【王族転生】~王様になった俺は、SSS級チートで世界征服をする~

黒木理

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ソフィア

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 寝室に行くと、薄暗く魔法で灯りがついていた。

 ベッドに目をむけると、ソフィアが寝そべっていた。

 白く長い髪。

 彫刻のように端麗な美貌。

 細長い優美な手足。

 細い腰。

 ソフィアは薄い、清楚な白いネグリジェを着ていた。

 消え入りそうな程、儚い美貌のエルフの少女が、こちらに顔をむけていた。

 いつも通り、盲目のソフィアは目を閉じている。

「へ、陛下……」

 ソフィアが、頬を染めて呟いた。

  俺が首を傾げていると、ルイズが俺に耳打ちした。

「陛下、どうか、今宵、娘を抱いてやって下さいませ」

 ルイズが艶麗な声で言う。

「今夜か?」

 随分、唐突だな。

「はい。娘はもう十三才です。十分、女として機能はございます」
「それは知っているが、なぜ今夜なのだ?」
「もうじき娘は初陣を飾ります。王家の武運を分けて下さいませ。女神ヘルベティアの逸話のように……」
「ヘルベティアの逸話か」

 俺は得心した。

 ヘルベティアの逸話とは、王に抱かれた娘は戦場で生き残るという伝説だ。

 戦場に向かう女にとって、王家の血をひく男に抱かれるのは縁起が良いとされている。

 同時に、王も戦争前に女を抱くと、生き残れるという伝説がある。

 俺は一つ頷くと、ベッドに近づいた。

「ソフィア」
「は、……はい、陛下……」

 ソフィアが、いつも通りのオドオドとした口調で言う。

「お前は俺に抱かれる覚悟があるか?」

 俺は無理矢理、女を抱く趣味はない。それは女性に対して非礼だからだ。

 ソフィアは、コクコクと頷いた。

 そして、何度もずっと頷きを繰り返す。

「抱かれたい」

 と声に出して言うのは恥じらいがあるのだろう。

 俺は微笑して察する。

「陛下、娘にかわって感謝致しますわ。それと今夜、私もご一緒に……」

 ルイズが、服を脱ぎながら、俺の耳元で囁く。

「なぜ、ルイズが一緒に?」

 俺が驚いて問う。

「……わ、私、一人だと……、恥ずかしい……から……」

 ソフィアが、エルフ特有の細長い耳を真っ赤に染める。

「?」

 俺が戸惑うと、ルイズが説明する。

「ようするにソフィアは一人だと恥ずかしくて、嫌だから、母親の私と初めての夜とご一緒したいという事ですわ。どうか、娘の気持ちを分かってやって下さいませ。娘はどうにも繊細で……」

 ルイズが微苦笑しながら、上着を脱ぎ、ブラジャーをとって大きな乳房をあらわにする。

「母親と一緒の方が良いというのか?」

 俺が問うと、ソフィアがウンウンと深く、何度も頷く。


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