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第五章 覚醒める拳士
第六節 邪悪の禊
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いずみは流石に、野外で乳頭を露出した事に対して身体を緊張させるも、自分の発言の手前、加瀬の前で余計な抵抗はしないよう努める心算だった。
加瀬はいずみの乳肉を力強く鷲掴みにして、引き千切るような動作をした。
「お前は元々、俺たちが好きにして良い女なんだぜ。何をしてもだの、何でもするだの言われなくても、お前の後ろの孔まで犯してやる事だって出来るんだ。女を壊してやるのは、何も勝義会の専売特許って訳じゃねぇんだぜ」
この数日前、勝義会によって美野秋葉が暴行を加えられ、その事を苦に自ら命を断っている。この事件は大々的に報道される事はなく、勝義会の手によって揉み消されてしまった。
だが、池田組にはその噂が届いており、既に内定によって明らかとなっていた。いずみも、池田組の人間がスナック“わかば”を訪れた時に、小耳に挟んでいる。
「だが、俺たちだって鬼じゃねぇ。お前が誠意を見せてくれるってんなら、考えないでもないぜ」
加瀬は酷薄な笑みを浮かべた。いずみの顎に手を添えて、頬に指先を喰い込ませる。強制的におちょぼ口にされたいずみを見て、吊り上がった眼に愉悦の色を混ぜた。
加瀬の手が離されると、いずみは頷いて、声を絞り出した。
「ご、ごめんなさい、加瀬さん……ごめんなさい、ごめんなさい、許して下さい……私が、悪かったです……」
「何について謝ってるんだ? 餓鬼みたいな事やってんじゃねぇよ!」
加瀬は雲梯を蹴り付けて、振動させた。それが手錠にも伝わって、いずみの身体を痺れさせる。それを堪え、いずみは言葉を続けた。
「あの子を匿って……加瀬さんたちに、嘘を吐いて、ごめんなさい……」
「へ……まぁ、お前も禿げ上がったジジイや酒臭いデブばかり相手にしていたら、嫌になっちまうだろうからな。若い男が欲しくなったんだろう。え? そうなんだろう」
いずみの顔を持ち上げさせ、やむ事のない暴行に晒されている治郎の姿を見せ付けながら、加瀬が言った。
「そ、そうです……」
例えノーを言いたくとも、恫喝されれば首肯せざるを得ない。いずみは治郎への罪悪感を押さえ付けて、年下の少年に対する肉欲の情を演じなければならなかった。
加瀬は益々にやにやと笑って、いずみの後ろに回るともう片側の乳房も露出させてしまった。そのまま下半身を覆う部分まで引き裂いてしまうと、黒地にピンクのフリルの走るショーツが曝け出された。
意識せずとも太腿同士が触れ合うむっちりとした脚は、常連客たちが求めるわかめ酒をやるのに最適な肉付きであった。
「あの餓鬼に、色々としてやったのか。あいつのものをしゃぶってやったのか。それとも挟んでやったか? 何処までやらせてやったんだ。後ろでも搾り取ってやったか? 尻の孔の舐め合いはやったか? 小便はどうだ、臭い餓鬼のやつを飲んでやったか? 旨かったか、えぇ?」
加瀬はいずみの身体をまさぐりながら、耳元で卑語を囁いた。悪意なく放り出される常連客らのものなら兎も角、初めから相手を貶す以上の意図を持たない加瀬の言葉は、聞くに堪えなかった。
「してません、そんな事……」
「これからする所だったんだろう。俺たちを騙して、ホテルにしけこむ気だったんだろう?」
「――そ、そんな……」
「おい、島田! もっと餓鬼を痛め付けてやれ!」
