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第5章 長い夏季休暇中に巻き起こる冒険と新たな事件 第2節 盗賊集団ギルハック襲来
第43話 盗賊集団ギルハックの襲撃
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森の中で一夜を過ごし、太陽の光が森の隙間から注いでいた。
はぁ、朝かぁ。あれっ、いつもなら四人で囲んでいるのに、レオスだけだよ。
いつもなら、四人でレンを挟み込んで寝ているのに、今日に限って、三人がいないので不思議に思い、周りを見渡すと暖の所で三人が気持ち良さそうに寝ていた。
まさか、ずっと交互に監視していたの?
三人が暖の所で座って寝ているので、ずっと周りを警戒していたんだと思っていた。
何となく、分かっていたけど、全部僕の為なんだよね?
三人に聞かなくても、前の行動を思い出せば三人の行動が読めるので、寝ている三人を見て呆れていた。
とりあえず、寝ているみたいだし、近くで散歩しようかな。レオスも寝ているから久しぶりに一人で行動出来るよ。
四人を確認するとまだ寝ているので、レンはニヤリと笑みがこぼれた後、奥の森に入って行った。その様子を見ていた精霊四人は頭を抑えて付いて行った。
【レン様、勝手に行動しているけど良いのかしら】
【俺に、言われても困るだろう】
【まぁ、レンさんだから仕方ないよ】
【寝ている四人に伝えなくても大丈夫なの?】
【やめとけエレナ、レンには筒抜けだから、ほら俺達を見ているぞ】
精霊四人が邪魔だと思っているレンはこっそりと精霊四人の会話を聞いていたので、精霊四人に睨みを効かせていた。
はぁ、四人を起こされたら、久しぶりに一人で自由に歩けないでしょう。それにしても、何か植物が木に絡まっているよ。
一人で散歩をしていると、木に男性が植物で絡まっているのを発見していた。
植物で男性が木に縛り付けているんだけど? てか何か見覚えがある光景だな。
木に絡まっている植物を見て考えていたけど、どこで見たか思い出せなかった。
まぁ、良いか見なかった事にしようかな‥‥‥。
木に縛り付いている男性を見ないようにスルーしようとしたら、木に絡まっている男性が声を掛けてきた。
「おい、そこのガキ、見てないで助けてくれよ」
知らない人に声を掛けられたので、どうしようか迷っていると、奥から勢いよく走ってくる人影があった。
「はぁはぁ、やっと見つけたぜ。お前、勝手に俺達から消えるなよ。誰かに連れさらわれたと思っただろう」
ファングが鬼様な目つきで息を切らしながら、やって来た。
「ファング、寝ていたんじゃないの?」
「あぁ、寝ていたけど、お前の魔力が急に薄れたから、飛び起きたんだよ」
ファングは入学式の時にレンの魔力に触れているので、レンの魔力で居場所を把握出来る事をすっかり忘れていた。
「はぁ、寝ているときも僕の魔力を探知しているの、完全に犯罪に近いよ」
「良いだろう、お前の為なんだから、だから俺達から勝手に消えるなよ」
ファングがまた弱音を吐いているので、レンはため息を吐いていた。
「はいはい分かったよ。もう勝手に消えないからそれで良いでしょう」
折角一人でゆっくり出来ると思ったが、やはり一人でゆっくりするのは無理だと実感していた。
「まぁ、お前が無事ならそれで良いんだけど、さぁ皆の所に戻ろうぜレン」
「ちょっと待って」
ファングは三人の所に戻ろうと言っていたが、ファングにあそこで声を掛ける男性がいると教えると、ファングは不敵な笑みをしていた。
「あれっ、お前、目が覚めたのか?」
「ひぇ、お前、あのガキの仲間なのか?」
「そうだけど、もしかしてレンを騙して、助けを求めたのか?」
ファングは冷酷な目つきで木に縛り付けている男性に殺気を送っていた。
「ファング、知り合いなの?」
「えっ、どう見ても知り合いな分けないだろう」
レンに対しては冷酷の表情から一変して、笑顔で受け答えしていた。
「お前、変わりす‥‥‥」
「なんか、言ったか?」
ファングの凶変振りに指摘しようとしていたが、もの凄い殺気と恐怖で黙らせていた。
はぁ、相手は災難だね。もしかして昨日何かあったのかな?
昨日、何があったのかファングに聞くと素直に全て話してくれた。
「そう、僕が寝ている間にそんな事があったんだね」
「あぁ、そうだよ。それでレンの精霊も借りたんだ」
「別に使うのは構わないけど、ファングやレイスに怪我がなくてよかったよ」
ファングに目立った怪我などがなかったのでホッとしていた。
「で、この人は誰なの?」
改めて、木に縛り付けている男性は誰なのか聞いていた。
「さぁ、俺に聞いても知るわけないだろ? 俺達を狙っていたのは確かだから気絶させて、木に縛り付けただけだし」
ファングに聞いても知らないようなので、木に縛り付けている男性の所に近付いて行こうとしたらファングに止められた。
「レン、勝手に近づくな。俺が前に出るから、お前は俺の後ろから話せ」
「えっ、それじゃ相手が見えないよ」
「ダメだ絶対に俺の後ろから話せ」
ファングが頑なに言うので、レンは呆れて何も言えなかった。
はぁ、相手側に失礼だと思うけど、そこまで警戒が必要なの?
