異世界転生したらヒロインや仲間が最強過ぎて、何故か護られています!

緑青白桃漠

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第3章 学生ギルドの依頼と冒険・探検

第9話 月光草と猫耳少女?少年?

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 昨日から、学生ギルドを請けられる用になり、レンは一人で依頼を請ける予定だった。しかし、ファングとアリスはレンを逃がさないと一緒に依頼を請けることになり、三人はリズワール平原をフリップ村に向かって楽しく歩いている中、一人だけそうでもない様子だった。

「レン君、どうしたの暗い表情して?」
「レン、何処か具合でも悪いのか?」
「いや、大丈夫だよ」

 二人が、心配そうにレンを見ている。

「ねぇ、本当に二人は僕が選んだ依頼で良かったの? 二人の実力なら他に依頼を請ければもっと早く単位取れるのに」

 二人から逃げたいレンは選んだ依頼に本当について来るのか聞いている。

「お前、相変わらず俺達から逃げたがるよな。そんな事しても逃げられないのに」
「そうね。レン君の事だから、絶対に一人で依頼を請けるよね。だけどそれを私達がみすみす逃がすと思っているのレン君」
「もう分かったから、来たいのなら付いて来れば!」

 二人の言動に呆れていた。レン達はフリップ山脈密林に咲いている。月光草の依頼を請けていた。 

「それよりも月光草って、どんな植物なの?」
「俺も知らないけど」
「レン君、知らないの? ファングは知らなくて当然か」
「何だと! アリス、俺がバカみたいじゃんか」
「当然でしょう。レン君から聞いたけど最初に会った時、酷い状態だったのでしょう。髪長いし、服汚いし、汗臭いし」
「ウァー、レン、何でお前と最初に会ったことアリスに言っているんだ」

 ファングはアリスに言われて、赤くした顔を手で覆い必死にレンと出会った過去を忘れようとしていた。その横で二人は何でこんな美少年があんな姿になるんだと、ファングに向かって目線を向けていた。

「まぁ良いわ。月光草って言うのは、言葉にあるように月の光で育つ薬草よ。しかも、不思議なのはその薬草の花は七種の色に発光するのよ」

 アリスの説明を聞いて、レンは目を輝かせていた。

「本当に七種もあるの?」
「月光草は一種類しかないよ。ただ発光する色が違うんだよ」
「へぇ、よく知ってるな。関心するぜ」
「当たり前でしょう。バカなファングとは違うのよ」
「何だと!」
「二人とも落ち着いて!」

 ファングとアリスが口喧嘩している所をレンが止めていた。それからレンとファングが以前来た事を話し始めた。

「それよりも、またフリップ山脈密林に来るなんて」
「そうだね」
「リノップ山脈密林に行くってことはまた温泉に入れるのか?」
「温泉があるの?」

 レンとファングが会話している中、アリスは温泉にもの凄く興味を示していた。

「そうだぜ。アリス。俺とレンは一度入ったがスゲー気持ち良かったし、体がスベスベになるんだぜ」
「そんなに良いところなの? レン君が入っているんだから期待が持てるかも」
「アハハ、そうだね。凄く気持ち良いよ。多分気に入るよ」

 苦笑いしながら、アリスに答えていたが内心では、そうでもなかった。

 どうしよう。ファングはともかくアリスの方が不安だな。一緒に入ろうとか言われたらどうしよう。エレントと一緒で僕、ファングに変態扱いされるよ。

 エレントと若干雰囲気が似ている部分があるため心配だった。三人は一旦経由地で一泊するべく、フリップ村に向かって時々寄り道やお昼を取りながら歩いていた。そして、夕方前にはフリップ村につき一泊する宿に来ていた。

「すみませーん。宿を取りたいのですが、空いていますか?」
「はい、いらしゃい。宿なら空いてますよ。何人部屋にしますか」
「えっと、二人部屋と一人部屋をそれぞれお願いし‥‥‥」
「レン君、ちょっと待って!」

