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第二章 婚約破棄編
婚約破棄されました
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「シャイニー・ブラン!貴様との婚約は破棄する!国外追放で許してやる。出ていけ!」
十五歳になったその日、私は婚約者でこの国…アーテル聖国の王子から、理不尽な婚約破棄を宣言された。
それも、王宮で開かれた婚約者同士による婚姻の儀の最中に。
私は困惑を隠せないまま、ディスペアー王子に尋ねる。
「何故、いきなりそんなことを……儀式はどうなさるのですか?」
静まり返る王宮に設けられた会場の主賓席で、私を睨みつける王子。そして、コツコツとゆったりした足音を響かせ王子の隣に歩む女性に、参加者達の視線が集まる。
そこに立ったのは、ヒスク銀家次女のクリミナル・ヒスク令嬢。
波のような髪型の茶髪に艶やかな唇、薄めのピンク色のドレスを着た、胸の大きな美女だ。
ディスペアーは私に対して罵った。
「お前が犯した罪は、この可憐なクリミナルが全て教えてくれた。白銀家の令嬢であることを自慢しクリミナルに数多くの嫌がらせをしたと聞いているぞ?それに、王族の婚約者であることを盾にやりたい放題していたとなぁっ!」
彼は私に、キッと鋭い目つきで宣告する。
「シャイニー、お前が俺の婚約者などと相応しくはない!我が国は、お前の張る弱々しい”結界”がなくとも繁栄できる!」
アーテル聖国の王族に選ばれる婚約者は必ず、光の魔法適正がなければならない。そして、退魔結界を張り聖国を生涯守るのだ。
クリミナルはディスペアーに甘えるかのように言った。
「殿下、シャイニー様は酷い人なのです。本来するべき仕事をせず、私にばかり押し付けるのです。ディスペアー様が国王陛下となられたら、国を傾ける悪妃へと変貌するのではと噂されています」
「なっ、お待ち下さい!いつ私がクリミナル様に押し付けなど!?」
言いがかりばかり!
けれど、クリミナルの言葉に彼女の取り巻き達が頷き肯定を示す。
「とぼけるおつもりですか!」
「シャイニー様の嫌がらせにはもう、我慢出来ません!」
彼女達の言葉に頷くディスペアーはこう続けた。
「シャイニー・ブランよ!今すぐこのアーテル聖国から出て行くのだ!」
ディスペアーの言葉に、微笑むクリミナル。
ようやく私は理解出来た。クリミナルは婚約者の座を私から奪いたかったのだと。さすが、アーテル校の裏ボス。彼女は裏から手を回して何でも手に入れようとする。婚約者の座さえも欲しがったのだ。
彼女は、ディスペアーに身を寄せて涙を流す。
「安心しろクリミナル。お前を嫌い傷つける女は、アーテル聖国の王子である俺の名で追放を言い渡した。今や、白銀家の令嬢ですらない!」
「…わかりました。すぐに国から出て行きます」
彼女の嘘に踊らせれる王子なんて、こっちから願い下げよ!
私は振り返ることなく、その場を立ち去った。
馬車から降り、急いで屋敷の自分の部屋へ入り。必要な荷物をまとめた。
会場にいたちょび髭が似合う父と銀髪の母は、王子に怒りを募らせていた。護衛をつけると言ってくれたが私は断った。
「私は国外追放になった身。護衛の方まで追放になってしまうわ」
「し、しかし……」
「その通りです。ですので、護衛も身の回りの事も私にお任せ下さい」
振り向くと屋敷の出入口には、私付きのメイドであるエルシャが立っていた。
エルシャが私の護衛?何を言ってるの?
「あなたまで国外追放になるわ!」
「私はシャイニーお嬢様のメイドです。誰にも譲りませんわ」
ダメね。こうなったエルシャは止まらないわ。私はため息を吐き渋々了承した。
両親を安心させるように私は微笑んだ。
「心配しないで。私、前から行きたかった国があるの」
私は貴族令嬢の服ではなく町娘の格好をし、屋敷を出た。
私はここに帰って来れるのかしら……。
私は、エルシャに御者を任せてアーテル聖国を出た。
その数日後、ディスペアー王子がとんでもない目に遭うことなど知りもせずにーー
十五歳になったその日、私は婚約者でこの国…アーテル聖国の王子から、理不尽な婚約破棄を宣言された。
それも、王宮で開かれた婚約者同士による婚姻の儀の最中に。
私は困惑を隠せないまま、ディスペアー王子に尋ねる。
「何故、いきなりそんなことを……儀式はどうなさるのですか?」
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そこに立ったのは、ヒスク銀家次女のクリミナル・ヒスク令嬢。
波のような髪型の茶髪に艶やかな唇、薄めのピンク色のドレスを着た、胸の大きな美女だ。
ディスペアーは私に対して罵った。
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彼は私に、キッと鋭い目つきで宣告する。
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クリミナルはディスペアーに甘えるかのように言った。
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「なっ、お待ち下さい!いつ私がクリミナル様に押し付けなど!?」
言いがかりばかり!
けれど、クリミナルの言葉に彼女の取り巻き達が頷き肯定を示す。
「とぼけるおつもりですか!」
「シャイニー様の嫌がらせにはもう、我慢出来ません!」
彼女達の言葉に頷くディスペアーはこう続けた。
「シャイニー・ブランよ!今すぐこのアーテル聖国から出て行くのだ!」
ディスペアーの言葉に、微笑むクリミナル。
ようやく私は理解出来た。クリミナルは婚約者の座を私から奪いたかったのだと。さすが、アーテル校の裏ボス。彼女は裏から手を回して何でも手に入れようとする。婚約者の座さえも欲しがったのだ。
彼女は、ディスペアーに身を寄せて涙を流す。
「安心しろクリミナル。お前を嫌い傷つける女は、アーテル聖国の王子である俺の名で追放を言い渡した。今や、白銀家の令嬢ですらない!」
「…わかりました。すぐに国から出て行きます」
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私は振り返ることなく、その場を立ち去った。
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「し、しかし……」
「その通りです。ですので、護衛も身の回りの事も私にお任せ下さい」
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