レンはファングに言われた通り、後ろから話していたが、何故か相手側は怯えていた。
「なんか、怯えているけど、ファング何かやっているの?」
ファングの背中から話しているので、ファングが何をしているか全く見えなかった。
「いや、何もしてないよレン、相手側が勝手に怯えているんだよ」
ファングは冷たく冷酷な目線で相手側を見ているが、レンに対して、冷酷な状態でも優しく話していた。
はぁ、絶対に何かしないと、相手が怯えたりしないよ。
相手側は怯えているが、話が進まなくなるので、簡単な質問をしていた。
「君達は誰なの? 何で昨日僕達を襲うとしたの?」
相手側に質問したが、何も答えないので困っていた。
「レン、こいつ、話す意思がないから、早く三人の所に戻ろうぜ」
ファングは三人の所に戻ろうと言っていたが、レンはあることを思い付いていた。
「ちょっと待ってファング、確かめたい事があるんだけど」
「えっ、何をするきだレン」
レンはいつも大胆な行動をするので、ファングは焦っていた。
「いや、簡単な事だから、そんな慌てた様子しないで」
ファングは表情を戻し、レンの方に振り向いて心配していた。
「お前の思いつきはいつも俺達をヒヤヒヤさせるんだよ。頼むから、心臓に悪いことはしないでよレン」
ファングがレンの肩を掴んでやめてと何回も言うので、レンはため息を吐いて、ファングに大丈夫だと優しく言っていた。
「ファング、僕は動かないから安心して、精霊達に確認したいんだよ」
ファングはレンの言葉を聞いた途端、ポカンとしていた。
「精霊を使って何をするんだ?」
「それは見ていれば分かるよ」
ファングは若干不安そうにしていたが、レンはエレナを呼び出しいた。
【レン、呼んだ。私と遊んでくれるの?】
エレナはレンと遊びたくてウズウズしていた。
「いや、遊ばないよ。エレナ、あそこにいる人、知ってる?」
レンが指差して、あの人知っているとエレナに聞くとエレナは相手側の所に行き、食い入るように見ていると、相手側は驚いた様子で叫んでいた。
「エレナ、よかった。俺達を助けてくれよ」
男性はエレナに助けを求めていた。
【誰ですか、馴れ馴れしく私に声を掛けないで下さい。レン、この人恐いですよ】
エレナは咄嗟にレンの近くに戻っていた。
「エレナを知っていることは、君は盗賊の仲間だね」
レンが確信をつくと男性は再び黙り込んでいた。
「はぁ、仕方ないない、素直に答えたら助けるつもりだったけど、エレナ何とかならない」
【なら、私の電撃でビリビリしましょうか】
「ちょっと待って、エレナ、貴様は土の精霊じゃないのか?」
エレナが電撃でビリビリにするとレンにアピールしているので男性は怯えていた。
【えっ、確かに私は土の精霊ですけど、雷も司っていますよ。お頭には土の精霊しか言ってませんけど、レンは言わなくても知っていますよ】
「いや、君達の仲間がペラペラ喋っているんだけど」
別に聞きたくない事を精霊三人が言っているので、エレナの事は事前に知らされていた。
「貴様、裏切ったのか、お頭はお前が死んで心配していたんだぞ」
【そんなの知りません。私はもうお頭のパートナーじゃないですよ。レン、うるさいからやって良いですか?】
「エレナ、顔が近いよ」
エレナが顔を近づけてやって良いと言うので、ファングにどうしようか聞いていた。
「なら質問に答えなかったら、エレナに攻撃されるのはどうだ! 拷問かも知れないけど、相手側は盗賊だからそれくらい良いだろう?」
「えっ、あまりそう言うのは好きじゃないな」
「はぁ、お前は甘いんだよ。なら俺がやるから、お前はそこで見ていろ、エレナ、俺が合図したら攻撃しろよ」
【うん、分かったけど、レンやって良いの?】
「どうせ言ってもやるつもりだから、ファングの指示に従って」
【分かったよレン】
レンはため息を吐いて、諦めていた。ファングは盗賊の男性に色々質問していたが、答えないので、エレナの弱い電撃を浴びながら、何とか吐かせようとあらゆる手を使っているので、レンは遠くからどうしようか迷っていた。
このままだと、完全に死んじゃうよ。
盗賊の男性はエレナの電撃で痺れて、かなり衰弱していた。
「はぁ、あくまで吐かないつもりかよ。吐けばレンが助けてくれるかもよ」
「吐いた所で、俺達は捕まるだろう?」
「まぁ、確かにそうだけど、レンどうする?」
「もう戻ろうよ、これじゃ僕達が悪者になるよ?」
「それもそうだな」
「エレナ、帰るよ。皆の所に戻って良いよ」
【分かりました、今度呼ぶ時は私と遊んでねレン】
「おい、ちょっと待ってくれ‥‥‥」
エレナは姿を消して三人の所に戻り、レンとファングは縛られた男性を放置して三人の所に戻っていた。
はぁ、何か凄い叫んでいるけど、自衛団が来るまでの辛抱だよ。だけど、複数から声が聞こえるな?
