異世界転生したらヒロインや仲間が最強過ぎて、何故か護られています!

緑青白桃漠

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第1章 異世界へ新たなスタート

第1話 現実から天界そして異世界転生へ

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 とある田舎町、水﨑レン(みさきれん)は通学路を歩きながら、普通の高校生ライフを送っていた。

 俺の通っている学校は、ここから数十キロ離れた町の中心部にある青南学園である。生徒数は全体で200人前後、町の中ではかなり大きい。ただ残念なのは通学路にバスが通らないので、徒歩で学校に向かうのしかないのだ。田舎町だから緑豊かな森や田畑などが広がっているだけで、都会の人から見たら何もないと、言われそうだなと思いながら景色を見ると、 

「森と田畑の景色しかないなぁ。町近くまで行かないと、お店すら見当たらないし」

 ボソリと呟きながら、学校に向かって足を歩かせていた。徒歩で学校に着くと、やることは決まっている。ごく普通に授業を受けて、授業が終わったら帰宅、休みの日は遊びに行く感じの日々を毎週繰り返しているだけである。一通りの授業を受け終わった後、僕は自宅を目指して再び通学路を徒歩で歩き出した。

 だがその日はまだあの事故が来るとは、彼自身思ってもいなかった。帰宅の道を歩いていると、ふと横断歩道を歩いているおばあちゃんが目に入った。

 随分荷物を抱えながら、遅く歩いてるなぁ。ここ人通りや車が少ないから、スピードを出す車がいて危険だよ。大丈夫かなぁ。

 心配になったので、おばあちゃんの手助けをしてあげようと足を走らせた時、遠くからスピードを上げて来る音が聴こえた。

 振り返ると、トラックが1台遠くから来るのが分かった。

 嘘だろう! 見通しが良いし、人通りなどが少ないからってスピード出し過ぎ、事故に繋がるよ。てかトラックの運転手ス○ホ見てる。脇見運転だよ。

 急いで道路中央に向けて足を動かした後、身振り手振りでトラックに向かって大声で叫んだ。

「おばあちゃんが、横断しているから止まって」

 トラックの運転手は、スマホに集中している見たいで、全然気付かない。慌てて何か気付かせる物を探すと、道路脇に石があるのに気が付いた。その石を掴んで道路中央から、トラックのフロントガラス目掛けて思いっきり投げた。偶然にも石は、フロントガラスに当たって、トラックの運転手は気付いたのだが、トラックとの距離は数メートルしかなかった。

 あっ! トラックを止める事に気が動転して距離取るの忘れてた。

 必死に避けようとしたが、数メートルしか無かったのでトラックに轢かれてしまった。その後、微かな意識の中、何とか体を動かしおばあちゃんの方を見た。

 よかった、おばあちゃん助かったみたいだぁ。だけど俺の高校生ライフはここで終わるのか、やりたいこと沢山あったのに・・・・・・。

 そう思いながら意識を失った。








 どの位の時間、意識を失っていたのだろうか。ふと目が覚めると、そこは見たことのない空間にいる感じがした。

 ここは何処だろう? 夢の中なのか?

