算術の秘密

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テスト①

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テスト当日、まりは手元の紙をじっと見つめた。

日付:6月20日
時間:午前9:00~10:30
場所:学校の教室(机は個別に配置され、実技用のスペースも確保されている)

テストの形式

1. 数学テスト(筆記)
配点:100点満点
時間:60分
内容:計算問題・文章題・比・直角三角形・角度・面積など、基本的な応用まで


2. 実技数学テスト(体感型)
配点:100点満点
時間:30分
内容:算数や数学の原理を現実化する
評価ポイント:正確さ・創造性・効率性



時間配分

9:00~9:05:テスト説明・注意事項

9:05~10:05:数学筆記テスト

10:05~10:35:実技数学テスト

10:35~10:45:答案の確認と点数発表


「最初は数学テストか……緊張するな……」
まりの心の中に小さな不安がよぎる。

そのとき、さくのが隣の席に近づいてきた。
「まり、調子はどう?私は完璧な調子よ。何度も繰り返しテスト範囲を解いたし、実技も自信がある」
「私も頑張ったよ」
「そう。でも、あなたは私には勝てないわ」
「まだ始まってないよ」
「いいえ、結果は火を見るより明らかよ。」

そう言うと、さくのは静かに自分の席へ戻っていった。

そして、テストの時間が始まる。

教室にはたくさんの問題が並んでいて、まりの小さな不安がちらつく。しかし、心のどこかで理世の存在を感じた。

「あなたならきっと大丈夫、沢山頑張ってきたじゃない」
理世の声が、まるで背中を押してくれるように、まりの心に響く。

目の前の問題文に目を落とすと、理世が導いてくれるかのように、数式たちが手を引き、答えまでの道筋を示してくれる気がした。

心の中で思う――この問題、前に経験したことがある。そしてあの問題も……。私はこの計算式たちと、一歩一歩ここまで歩いてきたんだ。

角度を求める問題、計算問題、文章題。今まで積み重ねてきた努力の軌跡が、鮮やかに目の前に現れる。

「できる……ありがとう、理世……そして、今までの私の人生……」
まりの心は、静かな自信と共に満たされていった。

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