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第5章 長い夏季休暇中に巻き起こる冒険と新たな事件 第2節 盗賊集団ギルハック襲来
第44話 四人に捕らわれた盗賊達!
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五人は洞窟内を歩いていたが直ぐに盗賊達との戦闘が始まっていた。
「おら、死ね、ガキども」
盗賊達が奇声を上げて、五人に向けて攻撃していた。
まずい、これじゃ動き辛いよ。
ファングとレイスが邪魔で、攻撃が定まらなかった。
「ねぇ、動き回らないで、攻撃が出来ないよ」
「なら、レンはアリスとレオスと一緒に見ていろ」
洞窟内はあまり広くないので、ファングに言われて三人で見ていると、突然ファングを除く四人に転移魔法陣が現れた。
「しまった、レン君離れて」
「えっ、うぁ!」
「レンお兄ちゃん‥‥‥」
「うぁ、ファングさん‥‥‥」
「レン、皆、お前ら絶対に‥‥‥」
ファングだけ洞窟に残り、四人はそれぞれ、転移魔法で飛ばされていた。
ここはどこだ、洞窟内だけど、別の地点に移動させられたのか?
洞窟内を見回してから、精霊四人と話しをしていた。
「アクト、ここは盗賊達がいた、洞窟で良いんだよね」
【あぁ、間違いないぜ、おそらくファングを除く三人はこの洞窟のどこかに飛ばされたハズだぜ】
アクトと話している間に精霊三人は洞窟の周辺を見回り、調べた事をレンに説明している。
「この奥に盗賊がたくさんいるんだね」
【そうだよ、レンさん、もの凄い数の盗賊がいるよ】
アルトニスが身振り手振りで説明しているが、姿を消しているので姿が見えなかった。
【アルトニス、今は姿を消しているんですから、身振り手振りしてもレン様には見えませんよ】
【あっ、そうだった。アハハッ】
【レン、気をつけて、何かあったら直ぐに私達に言ってね】
精霊四人に心配されながら、レンは武器を構えて奥に進んでいた。
精霊四人の話しだとそろそろ盗賊が現れる位置にいるので周りを警戒していると、奥からクナイが飛んで来たので、エレントの風で防いでいた。
「おい、なんだよ。今の風は、グフ」
盗賊は突然の風で攻撃を防がれて驚いていたが、レンは一瞬の隙を見逃さず、盗賊を倒していた。
【大丈夫ですかレン様?】
「大丈夫だよ、エレントありがとうね」
精霊四人はレンが命令をしなくてもサポートしてくれるので、非常に楽に進めるが、逆に自分が戦わなくても大丈夫じゃないのと錯覚しそうになっている。
「アクト、サポートはほどほどにしてよ」
精霊四人に僕がピンチの時だけ、サポートしてよと言ったが、四人はダメだとキッパリ言われた。
【レン、諦めろ、俺達はお前を護るのが使命だから、お前のその命令は受け付けないぜ】
精霊四人がレンの命令に逆らっていた。
何で精霊四人が、僕の命令に逆らうの? 完全に精霊達のわがままだよね。
レンを死なせると精霊達の自由が失われるので、レンが何を言おうが、全力でサポートしていた。
「はぁ、分かったよ、くれぐれもやり過ぎないでよ」
【あぁ、大丈夫だよ。基本的に相手の攻撃を防いだり、妨害するだけだから、レンはちゃんと戦えるぜ】
【レンさんの事はよく分かっているから安心して】
【もし、精霊を使って攻撃するときはレン様の命令があるときに使うから安心して下さい】
【レン、気にせず、好きなだけ攻撃していいよ】
精霊四人に呆れながら、レンは先に進んでいた。それから、盗賊達は見えない相手に翻弄され、その隙にレンが攻撃して盗賊を倒していた。
はぁ、合流地点に来たみたいだけど、誰か倒したのかな?