歩いているとあっちこっちから声が響くので、ファングとレイスがどれだけ、頑張っていたのか分かった。三人の所に戻ると既に起きていて、レンが帰って来ると三人は一斉に抱き付いていた。
「ちょっと、どうしたの三人とも」
「だって、レン君が急にいなくなるんだもん」
「そうですよ、勝手に僕達から消えないで下さい」
「レンお兄ちゃん、僕を置いて行かないで」
三人はかなりレンを心配していたので、今後勝手に抜け出す事は不可能だと悟っていた。
「ごめん、もう勝手に行かないから良いでしょう?」
三人に謝ると、アリスが提案していた。
「レン君、一人で行動するのは、極力やめてよね。もし行くのならファングかレイスを連れて行きなさい」
アリスがファングとレイスどちらか必ず護衛につけてと言っていたので、レンは困っていた。
「えっ、付けないとダメなの」
「ダメよ、ファングかレイス君が付いていれば安心出来るわ」
アリスが頑なに言うので、レンは一人で行動するのは、ほぼ無理だと改めて分かり、素直に提案を受け入れる事にした。
「はぁ、分かったよ。じゃ基本的にファングをつけるから良いでしょう?」
「えっ、俺で良いのかレン」
「そうだよ、ファングは同じ学科だから、僕の事に詳しいでしょう?」
「確かにお前の事を一番理解しているのは俺だけど、まさかお前に指名されると思わなかったよ」
ファングは突然、レンに指名されたので驚いていたが、内心は喜びと不安が交錯していた。
「分かったわ、ファングなら常にレン君の魔力を探知しているから、どこに行っても大丈夫そうね。ファングしっかりレン君の護衛をしなさいよ」
「あぁ、任せろよ。お前達に失望させないようにするから」
レンの一人行動の話が解決すると、五人は朝食を取った後、盗賊のアジトに向けて出発しようとしていた。
「ところで森の奥から声が響くけど、放置で良いんだよね」
未だにあっちこっちから助けを求める声が聞こえている。
「良いわよ、放置で。どのみち、昨日襲おうとした連中だから、木に縛りつけて自衛団に見つけてもらった方が楽でしょう?」
「確かにそうだけど、ここに来たら不気味だよね、声が聞こえるから」
五人は森で響く声を無視して、奥に進んでいた。
「アクト、上空から何か見える」
【あぁ、この先に岩山があるぜ、おそらくそこの洞窟にいるんじゃないか】
アクトが精霊三人に指示を出して、周辺を回った事をアクトがまとめて、レンに伝えていた。
「分かったよ、それじゃ四人は引き続き誰か来ないか確認よろしくね」
【分かったよレン。お前達は俺が常に見ているから安心しろな】
アクトは精霊三人を束ねるリーダーになっていて、三人にテキパキと指示を出して、常にレンの監視をしていた。
アクト、だいぶリーダーの自覚が身に付いてるな、だけど時々楽しそうに話すんだよね。まぁ、自由で気楽なんだろうけど。
五人は森の奥に進むこと半日、ようやく目的の洞窟が見えて、森の茂みから様子を伺っている。
どうしよう、入口が一カ所しかないよ。
洞窟の入口を確認したが、穴は一カ所しかないので、一度入ると出口を封じられる可能性があるのでどうしようか迷っていた。
「うーん、困ったわね、むやみに入ったら返り討ちにされる可能性があるわ」
アリスが悩んでいると、
「アリス、悩んでいる暇はなさそうだぜ!」
「そうだね、囲まれているよ、アクト、三人を連れて、洞窟の中を調べて来て、こっちは四人が付いているから」
【分かったよ、でも無理するなよ。俺達を呼べばすぐ助けるからな】
精霊四人は洞窟の奥に向かって言った。
「さて、レオス君はレン君に例の魔法を掛けてサポートに回って」
「分かったよ、アリスお姉ちゃん」
「また、お決まりのシーンなの?」
「アハハッ、仕方ないよ、レン師匠に死なれると僕達が困るから」
「そうだぜ、だからレンはアリスとレオスと一緒に支援な」
「いや、支援はしないから、毎回言っているけど、僕はファングと同じ学科で普通に戦えるんだよ」
戦闘になるごとに毎回四人に同じことを言っているのに何故か聞いてくれないので、レンは四人を無視して戦おうとしていた。
「はぁ、結局戦うのかよ。俺達の忠告は完全無視かよ」
「仕方ないわ、レン君もストレスが溜まっているのよ」
「そうなんですね、なら仕方ありません」
「レンお兄ちゃん、ストレス良くない」
四人は意味不明な理屈で自分を納得させていた。
いや、それで納得されると僕、ストレスで戦っているように見られるんだけど?