いずみが口籠ると、加瀬は島田を煽って、より苛烈な攻めを治郎に貸した。耳を狙ってビンタを繰り出されると、三半規管がイカレそうになる。
「やめてぇ! そうです、あの子と、ホテルに行く心算でした! それで……」
いずみは涙声で、加瀬の卑語に対応した猥言を並べ立てた。純朴な男の子なら、それだけで射精してしまいそうな言葉の羅列だった。
「小便はどうだ? 小便まで飲んでやる心算だったんだろう」
「はい……おしっこまで、飲んであげる、心算でした……」
恋人同士でもそうそうやらない事まで、つらつらと述べさせられ、いずみは屈辱で顔をぐしゃぐしゃにしていた。加瀬はアイライナー混じりの涙を舐め上げてやると、いずみの顔を自分の方へ向かせ、唾を吐き掛けた。
「てめぇは店の頃から何も変わってねぇ淫売だ。そんな女の前で飲む酒はさぞ不味い事だろうなァ。おい、てめぇの店に来る禿げジジイやデブ共にも謝れ! 男をしゃぶった口でげらげら笑いながら、酒を出してたんだろうが!」
遂には、この場とは関係のない事にまで謝罪を求めた。耳元でがなられ、いずみは身体を丸めて耳を防ぎたくなった。だが両手は吊り上げられ、足も地面から浮き上がり、加瀬の暴言から心を守る事が出来ない状況だ。
「禊だ! てめぇの身体を綺麗にしてやるよ……」
加瀬はやおら、半裸のいずみから手を放すと、雲梯を登り始めた。そうしていずみの頭上にやって来ると、鉄棒に拘束された治郎を見下ろす位置で腰を屈め、ベルトを外してズボンのファスナーを下ろした。この先端を目下のいずみの頭頂に向けると、不意に小便をし始めた。
「――いっ、嫌ッ、嫌ァっ!」
頭からぬるい排泄液を注がれて、いずみが悲鳴を上げた。闇夜に、オレンジ色に近い液体が踊り、女の身体を穢してゆく。
島田は散々に腫れ上がった治郎の顔を持ち上げさせ、いずみが汚される様子を見せ付けながら、面白おかしく笑い声を上げていた。
治郎は抵抗も許されず下卑た男の尿を注がれるいずみを見て、その黒い瞳をぎらぎらと研ぎ澄ませていた。
加瀬はいずみの乳肉を力強く鷲掴みにして、引き千切るような動作をした。
「お前は元々、俺たちが好きにして良い女なんだぜ。何をしてもだの、何でもするだの言われなくても、お前の後ろの孔まで犯してやる事だって出来るんだ。女を壊してやるのは、何も勝義会の専売特許って訳じゃねぇんだぜ」
この数日前、勝義会によって美野秋葉が暴行を加えられ、その事を苦に自ら命を断っている。この事件は大々的に報道される事はなく、勝義会の手によって揉み消されてしまった。
だが、池田組にはその噂が届いており、既に内定によって明らかとなっていた。いずみも、池田組の人間がスナック“わかば”を訪れた時に、小耳に挟んでいる。
「だが、俺たちだって鬼じゃねぇ。お前が誠意を見せてくれるってんなら、考えないでもないぜ」
加瀬は酷薄な笑みを浮かべた。いずみの顎に手を添えて、頬に指先を喰い込ませる。強制的におちょぼ口にされたいずみを見て、吊り上がった眼に愉悦の色を混ぜた。
加瀬の手が離されると、いずみは頷いて、声を絞り出した。
「ご、ごめんなさい、加瀬さん……ごめんなさい、ごめんなさい、許して下さい……私が、悪かったです……」
「何について謝ってるんだ? 餓鬼みたいな事やってんじゃねぇよ!」
加瀬は雲梯を蹴り付けて、振動させた。それが手錠にも伝わって、いずみの身体を痺れさせる。それを堪え、いずみは言葉を続けた。
「あの子を匿って……加瀬さんたちに、嘘を吐いて、ごめんなさい……」