洞窟を歩き進めていると、複数の分岐があり、ある方向だけに盗賊がたくさん倒されて気絶させられていた。
「やめろ、来るなぁ」
ある方向だけ盗賊達の悲鳴が響き渡っていた。
何か行きたくないな、多分四人の逆鱗に触れたのかな? まぁ原因は僕だと思うけど‥‥‥。
声が響き渡っている方向を見つめてから、恐る恐る声が響く穴に向かって歩いて行くと四人が親玉を捕まえて、鬼の形相でレンの居場所を聞き出していた。
「だから、知るわけ無いだろう、グフ」
「あぁ、聞こえないな、ちゃんと答えろよ」
「やっぱり、四人が盗賊達を倒して拷問してるよ」
レンは洞窟内の影に隠れて、四人のやり取りを聞いていた。
「どうする、こいつがギルハックだけど、レンの居場所を吐かないぜ」
「そうね、何か吐かす方向ないかな?」
アリスが考えていると、レイスが手を挙げていた。
「なら、僕が吐かせますよ」
「レイス、何をするんだ?」
レイスはギルハックの肩に手を当てるとニッコリしていた。
「レイス君、肩に触っているけど、それで吐かせるの?」
「はい、大丈夫ですよ。暫くすれば話すと思いますよ」
「はぁ、誰がお前らガキに話すと思っているのかよ、ガッハ」
「お前は黙っていろ、レンの居場所を吐けば楽になれるぜ」
ファングが切れ気味に、ギルハックに八つ当たりしていると、ギルハックの表情が悪くなり始めていた。
「貴様、何をした? 何故俺様の魔力がどんどん減って‥‥‥」
「アハハッ、やっぱり触れれば魔力を吸収出来るみたいですね。駄目だったら、僕の体術で気の流れを断ち切る波動を打ち込む予定でしたが、その必要はないですね」
「お前、やっぱり化け物だなぁ」
「ファングさん、それは言わないで下さい」
レイスはギルハックの魔力を吸収して喜んでいる姿を洞窟の影で見ていたレンはふとあることに気付いていた。
ファングは僕の魔力を探知出来るのに何で探しに来ないんだろう?
ファングはレンの魔力を感じる事が出来るのに何故、相手に聞いているのか理解が出来なかった。
あれ完全に理性を失っているよね。四人から凄い殺気を放っているのが分かるよ。
レンを探せない理由は簡単で、レンが居なくなると直ぐに理性が壊れる点である。一人で勝手に行動する分には理性を保てるみたいだけど、レンに危害を加えたり、相手が敵だと認識した途端に理性が壊れるので非常に扱いにくい四人である。
あのまま喋らないと、レイスに魔力を吸い尽くされるよ。それにレイスはいつの間にあんな能力に目覚めたんだろう。完全に魔力を食い尽くす化け物だよ。
洞窟の岩壁の死角になる影から、四人をジッと見ていた。
「なぁ、早く喋らないとお前、魔力食い尽くされて本当に死ぬぞ」
「だから、知るわけ無いだろう、あの魔法はどこに飛ばされるか分からないんだよ」
「はぁ、駄目ねぇ、レイス君、魔力を好きなだけ吸収して良いよ」
「えっ、良いんですか?」
「レイスお兄ちゃん、どんどん吸収して良いよ。レンお兄ちゃんの居場所を吐くまで」
「分かりましたよ、はぁ、僕のご飯たくさん下さいね」
「やめろ、俺様の魔力がぁ‥‥‥」
レイスがギルハックの魔力を貪るように、魔力をどんどん吸収しているので、ギルハックの表情が険しくなっていた。
まずいなぁ、あれじゃあ、死んじゃうよ。
洞窟の影から四人を見ていたが、かなりやばくなったので、レンは洞窟から飛び出していた。
「なぁ、早く吐けよ。本当に死ぬぞ」
「だから、知らねぇよ」
「レイス、もっとやれ」
「うん、分かったよ!」
「ちょっと、ストップ!」
「誰だまだ入るのか‥‥‥レン!」
「えっ、レン君」
「レン師匠」
「レンお兄ちゃん」
四人はレンの無事な姿を確認した後、何もなかったようにいつもの表情に戻っていた。
「ファング、何で僕の魔力を探知して探しに来ないの?」
「そんなの無理だろう。お前を失った時の俺達の表情知っているくせに」
ファングは自覚があるみたいで、レンが目の前から消えると自分が駄目になると説明していた。
「はぁ、やっぱり、理性失って入るんだね。僕が近くで見ていたのに気づかなかったの?」
四人に確認したが、全然気づかなかったと言っているので、レンは頭を痛めていた。
「それよりも、レンが無事ならこいつらを縛って、自衛団が来るのを待とうぜ」
「はぁ、それならエレントに頼んであるから、今頃植物で縛りつけてあるよ。それよりも僕にはやっておかないと行けない事があるので」
「おい、それ以上近付くなよ」
ファングに止められたが、レンはギルハックの近く行くと、エレナを呼び出していた。
【レン、私と遊ぶの?】
エレナはレンに呼ばれてウキウキしていた。
「何故、エレナがいるんだ」
ギルハックは驚いた様子でエレナを見ていた。
