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【R-18】婚約破棄されたら五秒で元教え子にプロポーズされました
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こういう時に心が動くような女であれば結果も少し変わったんだろうかとぼんやりとリタは考える。城内の衆目のある場所で恥ずかしげもなく婚約破棄を宣言した婚約者に、湧いてくるのは怒りと憐憫だった。
「はあ、まあ一応理由を聞いておこうか」
「き、貴様、本当に可愛げのない女だな!!」
一度でも婚約していたことが恥ずかしくなるように当たり散らす元婚約者のハイラムの態度にも、リタは全く動じなかった。
「そう思うならさっさと手放せば良かっただろう。むしろ遅すぎたぐらいだ」
魔術立国においても女傑と謳われるほどの魔術の腕前であるリタにハイラムの両親が目をつけ、婚約にこぎつけたのだ。魔術は代々家に伝わり、その才能は血筋によるところが多い。リタを血族に迎え入れれば家も安泰だろうと思ったのだろう。もっとも愚かな息子はそんな両親の意図には気が付かなかったようだが。
「ぐ……っ! お、お前のような性格の悪い女などこちらから願い下げだ! いくぞローサ」
「はぁい」
ローサと呼ばれた女は猫なで声を発して勝ち誇ったかのような笑みをリタに向ける。あまりの態度に何か言い返そうと口を開いたら、それより先に人影が割って入った。
「さっきから黙って聞いてればなんだ!先生を侮辱するな!」
「ノーランさまっ?!」
誰かと思えば、リタが昔家庭教師をしていた時の生徒の青年だった。ノーランと呼ばれた彼は伯爵家だが遠縁に王族の縁続きもいる格式の高い家だった。昔から妙に懐かれているとは思ってはいたが、こうして庇ってくれるほどとは思わなかった。
憤慨した様子のノーランは今にもハイラムに食って掛かりそうだった。侮辱された本人より怒りをあらわにしているのがおかしくて笑ってしまう。
「ノーラン様、男女の関係に割って入らないでいただきたい」
「関係あるか! 先生のことを何も知らないくせによくもこんなことを……!!」
帯刀した剣に手を伸ばそうとしているのが見えて、慌てて止める。そういえば昔から頭に血が上ると見境ないところがあった。
「ちょっ、ちょっと待て! 宮中でそれはまずい!」
「どうして止めるんですか! オレはハイラム殿が先生を幸せにしてくれるならと身を引いたのに、こんな男だったなんて」
顔を青ざめさせて震えていたハイラムが我に返りさっさと踵を返す。リタはほっと胸をなでおろした。もちろんノーランが軽率な行動を起こさなかった事に大してだ。
「もう他の男になんて先生を任せておけない。先生、オレと結婚してください」
膝をついて爛々と輝く瞳でリタを見つめるノーランの姿に、求婚されているのだとようやく理解する。
「いやいやいやいや、何を言ってるんだおまえは!?」
思わず突っ込みを入れるが、ノーランは全く聞かず、きらめく笑顔で更に畳みかけてくる。
「大丈夫です。きっと幸せにしてみせます」
「そういう問題じゃない! 私は教師でおまえは生徒だろうが!」
「元、でしょう?」
昔からこうと決めたら動かないところのある生徒だった。怒涛の婚約破棄からの求婚劇を人々が食い入るように見つめているのに気づいてリタは頭を抱える。
「……わかった。ご両親の許可を取り付けてきたら結婚しよう」
いかに魔法の才に恵まれてはいても、リタはノーランより十も年上だし、なにより身分も違う。そう簡単に許可が下りるはずもない。そう思っていたのだが、あっさり承諾されてリタの方が面喰ってしまった。
あれよあれよという間に結婚の準備が進み、結婚式当日を迎え、夫婦の寝室へと通される。もちろんベッドはひとつしかない。
リタはため息をつく。
「あのなあ、尊敬していた人間が目の前で侮辱されて腹が立ったのかもしれないが少し軽率すぎやしないか」
そう吐き出すと、ノーランは眉を寄せて寝着のリタを押し倒す。