 そう思いながら深く考えていたら、突然声が聞こえてきた。

「あなたは、横断しているおばあちゃんを助ける際、トラックに引かれて死んだのですよ」

 聞こえてきた方を向くと、そこには女性がいたので、

「あなたは、誰ですか?」 

 尋ねて見ると、女性は慌てて答えた。

「私は、天界を守護する女神セレスティアです」
「俺は、水﨑レンです」

 互いに、名前を名乗った後。

 やっぱり俺、おばあちゃんを助ける際に、トラックで引かれて死んだのか。俺の高校生ライフは終わったのか、やりたいこと沢山あったのになぁ。

 彼は、心の中で悔しそうに思いながら、

「女神がいるって事は、天国か地獄に行くのか」

 女神セレスティアに尋ねると、

「普通ならそうですが、人助けの善意もありますからね」

 意味深な事を言ったので、

「人助けで善意と言われても、死んでしまっては意味がないと思うのですが」
「確かに、死んでしまっては相手の気持ちを聞くことは出来ませんねぇ」

 普通はそうでしょう。相手の気持ち聞けないから、善意か判断出来ないし。

「だから、直接感謝を伝えに来たのです」
「えっ?」

 女神セレスティアからの感謝に、一瞬頭の中が混乱した。それから数分経っただろうか、女神セレスティアからの感謝を伝え終わると本題に入った。

「それでは水﨑レンさん。あなたは、2つの選択肢があります」

 あぁ、天国か地獄どちらかに行くんだな。

「一つは、このまま天界で審判を貰い、天国か地獄で暮らす。もう一つは、新しい世界で一から人生をやり直すかです。」

 えっ? 想定していた内容と違うのがある。

 2つ目に提示した内容が、気になるので尋ねた。

「あのう、一つは分かるのですが、もう一つの新しい世界で一から人生やり直すとは何でしょう」

「まぁ簡単には、異世界に転生して生まれ変わることですね」

 簡潔に答えていると、ある展開を思い出した。

 これは異世界転生だよねぇ。ア二メやマンガに出て来る展開だよ、本当にあるんだ。

「新しい世界とは、どんな世界何ですか?」
「魔法が使えたり、妖精や精霊、モンスターがいる世界ですよ」

 本当に異世界なんだぁ。でも、何故俺が異世界転生が出来る権利があるのだろう?

 違和感を感じて考えていると、女神セレスティアは意外な事を言った。

「あなたを見ていると、護ってあげたい気持ちになるんです。何故か分かりませんが、それなので今回は特別に選択肢を2つ用意しました」
「護ってあげたい気持ちの部分が、かなり引っかかるのですが? それだけで選択肢を与えて良いのですか?」
「良いのですよ。それだけあなたに、興味がありますので」

 この女神大丈夫かなぁ。興味や護ってあげたいだけで、特別扱いだなんて。

「それで水﨑レンさん。どちらを選びますか?」
「今すぐ決めないとダメですか? まだ整理が付かないのですが」
「私も、他の死者を天界に案内する役目等があるので、今すぐ決めて下さい。水﨑レンさん。」

 いや、かなりの時間話していた気がするけど。

 彼はそう思ったが、女神セレスティアの気に障って、選択肢が無くなっては元もないと、思いながらもすでに選択肢は決めていた。

「女神セレスティア。俺は、新しい世界で人生をやり直したいです」
 力強く答えると、女神セレスティアは微笑みながら、
「そう言うと、思っていましたよ」

 何か、女神に誘導された感じだなぁ。天界で地獄になった場合を考えると、転生して新しい人生を築いた方がまだ良い。普通ならそう考えるだろう。

「転生の準備に入りますので、準備が完了するまでの間、何か質問はありますか?」

 女神セレスティアから、尋ねられたのでいくつか質問した。

「あのう、異世界転生すると記憶は失うのですか?」

 記憶の部分を聞いて見た。

 異世界転生して記憶なくしたら、自分でなくなるかも知れない。それだけは嫌だ。折角高校生まで生きたのに、その経験を異世界で活かせないのは、非常に残念。

 何とか、異世界で活かせないかダメ元で聞いてみた。

「水﨑レンさんが、残したいと思うなら記憶を維持して転生出来ますよ」

 その言葉を聞いて、目を輝かせながら、

「すみません。無理言って、でも本当にありがとうございます。記憶を維持したまま転生お願いします。後は何も要りません」

 答えた後、女神セレスティアは意外な表情で、

「本当に記憶維持だけで良いのですか? 普通なら最強スキル持ち、お金持ちの貴族、王族の息子などに、転生して不自由なく暮らすことが出来るのに、本当に記憶だけで良いのですか?」

