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第二章 幼少期~領地編
72.冷蔵倉庫
しおりを挟むお爺様に報告をした後、まっすぐ調理場に向かった。
冷蔵倉庫の構想を練るためだ。
まずは、領主館の食品保存の現状の確認をしよう。
料理長に許可をもらいざっと見る。六畳ほどの部屋に小麦粉やモーの乳、卵や蜂蜜や塩漬け肉、今朝届いた野菜などが雑然と置かれたり吊るされていたりする。その隅に前世の家庭用冷蔵庫ほどの大きさの冷蔵庫が置かれていて、この中には今朝届いた肉や熟成させている肉など、数種類の肉がぎっしり詰まっていた。
因みに地下には、前世のテレビでよく観たワイナリーの地下熟成庫の小規模版があって、一部だけ酒類保管庫として活用されていた。
う~ん。とりあえず六畳大の保管庫の方は、狭いしとっても使いづらそうだよね…。
さて、どうしようかなぁ……。
熟成させるものや塩漬け肉を地下に移そうかなぁ?
地下を地魔法で改良して部屋を作ろう。もう考えながら作っちゃおう。木材は無限収納に入っているしね。
大まかな構想が決まれば、後は地魔法と生産スキルで作っていくだけだ。倉庫にあるものを全て無限収納に納める。ゆっくりと魔力を練って、天井や壁床、棚や扉をドンドンと作っていこう。
まずは、これまでと同じ用途で酒類の保存用の部屋。それから、小麦粉や豆類などの湿気を嫌うもの用の部屋。塩や砂糖、香辛料などの調味料の保管部屋。塩漬け肉や、ピクルスなどを置く湿気に強い保冷部屋。肉や魚などの冷蔵部屋。モーの乳やチーズ、卵などの冷蔵部屋。そして、出来上がった料理やデザートを冷やすための部屋。それにパーティーや季節毎に交換する食器などを保管する部屋。
冷凍部屋も作った。でも、今のところは冷凍食材なんてないし、氷くらいしか用途がないんだよね。ただ、近いうちにアイスクリームを作ろうと思っているから、それからはたぶん……きっと常時在庫になるんだろな。まあ、砂糖の量産が前提条件になるんだけれどもね。
考えながら地下を改造していく。各部屋の壁床は、それぞれの用途に適したものにし、湿度調整や温度調整の魔法陣、脱臭機能をつけたりと用途別に魔法陣を組み込んでいく。棚も作ったし、各部屋の入り口と調理場の入り口の床にマット大の大きさの色の違う床材を貼り、そこに<ピュリフィケーション>の魔法陣を組んだ。
それと、調理場の出入口にはセンサーみたいなものをつけたんだ。これは入ってからちゃんと出てきたかがわかるようになっている。だって冷凍庫で人が凍っちゃったらダメじゃない?
地下倉庫は少し拡張して、調理場から出入りする倉庫の他に、廊下からの出入口を設けた倉庫も作ったんだ。こちらは、調理場の倉庫とは完全に遮断してある。何に使うかは、エルンストさんと相談して決めよう。決まってから内装を仕上げて魔法陣を組もうと思っている。
勝手口の脇にあった六畳大の保管庫は、内装を変えて野菜用にしたんだ。それ用に棚も造作したしね。無駄に広い勝手口の一部も改良して、納品の確認と受け渡し用の台も作ったよ。
地下に倉庫が移って移動が面倒くさいかなって思ったんだけど、料理長に確認したら調理場用にマジックバッグがあるから平気だって言ってくれたから安心して作れたんだ。
さてさて、念願の冷凍庫もできたし、温泉に持っていくお菓子でも作ろうかな…?
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