「ちょっ、おまえっ」
「オレはあなたが好きです。愛しています。決して同情ではありません。そして結婚した以上妻として扱わせてもらいます」
きっぱりと言い切られてしまう。
「先生はオレの事をどうとも思っていないんでしょうけど、オレはずっと前から先生の事が好きだったんですよ。なのに婚約者ができたからって諦めていたのに、もう一度チャンスが巡ってきた。これで食らいつかないほうがおかしいでしょう」
「それは……」
「だから先生はただ流されていればいいんです。絶対に後悔させませんから」
生意気で泣き虫だったころの面影はもうない。まぎれもない男の顔にリタは体の奥が熱くなってくるのを感じた。
「先生は、オレのこと嫌いですか?」
「……嫌いなわけがないだろう」
「よかった」
そう言うなり唇を重ねられる。あれだけ大見得をきったのに、触れるだけのキスがおかしい。リタは喉奥で笑って、舌を差し入れてやる。途端に腰を強く抱かれて貪るような口づけに変わる。
「んっ……ふぅっ……」
「先生、だいすきです」
耳元で囁かれるとぞくりと肌が粟立つ。彼が愛おしくてたまらないというように瞳を蕩けさせて笑う。その顔を見て、ああ、自分もこの男が好きなのだと自覚する。リタはそっと両手を伸ばして彼の頬に触れる。
「私も好きだ」
そう告げれば嬉しそうな笑みを浮かべてまた口付けられる。何度も口付けを交わしながら、ゆっくりと体をまさぐられる。
「あっ、そこはだめだっ」
「先生の体はどこも綺麗ですね。もっとよく見せてください」
「ひゃうっ!」
胸を掴まれて先端を摘まれると甘い声を上げてしまい、慌てて口を手で塞ぐ。そんな姿すら可愛らしいと言わんばかりに額に優しく口付けられて羞恥に身悶える。
「先生可愛い。もっと気持ち良くなってください」
「っ、これ以上はっ」
「先生がいけないんです。そんな声出されたら我慢できなくなっちゃいます」
「あっ、やっ」
寝着の裾を割られて太腿を撫で上げられればびくりと体が跳ねる。下着越しに秘部をなぞられ、じわりと蜜が滲むのがわかる。
「濡れてる……。嬉しいな。感じてくれていたんだ」
「いう、なぁ」
「でもほら、ここ触るとどんどん溢れてきますよ」
「ひっ、そこっ」
ぐりぐりと陰核を押されると悲鳴のような声が出る。あまりの強い快感に頭がおかしくなりそうだ。
「やだ、それやめろっ」
「どうして? すごく良さそうですよ」
「おかしくなる、おかしくなってしまうからやめっ」
「いいじゃないですか。先生がおかしくなったところ見てみたいです」
「や、やだってばぁ!」
「素直じゃないですね、先生」
ノーランはそう言いながらも指の動きを止めず、追い詰めるように乳首を甘噛みしてくる。
「あっ、ちくび噛むなぁっ」
「駄目? 嘘つき。こんなにぷっくりしてるのに」
「意地の悪いクソガキめ……」
「意地悪なのはどっちですかね。こんなに濡らしておいて」
「ちが、これはおまえが……っ」
「はい、オレのせいにして良いですから。たくさんイって下さいね」
カリカリとクリトリスを引っかかれて、一気に絶頂まで押し上げられた。
「~ッ! イク、イッちゃ……!」
「まだ終わりじゃないですからね」
達したばかりで敏感になっている膣内にノーランの太い中指が入ってくる。節くれだった長い指が内壁を擦る度に、いやらしく水音が響いて、聴覚からも犯されている気分になる。
「すごい、こんなに締め付けて」
「言う、なっ! ああっ」
「わかりますか、先生の中がオレの指をきゅうって離さないって言ってます」
「い、言わないでってば……!」
「先生がこんなにえっちだとは思いませんでした」
「……わたしもお前がそんなに意地の悪い男だとはしらなかったぞ」
恨めしげに見上げれば、何故か彼は嬉しそうに微笑んだ。
「オレの事、知ってくれましたか?」
「……知るも何も、おまえは私の教え子だろう」
「それだけじゃなくて、これからはちゃんと男として見て欲しいんです」
「どういう意味だ?」
「こういう意味です」