【あら、お頭じゃないの? 無様な格好ね】
「よかった、エレナあのガキを倒せ、これは命令だぞ‥‥‥何故攻撃しない」
ギルハックはエレナに命令していたが、エレナはキョトンとしていた。
【何を言っているのか分かりませんよ。私に命令して良いのはレンだけです】
「なんだとエレナ、俺はお前と契約しているんだぞ」
【もう、お頭との契約は破棄して、レンと契約しましたよ。いい加減に気付いたらどうですか?】
「小僧、エレナに何をした、死ね」
アリスの拘束魔法を解除していのでギルハックは腰に隠していた短剣を投げたが、見えない風で防がれていた。
「はぁ、ごめんね、僕に武器を投げつけても無駄だよ」
「なんだと‥‥‥なんだあれは」
レンの近くに精霊三人が姿を現して怒っていた。
【レン様、大丈夫ですか?】
「大丈夫だよ。いちいち聞かなくても、勝手に僕を護っているんだから」
【そうだな。それが俺達の使命だからな】
【それよりも、あの人どうする、レンさんに攻撃したよ】
精霊三人は短剣を投げた相手を睨み付くていたが、アクトが口を開いてエレナに言った。
【エレナ、レンが言った言葉覚えているか?】
【えっ、うん覚えているよ。確か過ちを正して、盗賊を捕まえるだっけ?】
【直訳し過ぎだよ、まぁ、だいたい合っているけど、お前は過ちを侵したんだから、自分の手で蹴りを付けろ】
アクトに言われて、エレナはギルハックに向かい合っていた。
「何故、ガキが精霊三人も従えて、更にエレナも従えているんだ、あり得ん」
【あり得ますよ、精霊を複数従える事は出来ますから】
「バカな、こんなガキに精霊四人も契約出来る魔力を持っているのか、一体でも魔力を大半奪われるのに」
ギルハックは精霊を従えてるレンを見て驚いていた。
【あまりレンを侮辱しないで下さい。レンの魔力はお頭よりも極上で魔力質も良いんですよ】
「いや、エレナが普通にバラしているよね」
エレナがペラペラ話すので、アクトが怒っていた。
【お前、何でペラペラ話すんだ。だからバカだって言われるんだよ】
【ごめんアクト、こいつがレンを侮辱するからつい熱くなって】
【はぁ、もう良いよ。エレナ早く終わらせろ、これ以上レンを待たせるな】
【うん、分かったよアクト】
アクトに謝ってから、再びギルハックに向き合っていた。
【私は、自分の意志でレンに寝返りしました。だから無駄な抵抗はやめて、心を入れ替えてやり直しましょう】
「はぁ、お前も犯罪に加担しているのに、自分だけ逃れるつもりか」
【私は、レンに償ってこうして、お頭を説得しているんですよ。お願いですから素直に従って下さい】
「はぁ、誰が従うかよ。精霊が俺に命令するな」
ギルハックがエレナに反抗すると、何故か電撃を繰り出して弱らせていた。
「ガッハ、何故雷系の魔法が使えるんだ」
【私は土と雷を司る精霊ですから、雷系の魔法は得意ですよ】
「貴様、俺に雷系の事は言わなかっただろう」
【聞かなかったので、言いませんでした。さぁレン、お頭に言っても無駄なので、自衛団が来るまで拘束しましょう】
エレナはギルハックに話しても無駄だと感じて、レンの近くに戻り、精霊三人と遊んでいた。
「レン、エレナの事は良いのか」
「はぁ、話しても無駄だと思ったんじゃない。僕達は洞窟の入口で自衛団が来るのを待とうか」
精霊四人は姿消して、五人は洞窟の外で待っていると、自衛団の人達がやって来て、事情を説明すると自衛団の人達は洞窟に入り、盗賊達を次々に確保して、自衛団本部に連れて行かれた。
「はぁ、何か疲れたね」
「そうね、盗賊達も観念して自衛団本部に連れて行かれたからもう安心だわ」
「自衛団本部の人が後日、本部に来て下さいって言ってましたね」
「おそらく、お礼をしたいんだろう?」
「レンお兄ちゃん、頑張ったから皆に感謝されるよ」
五人は宿に戻り、部屋の中で話していた。それから夕食になり、五人が食事する場所に行くと、豪華な料理が並べられていて、宿の三人からお礼を色々されているのだった。
「おら、死ね、ガキども」
盗賊達が奇声を上げて、五人に向けて攻撃していた。
まずい、これじゃ動き辛いよ。
ファングとレイスが邪魔で、攻撃が定まらなかった。
「ねぇ、動き回らないで、攻撃が出来ないよ」
「なら、レンはアリスとレオスと一緒に見ていろ」
洞窟内はあまり広くないので、ファングに言われて三人で見ていると、突然ファングを除く四人に転移魔法陣が現れた。
「しまった、レン君離れて」
「えっ、うぁ!」
「レンお兄ちゃん‥‥‥」
「うぁ、ファングさん‥‥‥」
「レン、皆、お前ら絶対に‥‥‥」
ファングだけ洞窟に残り、四人はそれぞれ、転移魔法で飛ばされていた。
ここはどこだ、洞窟内だけど、別の地点に移動させられたのか?
