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第四章 水の楽園編
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「放ちなさい!」
アクロ様の合図で全員が一斉に魔法を放つ。色とりどりの魔法が視界に映り、一点に向かって行く。
私は水と風の複合魔法を、ビアンカは火と土の複合魔法を使った。なのに、アース様は無傷で立っていた。
アクロ様でも複合魔法で防御にヒビが入るのに、アース様はそもそも防御ではなく光属性の結界で身を守っていた。
各属性の防御魔法より、防ぐ度合いが劣る結界。
実力差は歴然だった。
「じゃ、次はこっちの番だ」
アース様が言い終わるや否や、アクロ様が防御魔法を展開する。
それを見た教師達が慌てて、防御魔法を展開して行く。私もビアンカも残る魔力を振り絞って発動した。
他の子にかまう余裕はなく、自身だけを守る為に発動した。
「和風、凱風、商風、寒風を司る偉大なる者ヴェント……」
様々な方向から風が、アース様を中心として集まっていく。
アース様の近くにいるのは……精霊?
「風に吹かれてもなお 我が道を阻む……」
上に向けた手の平に、アメ玉サイズの風が塊となって圧縮されていく。
近くの数人が自身だけを守るように、防御をそれぞれの属性で展開する。
「……愚かなる者の身を浮かせよ【一陣の風】」
詠唱が終わるのと同時に、アース様のそばにいる精霊が何かした。
そう思った時には、防御魔法に重い衝撃が当てられていて、ズリズリと身体が後方へと押されて行く。
魔法を展開しているハズなのに、防御が破壊されて転がる生徒が多々いる。
私の魔力も持ちそうにない……
だけど、ギリギリで保つことが出来た。
アクロ様もビアンカも耐えていてホッとした。
「異常だ…」
どこからかそんな声が聞こえた。
小さな声だったが辺りが静かな為か、私には酷く大きく聞こえた。
「もう一回やる?」
私は激しく首を振った。
◆
残ったのは教師を除いて、六人か。
「もうちょい減ると思ったんだけどな」
「これ以上減らすつもりだったの?」
「え、うん。教えるの苦手だから」
アクロと軽口を叩き、歩み寄る学園長に残った者以外は不合格と伝える。
学園長は二度頷き、合格者以外に教室へ戻るように指示を出して行く。
「青空教室が良いと思うんだよ」
「雨の日も外?」
「…………」
「冗談よ!」
僕らのやり取りを唖然とした表情で眺めていた合格者達が、アクロの一言で我に返る。
「自己紹介しましょう。私はアクロ・グランツ…アースの妻よ。水と土と風の三属性を使えるわ」
この王国にいて、知らない者はいないだろうグランツ家の長寿者だ。
「アマネ・グランツです。水と風属性が使えます!Sクラスです」
アクロと僕の子孫、アマネ。
アクロの髪は水色だけど、アマネは青色の髪に黄緑の瞳。私は水と風を操りますってアピールしているようだ。
「ビアンカ・セルヴォです!火と土属性が使えまーす。アマネと同じクラスです」
カイトの子孫、ビアンカは親しみやすそうな気軽な口調で、小さい頭囲に黒髪ボブでシルバーの瞳。
幼さの残る顔立ちは誰からも愛されそうだ。
「レイン・ラトクリフ。火属性だ。クラスはA」
レイン…ね。僕に本気で殺意を向けて魔法を放った人だな。覚えておこう。
ぶっきらぼうな物言いの細身の少年。食事をしているのか不安になる。
「エリアル・フォン・アルバ。風属性。えっと、Aクラス…です」
王族でAクラスかぁ。魔力量が足らなかったのかな?
気の弱そうな感じは、ミーナに似てる。告白に三年費やすタイプかな?
「エバレットや。闇と土属性が使える。Bクラスやから、よろしく」
聞いたことのあるような口調……。憎めないタイプかな、エバレットは。
シルバーの髪色に青の瞳、少しぽっちゃりしてて、つまみ食いしてそうと思ったのは内緒。
「アニカって言います!平民でCクラスです。あ、光属性が使えます」
唯一のCクラス!Cなのに残るって、クラス間違えてるんじゃない?