ノーランはそう言うなり、リタの足を大きく開かせてその間に割り込む。何をされるのか察したリタは慌てて足を閉じようとするが、ノーランに阻まれる。
「先生のここ、ピンクでかわいい」
ノーランの顔が秘所へ近づいてきて、熱い吐息がかかる。何をされるか理解したリタは顔を真っ赤にして抗議の声を上げる。
しかしノーランは聞く耳を持たず、べろりと肉厚の舌で舐め上げた。
ぬるついた粘膜に一番感じる部分を包み込まれて、耐え難いほどの快楽に襲われる。
「ああっ! やっ、汚いからぁ!」
「先生に汚いところなんてありませんよ」
リタの言葉を無視してノーランはさらに激しく責め立てる。じゅるじゅると音を立てて吸い付かれ、同時に親指で剥かれた花芽をこりゅこりゅと押し潰される。あまりの刺激に目の前がちかりと光った。
「あ、あ、だめっ! もう無理ぃっ!」
「先生、可愛い。いっぱい気持ち良くなってください」
「あ、あーっ!!」
とどめだとばかりに尖らせた舌で小刻みにつつかれて、呆気なく果ててしまった。「はぁっ、はぁっ、あ……」
「先生、オレもう限界です」
荒い呼吸を繰り返していると、ノーランが切羽詰まった様子で寝着を寛げる。
と勢いよく飛び出してきたものは想像していたよりも遥かに大きくて、リタはごくりと唾を飲み込んだ。男性経験がないわけではないが、ひさしぶりなので挿入るか心配になるほどの大きさだった。
「挿れたい。先生の中に入りたくてたまらないんです」
「ん……いいぞ」
ノーランのものを迎え入れるように両足を広げる。すると期待に満ちた眼差しを向けられる。
「どうして欲しいですか?」
「わかってるくせに」
そう言い返せば、ノーランはふっと笑って、それから猛ったものの先端をあてがってきた。そのままゆっくりと体重をかけてくる。
大きな質量が狭い隘路を押し広げながら侵入してくる感覚に、リタは思わず背筋を反らせる。痛みはないが、苦しさに涙が零れる。
時間をかけて根元まで埋め込んで、ようやく動きを止める。お互いの息遣いだけが響く室内の静寂を破ったのはリタの方だった。
両腕を伸ばして引き寄せれば、心得たように抱きしめられる。汗で湿った背中に腕を回して抱きつくような体勢のまま耳元に唇を寄せて囁いた。
「動いていいぞ」
「……はい」
小さく返事をしたノーランは、リタの腰を掴むとゆっくりと抽送を始めた。最初は浅く抜き差ししていたのが徐々に深いものへと変わっていく。
「あっ、あっ、あっ」
「せんせっ、好きっ、好きです」
「私もっ、おまえが好きだよっ」
「うれしいっ」
律動が激しくなっていくにつれて、結合部からはぱちゅんぱちんと卑猥な水音が響き始める。互いの肌がぶつかるたびに揺れていたリタの乳房をノーランが掴み、先端を口に含んで転がす。
「んぅっ、胸はっ」
「可愛い。もっとオレで気持ち良くなってください」
「ああっ!」
一際強く突き上げられて、子宮口をぐりぐりと押されて、リタはあっという間に上り詰めてしまう。
「先生っ、オレも出ますっ……!」
「っ、いいぞっ、出してっ」
「くっ……!」
「あああっ……!」
最奥に熱を叩きつけられて、その衝撃でまた軽く達してしまう。びくびくと痙攣する膣内でノーランのものが脈打っているのを感じる。
しばらく余韻に浸ったあと、ずるりと引き抜かれると、ごぽりと白濁が溢れ出す。その淫靡さにリタは頬を染めた。
「夢みたいです、先生とこうしていられるなんて」
「そうだな。私も幸せだ」
「先生……」
「……私も男性経験がないわけではないが」
「どうしたんですか突然。やめてくださいよ、昔の人の話なんて」
「決まって私は一人でも生きられるだろうと言われてな、振られるんだ。まあ、それは事実なんだが」
事実、才能にも仕事にも恵まれた。一人で生きようと思えば事実そうできたし、それなりに幸福にもなれだだろう。
「まあ、ノーランとなら二人でも悪くない」
そう言って笑うと、ノーランは感極まったように目を潤ませて、そして再び覆い被さってくる。
「ちょ、ちょっと待て。もう無理だ」