洞窟内を見回してから、精霊四人と話しをしていた。
「アクト、ここは盗賊達がいた、洞窟で良いんだよね」
【あぁ、間違いないぜ、おそらくファングを除く三人はこの洞窟のどこかに飛ばされたハズだぜ】
アクトと話している間に精霊三人は洞窟の周辺を見回り、調べた事をレンに説明している。
「この奥に盗賊がたくさんいるんだね」
【そうだよ、レンさん、もの凄い数の盗賊がいるよ】
アルトニスが身振り手振りで説明しているが、姿を消しているので姿が見えなかった。
【アルトニス、今は姿を消しているんですから、身振り手振りしてもレン様には見えませんよ】
【あっ、そうだった。アハハッ】
【レン、気をつけて、何かあったら直ぐに私達に言ってね】
精霊四人に心配されながら、レンは武器を構えて奥に進んでいた。
精霊四人の話しだとそろそろ盗賊が現れる位置にいるので周りを警戒していると、奥からクナイが飛んで来たので、エレントの風で防いでいた。
「おい、なんだよ。今の風は、グフ」
盗賊は突然の風で攻撃を防がれて驚いていたが、レンは一瞬の隙を見逃さず、盗賊を倒していた。
【大丈夫ですかレン様?】
「大丈夫だよ、エレントありがとうね」
精霊四人はレンが命令をしなくてもサポートしてくれるので、非常に楽に進めるが、逆に自分が戦わなくても大丈夫じゃないのと錯覚しそうになっている。
「アクト、サポートはほどほどにしてよ」
精霊四人に僕がピンチの時だけ、サポートしてよと言ったが、四人はダメだとキッパリ言われた。
【レン、諦めろ、俺達はお前を護るのが使命だから、お前のその命令は受け付けないぜ】
精霊四人がレンの命令に逆らっていた。
何で精霊四人が、僕の命令に逆らうの? 完全に精霊達のわがままだよね。
レンを死なせると精霊達の自由が失われるので、レンが何を言おうが、全力でサポートしていた。
「はぁ、分かったよ、くれぐれもやり過ぎないでよ」
【あぁ、大丈夫だよ。基本的に相手の攻撃を防いだり、妨害するだけだから、レンはちゃんと戦えるぜ】
【レンさんの事はよく分かっているから安心して】
【もし、精霊を使って攻撃するときはレン様の命令があるときに使うから安心して下さい】
【レン、気にせず、好きなだけ攻撃していいよ】
精霊四人に呆れながら、レンは先に進んでいた。それから、盗賊達は見えない相手に翻弄され、その隙にレンが攻撃して盗賊を倒していた。
はぁ、合流地点に来たみたいだけど、誰か倒したのかな?