四人が意味不明な事で納得しているので、レンは四人の会話をあまり聞かないようにしていた。
「おい、お前ら何話しているんだ、お前らが俺達を捕まえに来たのは分かっているんだぞ」
盗賊の一人が五人に向けて、話し掛けていた。
「それが、何だって言うんだ。俺達はお前をの悪行を許す分けないだろう?」
「そうよ、さっさと捕まった方が身の為よ」
「はぁ、捕まるのはお前らガキだよ。お前ら、ガキを捕まえろ」
「うぉー!!!!!!」
取り囲んでいた盗賊が五人に襲い掛かってきた。
「それじゃ、僕は行くから、そっちは何とかして」
「おい、待てレン!」
レンは盗賊に向かって行った。
「くそ、やるぞ、アリス、レオス、レイス、お前らは三人で行動しろ、俺はレンの所に加勢に行くから」
「はぁ、分かったわ。レン君を頼むねファング」
「ファングさん、レン師匠に傷を付けたら許しませんよ」
「傷を付けたらファングにコチョコチョの刑にするからね」
「あぁ、大丈夫だよ。レンは必ず俺が護るから、それじゃ俺は行くぜ。まぁせいぜい俺を楽しませろよ」
ファングと三人は別々に移動して攻撃を始めていた。先に出たレンは盗賊に向かって走り、盗賊と剣を交えて交戦していた。
「おら、どうした、そんな攻撃じゃ俺達を倒せないぜ」
相手側は長剣、短剣、クナイなどさまざまな相手が数人でレンを攻撃しているので、的確な攻撃が出来なかった。
まずい、このままだと完全にやられる。それだけは避けたい。
レンの頭にはここで無様な姿を晒したら、次の戦闘から後方支援に回されると危惧していた。
何か、良い方法はないかな?
相手側の攻撃を避けながら、何か良い策はないか考えていた。
「どうした、避けるだけじゃ勝てないぜ、おい」
「分かってるよ、チェーンロック」
「しまっ‥‥‥」
相手がいきなり拘束魔法を使って来たので、急いで回避しようとしたが、運悪く魔法範囲に入り捕まっていた。
「アハハッ、これでまず一人だな、次行くぜ」
「次って、何の事だ?」
「えっ!」
相手が振り返ると背後にファングがいた。
「いつの間に、気配を感じなかった‥‥‥ガッハ!」
ファングは複数の盗賊を倒していた。
「大丈夫かぁ、レン」
「うん、ありがとうファング」
「なら、良いんだけど、勝手に盗賊達に突っ込むなよ。マジでお前に何かあると困るんだよ。少しは考えてくれ」
ファングはかなり焦っていたのか、周りの盗賊達に手加減をしていなった為、レンはファングの気持ちを察していた。
はぁ、また四人に心配さてたよ。多分、アリスが僕の所にファングをよこしたよね。
レンの感は鋭く見抜いているが、本人がいないので確認が出来なかった。レンとファングは魔法騎士科の授業以来のタッグをくみ、盗賊達を次々に倒している。
「風迅旋裂剣」
「爆龍剛昇剣」
レンとファングの得意な風と火を使った、魔法を付属させて繰り出す剣技で盗賊達を一掃していた。それから、別で行動していた三人も盗賊達を倒して、レンの所に来ていた。
「レン君、大丈夫だった?」
「大丈夫だぜ、アリス。俺がしっかり護っているからな」
「そう、なら良いけど、一人で勝手に突っ込まないでね」
三人はとても心配していたので、三人に謝ってから、アリス達に捕まった盗賊から話しを強引に聞き出していた。
「なる程、盗賊集団の名前はギルハックでお頭の名前がギルハック・レイドルなんだね」
「そうよ、おそらくギルハックを捕まえれば、この一連の事件は終結するわ」
アリスから話しを聞いていると、精霊四人が戻って来たのか、姿は見えないが声だけが、聞こえている。
【レン、話しても大丈夫かぁ?】
アクトがレンに直接話し掛けていた。
「アクト、それじゃ洞窟の調査から戻ったんだね」
アクトに確認してから、洞窟の中を詳細に聞いて、四人に精霊が調査した事を伝えていた。
「なら、レンは俺達の後ろで挟むように行動しろよ」
「やっぱり、そうなるんだね」
アクトの説明では、洞窟の入口は一カ所で中に盗賊達が武器を構えて待ち伏せしているので、何となく隊列が四人の頭にあることは分かっていた。レンは嫌そうな表情をしていたが、四人の中間に挟まれ、精霊達に見守られながら洞窟の中を進み始めているのだった。
はぁ、朝かぁ。あれっ、いつもなら四人で囲んでいるのに、レオスだけだよ。
いつもなら、四人でレンを挟み込んで寝ているのに、今日に限って、三人がいないので不思議に思い、周りを見渡すと暖の所で三人が気持ち良さそうに寝ていた。
まさか、ずっと交互に監視していたの?
