変態だが変人じゃないので間違えないでくれ。

怠惰心

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変態ではあるが変人じゃないので間違えないでくれ。

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 朝、人は起きて支度をし、通勤、通学、散歩、家事、ゲーム、それぞれの事に勤しむ。そんな朝を俺は、スマホのアラームで迎える。
 ピー。『おっぱい、三杯、おっぱい、二杯、おっぱい、いっぱぁい』
 ゴソゴソとスマホを手探りで探し、手に当たったスマホを握りロック画面を開いて、アラームを止める。布団から顔を出しまだ少し重たい瞼を開いて、天井を見る。目を開ければ一枚のビックポスターが朝のお出迎えをしてくれる。今話題のJKグラビアアイドル、天枷ありさのワガママボディのポスターが。
 なんと素晴らしい朝なのか!これはもう布団から出れない。
「あぁ、なんて罪深い」
 このままこうしていたい気持ちを堪えて、服を制服へと着替えて、部屋から出てると、リビングへと降りる階段からいい匂いがしてくる。朝ごはんの匂いだ。
 俺はリビング、を通り越して脱衣所へと向かった。ガチャっと脱衣所のドアを開けて、鏡の前に立つと、洗濯機に手を突っ込み、妹が起きるまで履いていた下着で顔を洗う。妹のパンツで。そして、顔を拭く。妹のブラジャーで。そして・・・・
「待て待て待て!!!なにしてんだ!?」
 話を遮って大声で叫んだのは、中学からの友達の浜野絵也だ。
「顔を洗ったんだ」
「妹の下着でか!?」
「ああ。脱ぎたてだ」
「お前、頭おかしいんじゃねぇの?」
「大丈夫だ。妹がいる兄貴なら誰でもするだろう?」
「お前しかしてねぇよ」
「フハハハッ!そんなバカな」
「お前が言うな」 
 むしろなんでしないんだ? 妹という属性と下着、朝から興奮する組み合わせだというのに。
「しないなんて、人生の三割は後悔するぞ」
「お前は頭が七割ハゲてんぞ」
「構わん」
「構えよ」
 ハゲになろうがそれが問題にはならない。なぜなら、男とは欲望そのものなのだから。
「あのな、妹の下着で洗顔してる変態がどこにいるんだよ?」
「お前の目の前にいる」
「いちゃ困るんだが?」
「フハハハ! 俺は困らない!」
 絵也は呆れてため息を吐いた。
「妹が好きなのか、それとも変態なのか」
「両方だ」
 ドヤ顔で威張ると思いっ切り頭を叩かれた。
「なにをする! 毎朝妹の健康チェックをするのは兄として当然だろう?」
「妹の下着で洗顔する事が健康チェックな訳ねぇだろ」
「貴様、我が愛を侮辱するか」
「そんな愛あってたまるか! 大体、そんな事されたら妹ちゃんも困るだろうが!!」
「なら、続きを聞くがいい」
 途中で遮られた話の続きを絵也に話し始める。


 そして、妹が履く次のパンツをカゴから取り出し被って毎朝の日課を済ませる。今日も異常なし!!
「今日も何事もなく一日を迎えられるな!」
 パンツをカゴに戻して脱衣所を出ようとドアノブに手をかけた瞬間、浴室のドアがガチャっと開いて妹である、美優がバスタオル一枚を体に巻いた姿で出てきた。手に収まる程度に程良く健康に育った胸に、無駄な肉が一切ないくびれ、そしてくびれとは対照的に、一度触れれば全ての男を虜にしてしまうお尻が濡れてピッタリとくっ付いたバスタオル一枚の下に隠れている。おぉう、興奮してしまう。一瞬、互いに固まる。
「・・・・・」
「・・・・・」
無言の状態が五秒続いて、先に口を開いたのは妹だった。
「・・・・はぁ、またやってるんですか? お兄ちゃん」
「おはよう、美優。今日もいい日だな!」
「そうですね。それより早く朝ご飯食べてください。学校に遅れますよ」
「おぉっと、そうだな!」
 リビングに向かい美優が作ってくれた朝食を食べて歯磨きをして、荷物を鞄に入れ、玄関で靴を履いたところで美優が忘れ物を持って来てくれた。
「お兄ちゃん、はい、これ。お弁当忘れてますよ」
 弁当が入った袋を受け取り、鞄に入れる。
「ありがとう。行ってくる」
「行ってらっしゃい、お兄ちゃん」
 笑顔で見送れて、通学路で絵也に会い、そして、今に至る。終わり。
「妹ちゃん、すげぇ精神だな!?」
「そりゃあ、俺が小六から毎日してるからな。最初は怒られたが毎日していたら怒られなくなった」
「小六から!?」
「ああ」
「ちなみに妹ちゃん、今何年生だ?」
「中三だ」
「小四から毎日されて嫌うどころか笑顔で見送り、妹ちゃん、マジすげぇな」
「惚れたか? だが、諦めろ。美優はやらんぞ」
「惚れたが、くれとは言わねぇよ」
「言ったらあの馬の骨供と同様に扱うとこだったぞ」
「馬の骨?」
 絵也がなにそれと言う顔で見てきたので説明する。
「美優にラブレターを送る奴らのことだ」
「モテるのはいいことだろ」
「よくない!! あいつらは美優を我が所有物にして性欲の解消に使うために毎日毎日ラブレターを送ってくるのだ!! おのれ、この性欲の獣がぁぁぁぁ!!!」
「獣はお前だ!」
「違う!! 俺は変態だ!!」
「同じだ!!」
「違う!! いいか、男は皆獣なんだっ!!!!」
「同じじゃねぇか!!」
 この言い争いが原因となり他の生徒の報告され職員室に呼ばれ、みっちり怒られて二人して反省文を書かされる事となった。
 午前の授業を終えて、昼休みに反省文を提出したら何故か前より怒られた。ちなみに提出した反省文は次の通りだ。
『男は獣だ!!! 終。』




➖➖➖➖あとがき➖➖➖➖

 はじめまして。怠惰心と申します。息抜きに書いた下ネタと欲望と変態の作品です。上手く書けた自信は、全くありません。超緊張で昇天しそうです。
 こんな事してたら怒られるどころか家族の縁すら切られますね、絶対に止めましょうね。しかし、・・・・変態ですね(お前が書いたんだ)。美優ちゃんスタイル良すぎてこっちまで興奮します。あ、欲情はしてませんよ? ホントですよ?(震え声) 妹は欲情じゃなく家族として大切に・・・・(こんなスタイルが良くて、優しい妹が欲しいとか言えない)。
 次回は、鈴ちゃんが出ます。
 もっと行けるところまで挑戦します。(下ネタとか描写とか)、変態と欲望と下ネタと変態の物語です。大丈夫です。健全です。では、また次回。
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みんなの感想(1件)

夏葉ひなた
2019.08.12 夏葉ひなた

小六からなのか小四からなのか……誤字ってませんか?
主人公が超ド級の変態ですね。好感が持てます! 更新楽しみに待ってます!

2019.08.12 怠惰心

兄が高二で美優ちゃんが中三です。美優ちゃんが小四から被害受けてます。とんでもねぇ兄貴です。帰りの車の中で書いてたんで寝ぼけ半分状態ですね。直しときます。

解除

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