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第7話 過去と現在
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その夜、ギルドからの帰り道、私はひたすら無言で家路を急いだ。ステファニアの言葉が、脳裏から離れない。彼女は、私の心をまるで透視したかのように、ロイドへの感情を見抜いていた。若さに似合わぬ鋭い指摘に、私はひどく動揺した。
そして、その動揺は、夜が更けるにつれて、胸の奥底に封じ込めていた重い蓋をこじ開け、モーリスの名を何度も何度も心の中で繰り返させる。
自宅の、使い慣れたベッドに横になっても、心は全く落ち着かない。天井を見上げれば、まるでそこに、過去の映像が映し出されているようだった。
モーリスは、私にとって初めての恋人だった。彼と出会ったのは九年前、私がまだ受付嬢になって間もない頃だ。すでに、中堅の冒険者として名を馳せていた彼は、どんな時も前向きに物事にあたる真面目な青年。陽光を浴びて輝く金色の髪と、どこかあどけなさを残す口元、そして真っ直ぐな瞳が印象的だった。
彼が初めてカウンターに来た日、獲物を持ち帰った時の誇らしげな眼差しに、私はすぐに惹かれていった。
「今日も無事に帰ってきたよ、ルーシャ!」
そんなモーリスの声が、今も耳に残っている。まるで昨日のことのように鮮明だ。
私たちは、ギルドで顔を合わせるたびに言葉を交わし、やがて仕事が終われば、町の小さな酒場で語り合うようになった。彼は、私の他愛ない話にも真剣に耳を傾けてくれ、私が受付嬢として抱える悩みにも、冒険者としての視点から的確なアドバイスをくれた。
彼の隣にいる時間は、私にとって何よりもかけがえのないものだった。
やがて、私たちは恋に落ちた。危険と隣り合わせの冒険者を好きになるな、というギルドの不文律など、当時の私には何の障害にもならなかった。彼への愛が、私の心を全て覆い尽くしていたからだ。
私たちは互いに深く愛し合い、未来を夢見た。
いつか彼が冒険者を引退したら、小さな家を建てて、静かに暮らそうと約束した。子供たちの話までした。
その全てが、まるで手の届くところにあるかのように思えた。
しかし、その夢は、ある日突然、音を立てて崩れ去った。
忘れもしない、六年前の嵐の夜だった。モーリスが遠方の高難度の魔獣討伐依頼に出てから、もう一週間が経っていた。普段なら、危険な依頼でも必ず数日中には連絡を入れてくる彼からの報せが、途絶えた。
嫌な予感が、私の心を支配し始めていた。ギルドの先輩たちも、皆、重い顔をしていた。
そして、その日の深夜、ギルドに一報が入った。モーリスが所属していたパーティーが、依頼遂行中に魔物の大群に襲われ、全滅した、と。
「モーリスが……死んだ?」
その言葉を聞いた瞬間、私の世界は終わりを告げた。頭の中が真っ白になり、何も聞こえなくなり、何も見えなくなった。
ただ、胸が押しつぶされるような痛みに襲われた。膝から力が抜け、その場に崩れ落ちた。信じたくなかったし、信じられるはずがなかった。
つい先日まで、私に笑顔を向けていた彼が、もうこの世にいないなんて。
涙が、止めどなく溢れ出した。声にならない叫びが、喉の奥で詰まる。私は彼の名前を呼び続け、何度も何度も、この現実を否定した。
なぜ、こんなことに?
なぜ、彼が?