「先生が悪いんですからね。煽るようなことばかり言うから」
「や、やめろってば……!」
その後結局明け方まで求められてしまい、翌朝のリタはベッドから起き上がれなくなってしまったのであった。
「はあ、まあ一応理由を聞いておこうか」
「き、貴様、本当に可愛げのない女だな!!」
一度でも婚約していたことが恥ずかしくなるように当たり散らす元婚約者のハイラムの態度にも、リタは全く動じなかった。
「そう思うならさっさと手放せば良かっただろう。むしろ遅すぎたぐらいだ」
魔術立国においても女傑と謳われるほどの魔術の腕前であるリタにハイラムの両親が目をつけ、婚約にこぎつけたのだ。魔術は代々家に伝わり、その才能は血筋によるところが多い。リタを血族に迎え入れれば家も安泰だろうと思ったのだろう。もっとも愚かな息子はそんな両親の意図には気が付かなかったようだが。
「ぐ……っ! お、お前のような性格の悪い女などこちらから願い下げだ! いくぞローサ」
「はぁい」
ローサと呼ばれた女は猫なで声を発して勝ち誇ったかのような笑みをリタに向ける。あまりの態度に何か言い返そうと口を開いたら、それより先に人影が割って入った。
「さっきから黙って聞いてればなんだ!先生を侮辱するな!」
「ノーランさまっ?!」
誰かと思えば、リタが昔家庭教師をしていた時の生徒の青年だった。ノーランと呼ばれた彼は伯爵家だが遠縁に王族の縁続きもいる格式の高い家だった。昔から妙に懐かれているとは思ってはいたが、こうして庇ってくれるほどとは思わなかった。
憤慨した様子のノーランは今にもハイラムに食って掛かりそうだった。侮辱された本人より怒りをあらわにしているのがおかしくて笑ってしまう。
「ノーラン様、男女の関係に割って入らないでいただきたい」
「関係あるか! 先生のことを何も知らないくせによくもこんなことを……!!」
帯刀した剣に手を伸ばそうとしているのが見えて、慌てて止める。そういえば昔から頭に血が上ると見境ないところがあった。
「ちょっ、ちょっと待て! 宮中でそれはまずい!」
「どうして止めるんですか! オレはハイラム殿が先生を幸せにしてくれるならと身を引いたのに、こんな男だったなんて」
顔を青ざめさせて震えていたハイラムが我に返りさっさと踵を返す。リタはほっと胸をなでおろした。もちろんノーランが軽率な行動を起こさなかった事に大してだ。
「もう他の男になんて先生を任せておけない。先生、オレと結婚してください」
膝をついて爛々と輝く瞳でリタを見つめるノーランの姿に、求婚されているのだとようやく理解する。
「いやいやいやいや、何を言ってるんだおまえは!?」
思わず突っ込みを入れるが、ノーランは全く聞かず、きらめく笑顔で更に畳みかけてくる。
「大丈夫です。きっと幸せにしてみせます」
「そういう問題じゃない! 私は教師でおまえは生徒だろうが!」
「元、でしょう?」
昔からこうと決めたら動かないところのある生徒だった。怒涛の婚約破棄からの求婚劇を人々が食い入るように見つめているのに気づいてリタは頭を抱える。
「……わかった。ご両親の許可を取り付けてきたら結婚しよう」
いかに魔法の才に恵まれてはいても、リタはノーランより十も年上だし、なにより身分も違う。そう簡単に許可が下りるはずもない。そう思っていたのだが、あっさり承諾されてリタの方が面喰ってしまった。
あれよあれよという間に結婚の準備が進み、結婚式当日を迎え、夫婦の寝室へと通される。もちろんベッドはひとつしかない。
リタはため息をつく。
「あのなあ、尊敬していた人間が目の前で侮辱されて腹が立ったのかもしれないが少し軽率すぎやしないか」
そう吐き出すと、ノーランは眉を寄せて寝着のリタを押し倒す。
「ちょっ、おまえっ」
「オレはあなたが好きです。愛しています。決して同情ではありません。そして結婚した以上妻として扱わせてもらいます」
きっぱりと言い切られてしまう。
