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第一章
支配者と札束
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「あの…これを…」
私は、ベッドの横のサイドチェストから白い封筒を取り出し、私が働いて貯めていた100万円を珀斗王太子に手渡した。
「これは何だ」
「私の全財産です。足りないですが、花屋と施設には何も…」
私は眠気を堪えながら、必死に伝えた。
「それに関してはもう手遅れだと行ったはずだ。何度も言わせるな」
「お願いします…」
「もう眠いんだろう。早く寝ろ。金庫を用意させるから、この札束はもっと安全な場所で保管しておけ」
「珀斗…」
「もう限界みたいだな。それにしても睡眠導入剤にしては効き目が強すぎるな。これは…」
珀斗王太子が、私が薬を大量摂取していることに気がついた瞬間、私は目を閉じた。
ーーーーーーーー…
「ん…ここは…」
「おはようございます。お目覚めになってほっとしました。ここは王立病院でございます」
辺りを見渡すと、大きなベッドにダイニングテーブルなど豪華な個室で、左腕には点滴が打たれていた。
担当官の女性は、私が目覚めたことをナースコールで報告し、しばらくすると医師が来て問診や触診などを簡単に受けた。
今日明日までは、ふらつきがあるかもしれないが、命に別状はないという診断だった。
「本日中には宮殿内の医師に治療を引き継ぐこととなっていますので、いつでもお戻りいただけます。ご準備が出来ましたらお声がけくださいませ」
担当官の話を耳に入れつつ、私は部屋の窓から外の景色を眺めていた。
王立病院は、宮殿のすぐ隣に設置されており、高層階の病室からは宮殿の庭や一部の建物が一望できる。
私が帰るべき場所は鼻の先にあるこの宮殿なのだが、帰る動機が見つからず、すぐに立ち上がることが難しい。
担当官も、私が薬を過剰摂取したことには何も触れず、ただ見守るというスタンスで、自分の気持ちを正直に伝えるチャンスもなく、それが余計に私を追い詰める。
心の奥底から助けを求めているのに、誰も私の結婚を阻止してくれる人はこの場にはいない。
何も動けないまま、数時間が経過していた。
すると、担当官から思いもよらぬことを聞かされた。
「瑛斗王子が、お見舞いにいらっしゃるとの情報です。地方でのご公務が終わられ、お戻りの途中とのことですので、病院にそのまま入られます。」
瑛斗王子が来ると聞き、いずれにしても宮殿に戻る準備も必要だと思い、私は身だしなみを整えて待機した。
そして、1時間後に、瑛斗王子が病室に現れた。
私は、ベッドの横のサイドチェストから白い封筒を取り出し、私が働いて貯めていた100万円を珀斗王太子に手渡した。
「これは何だ」
「私の全財産です。足りないですが、花屋と施設には何も…」
私は眠気を堪えながら、必死に伝えた。
「それに関してはもう手遅れだと行ったはずだ。何度も言わせるな」
「お願いします…」
「もう眠いんだろう。早く寝ろ。金庫を用意させるから、この札束はもっと安全な場所で保管しておけ」
「珀斗…」
「もう限界みたいだな。それにしても睡眠導入剤にしては効き目が強すぎるな。これは…」
珀斗王太子が、私が薬を大量摂取していることに気がついた瞬間、私は目を閉じた。
ーーーーーーーー…
「ん…ここは…」
「おはようございます。お目覚めになってほっとしました。ここは王立病院でございます」
辺りを見渡すと、大きなベッドにダイニングテーブルなど豪華な個室で、左腕には点滴が打たれていた。
担当官の女性は、私が目覚めたことをナースコールで報告し、しばらくすると医師が来て問診や触診などを簡単に受けた。
今日明日までは、ふらつきがあるかもしれないが、命に別状はないという診断だった。
「本日中には宮殿内の医師に治療を引き継ぐこととなっていますので、いつでもお戻りいただけます。ご準備が出来ましたらお声がけくださいませ」
担当官の話を耳に入れつつ、私は部屋の窓から外の景色を眺めていた。
王立病院は、宮殿のすぐ隣に設置されており、高層階の病室からは宮殿の庭や一部の建物が一望できる。
私が帰るべき場所は鼻の先にあるこの宮殿なのだが、帰る動機が見つからず、すぐに立ち上がることが難しい。
担当官も、私が薬を過剰摂取したことには何も触れず、ただ見守るというスタンスで、自分の気持ちを正直に伝えるチャンスもなく、それが余計に私を追い詰める。
心の奥底から助けを求めているのに、誰も私の結婚を阻止してくれる人はこの場にはいない。
何も動けないまま、数時間が経過していた。
すると、担当官から思いもよらぬことを聞かされた。
「瑛斗王子が、お見舞いにいらっしゃるとの情報です。地方でのご公務が終わられ、お戻りの途中とのことですので、病院にそのまま入られます。」
瑛斗王子が来ると聞き、いずれにしても宮殿に戻る準備も必要だと思い、私は身だしなみを整えて待機した。
そして、1時間後に、瑛斗王子が病室に現れた。
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