三人が暖の所で座って寝ているので、ずっと周りを警戒していたんだと思っていた。
何となく、分かっていたけど、全部僕の為なんだよね?
三人に聞かなくても、前の行動を思い出せば三人の行動が読めるので、寝ている三人を見て呆れていた。
とりあえず、寝ているみたいだし、近くで散歩しようかな。レオスも寝ているから久しぶりに一人で行動出来るよ。
四人を確認するとまだ寝ているので、レンはニヤリと笑みがこぼれた後、奥の森に入って行った。その様子を見ていた精霊四人は頭を抑えて付いて行った。
【レン様、勝手に行動しているけど良いのかしら】
【俺に、言われても困るだろう】
【まぁ、レンさんだから仕方ないよ】
【寝ている四人に伝えなくても大丈夫なの?】
【やめとけエレナ、レンには筒抜けだから、ほら俺達を見ているぞ】
精霊四人が邪魔だと思っているレンはこっそりと精霊四人の会話を聞いていたので、精霊四人に睨みを効かせていた。
はぁ、四人を起こされたら、久しぶりに一人で自由に歩けないでしょう。それにしても、何か植物が木に絡まっているよ。
一人で散歩をしていると、木に男性が植物で絡まっているのを発見していた。
植物で男性が木に縛り付けているんだけど? てか何か見覚えがある光景だな。
木に絡まっている植物を見て考えていたけど、どこで見たか思い出せなかった。
まぁ、良いか見なかった事にしようかな‥‥‥。
木に縛り付いている男性を見ないようにスルーしようとしたら、木に絡まっている男性が声を掛けてきた。
「おい、そこのガキ、見てないで助けてくれよ」
知らない人に声を掛けられたので、どうしようか迷っていると、奥から勢いよく走ってくる人影があった。
「はぁはぁ、やっと見つけたぜ。お前、勝手に俺達から消えるなよ。誰かに連れさらわれたと思っただろう」
ファングが鬼様な目つきで息を切らしながら、やって来た。
「ファング、寝ていたんじゃないの?」
「あぁ、寝ていたけど、お前の魔力が急に薄れたから、飛び起きたんだよ」
ファングは入学式の時にレンの魔力に触れているので、レンの魔力で居場所を把握出来る事をすっかり忘れていた。
「はぁ、寝ているときも僕の魔力を探知しているの、完全に犯罪に近いよ」
「良いだろう、お前の為なんだから、だから俺達から勝手に消えるなよ」
ファングがまた弱音を吐いているので、レンはため息を吐いていた。
「はいはい分かったよ。もう勝手に消えないからそれで良いでしょう」
折角一人でゆっくり出来ると思ったが、やはり一人でゆっくりするのは無理だと実感していた。
「まぁ、お前が無事ならそれで良いんだけど、さぁ皆の所に戻ろうぜレン」
「ちょっと待って」
ファングは三人の所に戻ろうと言っていたが、ファングにあそこで声を掛ける男性がいると教えると、ファングは不敵な笑みをしていた。
「あれっ、お前、目が覚めたのか?」
「ひぇ、お前、あのガキの仲間なのか?」
「そうだけど、もしかしてレンを騙して、助けを求めたのか?」
ファングは冷酷な目つきで木に縛り付けている男性に殺気を送っていた。
「ファング、知り合いなの?」
「えっ、どう見ても知り合いな分けないだろう」
レンに対しては冷酷の表情から一変して、笑顔で受け答えしていた。
「お前、変わりす‥‥‥」
「なんか、言ったか?」
ファングの凶変振りに指摘しようとしていたが、もの凄い殺気と恐怖で黙らせていた。
はぁ、相手は災難だね。もしかして昨日何かあったのかな?
昨日、何があったのかファングに聞くと素直に全て話してくれた。
「そう、僕が寝ている間にそんな事があったんだね」
「あぁ、そうだよ。それでレンの精霊も借りたんだ」
「別に使うのは構わないけど、ファングやレイスに怪我がなくてよかったよ」
ファングに目立った怪我などがなかったのでホッとしていた。
「で、この人は誰なの?」
改めて、木に縛り付けている男性は誰なのか聞いていた。
「さぁ、俺に聞いても知るわけないだろ? 俺達を狙っていたのは確かだから気絶させて、木に縛り付けただけだし」
ファングに聞いても知らないようなので、木に縛り付けている男性の所に近付いて行こうとしたらファングに止められた。
「レン、勝手に近づくな。俺が前に出るから、お前は俺の後ろから話せ」
「えっ、それじゃ相手が見えないよ」
「ダメだ絶対に俺の後ろから話せ」
ファングが頑なに言うので、レンは呆れて何も言えなかった。
はぁ、相手側に失礼だと思うけど、そこまで警戒が必要なの?