「へ……まぁ、お前も禿げ上がったジジイや酒臭いデブばかり相手にしていたら、嫌になっちまうだろうからな。若い男が欲しくなったんだろう。え? そうなんだろう」
いずみの顔を持ち上げさせ、やむ事のない暴行に晒されている治郎の姿を見せ付けながら、加瀬が言った。
「そ、そうです……」
例えノーを言いたくとも、恫喝されれば首肯せざるを得ない。いずみは治郎への罪悪感を押さえ付けて、年下の少年に対する肉欲の情を演じなければならなかった。
加瀬は益々にやにやと笑って、いずみの後ろに回るともう片側の乳房も露出させてしまった。そのまま下半身を覆う部分まで引き裂いてしまうと、黒地にピンクのフリルの走るショーツが曝け出された。
意識せずとも太腿同士が触れ合うむっちりとした脚は、常連客たちが求めるわかめ酒をやるのに最適な肉付きであった。
「あの餓鬼に、色々としてやったのか。あいつのものをしゃぶってやったのか。それとも挟んでやったか? 何処までやらせてやったんだ。後ろでも搾り取ってやったか? 尻の孔の舐め合いはやったか? 小便はどうだ、臭い餓鬼のやつを飲んでやったか? 旨かったか、えぇ?」
加瀬はいずみの身体をまさぐりながら、耳元で卑語を囁いた。悪意なく放り出される常連客らのものなら兎も角、初めから相手を貶す以上の意図を持たない加瀬の言葉は、聞くに堪えなかった。
「してません、そんな事……」
「これからする所だったんだろう。俺たちを騙して、ホテルにしけこむ気だったんだろう?」
「――そ、そんな……」
「おい、島田! もっと餓鬼を痛め付けてやれ!」
いずみが口籠ると、加瀬は島田を煽って、より苛烈な攻めを治郎に貸した。耳を狙ってビンタを繰り出されると、三半規管がイカレそうになる。
「やめてぇ! そうです、あの子と、ホテルに行く心算でした! それで……」
いずみは涙声で、加瀬の卑語に対応した猥言を並べ立てた。純朴な男の子なら、それだけで射精してしまいそうな言葉の羅列だった。
「小便はどうだ? 小便まで飲んでやる心算だったんだろう」
「はい……おしっこまで、飲んであげる、心算でした……」
恋人同士でもそうそうやらない事まで、つらつらと述べさせられ、いずみは屈辱で顔をぐしゃぐしゃにしていた。加瀬はアイライナー混じりの涙を舐め上げてやると、いずみの顔を自分の方へ向かせ、唾を吐き掛けた。
「てめぇは店の頃から何も変わってねぇ淫売だ。そんな女の前で飲む酒はさぞ不味い事だろうなァ。おい、てめぇの店に来る禿げジジイやデブ共にも謝れ! 男をしゃぶった口でげらげら笑いながら、酒を出してたんだろうが!」
遂には、この場とは関係のない事にまで謝罪を求めた。耳元でがなられ、いずみは身体を丸めて耳を防ぎたくなった。だが両手は吊り上げられ、足も地面から浮き上がり、加瀬の暴言から心を守る事が出来ない状況だ。
「禊だ! てめぇの身体を綺麗にしてやるよ……」
加瀬はやおら、半裸のいずみから手を放すと、雲梯を登り始めた。そうしていずみの頭上にやって来ると、鉄棒に拘束された治郎を見下ろす位置で腰を屈め、ベルトを外してズボンのファスナーを下ろした。この先端を目下のいずみの頭頂に向けると、不意に小便をし始めた。
「――いっ、嫌ッ、嫌ァっ!」
頭からぬるい排泄液を注がれて、いずみが悲鳴を上げた。闇夜に、オレンジ色に近い液体が踊り、女の身体を穢してゆく。
島田は散々に腫れ上がった治郎の顔を持ち上げさせ、いずみが汚される様子を見せ付けながら、面白おかしく笑い声を上げていた。
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