私の頭の中は、「なぜ」という問いでいっぱいだった。彼を冒険者にした運命を呪い、この残酷な世界を恨んだ。
そして何より、危険な冒険者に恋をした自分自身を、心底憎んだ。
あれほど愛した感情は、一瞬にして憎悪へと変わっていった。彼を好きになったことへの後悔、彼を止めることができなかった自分への苛立ち、そして私を一人残して逝ってしまった彼への、裏切りにも似た感情。
愛と憎しみが入り混じった、ドロドロとした黒い感情の渦に、私は飲み込まれていった。
喪失感は、日を追うごとに私の心を蝕んだ。眠れぬ夜が続き、食事も喉を通らない。ギルドに出勤しても、彼のいない日常に耐えられなかった。
冒険者の笑顔が、私には嘲笑にすら見えた。希望に満ちた新人の瞳が、私には彼の最期を思い出させる悪夢のように思えた。
そんな地獄のような日々の中で、私は誓ったのだ。「もう二度と、冒険者に恋はしない」と。彼らを危険な目に遭わせてはならない。
そして、私自身も、二度とあんな悲しみを味わってはならない。このギルドの不文律は、私にとって、心の安全を守るための唯一の砦となった。
それから六年。私はその誓いを守り続けてきた。誰にも心を開かず、冒険者とは一定の距離を保ち、ただひたすら受付嬢としての職務を全うしてきた。そうすることで、あの時の苦しみから逃れられると信じていたのだ。
冒険者の中には、私に言い寄ってくるものがいたが全て断った。三ヶ月くらい前に無理矢理宝石を象ったワインボトルを渡されたうえに、交際を迫られたこともあった。もちろんすぐに拒絶したが、その彼がショックでギルドを飛び出してから、全く来なくなったため、ボトルは返せず、この部屋の装飾品となっている。
そんな折、運命のようにロイドが現れた。彼の無垢な瞳、真剣な横顔、そしてあどけない笑顔。それら全てが、私の固く閉ざしていた心の扉を、まるで鍵なしで開けてしまったのだ。彼の登場は、私に忘れていた感情を呼び覚まし、そして、あの時と同じように、私の心を激しく揺さぶっている。
「また、同じことを繰り返すのか?」
自問自答した。また、危険な冒険者を好きになり、また、喪失の淵に突き落とされるのではないか。あの時の痛みは、まだ私の体の中に深く刻まれていた。再びあの地獄を味わうことに、体が震えるほどの恐怖を感じる。
けれど、ロイドへの想いは、もはや私の意志ではどうにもならないほどに膨れ上がっていた。
彼の安全を願う気持ち、彼が成長する姿を見守りたいという願い、そして、彼をもっと知りたいという純粋な好奇心。これら全てが、私の心を彼へと強く引き寄せている。
「不文律」も、「過去の痛み」も、彼を前にすれば、まるで無力な絵空事のようだ。私は、もう一度、この危険な恋に足を踏み入れようとしている。
なぜ、私はこんなにも愚かなのだろう。
なぜ、私は同じ過ちを繰り返そうとしているのだろう。
理屈では割り切れない衝動が、私を突き動かしていた。そのどうしようもない自分自身に、私は打ちのめされる。
ロイドを求める心と、過去の記憶が叫ぶ「やめろ」という声。
二つの声が、私の頭の中で激しくぶつかり合っていた。
この止まらない衝動は、果たして私に何をもたらすのだろうか。安堵か、それとも絶望か。今は、ただ、夜の闇が全てを包み込んでくれることを願うばかりだった。
――――――――――――――――――――
お読みいただきありがとうございます!
次回の第8話「不安と提案」は明日9時頃更新です。
どうぞお楽しみに!
そして、その動揺は、夜が更けるにつれて、胸の奥底に封じ込めていた重い蓋をこじ開け、モーリスの名を何度も何度も心の中で繰り返させる。
自宅の、使い慣れたベッドに横になっても、心は全く落ち着かない。天井を見上げれば、まるでそこに、過去の映像が映し出されているようだった。
モーリスは、私にとって初めての恋人だった。彼と出会ったのは九年前、私がまだ受付嬢になって間もない頃だ。すでに、中堅の冒険者として名を馳せていた彼は、どんな時も前向きに物事にあたる真面目な青年。陽光を浴びて輝く金色の髪と、どこかあどけなさを残す口元、そして真っ直ぐな瞳が印象的だった。
彼が初めてカウンターに来た日、獲物を持ち帰った時の誇らしげな眼差しに、私はすぐに惹かれていった。
「今日も無事に帰ってきたよ、ルーシャ!」
そんなモーリスの声が、今も耳に残っている。まるで昨日のことのように鮮明だ。
私たちは、ギルドで顔を合わせるたびに言葉を交わし、やがて仕事が終われば、町の小さな酒場で語り合うようになった。彼は、私の他愛ない話にも真剣に耳を傾けてくれ、私が受付嬢として抱える悩みにも、冒険者としての視点から的確なアドバイスをくれた。
彼の隣にいる時間は、私にとって何よりもかけがえのないものだった。
やがて、私たちは恋に落ちた。危険と隣り合わせの冒険者を好きになるな、というギルドの不文律など、当時の私には何の障害にもならなかった。彼への愛が、私の心を全て覆い尽くしていたからだ。
私たちは互いに深く愛し合い、未来を夢見た。
いつか彼が冒険者を引退したら、小さな家を建てて、静かに暮らそうと約束した。子供たちの話までした。
その全てが、まるで手の届くところにあるかのように思えた。
しかし、その夢は、ある日突然、音を立てて崩れ去った。
忘れもしない、六年前の嵐の夜だった。モーリスが遠方の高難度の魔獣討伐依頼に出てから、もう一週間が経っていた。普段なら、危険な依頼でも必ず数日中には連絡を入れてくる彼からの報せが、途絶えた。
嫌な予感が、私の心を支配し始めていた。ギルドの先輩たちも、皆、重い顔をしていた。
そして、その日の深夜、ギルドに一報が入った。モーリスが所属していたパーティーが、依頼遂行中に魔物の大群に襲われ、全滅した、と。
「モーリスが……死んだ?」
その言葉を聞いた瞬間、私の世界は終わりを告げた。頭の中が真っ白になり、何も聞こえなくなり、何も見えなくなった。
ただ、胸が押しつぶされるような痛みに襲われた。膝から力が抜け、その場に崩れ落ちた。信じたくなかったし、信じられるはずがなかった。
つい先日まで、私に笑顔を向けていた彼が、もうこの世にいないなんて。
涙が、止めどなく溢れ出した。声にならない叫びが、喉の奥で詰まる。私は彼の名前を呼び続け、何度も何度も、この現実を否定した。
なぜ、こんなことに?