「先生はオレの事をどうとも思っていないんでしょうけど、オレはずっと前から先生の事が好きだったんですよ。なのに婚約者ができたからって諦めていたのに、もう一度チャンスが巡ってきた。これで食らいつかないほうがおかしいでしょう」
「それは……」
「だから先生はただ流されていればいいんです。絶対に後悔させませんから」
生意気で泣き虫だったころの面影はもうない。まぎれもない男の顔にリタは体の奥が熱くなってくるのを感じた。
「先生は、オレのこと嫌いですか?」
「……嫌いなわけがないだろう」
「よかった」
そう言うなり唇を重ねられる。あれだけ大見得をきったのに、触れるだけのキスがおかしい。リタは喉奥で笑って、舌を差し入れてやる。途端に腰を強く抱かれて貪るような口づけに変わる。
「んっ……ふぅっ……」
「先生、だいすきです」
耳元で囁かれるとぞくりと肌が粟立つ。彼が愛おしくてたまらないというように瞳を蕩けさせて笑う。その顔を見て、ああ、自分もこの男が好きなのだと自覚する。リタはそっと両手を伸ばして彼の頬に触れる。
「私も好きだ」
そう告げれば嬉しそうな笑みを浮かべてまた口付けられる。何度も口付けを交わしながら、ゆっくりと体をまさぐられる。
「あっ、そこはだめだっ」
「先生の体はどこも綺麗ですね。もっとよく見せてください」
「ひゃうっ!」
胸を掴まれて先端を摘まれると甘い声を上げてしまい、慌てて口を手で塞ぐ。そんな姿すら可愛らしいと言わんばかりに額に優しく口付けられて羞恥に身悶える。
「先生可愛い。もっと気持ち良くなってください」
「っ、これ以上はっ」
「先生がいけないんです。そんな声出されたら我慢できなくなっちゃいます」
「あっ、やっ」
寝着の裾を割られて太腿を撫で上げられればびくりと体が跳ねる。下着越しに秘部をなぞられ、じわりと蜜が滲むのがわかる。
「濡れてる……。嬉しいな。感じてくれていたんだ」
「いう、なぁ」
「でもほら、ここ触るとどんどん溢れてきますよ」
「ひっ、そこっ」
ぐりぐりと陰核を押されると悲鳴のような声が出る。あまりの強い快感に頭がおかしくなりそうだ。
「やだ、それやめろっ」
「どうして? すごく良さそうですよ」
「おかしくなる、おかしくなってしまうからやめっ」
「いいじゃないですか。先生がおかしくなったところ見てみたいです」
「や、やだってばぁ!」
「素直じゃないですね、先生」
ノーランはそう言いながらも指の動きを止めず、追い詰めるように乳首を甘噛みしてくる。
「あっ、ちくび噛むなぁっ」
「駄目? 嘘つき。こんなにぷっくりしてるのに」
「意地の悪いクソガキめ……」
「意地悪なのはどっちですかね。こんなに濡らしておいて」
「ちが、これはおまえが……っ」
「はい、オレのせいにして良いですから。たくさんイって下さいね」
カリカリとクリトリスを引っかかれて、一気に絶頂まで押し上げられた。
「~ッ! イク、イッちゃ……!」
「まだ終わりじゃないですからね」
達したばかりで敏感になっている膣内にノーランの太い中指が入ってくる。節くれだった長い指が内壁を擦る度に、いやらしく水音が響いて、聴覚からも犯されている気分になる。
「すごい、こんなに締め付けて」
「言う、なっ! ああっ」
「わかりますか、先生の中がオレの指をきゅうって離さないって言ってます」
「い、言わないでってば……!」
「先生がこんなにえっちだとは思いませんでした」
「……わたしもお前がそんなに意地の悪い男だとはしらなかったぞ」
恨めしげに見上げれば、何故か彼は嬉しそうに微笑んだ。
「オレの事、知ってくれましたか?」
「……知るも何も、おまえは私の教え子だろう」
「それだけじゃなくて、これからはちゃんと男として見て欲しいんです」
「どういう意味だ?」
「こういう意味です」
ノーランはそう言うなり、リタの足を大きく開かせてその間に割り込む。何をされるのか察したリタは慌てて足を閉じようとするが、ノーランに阻まれる。
「先生のここ、ピンクでかわいい」
ノーランの顔が秘所へ近づいてきて、熱い吐息がかかる。何をされるか理解したリタは顔を真っ赤にして抗議の声を上げる。