 アリスが突然、大声でレンと店主の会話を遮る。

「どうしたのアリス何か問題でも?」

 アリスが突然大声で叫んだので、さっきのやり取りで、何か問題があったのかと首を傾げていた。

「大ありよ。何で、私一人だけ別の部屋なの?」

 アリスがレンに向かって意味不明な発言をしている。

 いや何言ってるのアリスは? 普通女の子と一緒に寝るとかおかしいでしょう。

 アリスの発言に頭を悩ませていると、

「仕方無いだろ。お前、女の子なんだから普通一人部屋を選ぶだろう」
「そこが、おかしすぎるの。私も可愛いレン君と一緒に寝るのファングばかりずるいでしょう。授業の時も独り占めして」

 ファングが救いの手を差し出すのに対して、アリスが必要以上にレンの事に対する執着心が強く伝わっていた。レンは二人の様子を見てため息を吐きながら、

「すみません。一人部屋三つでお願いします」
「レン君、なに言ってるの」
「アリス。やめておけ。お前が余計な事言わなければ良かったのに」

 ファングはアリスにああ言っているが、ファングもまたアリスと同じで、一緒に寝れなかった事が非常に残念なのか、顔の表情から読み取れた。レンはこの二人と泊まる時は一人部屋にした方が自由になれると心の中で決意していた。それから月光草についての情報を宿の店主から聞いていた。

「えっ! 月光草があるところ知らないんですか?」
「あぁ、知らないなあることは知っているが場所までは」

 店主の話しを聞いて、三人はがっかりしていた。その後、まだ時間に余裕があるのでフリップ村を軽く散策して、夜にはレンの泊まる部屋に一旦集まり明日の予定を話し合い三人はそれぞれの部屋で眠りについた。















 一夜が明け、三人は月光草の手がかりがない状態でフリップ村を後にして、フリップ山脈密林に足を運んでいた。

「どうやって月光草を探そうか?」

 月光草の手がかりがない中どうやって探そうか歩きながら、ファングとアリスに聞いていた。

「そうね。夜になるまで待つしか無いわね。夜になれば発光するからそれを目印で歩くしかないわ」

 アリスが夜になれば見つかると言っているが、ここはリノップ山脈密林の中、どんなモンスターがいるのか分からないのに野宿するには向いてない場所である。

「夜まで待つしか方法ないの?」

 レンはエレイント森林の苦い経験があるので、あまり森などで野宿するのが好きではなかった。

「怖いのか、レン。大丈夫だ。何があってもお前を護ってやるからな」
「レン君、大丈夫だよ。私が付いているから」

 二人に向かってレンはありがとうと苦笑いで答えていた。とりあえず月光草の手がかりが見つからないので三人は、フリップ山脈密林にある温泉に向けて歩き出した。それから三人は以前レンが一人でフリップ山脈密林に来た時にお昼をしていた場所で昼食を取ることにした。

「ふぅ、疲れた改めて来ると本当にジャングルみたいだね」

 レンは食事をしながらフリップ山脈密林を見渡している。

「そうだな。レン。それにお前とはここで初めて会った場所でもあるし」

 ファングはレンと初めて会った事を懐かしんでいた。

「そうだね。あの時の出会いは正直衝撃的だったけどね。髪汚いし、服はボロボロ、体からは汗臭いし」
「レンやめてくれ、何回も俺を汚すこと言わないで」

 ファングは首を振ってあの時の自分を忘れようとしていた。その横で二人は笑っていた。お昼も終わり、温泉に向けて歩き出そうとした時にアリスが、

「ねぇ、レン君。さっき向こうの茂みに人影が倒れたように見えたのだけど」

 アリスが指さす方を二人は見ていたが、人影らしき影は見当たらなかった。二人は気のせいじゃないのとアリスに言っていたが、確かにいたのよと何回も言っていたので、アリスの指さす方に向かって歩いていった。すると、アリスが言った通りそこには誰かが倒れていた。