洞窟を歩き進めていると、複数の分岐があり、ある方向だけに盗賊がたくさん倒されて気絶させられていた。
「やめろ、来るなぁ」
ある方向だけ盗賊達の悲鳴が響き渡っていた。
何か行きたくないな、多分四人の逆鱗に触れたのかな? まぁ原因は僕だと思うけど‥‥‥。
声が響き渡っている方向を見つめてから、恐る恐る声が響く穴に向かって歩いて行くと四人が親玉を捕まえて、鬼の形相でレンの居場所を聞き出していた。
「だから、知るわけ無いだろう、グフ」
「あぁ、聞こえないな、ちゃんと答えろよ」
「やっぱり、四人が盗賊達を倒して拷問してるよ」
レンは洞窟内の影に隠れて、四人のやり取りを聞いていた。
「どうする、こいつがギルハックだけど、レンの居場所を吐かないぜ」
「そうね、何か吐かす方向ないかな?」
アリスが考えていると、レイスが手を挙げていた。
「なら、僕が吐かせますよ」
「レイス、何をするんだ?」
レイスはギルハックの肩に手を当てるとニッコリしていた。
「レイス君、肩に触っているけど、それで吐かせるの?」
「はい、大丈夫ですよ。暫くすれば話すと思いますよ」
「はぁ、誰がお前らガキに話すと思っているのかよ、ガッハ」
「お前は黙っていろ、レンの居場所を吐けば楽になれるぜ」
ファングが切れ気味に、ギルハックに八つ当たりしていると、ギルハックの表情が悪くなり始めていた。
「貴様、何をした? 何故俺様の魔力がどんどん減って‥‥‥」
「アハハッ、やっぱり触れれば魔力を吸収出来るみたいですね。駄目だったら、僕の体術で気の流れを断ち切る波動を打ち込む予定でしたが、その必要はないですね」
「お前、やっぱり化け物だなぁ」
「ファングさん、それは言わないで下さい」
レイスはギルハックの魔力を吸収して喜んでいる姿を洞窟の影で見ていたレンはふとあることに気付いていた。
ファングは僕の魔力を探知出来るのに何で探しに来ないんだろう?
ファングはレンの魔力を感じる事が出来るのに何故、相手に聞いているのか理解が出来なかった。
あれ完全に理性を失っているよね。四人から凄い殺気を放っているのが分かるよ。
レンを探せない理由は簡単で、レンが居なくなると直ぐに理性が壊れる点である。一人で勝手に行動する分には理性を保てるみたいだけど、レンに危害を加えたり、相手が敵だと認識した途端に理性が壊れるので非常に扱いにくい四人である。
あのまま喋らないと、レイスに魔力を吸い尽くされるよ。それにレイスはいつの間にあんな能力に目覚めたんだろう。完全に魔力を食い尽くす化け物だよ。
洞窟の岩壁の死角になる影から、四人をジッと見ていた。
「なぁ、早く喋らないとお前、魔力食い尽くされて本当に死ぬぞ」
「だから、知るわけ無いだろう、あの魔法はどこに飛ばされるか分からないんだよ」
「はぁ、駄目ねぇ、レイス君、魔力を好きなだけ吸収して良いよ」
「えっ、良いんですか?」
「レイスお兄ちゃん、どんどん吸収して良いよ。レンお兄ちゃんの居場所を吐くまで」
「分かりましたよ、はぁ、僕のご飯たくさん下さいね」
「やめろ、俺様の魔力がぁ‥‥‥」
レイスがギルハックの魔力を貪るように、魔力をどんどん吸収しているので、ギルハックの表情が険しくなっていた。
まずいなぁ、あれじゃあ、死んじゃうよ。
洞窟の影から四人を見ていたが、かなりやばくなったので、レンは洞窟から飛び出していた。
「なぁ、早く吐けよ。本当に死ぬぞ」
「だから、知らねぇよ」
「レイス、もっとやれ」
「うん、分かったよ!」
「ちょっと、ストップ!」
「誰だまだ入るのか‥‥‥レン!」
「えっ、レン君」
「レン師匠」
「レンお兄ちゃん」
四人はレンの無事な姿を確認した後、何もなかったようにいつもの表情に戻っていた。
「ファング、何で僕の魔力を探知して探しに来ないの?」
「そんなの無理だろう。お前を失った時の俺達の表情知っているくせに」
ファングは自覚があるみたいで、レンが目の前から消えると自分が駄目になると説明していた。
「はぁ、やっぱり、理性失って入るんだね。僕が近くで見ていたのに気づかなかったの?」
四人に確認したが、全然気づかなかったと言っているので、レンは頭を痛めていた。
「それよりも、レンが無事ならこいつらを縛って、自衛団が来るのを待とうぜ」
「はぁ、それならエレントに頼んであるから、今頃植物で縛りつけてあるよ。それよりも僕にはやっておかないと行けない事があるので」
「おい、それ以上近付くなよ」
ファングに止められたが、レンはギルハックの近く行くと、エレナを呼び出していた。