なぜ、彼が?
私の頭の中は、「なぜ」という問いでいっぱいだった。彼を冒険者にした運命を呪い、この残酷な世界を恨んだ。
そして何より、危険な冒険者に恋をした自分自身を、心底憎んだ。
あれほど愛した感情は、一瞬にして憎悪へと変わっていった。彼を好きになったことへの後悔、彼を止めることができなかった自分への苛立ち、そして私を一人残して逝ってしまった彼への、裏切りにも似た感情。
愛と憎しみが入り混じった、ドロドロとした黒い感情の渦に、私は飲み込まれていった。
喪失感は、日を追うごとに私の心を蝕んだ。眠れぬ夜が続き、食事も喉を通らない。ギルドに出勤しても、彼のいない日常に耐えられなかった。
冒険者の笑顔が、私には嘲笑にすら見えた。希望に満ちた新人の瞳が、私には彼の最期を思い出させる悪夢のように思えた。
そんな地獄のような日々の中で、私は誓ったのだ。「もう二度と、冒険者に恋はしない」と。彼らを危険な目に遭わせてはならない。
そして、私自身も、二度とあんな悲しみを味わってはならない。このギルドの不文律は、私にとって、心の安全を守るための唯一の砦となった。
それから六年。私はその誓いを守り続けてきた。誰にも心を開かず、冒険者とは一定の距離を保ち、ただひたすら受付嬢としての職務を全うしてきた。そうすることで、あの時の苦しみから逃れられると信じていたのだ。
冒険者の中には、私に言い寄ってくるものがいたが全て断った。三ヶ月くらい前に無理矢理宝石を象ったワインボトルを渡されたうえに、交際を迫られたこともあった。もちろんすぐに拒絶したが、その彼がショックでギルドを飛び出してから、全く来なくなったため、ボトルは返せず、この部屋の装飾品となっている。
そんな折、運命のようにロイドが現れた。彼の無垢な瞳、真剣な横顔、そしてあどけない笑顔。それら全てが、私の固く閉ざしていた心の扉を、まるで鍵なしで開けてしまったのだ。彼の登場は、私に忘れていた感情を呼び覚まし、そして、あの時と同じように、私の心を激しく揺さぶっている。
「また、同じことを繰り返すのか?」
自問自答した。また、危険な冒険者を好きになり、また、喪失の淵に突き落とされるのではないか。あの時の痛みは、まだ私の体の中に深く刻まれていた。再びあの地獄を味わうことに、体が震えるほどの恐怖を感じる。
けれど、ロイドへの想いは、もはや私の意志ではどうにもならないほどに膨れ上がっていた。
彼の安全を願う気持ち、彼が成長する姿を見守りたいという願い、そして、彼をもっと知りたいという純粋な好奇心。これら全てが、私の心を彼へと強く引き寄せている。
「不文律」も、「過去の痛み」も、彼を前にすれば、まるで無力な絵空事のようだ。私は、もう一度、この危険な恋に足を踏み入れようとしている。
なぜ、私はこんなにも愚かなのだろう。
なぜ、私は同じ過ちを繰り返そうとしているのだろう。
理屈では割り切れない衝動が、私を突き動かしていた。そのどうしようもない自分自身に、私は打ちのめされる。
ロイドを求める心と、過去の記憶が叫ぶ「やめろ」という声。
二つの声が、私の頭の中で激しくぶつかり合っていた。
この止まらない衝動は、果たして私に何をもたらすのだろうか。安堵か、それとも絶望か。今は、ただ、夜の闇が全てを包み込んでくれることを願うばかりだった。
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