しかしノーランは聞く耳を持たず、べろりと肉厚の舌で舐め上げた。
ぬるついた粘膜に一番感じる部分を包み込まれて、耐え難いほどの快楽に襲われる。
「ああっ! やっ、汚いからぁ!」
「先生に汚いところなんてありませんよ」
リタの言葉を無視してノーランはさらに激しく責め立てる。じゅるじゅると音を立てて吸い付かれ、同時に親指で剥かれた花芽をこりゅこりゅと押し潰される。あまりの刺激に目の前がちかりと光った。
「あ、あ、だめっ! もう無理ぃっ!」
「先生、可愛い。いっぱい気持ち良くなってください」
「あ、あーっ!!」
とどめだとばかりに尖らせた舌で小刻みにつつかれて、呆気なく果ててしまった。「はぁっ、はぁっ、あ……」
「先生、オレもう限界です」
荒い呼吸を繰り返していると、ノーランが切羽詰まった様子で寝着を寛げる。
と勢いよく飛び出してきたものは想像していたよりも遥かに大きくて、リタはごくりと唾を飲み込んだ。男性経験がないわけではないが、ひさしぶりなので挿入るか心配になるほどの大きさだった。
「挿れたい。先生の中に入りたくてたまらないんです」
「ん……いいぞ」
ノーランのものを迎え入れるように両足を広げる。すると期待に満ちた眼差しを向けられる。
「どうして欲しいですか?」
「わかってるくせに」
そう言い返せば、ノーランはふっと笑って、それから猛ったものの先端をあてがってきた。そのままゆっくりと体重をかけてくる。
大きな質量が狭い隘路を押し広げながら侵入してくる感覚に、リタは思わず背筋を反らせる。痛みはないが、苦しさに涙が零れる。
時間をかけて根元まで埋め込んで、ようやく動きを止める。お互いの息遣いだけが響く室内の静寂を破ったのはリタの方だった。
両腕を伸ばして引き寄せれば、心得たように抱きしめられる。汗で湿った背中に腕を回して抱きつくような体勢のまま耳元に唇を寄せて囁いた。
「動いていいぞ」
「……はい」
小さく返事をしたノーランは、リタの腰を掴むとゆっくりと抽送を始めた。最初は浅く抜き差ししていたのが徐々に深いものへと変わっていく。
「あっ、あっ、あっ」
「せんせっ、好きっ、好きです」
「私もっ、おまえが好きだよっ」
「うれしいっ」
律動が激しくなっていくにつれて、結合部からはぱちゅんぱちんと卑猥な水音が響き始める。互いの肌がぶつかるたびに揺れていたリタの乳房をノーランが掴み、先端を口に含んで転がす。
「んぅっ、胸はっ」
「可愛い。もっとオレで気持ち良くなってください」
「ああっ!」
一際強く突き上げられて、子宮口をぐりぐりと押されて、リタはあっという間に上り詰めてしまう。
「先生っ、オレも出ますっ……!」
「っ、いいぞっ、出してっ」
「くっ……!」
「あああっ……!」
最奥に熱を叩きつけられて、その衝撃でまた軽く達してしまう。びくびくと痙攣する膣内でノーランのものが脈打っているのを感じる。
しばらく余韻に浸ったあと、ずるりと引き抜かれると、ごぽりと白濁が溢れ出す。その淫靡さにリタは頬を染めた。
「夢みたいです、先生とこうしていられるなんて」
「そうだな。私も幸せだ」
「先生……」
「……私も男性経験がないわけではないが」
「どうしたんですか突然。やめてくださいよ、昔の人の話なんて」
「決まって私は一人でも生きられるだろうと言われてな、振られるんだ。まあ、それは事実なんだが」
事実、才能にも仕事にも恵まれた。一人で生きようと思えば事実そうできたし、それなりに幸福にもなれだだろう。
「まあ、ノーランとなら二人でも悪くない」
そう言って笑うと、ノーランは感極まったように目を潤ませて、そして再び覆い被さってくる。
「ちょ、ちょっと待て。もう無理だ」
「先生が悪いんですからね。煽るようなことばかり言うから」
「や、やめろってば……!」
その後結局明け方まで求められてしまい、翌朝のリタはベッドから起き上がれなくなってしまったのであった。
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