レンはファングに言われた通り、後ろから話していたが、何故か相手側は怯えていた。
「なんか、怯えているけど、ファング何かやっているの?」
ファングの背中から話しているので、ファングが何をしているか全く見えなかった。
「いや、何もしてないよレン、相手側が勝手に怯えているんだよ」
ファングは冷たく冷酷な目線で相手側を見ているが、レンに対して、冷酷な状態でも優しく話していた。
はぁ、絶対に何かしないと、相手が怯えたりしないよ。
相手側は怯えているが、話が進まなくなるので、簡単な質問をしていた。
「君達は誰なの? 何で昨日僕達を襲うとしたの?」
相手側に質問したが、何も答えないので困っていた。
「レン、こいつ、話す意思がないから、早く三人の所に戻ろうぜ」
ファングは三人の所に戻ろうと言っていたが、レンはあることを思い付いていた。
「ちょっと待ってファング、確かめたい事があるんだけど」
「えっ、何をするきだレン」
レンはいつも大胆な行動をするので、ファングは焦っていた。
「いや、簡単な事だから、そんな慌てた様子しないで」
ファングは表情を戻し、レンの方に振り向いて心配していた。
「お前の思いつきはいつも俺達をヒヤヒヤさせるんだよ。頼むから、心臓に悪いことはしないでよレン」
ファングがレンの肩を掴んでやめてと何回も言うので、レンはため息を吐いて、ファングに大丈夫だと優しく言っていた。
「ファング、僕は動かないから安心して、精霊達に確認したいんだよ」
ファングはレンの言葉を聞いた途端、ポカンとしていた。
「精霊を使って何をするんだ?」
「それは見ていれば分かるよ」
ファングは若干不安そうにしていたが、レンはエレナを呼び出しいた。
【レン、呼んだ。私と遊んでくれるの?】
エレナはレンと遊びたくてウズウズしていた。
「いや、遊ばないよ。エレナ、あそこにいる人、知ってる?」
レンが指差して、あの人知っているとエレナに聞くとエレナは相手側の所に行き、食い入るように見ていると、相手側は驚いた様子で叫んでいた。
「エレナ、よかった。俺達を助けてくれよ」
男性はエレナに助けを求めていた。
【誰ですか、馴れ馴れしく私に声を掛けないで下さい。レン、この人恐いですよ】
エレナは咄嗟にレンの近くに戻っていた。
「エレナを知っていることは、君は盗賊の仲間だね」
レンが確信をつくと男性は再び黙り込んでいた。
「はぁ、仕方ないない、素直に答えたら助けるつもりだったけど、エレナ何とかならない」
【なら、私の電撃でビリビリしましょうか】
「ちょっと待って、エレナ、貴様は土の精霊じゃないのか?」
エレナが電撃でビリビリにするとレンにアピールしているので男性は怯えていた。
【えっ、確かに私は土の精霊ですけど、雷も司っていますよ。お頭には土の精霊しか言ってませんけど、レンは言わなくても知っていますよ】
「いや、君達の仲間がペラペラ喋っているんだけど」
別に聞きたくない事を精霊三人が言っているので、エレナの事は事前に知らされていた。
「貴様、裏切ったのか、お頭はお前が死んで心配していたんだぞ」
【そんなの知りません。私はもうお頭のパートナーじゃないですよ。レン、うるさいからやって良いですか?】
「エレナ、顔が近いよ」
エレナが顔を近づけてやって良いと言うので、ファングにどうしようか聞いていた。
「なら質問に答えなかったら、エレナに攻撃されるのはどうだ! 拷問かも知れないけど、相手側は盗賊だからそれくらい良いだろう?」
「えっ、あまりそう言うのは好きじゃないな」
「はぁ、お前は甘いんだよ。なら俺がやるから、お前はそこで見ていろ、エレナ、俺が合図したら攻撃しろよ」
【うん、分かったけど、レンやって良いの?】
「どうせ言ってもやるつもりだから、ファングの指示に従って」
【分かったよレン】
レンはため息を吐いて、諦めていた。ファングは盗賊の男性に色々質問していたが、答えないので、エレナの弱い電撃を浴びながら、何とか吐かせようとあらゆる手を使っているので、レンは遠くからどうしようか迷っていた。
このままだと、完全に死んじゃうよ。
盗賊の男性はエレナの電撃で痺れて、かなり衰弱していた。
「はぁ、あくまで吐かないつもりかよ。吐けばレンが助けてくれるかもよ」
「吐いた所で、俺達は捕まるだろう?」
「まぁ、確かにそうだけど、レンどうする?」
「もう戻ろうよ、これじゃ僕達が悪者になるよ?」
「それもそうだな」
「エレナ、帰るよ。皆の所に戻って良いよ」
【分かりました、今度呼ぶ時は私と遊んでねレン】
「おい、ちょっと待ってくれ‥‥‥」
エレナは姿を消して三人の所に戻り、レンとファングは縛られた男性を放置して三人の所に戻っていた。
はぁ、何か凄い叫んでいるけど、自衛団が来るまでの辛抱だよ。だけど、複数から声が聞こえるな?