栗色のボブ髪と焦げ茶の瞳を持つ、快活な印象の女の子。
アクロ様の合図で全員が一斉に魔法を放つ。色とりどりの魔法が視界に映り、一点に向かって行く。
私は水と風の複合魔法を、ビアンカは火と土の複合魔法を使った。なのに、アース様は無傷で立っていた。
アクロ様でも複合魔法で防御にヒビが入るのに、アース様はそもそも防御ではなく光属性の結界で身を守っていた。
各属性の防御魔法より、防ぐ度合いが劣る結界。
実力差は歴然だった。
「じゃ、次はこっちの番だ」
アース様が言い終わるや否や、アクロ様が防御魔法を展開する。
それを見た教師達が慌てて、防御魔法を展開して行く。私もビアンカも残る魔力を振り絞って発動した。
他の子にかまう余裕はなく、自身だけを守る為に発動した。
「和風、凱風、商風、寒風を司る偉大なる者ヴェント……」
様々な方向から風が、アース様を中心として集まっていく。
アース様の近くにいるのは……精霊?
「風に吹かれてもなお 我が道を阻む……」
上に向けた手の平に、アメ玉サイズの風が塊となって圧縮されていく。
近くの数人が自身だけを守るように、防御をそれぞれの属性で展開する。
「……愚かなる者の身を浮かせよ【一陣の風】」
詠唱が終わるのと同時に、アース様のそばにいる精霊が何かした。
そう思った時には、防御魔法に重い衝撃が当てられていて、ズリズリと身体が後方へと押されて行く。
魔法を展開しているハズなのに、防御が破壊されて転がる生徒が多々いる。
私の魔力も持ちそうにない……
だけど、ギリギリで保つことが出来た。
アクロ様もビアンカも耐えていてホッとした。
「異常だ…」
どこからかそんな声が聞こえた。
小さな声だったが辺りが静かな為か、私には酷く大きく聞こえた。
「もう一回やる?」
私は激しく首を振った。
◆
残ったのは教師を除いて、六人か。
「もうちょい減ると思ったんだけどな」
「これ以上減らすつもりだったの?」
「え、うん。教えるの苦手だから」
アクロと軽口を叩き、歩み寄る学園長に残った者以外は不合格と伝える。
学園長は二度頷き、合格者以外に教室へ戻るように指示を出して行く。
「青空教室が良いと思うんだよ」
「雨の日も外?」
「…………」
「冗談よ!」
僕らのやり取りを唖然とした表情で眺めていた合格者達が、アクロの一言で我に返る。
「自己紹介しましょう。私はアクロ・グランツ…アースの妻よ。水と土と風の三属性を使えるわ」
この王国にいて、知らない者はいないだろうグランツ家の長寿者だ。
「アマネ・グランツです。水と風属性が使えます!Sクラスです」
アクロと僕の子孫、アマネ。
アクロの髪は水色だけど、アマネは青色の髪に黄緑の瞳。私は水と風を操りますってアピールしているようだ。
「ビアンカ・セルヴォです!火と土属性が使えまーす。アマネと同じクラスです」
カイトの子孫、ビアンカは親しみやすそうな気軽な口調で、小さい頭囲に黒髪ボブでシルバーの瞳。
幼さの残る顔立ちは誰からも愛されそうだ。
「レイン・ラトクリフ。火属性だ。クラスはA」
レイン…ね。僕に本気で殺意を向けて魔法を放った人だな。覚えておこう。
ぶっきらぼうな物言いの細身の少年。食事をしているのか不安になる。
「エリアル・フォン・アルバ。風属性。えっと、Aクラス…です」
王族でAクラスかぁ。魔力量が足らなかったのかな?
気の弱そうな感じは、ミーナに似てる。告白に三年費やすタイプかな?
「エバレットや。闇と土属性が使える。Bクラスやから、よろしく」
聞いたことのあるような口調……。憎めないタイプかな、エバレットは。
シルバーの髪色に青の瞳、少しぽっちゃりしてて、つまみ食いしてそうと思ったのは内緒。
「アニカって言います!平民でCクラスです。あ、光属性が使えます」
唯一のCクラス!Cなのに残るって、クラス間違えてるんじゃない?
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