「ねぇ、アリス、この子大丈夫なの?」

 レンが倒れている人を心配に見ている。

「大丈夫だよ。見た所、怪我はないみたいだから。貧血とかで倒れたのかも」

 アリスが二人に向かってこの子は大丈夫と言っている。

「でも何でこんな所に、猫耳の女の子が倒れているんだ?」

 ファングに言われて、二人は考えていた。とりあえず倒れている女の子が目覚めるまで待つ事にした。

「うーん、ここはどこ?」

 倒れていた、猫耳少女が目を覚ました。

「おい、大丈夫か?」

 ファングが声を掛けると猫耳少女は怯えていた。

「ファング、突然声掛けたら怯えるでしょう」

 アリスがファングに向かって怒っていた。

「大丈夫だよ。僕達はたまたま倒れていた君を見付けたんだ。何も危害を加えないから安心して」

 レンは優しく何もしないよと身振り手振りで言っていると、安心したのか軽く頷いていた。レン達は軽い食料を猫耳少女に与えると猫耳少女は与えられた食料を勢いよく食べたいた。それから、猫耳少女が落ち着いた所でここで何があったのか聞いていた。

「えっ! ここで何があったか、何も分からないの?」
「何も分からない? ここどこ?」

 レン達は猫耳少女に聞いていたが、返ってくる言葉は全て分からないと言っていた。

「どう言う事だ? 何も覚えていないなんて?」
「何か怖いものに襲われていて、我が身で走って覚えてないのかも」

 ファングとアリスは猫耳少女について考えていた。

「でも彼女大丈夫そうで良かったね」
「そうね。レン君。私のおかげだね!」

 アリスが自信満々で言っているなか、レンは苦笑いしていた。それから、三人は猫耳少女に挨拶して温泉に向かおうとした時、

「待って、名前教えて?」

 猫耳少女に声をかけられので、

「僕は、レン・フォワードです」
「俺は、ファング・ドレイトだぜ」
「私は、アリス・ステイです」

 三人はそれぞれ、猫耳少女に名前を教えてあげると、レンに向かって抱きついてきた。

「僕、レオスって言うの、助けてくれてありがとう」

 猫耳の少女はレンに抱きついてお礼をしていたが、その横にいたアリスが今にも暴動しそうな所をファングが止めていた。それから猫耳少女と別れて、温泉に向かって歩いていたがレンは考えていた。

 さっきの猫耳少女、名前レオスって言ってたよね。しかも自分の事僕と言っていたし。男の子の名前見たいだけど、どう見ても女の子だったよ。この世界の名前は男女関係無しに適当に名付けているのかな?

 この世界の名前に付いて考えていると、アリスがレンの顔を覗き込んだ。

「どうかしたのレン君?」
「いや、さっき助けた女の子を考えていたんだ」
「あの子、何か不思議な感じがしたぜ」
「そうね。それに何であんな所に猫耳少女が倒れていたのかしら?」

 三人は改めて、助けた猫耳少女レオスについて考えていた。考えながら歩いていると、温泉が湧いている場所についた。

「うーわ、すごーい。本当に温泉があるよ」

 アリスが目をキラキラと輝かせている。

「それじゃ、僕とファングは奥の茂みにいるからアリスはこっちで入ってね」

 レンが二人に指示すると、何故かアリスが不服そうな表情になっていた。

「何で、また一人なの? 私はレン君と入りたい」

 アリスが突然一緒に入りたい趣旨を述べているので慌てて、

「いや、アリスは女の子だよね。一緒に入るのはダメだよ」

 顔を真っ赤にしながら、アリスに説得していたが頑なに否定しているので、見ていて呆れていたファングも加わり必死に説得を続けているのだった。

「はぁ、やっと温泉に入れるよ」
「そうだな。またお前と入れて俺嬉しいよ」

 アリスの説得で疲れていたレンに対してファングはレンと入れて嬉しそうだった。アリスはレンと反対側の茂みの奥に入っているので姿が見えないが声は聞こえていた。

 とりあえず、エレントが見てくれているから大丈夫だろう。若干心配な部分もあるけど。

 レンはアリス一人だと心配なので、精霊エレントに頼んで見てもらう事にしていた。暫く温泉に浸かっているとアリスの方から、

「キャー!」
「何事だモンスターか」
「分からない、言ってみよう!」

 レンとファングは腰にタオルを巻いて、アリスのいる方に走って行った。走っているとレンだけ勢いよく誰かに引っ張られ、茂みの別の温泉に押し込まれた。ファングはアリスのもとについたが誰もいなかったので振り向くと、レンも姿を消していたので慌てて二人を探していた。その頃、誰に引っ張られ温泉に押し込まれたレンは、

