの救援要請を受け、人族兵士の一隊が獣人の援護に回る。
スピードで獣人に劣る人族だが、特殊区画では獣人に勝る動きを見せていた。
盾と火壁でマッドゴーレムの動きを止め、槍で一体ずつ核を破壊し仕留めていく。
「大丈夫か」
「ああ、助かる。しかしなぜそれだけ動ける…なるほど、部隊を分けたのか」
「ああ、杖と板だけを持った工作班を臨時に編成した。底なし沼を杖で回避し、必要に応じて板で足場を用意する。俺たちのレベルは階層を上回っている。地形さえ無効化できれば戦闘員の数が少なくとも対処ができる」
「ふん、人族はさすがに知恵が回るな。力がない分、それを補う工夫が上手い」
「誉め言葉として受け取っておく。そら、次が来るぞ」
「ちっ、次から次へと。数が多い。…む」
方円陣の中央から無数の矢が飛来した。
エルフによる援護射撃だ。
風の魔法で威力を増した矢が、まるで爆撃のように魔物の集団を屠っていく。
「防衛線は、エルフの最も得意とするところだ。任せてもらおう」
エルフ代表、ルシアによる的確な統制射撃だ。
敵の戦力が過剰な場所を集中して攻撃し、局所的な優位を作り出していく。
「冒険者ギルドも忘れてもらっては困るな」
コウエンの繰り出した抜き手が、マッドゴーレムの核を抉り取る。
コウエン率いる冒険者ギルドの戦闘班も、スタンピードの経験により防衛戦を得意としている。
エルフの射撃で補え切れない戦力の偏りを、必要に応じて援護に入ることで円陣を維持する。
遠征軍は危うくも一定のバランスを保ち、確実に魔物を討ち取っていった。
戦闘開始から一時間。
次々と魔物が出現する。その勢いは衰え知らずだ。
どれだけの瘴気が充満しているのか。
襲い来る無数の魔物への対処で手一杯になる遠征軍。
全員が目の前に迫る魔物と、足元の泥に視線を向けていた。
コレットを除いて。
「戦闘を継続しつつ移動します。私に続きなさい!」
部隊の中央へ移動し、一人だけ空を見上げ雲の動きを追っていたコレット。
コレットは、ドス黒い雲が遠征軍の方向へ迫りつつあることに気付いていた。
極彩色の雨は、色ごとにそれぞれ違う効果を持つ。
絶え間なく降り続ける雨は、ただの雨ではない。
体を侵し、様々な状態異常を引き起こす毒の雨だ。
黄の雨は麻痺、紫の雨は衰弱毒、多くはレインベル製のポーションで耐性を得れば問題ない。
だが黒い雨は…。
GYUEEEEEEE
AAAAAAAAA
転進した遠征軍を追う魔物の集団に、黒い雨が降り注ぐ。
黒い雨を浴びた魔物の動きが鈍くなり、やがて黒色の彫像となり動きを止めた。
遠征軍に被害者は出なかった。
降り注いだのは【常雨の湿地】に適応した魔物すら屠る、【黒死の雨】だ。
対処は不可能。浴びることは死を意味する。
レインベルに伝わる文献において、最も強く警戒すべしと綴られている。
「これが黒い雨。伝承に違わず、恐ろしい代物ですわ」
遠征軍がここまで死者を出さずに戦えているのは、レインベルに残された文献があったからだ。レインベルを拓いたパーティは、【黒死の雨】で多くの犠牲者を出している。
「先人の犠牲に感謝を」
コレットは遠征軍に指示を出しつつも、レインベル家の積み重ねてきた歴史に改めて感謝を捧げた。
文献によると、まず魔物の波、次に黒死の雨が迫り、それを乗り越えた者に最後の試練が訪れる。
つまりは、
ボコボコボコ…
遠征軍の前方、底なし沼から大量の気泡が発生する。
淀んだ水が何者かに押しのけられ、盛り上がる。
「泥津波ですわ!ドワグル!」
「おう、任せろ!土壁!」
ドワーフたちが津波に合わせて魔法を発動、土の壁を展開する。
水の流れに対して角度を付けた、△の壁だ。
大量の水が土壁に衝突し、二手に分かれて遠征軍の両横へ流れていく。
「水を切る、か。なるほど、人族の工夫というのは本当にたいしたものだわい。土壁の魔法が形一つでここまで強固になるとはな。さて、次はどうするんだったか」
「総員、耳を塞ぎなさい!」
「そうだったわい!」
慌てて耳を塞ぐドワグル。
SYAGYAAAAAAAA!!!
全員が耳を塞いだ次の瞬間、出現した魔物の咆哮で【常雨の湿地】の空気が震えた。
【常雨の湿地】のボス、テンペスト・サーペント。
三つの首を持つ、巨大な蛇が遠征軍の前に出現した。
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