 何度も聞かれるので、俺は全力で断った。

「はい、記憶だけで十分です。異世界に転生するんだから、自分の力で人生を歩んで生きたいと考えていますので」

 すると小さな声で、

「やはり、護ってあげたいと思ってしまいますねぇ」
「今、何か言いましたか?」
「いえ何も、他に質問はありますか?」
「通貨はどのように、扱われてるのですか?」
「通貨は、銅貨、銀貨、合金貨、金貨、プラチナ貨などで、左から1G、10G、100G、1000G、10000Gで各大陸共通です」
「意外と分かりやすいなぁ。でも5種類だと金額が大きい時、かなり大変だと思うのですが」
「さっきプラチナ貨などと、つけ足した通りで他にもありますよ。だけど今直ぐには使わないので、一部紹介しました。後は自分の目で、確かめて見ると良いですよ」

 よかった、細かい作業は嫌だから助かるよ。確かに直ぐは使わないだろう。

 あまり細かい作業が苦手な俺は、女神セレスティアの言葉を聞いてちょっと安堵した後、最も要の部分を聞くのを忘れてた。 

「まだ質問は出来ますか?」
「そろそろ、転生の準備が完了するのでこれが最後です」
「ありがとうございます。では新しい世界とは、どんな世界何ですか。さっき通貨の部分で、各大陸共通と言っていたのですが?」

 折角転生するんだから、世界の事を少しだけでも知りたい、特に人種、ゲームなどに出てくるエルフやドワーフは見てみたい。

 それに、僕の知らない人種がいるかも知れないし、でも転生しても魔法を使える人間しか、存在しない世界なのかも知れない。

 ワクワク感と残念感を交差しながら、女神セレスティアの発言を待った。

「転生する世界は、大きく7つの大陸に分かれています。1つの大陸を見ると、いくつもの国があります。人種も人間、エルフ、ドワーフ、亜人など様々な人々が暮らしています。特にエルフや亜人など珍しい人種は、集団で暮らしているので、直接その大陸に行かないと会えないかもです」

 へぇ、エルフや亜人がいるんだ。他にも、珍しい人種が。一度会って、その目で見たいなぁ。しかし、想像してたより、大陸の数多くないですか? どんだけ広い世界なんだ。

 広すぎる世界を知ってワクワク感があるが、内心不安もある戦争とかないのかなといろいろ事を考えてると、

「そろそろ時間ですね。水﨑レンさん、転生陣の上に立って下さい」

 女神セレスティアの指差す方を見ると、転生陣が書かれていたので指示通りに立った。

 すると転生陣は淡い光を放ち始めながら、

「本当に、記憶だけで良いのですか?」

 やはり心配なのか、最後にもう一度聞いて来た。

「はい、記憶だけで十分です」

 意思表示は堅いと悟ったのか、それ以上聞いて来ることはなかった。次第に、魔方陣の光は強くなりながら、

(そろそろ転生されるんだなぁ。早く魔法などを覚えて、冒険してみたいなぁ・・・・・・)

 転生に期待を持たせながら、心の中で思っていたら突然女神セレスティアから、

「忘れてました。私から一つプレゼントをお贈りしました。やはり、護ってあげたいですね」
「えっ! 記憶だけで十分と言ったのですが、プレゼントとは何ですか? 自分の力で生きたいのですが」

 必死にいらないアピールをしたが、女神セレスティアは微笑みながら、

「あなたに、新しい人生とご加護がありますように」
「ちょっと待って、プレゼントを返却出来ない事は分かったけど、一体何を授かったので・・・・・・」

 プレゼントの内容を聞きたかったが、転生陣の淡い光に包まれて、水﨑レンは異世界に転生された。









 その後、女神セレスティアは転生陣を消しながら、

「やっぱり、護ってあげたいですねぇ水﨑レンさん。新しい人生、天界から見守っていますよ。まぁ、プレゼントを贈ったから大丈夫だと思いますが、プレゼントの内容に気が付いたら、きっと怒られるかも知れませんね。さて、次の死者が天界に来た見たいですね」

 女神セレスティアは、そう呟きながらその場を後にしたのだ。
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