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第四章 水の楽園編
不登校の学生従業員
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「精霊が見えること、善なる心で接すること、力を借りたいとお願いすることの三つが出来て初めて、精霊魔術を使うことが出来る。人族は精霊から生まれた訳じゃないから、基本的に精霊を見ることは出来ない。だから教科書や王城の図書室に精霊魔術の本がないんだ」
「あのー、アース先生?」
おずおずと手を挙げるビアンカは、聞いても良いのかとアクロの方にチラチラ視線をやっている。
「どうしたビアンカ」
意を決して彼女は、口を開いた。
「精霊魔術が使えるってことは、先生は人族じゃないんですか?」
「黙秘で!」
答える訳ないだろう。神様やってますって言っても、さっきのレイン見たいに信じないのが目に見えてる。
むしろレインこそ、一番に反応すると思う。
「どうだエリアル?疑問は解けたか?」
コクコクと頷くエリアルが可愛い。
口に食べ物を詰め込んでいれば、ハムスターみたいに可愛いこと間違いなしだ。
ついつい微笑んでしまう。
「もう、ないか?」
確認を取るが、誰も手を挙げる様子はない。
「冒険科コースなら、魔物との戦闘を考えてるかもしれないが、盗賊との戦闘もない訳じゃない。魔物でも上位になればなる程、魔法を使ってくる。なので気を抜くことはないように」
「今日の青空教室はここまで!さ、各教室に戻れ~」
生徒達はぞろぞろと校舎へ入っていった。
アクロに「明日は座学を二限目からにする」と声をかけ、『食の棚』へ向かうことにした僕。
授業をまだ各教室で受ける生徒がいる中、足早に学園を後にした。
カチャ……リィン
変わらない歓迎のベルを耳にしつつ店内を進んだ。目指すはカウンター席。
席に座り店員を見ると、その子の肩や頭の上に”精霊”がいた。珍しい、四人もいるなんて。
カイトがいないので赤茶を飲んで待つことにした。
”精霊”が、頭の上から赤茶のカップの縁へとふわりと腰掛ける。少女をチラリと盗み見ると、不安げな表情をしていて、見えていることがわかった。
「どうしたんだ?不安げな表情だけど」
試しに声をかけてみると、少女はビクッとした後ボソボソと返事をする。
「あ、な、なんでも…ないです…ごめんなさい」
何故か謝罪された。謝罪したことの理由を聞きたくて口を開きかけた時、カイトが扉を開けて紙袋を持って入って来た。
「アース様、今日はどうしました?」
「カイト、新しい子を雇ったんだな。ちょっと話したいことが出来たから、応接室借りれるかな」
「わかりました。では、店番は私が変わるのでフェリスは、アース様と一緒にいて下さい」
「えっ、わ…かりました」
席を立ち上階へと続く階段へと進むと、フェリスと呼ばれた女の子は後を追いかけて来る。もちろん彼女の周囲には”精霊”がいる。
階段から二階へと上がり、二つある応接室の内、奥側にある部屋へと入ると少女が扉を閉めて手前の席の隣に立つ。
奥の席に僕が座り、「さぁ座って」と手で示すと少女は小さく「失礼します」と言う。
育ちが良いのか勉強熱心なのか……。
「まずは、自己紹介しようかな。僕はアース。アース・グランツで、アクロは僕の妻になるよ。魔法は、まぁ色々使えて、今日からアルバ魔法学園で青空教室をすることになったよ」
少女の顔が明らかに、青くなっていく。
「わ…たしは、フェリスです。二年前に、無理を言って、その、雇ってもらいました…学園には在籍は、して…います」
学園に在籍はしてるけど、通ってない…不登校の少女か。
学園で教えることになった僕に警戒してるのか、学園に来いと言われるのを恐れているのか。後者ではないことを祈る。
「フェリス…ね。良い名前だな。僕の知ってる言葉では、幸福や祝福って意味がある。それに君の傍には、精霊達がいて、仲が良さそうだ」
名前を褒められて、キョトンとしていたと思ったら、最後の言葉で顔を真っ青どころか白に近くしていた。
僕が精霊を見えていることに気づいていなかった様で、絶句してる感じだ。