歩いているとあっちこっちから声が響くので、ファングとレイスがどれだけ、頑張っていたのか分かった。三人の所に戻ると既に起きていて、レンが帰って来ると三人は一斉に抱き付いていた。
「ちょっと、どうしたの三人とも」
「だって、レン君が急にいなくなるんだもん」
「そうですよ、勝手に僕達から消えないで下さい」
「レンお兄ちゃん、僕を置いて行かないで」
三人はかなりレンを心配していたので、今後勝手に抜け出す事は不可能だと悟っていた。
「ごめん、もう勝手に行かないから良いでしょう?」
三人に謝ると、アリスが提案していた。
「レン君、一人で行動するのは、極力やめてよね。もし行くのならファングかレイスを連れて行きなさい」
アリスがファングとレイスどちらか必ず護衛につけてと言っていたので、レンは困っていた。
「えっ、付けないとダメなの」
「ダメよ、ファングかレイス君が付いていれば安心出来るわ」
アリスが頑なに言うので、レンは一人で行動するのは、ほぼ無理だと改めて分かり、素直に提案を受け入れる事にした。
「はぁ、分かったよ。じゃ基本的にファングをつけるから良いでしょう?」
「えっ、俺で良いのかレン」
「そうだよ、ファングは同じ学科だから、僕の事に詳しいでしょう?」
「確かにお前の事を一番理解しているのは俺だけど、まさかお前に指名されると思わなかったよ」
ファングは突然、レンに指名されたので驚いていたが、内心は喜びと不安が交錯していた。
「分かったわ、ファングなら常にレン君の魔力を探知しているから、どこに行っても大丈夫そうね。ファングしっかりレン君の護衛をしなさいよ」
「あぁ、任せろよ。お前達に失望させないようにするから」
レンの一人行動の話が解決すると、五人は朝食を取った後、盗賊のアジトに向けて出発しようとしていた。
「ところで森の奥から声が響くけど、放置で良いんだよね」
未だにあっちこっちから助けを求める声が聞こえている。
「良いわよ、放置で。どのみち、昨日襲おうとした連中だから、木に縛りつけて自衛団に見つけてもらった方が楽でしょう?」
「確かにそうだけど、ここに来たら不気味だよね、声が聞こえるから」
五人は森で響く声を無視して、奥に進んでいた。
「アクト、上空から何か見える」
【あぁ、この先に岩山があるぜ、おそらくそこの洞窟にいるんじゃないか】
アクトが精霊三人に指示を出して、周辺を回った事をアクトがまとめて、レンに伝えていた。
「分かったよ、それじゃ四人は引き続き誰か来ないか確認よろしくね」
【分かったよレン。お前達は俺が常に見ているから安心しろな】
アクトは精霊三人を束ねるリーダーになっていて、三人にテキパキと指示を出して、常にレンの監視をしていた。
アクト、だいぶリーダーの自覚が身に付いてるな、だけど時々楽しそうに話すんだよね。まぁ、自由で気楽なんだろうけど。
五人は森の奥に進むこと半日、ようやく目的の洞窟が見えて、森の茂みから様子を伺っている。
どうしよう、入口が一カ所しかないよ。
洞窟の入口を確認したが、穴は一カ所しかないので、一度入ると出口を封じられる可能性があるのでどうしようか迷っていた。
「うーん、困ったわね、むやみに入ったら返り討ちにされる可能性があるわ」
アリスが悩んでいると、
「アリス、悩んでいる暇はなさそうだぜ!」
「そうだね、囲まれているよ、アクト、三人を連れて、洞窟の中を調べて来て、こっちは四人が付いているから」
【分かったよ、でも無理するなよ。俺達を呼べばすぐ助けるからな】
精霊四人は洞窟の奥に向かって言った。
「さて、レオス君はレン君に例の魔法を掛けてサポートに回って」
「分かったよ、アリスお姉ちゃん」
「また、お決まりのシーンなの?」
「アハハッ、仕方ないよ、レン師匠に死なれると僕達が困るから」
「そうだぜ、だからレンはアリスとレオスと一緒に支援な」
「いや、支援はしないから、毎回言っているけど、僕はファングと同じ学科で普通に戦えるんだよ」
戦闘になるごとに毎回四人に同じことを言っているのに何故か聞いてくれないので、レンは四人を無視して戦おうとしていた。
「はぁ、結局戦うのかよ。俺達の忠告は完全無視かよ」
「仕方ないわ、レン君もストレスが溜まっているのよ」
「そうなんですね、なら仕方ありません」
「レンお兄ちゃん、ストレス良くない」
四人は意味不明な理屈で自分を納得させていた。
いや、それで納得されると僕、ストレスで戦っているように見られるんだけど?