【レン、私と遊ぶの?】
エレナはレンに呼ばれてウキウキしていた。
「何故、エレナがいるんだ」
ギルハックは驚いた様子でエレナを見ていた。
【あら、お頭じゃないの? 無様な格好ね】
「よかった、エレナあのガキを倒せ、これは命令だぞ‥‥‥何故攻撃しない」
ギルハックはエレナに命令していたが、エレナはキョトンとしていた。
【何を言っているのか分かりませんよ。私に命令して良いのはレンだけです】
「なんだとエレナ、俺はお前と契約しているんだぞ」
【もう、お頭との契約は破棄して、レンと契約しましたよ。いい加減に気付いたらどうですか?】
「小僧、エレナに何をした、死ね」
アリスの拘束魔法を解除していのでギルハックは腰に隠していた短剣を投げたが、見えない風で防がれていた。
「はぁ、ごめんね、僕に武器を投げつけても無駄だよ」
「なんだと‥‥‥なんだあれは」
レンの近くに精霊三人が姿を現して怒っていた。
【レン様、大丈夫ですか?】
「大丈夫だよ。いちいち聞かなくても、勝手に僕を護っているんだから」
【そうだな。それが俺達の使命だからな】
【それよりも、あの人どうする、レンさんに攻撃したよ】
精霊三人は短剣を投げた相手を睨み付くていたが、アクトが口を開いてエレナに言った。
【エレナ、レンが言った言葉覚えているか?】
【えっ、うん覚えているよ。確か過ちを正して、盗賊を捕まえるだっけ?】
【直訳し過ぎだよ、まぁ、だいたい合っているけど、お前は過ちを侵したんだから、自分の手で蹴りを付けろ】
アクトに言われて、エレナはギルハックに向かい合っていた。
「何故、ガキが精霊三人も従えて、更にエレナも従えているんだ、あり得ん」
【あり得ますよ、精霊を複数従える事は出来ますから】
「バカな、こんなガキに精霊四人も契約出来る魔力を持っているのか、一体でも魔力を大半奪われるのに」
ギルハックは精霊を従えてるレンを見て驚いていた。
【あまりレンを侮辱しないで下さい。レンの魔力はお頭よりも極上で魔力質も良いんですよ】
「いや、エレナが普通にバラしているよね」
エレナがペラペラ話すので、アクトが怒っていた。
【お前、何でペラペラ話すんだ。だからバカだって言われるんだよ】
【ごめんアクト、こいつがレンを侮辱するからつい熱くなって】
【はぁ、もう良いよ。エレナ早く終わらせろ、これ以上レンを待たせるな】
【うん、分かったよアクト】
アクトに謝ってから、再びギルハックに向き合っていた。
【私は、自分の意志でレンに寝返りしました。だから無駄な抵抗はやめて、心を入れ替えてやり直しましょう】
「はぁ、お前も犯罪に加担しているのに、自分だけ逃れるつもりか」
【私は、レンに償ってこうして、お頭を説得しているんですよ。お願いですから素直に従って下さい】
「はぁ、誰が従うかよ。精霊が俺に命令するな」
ギルハックがエレナに反抗すると、何故か電撃を繰り出して弱らせていた。
「ガッハ、何故雷系の魔法が使えるんだ」
【私は土と雷を司る精霊ですから、雷系の魔法は得意ですよ】
「貴様、俺に雷系の事は言わなかっただろう」
【聞かなかったので、言いませんでした。さぁレン、お頭に言っても無駄なので、自衛団が来るまで拘束しましょう】
エレナはギルハックに話しても無駄だと感じて、レンの近くに戻り、精霊三人と遊んでいた。
「レン、エレナの事は良いのか」
「はぁ、話しても無駄だと思ったんじゃない。僕達は洞窟の入口で自衛団が来るのを待とうか」
精霊四人は姿消して、五人は洞窟の外で待っていると、自衛団の人達がやって来て、事情を説明すると自衛団の人達は洞窟に入り、盗賊達を次々に確保して、自衛団本部に連れて行かれた。
「はぁ、何か疲れたね」
「そうね、盗賊達も観念して自衛団本部に連れて行かれたからもう安心だわ」
「自衛団本部の人が後日、本部に来て下さいって言ってましたね」
「おそらく、お礼をしたいんだろう?」
「レンお兄ちゃん、頑張ったから皆に感謝されるよ」
五人は宿に戻り、部屋の中で話していた。それから夕食になり、五人が食事する場所に行くと、豪華な料理が並べられていて、宿の三人からお礼を色々されているのだった。
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そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
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