「レン君。やっと一緒に入れたね!」
「まさか‥‥‥!」

 声がする方を見ると何故かレンが入っている温泉にアリスがいた。

「もしかして、ワザと悲鳴あげたでしょう?」
「こうでもしないと、レン君と入れないし」

 アリスは凄く嬉しそうだったが、レンは顔を赤くしたまま頭抱えていた。

 アリスにやられた。でも綺麗‥‥‥じゃなくて何僕アリスに見とれているんだ。これじゃ僕、変態だよ。

 顔を手で隠して必死にアリスの姿を見ないようにしていた。程なくしてファングが見つけに来て、アリスに怒っていたがアリスは何故か嬉しそうだった。それから温泉に入り終わり、辺りが暗くなり夜を迎えていた。三人は月光草の手がかりを探すべく周りを見渡していたり、ファングに木の上に登ってもらい遠くから見えないか見てもらっていた。

「ファング、何か見えた?」

 ファングに向かって、月光草が見えたか聞いている。

「いや、見えないが‥‥‥あっ!」

 ファングが月光草を見つけたみたいだ。

「あったぜ! でも‥‥‥」

 ファングが何か言いにくそうにしている。

「どうしたのファング? 何か問題でも?」
「そうよ。勿体振らないで早く教えて」

 レンとアリスが言葉に詰まらせていた、ファングに聞いていた。

「それが、崖の部分に咲いてあるんだよね」
「崖に咲いているの?」

 ファングの発言に驚いていたが、とりあえずファングが見つけた方向に向かって、ファングに案内してもらった。

「うわ! 綺麗!」
「レン君、それ以上近づいたら崖から落ちるよ」

 レンは目をキラキラしながら崖に向かって体を前に出していたが、アリスとファングが必死に押さえていた。

「目的地には着いたがどうやって月光草を採りに行くんだ?」
「そうね。あんな場所に咲いてちゃ採りに行けないよ」

 崖に咲いている、月光草をどうやって採りに行くのかファングとアリスが考えていた。崖から月光草を覗き込んでいたレンも加わり、どうやって月光草を採りに行こうか考えていたがレンが何か良い方法を思いついた。

「エレントいる?」
【いますけど、どうかしましたかレン様?】
「あそこに咲いている、月光草って採りにいける」

 レンは精霊エレントに月光草を採ってきて貰おうと考えていた。するとエレントはクスクスと笑いながら分かりましたと言っていたが、月光草を採ってくる代わりに一日だけ一緒に寝て下さいと付け足していた。

「レン君、顔赤いけど大丈夫?」
「大丈夫だよ。ちょっとね。それよりもエレントに月光草を採ってきて貰おうと思うんだ」

 二人に精霊エレントに採ってきて貰う事を伝えるとその手があったかと納得していた。エレントに月光草を採ってきて貰い、改めて月光草を見るとそれぞれ違う色を放っていてかなり綺麗だった。

「凄く綺麗だね」
「そうだね。レン君、私も本で覧ただけで現物を見るのは初めてだわ」
「俺も初めて見たけどスゲー綺麗だな」

 三人は綺麗な月光草に見取れていたが、レンはファングに対して思っていた。

 前に二ヶ月間ここで修業していたのに何で月光草の場所知らないんだよと。

 それから月光草を持ち帰るため、キルドから手渡された特殊な袋に入れて、今日の寝床をどうするか考えていた。

「さて、寝床どうしようか」
「そうね、ファング木に登った時に何処か寝れそうな場所無かったの?」

 アリスがファングに向かって、月光草を確認していた時に周りに何かなかったか聞いていると、

「それならあるぜ。小さな洞窟が」

 ファングに案内されて歩くと岩肌が若干削れた小さな空間があった。ここの空間で敷物を敷いてレンを挟むようにファングとアリスが寝ていた。レンは嫌がっていたが、ファングとアリスがちゃんと護ってやると言いながらその場で眠りについた。














 月光草採りから日が明け、三人は学生ギルドに依頼の報告をするため、フリップ山脈密林を下山していた。すると昨日お昼をしていた道外れの場所から下山しているレンに誰かが抱きついた。

「レンお兄ちゃん見つけた」
「えっ!」

 レンに抱きついて来たのは、猫耳少年だった。

「レン、お前に弟がいたのか?」
「そんな分けないでしょう。どう見てもこの子猫科の種族だよね?」

 レンに映って入るのは水色の髪で猫族特有の猫耳が付いていた、目も水色をしているので非常に可愛らしい少年であった。レンは、必死にファングとアリスに否定していた。

「でも、さっきレンお兄ちゃんと言ってだけど本当に知らないの?」
「知らないよ!」

 混乱していた。何故この子がレンの名前を知っているのか。レンは抱きついて来た謎の猫耳少年に家族などを聞いてみた。

「ねぇ、君は家族と離れちゃたのかな?」

 すると謎の少年は家族はいないと言ってきた。三人は謎の少年の発言に困惑していた。

「どう言う事かしら、家族がいないなんて?」
「もしかしてはぐれ住人か?」
「それってどう言うこと」
「レン。つまりは家族や仲間から見放された事を言うんだ」

 ファングの発言に驚いていた。まだ僕達と同じくらいの年なのに家族から見放されたなんて、レンは何とか助けてあげられないか聞いたが、

「レン。それは無理だ。はぐれ住人は人々から牽引されているし、常識を持たないから犯罪が起こる可能性が大きい。連れて行ったらお前、人々から冷たい目で見られるぜ。それで良いのか?」

 ファングに連れて行くならそれくらいの覚悟が必要だぜと言われたがレンは既に覚悟を決めていた。

「僕は、この子を連れて行こうと思う。密林に居させたらモンスターに食べられてしまうかも知れないし」

 ファングとアリスはレンの言葉を聞いて、軽くため息を漏らしていた。

「レン君らしいセリフだね」
「そうだな。仕方ない何かあったら俺とアリスがお前の事護ってやるかなら」

 レンはファングとアリスにありがとうと言って、とりあえずこの子を学生ギルドに報告して保護して貰おうと考えていた。

「それで、この子の名前は何て言うのかしら」

 アリスが謎の猫耳少年の名前が気になったので聞いてみる。

「僕、レオスって言うの、レンお兄ちゃん?」

 謎の猫耳少年がレオスと名乗って三人は混乱していた。

「今、レオスって言わなかった?」
「私も聞こえたけど?」
「レオスって、何処かで聞いた名前だぞ」

 三人は目の前にいるレオスが言ったことを考えていると、一つだけ心当たりがある。それは、昨日助けた猫耳少女が名乗っていた名前だった。

「嘘だろう! 昨日あった女の子が名乗っていた名前だぞ」
「そうね。確かに名乗っていたわね」
「でも、目の前にいるの男の子だよね」

 三人は未だに混乱していた。するとレオスが首を傾げていた。

「どうしたのレンお兄ちゃん?」

 心配そうに、レオスはレンを見ていた。

「ねぇ、レオス君、私達何処かで会った」

 アリスはレオスと何処かで会っているか聞いてみると、

「うん、昨日茂みの奥で倒れていた僕をレンお兄ちゃん達が助けてくれた」

 レオスの言葉を聞いて確信に近づいていた。

「どう言う事だ、どう見ても男だぞ。昨日会ったのは女だし」
「確かにそうね。私も昨日いたから」
「僕もいたけど、確かに女の子だったよ。間違いないし」

 三人はレオスをくい入るように見るがやはり男の子だった。するとレオスが、

「レンお兄ちゃん、女の子が良いの?」
「えっ!」

 レオスが突然女の子の方が良いのと言って来たので、レンは困惑していた。

「女の子が良いのってどう言う意味?」

 レオスの意味不明な発言に混乱していると、レオスはいつの間にか女の子に変わっていた。

「えっ、嘘だろう! さっきまで男の子だったぞ」
「私も見ていたから騒がないでファング? 私も驚いて入るんだから」

 ファングとアリスがレオスが女の子に変わっていたのに驚いていた。それから三人は女の子に変わったレオスを再びくい入るように見ていた。

「どう言うことなのかな? この子さっきまで男の子だったよね」
「分からないわ、もしかすると突然変異した種族かも?」
「どう言うことだ?」

 レンとファングはアリスの言葉に頭にハテナを浮かべていた。

「つまりはこの子は自分の意思で男の子と女の子、二つの性別を自在に変えられるの」

 アリスの説明を聞いてレンとファングは驚いていた。それからレオスには女から男に戻ってもらい、四人は学生ギルドに向かって歩き出した。それから夕方前には学生ギルドに着いたので月光草とフリップ山脈密林で保護したレオスについて報告した。

「はい、確かに月光草を受け取りました。こちらが報酬の金貨五枚。それと十五単位の内、三人で分けた五単位分をギルドカードにそれぞれ記載しますね」

 エレイン先生から報酬と単位が贈られて三人は喜んでいた。

「それでレオス君の事なんですが?」
「何か問題でもあるんですか?」

 エレイン先生が何か言いにくそうにしていた。

「彼を保護することは出来ないんすよ」
「えっ! ダメなんですか?」

 エレイン先生の言葉に三人は困惑していた時、

「それが、レオス君は君に主従関係の契約が成されているみたいなのです。しかも私達が知らない古代魔法がレオス君の首と君の手のひらに刻まれていて、恐らく君がレオス君に命令すれば彼は強制的に命令に従うでしょう。どうやって契約したか知りませんが、解除するには掛けた本人しか知りません」

 エレイン先生の衝撃的な発言にレンはレオスの首と自分の手のひらを見ると、小さな紋章が刻まれていた。レンはそれを確認してレオスに言った。

「レオス君。この紋章解除してくれないかな?」
「やだ、レンお兄ちゃんと一緒にいる。だから何でも命令して、レンお兄ちゃんの役に立つから」

 レオスは頑なに断っていた。レンは主従関係の契約をしているのだから、解除するよう命令したが解除する命令だけは強制権がなかった。

 嘘だろう! これじゃ、奴隷を連れていることと変わらないよね。それにレオス君はどこに泊めるのそれに彼にはもう一つの顔が‥‥‥。

 レンは悩んでいたレオスをどうすれば良いか。

「それよりもレン、いつの間にレオスと契約したんだ?」

 ファングが疑問に思っていた。レンとアリスもその事について考えていると、

「レンお兄ちゃんに抱きついた時にした」

 レオスが言うと、レンはまさかあの時にしていたのと呟いていた。それからレオスをどうすれば良いかエレイン先生に尋ねた。

「そうですね。レオス君はうちの学校に入っていませんから、学生寮や学園に居られませんね」

 エレイン先生の言葉を聞いてレオスが泣きそうな顔をしていた。レンはエレイン先生に何とかならいのですかと言うと一つだけ提案を出した。

「それなら一掃、召喚獣扱いした方が良いですね」

 エレイン先生がとんでもない発言をしている。

「ちょっと待って下さい。エレイン先生。召喚獣って異世界から召喚することを指しますよね」

 エレイン先生がそうですねと言っていたが付け足すように、

「確かにそうですが、レオス君だって立派な召喚獣だと思いますよ。簡単に言えば、異世界から召喚した異にすれば問題ないかと思いますよ。どんなものを召喚したか、知る人なんていませんから」

 エレイン先生が強引にまとめていた。

「それじゃ、レオス君の事はこちらで手続きをしておきますので、今日からレン君の寮で過ごす事が出来ます」

 エレイン先生の言葉にレオスはレンに抱きついていた。

「レンお兄ちゃん、今日からよろしくね」

 レオスは凄く嬉しい表情をしている。

「それよりもレン、エレイン先生が古代魔法の事言っていただろう。コイツ何者なんだ?」
「僕に聞いても分からないよう」

 二人の会話聞いて、エレイン先生が答えてくれた。

「古代魔法と言うのは今の魔法と違って、大昔に使われていた魔法です。その分威力が強くかなり強力です。国など簡単に滅ぼせる力などありますからね。ですが、あまりに危険なので魔法書などは破棄されて、今は忘れらていますがまさか古代魔法を使う人が存在していたなんて驚きです。本来なら危険人物で、すぐに隔離しなくてはいけないのですが、レオス君は君と契約をしているので、隔離することが出来ません。ましてや、レン君も隔離することになると家族や仲間が心配するでしょう。それにレオス君はまだ君達と同じくらいだから、レン君が正しく導いてあげれば問題ないと考えています」

 エレイン先生の説明を聞いて、レンが暗い表情になっていた。

 僕、危険人物を連れて来ちゃたの? しかもまだ僕達と変わらない子が、僕どうしたらいいの? ファングとアリスも解決してないのに、これから僕の人生どうなるの?

 レンは死にそうな表情で頭を抱えていた。それから四人は学生ギルドから学生寮の部屋に戻って来ていた。

「それにしても、今回の依頼かなり疲れたけど楽しかったな」
「そうだね。月光草を見たときの光景はかなり綺麗だったよ」

 レンとファングは今回請けた、依頼の感想を述べている。

「それにしてもレン君、レオス君をちゃんと扱えるの彼‥‥‥。その古代魔法を使えるかも知れないんだよ」

 アリスは心配そうに尋ねてきた。

「大丈夫だよ。エレイン先生が言っていたでしょう。僕が命令しなければ古代魔法を使ったりしないと、それにレオス君は物じゃないよ」

 レンはアリスに向かって大丈夫だよと言っていた。

「まぁ、レンが言うのだから良いんじゃないか? それに何かあったら俺達で対応すれば良いし」
「そうね。ファングが言うのなら私も協力するわ。それに私達仲間だし、レン君を護ってあげないとね」
「僕もレンお兄ちゃんを護る」

 三人がレンを護ってやると言っている傍でレンは頭を抱えて、何で僕護られる側確定なのと呟いていた。それからレオスも加わり四人で今後の予定を考えていた。

「次の授業まで、まだ二十日あるな」
「確かに次の授業は課外授業だっけ。まだ授業始まったばっかりなのに早いよね。僕達まだ魔法を放つ練習しかしてないよ」

 レンとファングはまだ授業始まって魔法しか放っていないので、課外授業がすぐあることに驚いていた。

「そうね私もだけど。課外授業は三学科合同でクロック王国周辺で四泊五日の授業をするみたいだね」
「へぇ、何するだ」
「知るわけないでしょう」

 アリスがファングにツッコミを入れていた。それから暫く四人は課外授業が始まる間、他の依頼を受けたり、近くでピクニックしようと考えていた。ある程度の方針が決まったらファングとアリスは帰って行った。それから夜になり、部屋にはレンとレオスがいた。

「ねぇ、レオス君」
「何、レンお兄ちゃん?」
「寝るときはその‥‥‥女の子になっちゃダメだからね」
「何で?」
「それは、男の子の事情があるんだよ。だから女の子になってはダメだよ」
「レンお兄ちゃんがそう言うのなら分かった」

 レオスは首を傾げていたが、レンはひとまず安心した。

 女の子と寝ている所見られたら、男子寮から追い出されちゃうよ!

 それからレンとレオスは一緒の布団に入り、レオスはレンに抱き付くように嬉しそうな表情をしていた。その横にいたレンは、若干頬を赤くしたがレオスの嬉しそうな表情を感じて眠りに入っていったのである。
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