四人が意味不明な事で納得しているので、レンは四人の会話をあまり聞かないようにしていた。
「おい、お前ら何話しているんだ、お前らが俺達を捕まえに来たのは分かっているんだぞ」
盗賊の一人が五人に向けて、話し掛けていた。
「それが、何だって言うんだ。俺達はお前をの悪行を許す分けないだろう?」
「そうよ、さっさと捕まった方が身の為よ」
「はぁ、捕まるのはお前らガキだよ。お前ら、ガキを捕まえろ」
「うぉー!!!!!!」
取り囲んでいた盗賊が五人に襲い掛かってきた。
「それじゃ、僕は行くから、そっちは何とかして」
「おい、待てレン!」
レンは盗賊に向かって行った。
「くそ、やるぞ、アリス、レオス、レイス、お前らは三人で行動しろ、俺はレンの所に加勢に行くから」
「はぁ、分かったわ。レン君を頼むねファング」
「ファングさん、レン師匠に傷を付けたら許しませんよ」
「傷を付けたらファングにコチョコチョの刑にするからね」
「あぁ、大丈夫だよ。レンは必ず俺が護るから、それじゃ俺は行くぜ。まぁせいぜい俺を楽しませろよ」
ファングと三人は別々に移動して攻撃を始めていた。先に出たレンは盗賊に向かって走り、盗賊と剣を交えて交戦していた。
「おら、どうした、そんな攻撃じゃ俺達を倒せないぜ」
相手側は長剣、短剣、クナイなどさまざまな相手が数人でレンを攻撃しているので、的確な攻撃が出来なかった。
まずい、このままだと完全にやられる。それだけは避けたい。
レンの頭にはここで無様な姿を晒したら、次の戦闘から後方支援に回されると危惧していた。
何か、良い方法はないかな?
相手側の攻撃を避けながら、何か良い策はないか考えていた。
「どうした、避けるだけじゃ勝てないぜ、おい」
「分かってるよ、チェーンロック」
「しまっ‥‥‥」
相手がいきなり拘束魔法を使って来たので、急いで回避しようとしたが、運悪く魔法範囲に入り捕まっていた。
「アハハッ、これでまず一人だな、次行くぜ」
「次って、何の事だ?」
「えっ!」
相手が振り返ると背後にファングがいた。
「いつの間に、気配を感じなかった‥‥‥ガッハ!」
ファングは複数の盗賊を倒していた。
「大丈夫かぁ、レン」
「うん、ありがとうファング」
「なら、良いんだけど、勝手に盗賊達に突っ込むなよ。マジでお前に何かあると困るんだよ。少しは考えてくれ」
ファングはかなり焦っていたのか、周りの盗賊達に手加減をしていなった為、レンはファングの気持ちを察していた。
はぁ、また四人に心配さてたよ。多分、アリスが僕の所にファングをよこしたよね。
レンの感は鋭く見抜いているが、本人がいないので確認が出来なかった。レンとファングは魔法騎士科の授業以来のタッグをくみ、盗賊達を次々に倒している。
「風迅旋裂剣」
「爆龍剛昇剣」
レンとファングの得意な風と火を使った、魔法を付属させて繰り出す剣技で盗賊達を一掃していた。それから、別で行動していた三人も盗賊達を倒して、レンの所に来ていた。
「レン君、大丈夫だった?」
「大丈夫だぜ、アリス。俺がしっかり護っているからな」
「そう、なら良いけど、一人で勝手に突っ込まないでね」
三人はとても心配していたので、三人に謝ってから、アリス達に捕まった盗賊から話しを強引に聞き出していた。
「なる程、盗賊集団の名前はギルハックでお頭の名前がギルハック・レイドルなんだね」
「そうよ、おそらくギルハックを捕まえれば、この一連の事件は終結するわ」
アリスから話しを聞いていると、精霊四人が戻って来たのか、姿は見えないが声だけが、聞こえている。
【レン、話しても大丈夫かぁ?】
アクトがレンに直接話し掛けていた。
「アクト、それじゃ洞窟の調査から戻ったんだね」
アクトに確認してから、洞窟の中を詳細に聞いて、四人に精霊が調査した事を伝えていた。
「なら、レンは俺達の後ろで挟むように行動しろよ」
「やっぱり、そうなるんだね」
アクトの説明では、洞窟の入口は一カ所で中に盗賊達が武器を構えて待ち伏せしているので、何となく隊列が四人の頭にあることは分かっていた。レンは嫌そうな表情をしていたが、四人の中間に挟まれ、精霊達に見守られながら洞窟の中を進み始めているのだった。
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