6 / 25
第六話 トントントンカラリンと隣組
しおりを挟む
舞台は、再び異様なる御前会議に戻る。
沖縄の失陥は実はそれ程の問題ではない。
どうにかこうにか連絡要員をドイツから持ち込まれていた設計図を基に作らていたロケットに括り付け沖縄に送り込むことには成功した。
沖縄にいた軍民のほとんどは統合され今は深い海の底で休眠状態にある。
今頃は上陸したアメリカ軍は目を白黒させて消えた日本人を探していることだろう。
では、何が問題なのであろうか?
それは、現在日本本土にいる人間すべてが変異してしまったということである。
変異とはなにか、来訪者たちは親切心と新たな同胞の発見に嬉しさのあまり日本人達に原型を留めない程の改造(彼ら曰く贈り物)を施してしまったことである。
平均身長3m、平均体重500キロ、その腕力は鋼鉄をいとも簡単に引きちぎり、速力90キロメートル、
陸上兵器のほとんどで殺傷は不可能な皮膚と内臓器官、水と太陽光さえあればその巨体を維持できる代謝能力等などである。
つまるところ日本人は歩く要塞となってしまった、
それのどこが問題だ、強靭で結構と思うかもしれない。しかし、急にこんな存在になってしまった存在が、今までの生活環境を維持できるだろうか?
答えは否だ。今本土にいる日本人は銃を持てば粉砕し、服は動きに耐えられず切れ端となり、あらゆる建物の床を粉砕し、天井に穴を空け、一切の現代科学の産物が手の中でガラクタにする有様である。
帝国海軍を例とすれば全ての艦艇が使用不能となっていた。
大和に至っては、立てこもった乗員を引きずり出すため隔壁と扉が引きちぎられ、勢い余った者が第一砲塔を折り曲、第一艦橋に飛び込んだ物はそのままの勢いで外に飛び出し自由落下のすえ人型の穴を空けるなど廃艦寸前の有様である。
ともかく列島の外に人を送り込めない、船も飛行機も操縦する事ができない、日本人は列島に閉じ込められた状態なのである。
アメリカ軍のとある将軍は日本を石器時代に戻してやると発言したそうだが、現状日本は石器時代どころか猿人の時代まで遡ってしまった。
かかる事態を打開するべく統合帝国全国民参加型御前会議がここに開かれているのである。
沖縄の失陥は実はそれ程の問題ではない。
どうにかこうにか連絡要員をドイツから持ち込まれていた設計図を基に作らていたロケットに括り付け沖縄に送り込むことには成功した。
沖縄にいた軍民のほとんどは統合され今は深い海の底で休眠状態にある。
今頃は上陸したアメリカ軍は目を白黒させて消えた日本人を探していることだろう。
では、何が問題なのであろうか?
それは、現在日本本土にいる人間すべてが変異してしまったということである。
変異とはなにか、来訪者たちは親切心と新たな同胞の発見に嬉しさのあまり日本人達に原型を留めない程の改造(彼ら曰く贈り物)を施してしまったことである。
平均身長3m、平均体重500キロ、その腕力は鋼鉄をいとも簡単に引きちぎり、速力90キロメートル、
陸上兵器のほとんどで殺傷は不可能な皮膚と内臓器官、水と太陽光さえあればその巨体を維持できる代謝能力等などである。
つまるところ日本人は歩く要塞となってしまった、
それのどこが問題だ、強靭で結構と思うかもしれない。しかし、急にこんな存在になってしまった存在が、今までの生活環境を維持できるだろうか?
答えは否だ。今本土にいる日本人は銃を持てば粉砕し、服は動きに耐えられず切れ端となり、あらゆる建物の床を粉砕し、天井に穴を空け、一切の現代科学の産物が手の中でガラクタにする有様である。
帝国海軍を例とすれば全ての艦艇が使用不能となっていた。
大和に至っては、立てこもった乗員を引きずり出すため隔壁と扉が引きちぎられ、勢い余った者が第一砲塔を折り曲、第一艦橋に飛び込んだ物はそのままの勢いで外に飛び出し自由落下のすえ人型の穴を空けるなど廃艦寸前の有様である。
ともかく列島の外に人を送り込めない、船も飛行機も操縦する事ができない、日本人は列島に閉じ込められた状態なのである。
アメリカ軍のとある将軍は日本を石器時代に戻してやると発言したそうだが、現状日本は石器時代どころか猿人の時代まで遡ってしまった。
かかる事態を打開するべく統合帝国全国民参加型御前会議がここに開かれているのである。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
おめでとう。社会貢献指数が上がりました。
水井伸輔(Mizui Shinsuke)
SF
「正しく」生きれば、どこまでも優しいこの国。
17歳のシュウは、社会貢献指数を高め、平穏な未来を手に入れようとしていた。しかし、システムに疑問を抱く父のランクは最低の「D」。
国家機能維持条項が発令された夜、シュウの端末に現れたのは、父の全権利を支配するための「同意」ボタンだった。
支配か、追放か。指先ひとつで決まる、親子の、そして人間の尊厳の行方。
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる