異世界転生したらヒロインや仲間が最強過ぎて、何故か護られています!

緑青白桃漠

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第4章 課外授業に迫り来る黒い影と研究所からの脱出

第13話 連れさらわれた二人

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 課外授業二日目の朝を迎え、四人は宿の大広間で朝食を取っていた。 

「ファング、朝から扉を叩かないで!」
「お前が扉に鍵なんか掛けてるからだろう! 呼んでも出て来ないからこっちが心配するだろう!」
「いや、防犯で扉の鍵掛けるよね! それにこっちだって、色々支度してるんだから、いちいち叩くのやめてよね! 隣の生徒達から苦情来るでしょう!」

 朝から部屋の扉を叩かれて不機嫌になっていた。

「機嫌直してレン君、ファングはバカだからデリカシーがないのよ」
「何だと、俺はレンが心配だったから叩いただけだぞ!」
「確かに扉を叩くのは良いけど、ファングは叩き過ぎよ、生徒達がこっちを見てたでしょう! もし先生達が来たら大問題だわ」
「それは悪かったと思うよ! ついレンに何かあった時、俺は大胆な行動してるな」
「何だ、自覚あるんだ! 私もレン君に何かあった時はファングと同じ事してるかもね!」

 ファングとアリスがレンの事で話している。

 ファングとアリスは朝から何言ってるの? 僕に何かあった時、大胆な行動するとかやめてよね! 大惨事になるから変な行動しないで!

 ファングとアリスを見ながら、暗い表情でため息を吐いていた。朝食を終えると、アリスは魔法科の課外授業に行き、レン、ファング、レオスは魔法騎士科の課外授業を受ける為、宿を後にして、近くの草原に集合してベリッド先生の説明を受けていた。

「魔法騎士科の諸君、おはよう! 昨日はゆっくり眠れたかな! それじゃ、授業を始める前に出席の確認をする、名前を呼ばれたら返事しろ!」

 ベリッド先生が一人一人の名前を読み上げて、生徒達がいるか確認していた。

「皆いるみたいだな! それじゃ課外授業二日目は遭難を想定した授業を行う! 人数が多いほど今日の授業は楽だぞ! まずはチームを作れ。チームを作ったら説明する!」

 ベリッド先生の指示で生徒達がチームを作り始めていた。
 昨日はファングに邪魔されたからな! 今日こそは絶対にファング以外の生徒と組んでやる!

 レンは昨日の授業でファング以外の生徒と組む予定だったのに、ファングに捕まり、無理やり二人組を組まされていた。今日こそはファングから離れる為にチームに入れてくれる生徒を探していると、

「レン、どこに行くつもりだ」

 昨日に続き背後からファングがレンを抱きしめていた。

「ちょっと、ファング放して! 僕はファング以外の生徒と組むの!」
「レン、何で毎回、俺から逃げたがるんだ?」
「ファングがしている行動が嫌なの! 何でいつも僕の傍にくっつくようにいるの?」
「そんなの、レンを護るために決まっているだろう!」
「それが、おかしいって言ってるの! 授業なのに何で僕だけ護られる必要があるの」

 課外授業が始まる前からレンとファングが喧嘩していた。その様子をチームを組んでいる生徒達や先生が見ていた。

「それじゃ、課外授業を始めるが、その前にレン・フォワードとファング・ドレイドお前達二人で今日の授業を受けるつもりか?」
「いや、僕は‥‥‥」
「はい、俺とレンのチームで授業を受けます!」

 気が付くと二人組になっていた為、ベリッド先生が心配して、再度確認したがファングが大丈夫と言ってしまったので結局二人組のチームで受けることになった。

 何で二人で大丈夫と言ってるだ。これじゃ、いつもと変わらないだろう!

 暗い表情になりながら頭を両手で抱えて呻いていた。

「改めて、授業の説明をする! これからお前達は最低限必要な水だけを持って、この近くの森に入ってもらい、夕食まで森の中で各チーム自炊しながら過ごしてもらう! お昼は各チーム協力して、森にある食材を調達して食べるように! 調理する場合は魔法など使える物は使って良いぞ! 武器は自宅から持って来た武器を装着してから入れよ! 危険なモンスターがいた場合は直ちに報告するように、その場合は中止の合図の魔法を空に放つから確認するように!」

 ベリッド先生の説明を聞いた後、生徒達は武器を装着していた。

「レン、俺が買ってやった武器、ちゃんと付けて入るみたいだな!」
「当たり前でしょう! ファングが選んで買ってくれた武器だし! それに、ファングが絶対付けろと言っていたでしょう!」

 ファングが買ってくれた、片手剣の少し長めの剣の装着していた。

「それよりも、ファングは武器を二本も装着するの? 二本のうち一本はあの剣だよね!」
「あぁ、そうだぜ! 一本は護身用の普通の長剣で、もう一本は断魔の剣だぜ! 断魔の剣も長剣だから鞘に入れて置けば分からないだろう! 基本は護身用の方を使うけど、今日はお前を護るために断魔の剣も使うかもな!」

 以前、リレクド洞窟内で古の試練を四人で突破した時、偶然断魔の剣を見つけて手に入れ、今はファングが新たな所有者になっていた。

「それよりもファング、いつの間に断魔の剣を入れる鞘を作ったの?」

 手に入れた冴えは、剣が剥き出しだったのに気が付くと、断魔の剣は鞘の中に収めてあった!

「あぁその事か。あの日、断魔の剣を家族に見付からないように自宅に持って帰り、部屋にある俺の剣から鞘を抜いて、断魔の剣に入れ替えたんだ! たまたま合ったからよかったけど合わなかったら、どうしようか悩む所だったよ。家族に見付かると色々と面倒だからな!」
「へぇ、そうなんだ! たまたま見つかってよかったね!」

 レンとファングは武器を腰の横に装着して、先生から渡された水を持ち、レオスを連れてベリッド先生達の案内で近くの森、レーナの森に各生徒達が入って行った。

「森の中入ったけど、何処か夕食までの拠点を決めないとね!」
「そうだな! とりあえず俺達が休める場所の確保だな! レオスも探せよ。お前も一応課外授業に参加してるんだから!」 
「分かってるよ! ファングに指摘されなくても、僕はレンお兄ちゃんの為に頑張るから!」

 三人はレーナの森の奥に入り、ゆっくり休める場所を探して、森の中を探索していた。

「あっ! あそこにしようよ!」

 見つけた場所は木々か開けた場所でスペース的にゆっくり休める所である。三人はそこを活動の拠点にしていた。

「よし、休める場所を確保したから、次は昼食の食料を探さないと」
「そうだな! レンはここで火を起こして待っていろ! レオス、レンを護ってろ!」
「ファング、何言ってるの? 僕も食料を探しに行くよ!」

 三人で食料を探しに行こうとしたら、ファングがレンとレオスを止めていた。

「それは、駄目だ! 誰か居ないと他のチームに拠点を奪われる可能性があるからな!」
「確かに、そうだけど!」
「レン、たまには俺が言ったこと素直に受け入れろな! それじゃ、俺は食料探してくるから、レオス、レンを頼んだぞ!」
「分かったよ! 僕、レンお兄ちゃんを護れるように頑張る」

 結局、ファングの指示でレンとレオスは探した拠点で火起こしを担当して、ファングは食料を調達するために森の中に入って行った。

 ファング、一人で大丈夫かな? 何で僕はここで火起こししてるんだろう!

 近くから小枝を集めて、魔法で火を付けながら、深いため息を吐いていた。

「ねぇレオス、ここの学園は慣れた?」

 待っているだけでは退屈なので、焚き火しながら、レオスと話していた。

「うん、慣れたよ、レンお兄ちゃん! レンお兄ちゃんに色々教えてくれたから」
「それはよかったよ! それとレオスに一つ聞きたいんだけど、どうしてあの時、フリップ山脈密林で倒れていたの? 本当に何も覚えてないの?」

 レオスは笑顔で答えていたけど、フリップ山脈密林で倒れていた理由を聞くと顔色が悪くなっていた。

「それは‥‥‥あの時の事は何も覚えてないよ!」

 レオスは一瞬間が出来た後、何も覚えてないと言ってが、レンはレオスの一瞬の間を見逃してなかった。

 今、一瞬言葉を詰まらせたよね! 何か知ってるのかな? レオスは話したくなそうだからいつか話してくれるだろう!

 レオスの表情を見て、それ以上聞く事はなかった。それから暫くレオスと話していると、ファングが沢山の木の実や数匹の魚を捕まえて帰ってきた。

「凄いねファング、短時間でこんなに集めるなんて」
「当たり前だ俺を誰だと思っているんだ! 俺は色んな森で修業してたから、この位の事は日常茶飯事だぜ!」
「アハハッ、そうだね! 確かにフリップ山脈密林の時、二ヶ月間も修業してれば、色々な事こなせるね! だけどあの時のファングは髪長くて汚いし、服ボロボロで汗臭かったよね!」
「レン、何で昔の俺を思い出して言っているんだ! あの時の事は忘れろと言っただろう! それに俺を汚す事言わないで!」

 再び、フリップ山脈密林で会った時を思い返して言っていると、ファングは両手で顔を隠して、あの時の事を忘れようと首を振っていた。三人はファングが取ってきた、魚を串焼きで焼いている間、木の実を食べていた。

「ねぇ、ファングは僕と会う前は、色んな森で修業していたみたいだけど、他に何かやってなかったの?」

 ファングは、リズワール王国では有名な貴族なので、他に何をしてるか興味があった。

「俺は三男だから何もなかったぜ、ただ剣の修業させられたり、気品を正されたりしてたし! 俺は気品などが苦手だから、教師から逃げていたけどな!」
「へぇ、貴族って結構大変なんだね! 僕は貴族じゃないからそう言うこと知らなくて」
「レンは貴族にならなくてよかったと思うぜ! 貴族になったら色々と厳しいからな!」

 ファングはその後も、色々と話してくれた。三人は焼けた魚を食べながら、夕食まで何するか話していた。

「この後どうする? このまま時間まで待つ」

 課外授業が終わる時間まで、待機しているかファングに聞いていた。

「そうだな、待っていても退屈だろう! 食材探している時に、小さな小川があったから行ってみないか!」

 ファングが小川があると言っていたので、とりあえず三人は焚き火の火を消してから、ファングの案内で小川に来ていた。

「凄いね、小川に小さな花が沢山咲いているよ」

 ファングの案内した小川は回りに沢山の小さな花が絨毯のように広がっていた。

「だろう、絶対レンが気に入ると思ったからな!」
「凄い、綺麗だよ、ファングお兄ちゃん!」

 レンは小川の近くで横になり昼寝を始め、レオスはレンから借りた剣を持って、ファングと一緒に剣の特訓をしていた。それからレンが目覚める頃には夕方になり、三人は今日の課外授業を終えて宿に戻って、レンの部屋でアリスも合流して今日の事を話していた。

「へぇ、レン君の方は遭難を想定した授業だったんだ! 私の方は汗臭い、剣武術科と合同で後方支援の練習よ!」

 レンと一緒にいられなかったのか、かなり機嫌が悪い状態で剣武術科を罵倒していた。

「まぁまぁ、アリスこれも授業なんだから、もしかするとこっちも魔法科と合同授業があるかも知れないよ」 

 魔法騎士科と魔法科の合同授業があるかも知れない事を言うとアリスの表情は一変していた。

「本当、もし合同授業の時は絶対レン君の所に行くからね!」
「アハハッ、その時はよろしくね!」 

 合同授業の事を話すとアリスは絶対にレンと組むと言っていた。

 はぁ、僕の事になると何で態度が一変するんだ!

 アリスを見て、ため息を漏らしながらボソリと呟いていた。四人は宿の大広間で夕食を取った後、昨日のようにレンの部屋で就寝時間まで話しをしてから、各部屋に戻り眠りに就いたのであった。














 その日の深夜、課外授業で生徒達が泊まっている宿リベールハンスに、二人組の男が近づいていた。

「ここの宿に例の人物がいるのか?」
「あぁ、間違いない! 依頼人から貰った情報だからな!」
「だがどの部屋にいるんだ!」
「それなら問題ない、既に情報は掴んで入るからな!」
「いくぞ!」

 二人組の男はリベールハンス宿に入ってきた。

「何だお前達は‥‥‥ウァー」
「ゆっくり眠ってな」
「おい、鍵は手に入れたか? こっちは魔法で眠らして一部記憶を消したから俺達の事は分からないだろう!」
「あぁ、手に入れたぜ、さっさとしないとまずいからな!」

 リベールハンス宿の見張りをしている店員を魔法で眠らせて、一部記憶を消した後、宿の廊下を歩きレンが眠っている部屋に来ていた。

「この部屋だな」
「鍵を開けろ!」
「今やってるぜ!」

 二人組がレンの寝ている部屋の鍵を開けて、入ってきた。

「まずは、二人に魔法を掛けろ」
「はいはい、相変わらず手荒いね!」

 レンとレオスに魔法を掛けた後、レンとレオスが二人組の男に起こされていた。

「おい、起きろガキども」

 謎の二人組の男に起こされて、レンとレオスが目を覚ますとそこには見覚えのない人物がいた。

 誰だ、この二人組は‥‥‥! あれっ、声が出せない!

 レンは必死に声を出そうとしたが、声を発する事か出来なった。

 この二人組、一体何者だ! 何で僕とレオスの部屋に入るんだ!

 レンは今目の前で何が起きているのか状況が分からなかった。

「いいからささっと歩け」

 二人組の男はレンとレオスの背中に剣を向けて、歩けと言っていた。

 ちょっと、レオスが怯えているでしょう!

 レオスが怯えている中、レンは寝ている生徒達を巻き込まないように、仕方なく二人組の男に従うしかなかった。その時、レンの頭に直接エレントの声が聞こえてきた。 

【レン様!】
「その声はエレント? どうやって喋ってるの?」
【直接、レン様に語り掛けているんです。どうしますか誰か呼びますか!】

 エレントは自分の存在を知っている、ファングとアリスを呼びに行こうとしていたが、

「それは駄目だエレント! 相手は手慣れていて他に仲間が入るかも知れないから、他の生徒達を巻き込む分けにはいかない」

 レンは眠っている生徒達を巻き込みたくないので、エレントに仲間を呼びにいくのを止めていた。

【ですが、このままだとレン様に危険が】
「大丈夫だよエレント僕を信じて! それでエレントに頼みがあるんだ!」

 かなり危機的状況の中、レンはエレントに頼みごとをしていた。

【レン様、危険です。そんな事したら私は‥‥‥!】
「大丈夫だよ!僕はエレントを信じているから」

 レンとエレントが会話していると、

「おい何ボーッとしてる、さっさと歩るけ」
「エレント、それじゃ後は頼むよ! ファングとアリスにかなり怒られそうだけどね!」
【待って下さいレン様‥‥‥】

 二人組に指示されて、レンとレオスはリベールハンス宿を後にして、クロック王国の人の気配がない住宅街の裏路地を歩かされ、そこに馬車が一台あり、そこから黒いローブを来た男が出てきた。

 誰だ、あの黒いローブの男は、それにレオスがかなり怯えているんだが!

 黒いローブの男が出来た瞬間レオスの表情がかなり青ざめていた。

「頼んだガキどもを捕まえてきてやったぜ」
「ご苦労だった! こちらが報酬だ」
「やったぜ、これで暫く飲み食い出来るぜ!」
「それで、誰も見られてないだろうな!」
「あぁ、大丈夫だ、誰も見られてない。俺達を誰だと思っているんだ! その為に依頼したんだろ」
「ふっ、それもそうだな! もし誰かに聞かれ話した場合はお前達に掛けた魔法で死んでいるかな!」

 黒いローブの男と二人組が何やら取引をしていた。

 僕とレオスを依頼してさらったのか? でも何で僕とレオスが狙われたんだ?

 未だに、さらわれた理由が分からない様子だったが、黒いローブの言葉を聞いて理解する。

「ようやく見つけたぞ、レオス! あの御方がお待ちだぞ! それに、このガキと契約しているとは、レオスもこのガキに酷な事をするな!」

 黒いローブの男はレオスを見つけ出して喜んでいた。

 この黒いローブの男、レオスの事知っているのか? それに契約の事も、僕は何かとんでもない事件に巻き込まれたんじゃ!

 レンは顔を青ざめていた。それから黒いローブの男に馬車に乗せられて、どこかに移動させられていた。それからどの位の時間が経っただろうか、何時の間にか眠っていて気が付くと牢獄の中にいた。

 ここはどこだ? 声は出せるようになっているが!

 気が付くと、牢獄の中にいて回りは非常に暗い場所に一人だけいた。

 レオスがいない! 声が出せるからレオスを呼ぼう!

 レオスが居ないことに気が付き、紋章を発動させようとしたが紋章が発動出来なかった。

 あれっ、どう言う事だどうして発動しないんだ! このままだとレオスが!

 レンは必死に紋章を発動させようとしたがいくらやっても発動する事はなかった。

 何で発動しないんだよ!

 紋章が発動しない事に苛立っていると、

「無駄だ、その檻の中にいる限りあらゆる魔法は無効するからな」

 檻の通路を見ると、一人の黒いローブの男がやってきた。

「お前達は誰だ、何で僕とレオスをさらったんだ!」

 さらった理由を黒いローブの男に聞くと不気味な笑いをしながら、

「ふっ、別にお前は必要ないがレオスを手に入れる為に必要な処置をしただけだ!」
「レオスに一体何があるんだよ! 僕とレオスは関係ないだろう!」
「いや関係ある、レオスは元々、私達の研究所にいたんだからな!」
「どう言う事だ! レオスが研究所にいたなんて一言も言っていなかったぞ!」

 レオスが研究所にいた事を知って驚いていた。 

「自分から言えないだろう! レオスはこの研究所で生み出され、古代魔法全てを扱う、生体兵器なんだから!」
「なっ! レオスが古代魔法を扱う生体兵器?」

 黒いローブの男がレオスの正体を話していた。

「レオスが生体兵器の証拠でもあるの、僕と同じ位の子なのに」

 レンは心当たりがあるがレオスが生体兵器だと信じたくなかった。

「貴様も心当たりがあるんじゃないのか? まぁ、話さなくてもお前の手のひらにある紋章が証拠だ!」
「この紋章が証拠? 一体何を言ってるだ」
「その紋章はあらゆる命令をする事が出来る! 我々はそれを使ってレオスを操り、この世界を支配する!」

 黒いローブの男はレオスを操り世界を征服しようと企んでいた。

「そんな事は僕がさせない。それに僕に色々と話しても大丈夫なの?」
「ふふふっ、構わないさどうせ貴様はここから出れないし、レオスの契約を解除が出来次第貴様はここで死ぬんだからな! 解除出来ない場合も貴様はここで死ぬけどな!」

 黒いローブの男は不気味な笑いを常にしていた。

「レオスが研究所にいったって事は家族はどうしたんだ!」

 レオスと会った時、家族がいないと言っていたことを疑問に思っていた。

「家族は研究所で皆死んださ! 古代魔法の移植に耐えられずにな、最後はレオスの兄も生き残っていたが! 最終的にレオスだけが唯一の成功体だ!」
「今の話しだと、レオスのお兄さんは生きていたんじゃないのか?」
「確かに生きていたが、どう言う経緯か見つけた時には既に死んでいた。恐らく後から負荷が掛かり死んだんだろう!」
「そんな‥‥‥」

 レオスの家族が既に死んでいる事を知って落胆していた。そして、黒いローブの男が不気味な笑いをしながら戻ろうとした時、

「待て、レオスをどこにやった!」
「ふふふっ、教えてやろう! 時期に牢獄の中で貴様はのたれ死ぬしな! レオスはここから離れた研究所でゴンス様が直々に鍛え直しながら貴様との契約を解除しているだろうがな! レオスが我々の手中になるのも時間の問題だ!」

 黒いローブの男はそう言って牢獄を後にした。

 何とかここから脱出しないと! レオスが危ない! 絶対にレオスを生体兵器になんかさせるか!

 牢獄の中をくまなく探して、脱出出来る場所はないか組まなく探していたが見付からなかった。 

 クソ、魔法が使えれば脱出出来るのに! 

 牢獄の壁を蹴りながら嘆いていた。それからどの位時間が経ったかレンは薄暗い牢獄の中で座り込んでいた。

 まだ、紋章は消えてないな。レオスが必死に抵抗してるのかな? ごめんねレオス、助けに行けなくて、今度会ったら僕を受け入れくれるだろうか!

 自分の無力さに耐えながら、これからの事を考えていた。

 エレント、ちゃんとやってくれたかな! いや、何弱気になっているんだ僕は! ファング、アリス、先生早く助けに来て! 

 学園の誰かが助けに来るのを信じながら一人、暗い牢獄の中で座り込み、助けを来るのを待つしかなかったのであった。
 

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