「い、今、何て……」
「長く一緒にいるのかな?精霊が嬉しそうだよ。さっき不安げだったのは、カップに精霊がいたからだろ?」
フェリスは何故か、ぽろぽろと涙を流し始めた。
「あのー、アース先生?」
おずおずと手を挙げるビアンカは、聞いても良いのかとアクロの方にチラチラ視線をやっている。
「どうしたビアンカ」
意を決して彼女は、口を開いた。
「精霊魔術が使えるってことは、先生は人族じゃないんですか?」
「黙秘で!」
答える訳ないだろう。神様やってますって言っても、さっきのレイン見たいに信じないのが目に見えてる。
むしろレインこそ、一番に反応すると思う。
「どうだエリアル?疑問は解けたか?」
コクコクと頷くエリアルが可愛い。
口に食べ物を詰め込んでいれば、ハムスターみたいに可愛いこと間違いなしだ。
ついつい微笑んでしまう。
「もう、ないか?」
確認を取るが、誰も手を挙げる様子はない。
「冒険科コースなら、魔物との戦闘を考えてるかもしれないが、盗賊との戦闘もない訳じゃない。魔物でも上位になればなる程、魔法を使ってくる。なので気を抜くことはないように」
「今日の青空教室はここまで!さ、各教室に戻れ~」
生徒達はぞろぞろと校舎へ入っていった。
アクロに「明日は座学を二限目からにする」と声をかけ、『食の棚』へ向かうことにした僕。
授業をまだ各教室で受ける生徒がいる中、足早に学園を後にした。
カチャ……リィン
変わらない歓迎のベルを耳にしつつ店内を進んだ。目指すはカウンター席。
席に座り店員を見ると、その子の肩や頭の上に”精霊”がいた。珍しい、四人もいるなんて。
カイトがいないので赤茶を飲んで待つことにした。
”精霊”が、頭の上から赤茶のカップの縁へとふわりと腰掛ける。少女をチラリと盗み見ると、不安げな表情をしていて、見えていることがわかった。
「どうしたんだ?不安げな表情だけど」
試しに声をかけてみると、少女はビクッとした後ボソボソと返事をする。
「あ、な、なんでも…ないです…ごめんなさい」
何故か謝罪された。謝罪したことの理由を聞きたくて口を開きかけた時、カイトが扉を開けて紙袋を持って入って来た。
「アース様、今日はどうしました?」
「カイト、新しい子を雇ったんだな。ちょっと話したいことが出来たから、応接室借りれるかな」
「わかりました。では、店番は私が変わるのでフェリスは、アース様と一緒にいて下さい」
「えっ、わ…かりました」
席を立ち上階へと続く階段へと進むと、フェリスと呼ばれた女の子は後を追いかけて来る。もちろん彼女の周囲には”精霊”がいる。
階段から二階へと上がり、二つある応接室の内、奥側にある部屋へと入ると少女が扉を閉めて手前の席の隣に立つ。
奥の席に僕が座り、「さぁ座って」と手で示すと少女は小さく「失礼します」と言う。
育ちが良いのか勉強熱心なのか……。
「まずは、自己紹介しようかな。僕はアース。アース・グランツで、アクロは僕の妻になるよ。魔法は、まぁ色々使えて、今日からアルバ魔法学園で青空教室をすることになったよ」
少女の顔が明らかに、青くなっていく。
「わ…たしは、フェリスです。二年前に、無理を言って、その、雇ってもらいました…学園には在籍は、して…います」
学園に在籍はしてるけど、通ってない…不登校の少女か。
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「フェリス…ね。良い名前だな。僕の知ってる言葉では、幸福や祝福って意味がある。それに君の傍には、精霊達がいて、仲が良さそうだ」
名前を褒められて、キョトンとしていたと思ったら、最後の言葉で顔を真っ青どころか白に近くしていた。
僕が精霊を見えていることに気づいていなかった様で、絶句してる感じだ。
「い、今、何て……」
「長く一緒にいるのかな?精霊が嬉しそうだよ。さっき不安げだったのは、カップに精霊がいたからだろ?」
フェリスは何故か、ぽろぽろと涙を流し始めた。
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