異世界転生したらヒロインや仲間が最強過ぎて、何故か護られています!

緑青白桃漠

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第4章 課外授業に迫り来る黒い影と研究所からの脱出

第14話 行方不明の二人を探して

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 課外授業三日目の朝を迎え、何時ものようにレンを朝食に誘おうとファングとアリスはレンが居る部屋の扉に来ていた。

「オーイレン、起きてるか早く朝食に行こうぜ!」

 ファングが扉を叩きながら、レンを呼んでいたが反応がなかった。

「おかしいわね! いつもなら何でまた扉叩くのとか言って来そうなのに?」

 普段のレンの行動なら必ず言って来そうだが、何故か今日に限って、レンが扉を開けて出てくる事がなかった。二人は不安になり、強引に扉を開けようとしたら、

「あれっ、鍵が開いているぞ!」
「おかしいわ! レン君が鍵を掛けないなんて!」

 二人は恐る恐る、扉を開けるとレンの姿がなく、そこにはエレントが涙を流しながらそこにはいた。

「えっ、エレントさんどうして実体化してるんですか?」
「それよりもエレント、レンは何処に行ったんだ?」
【それは‥‥‥】

 エレントはファングとアリスにレンが謎の二人組の男にさらわれたことを話した。

「エレント、それは昨日の何時頃だ答えろ!」
「ファング、落ち着いて」
「分かってるけど、早くしないとレンが殺されるかも知れないんだぜ!」
「助けに行きたい気持ちは分かるけど、今はこの事を先生達に報告しましょう! 今は課外授業で勝手な行動は出来ないわ。それとエレントさんから先生達に説明して欲しいの、レンと契約している精霊なら信じてくれるはずだから!」

 ファングは気が立っていたがアリスが落ちつかせ、エレントを連れて、先生達が居る部屋を訪ねて事情を説明していた。

「アリス、ファング今の話は本当か?」

 先生達は本当に連れ去られたのか聞いていた。

「はい、本当です! それに先生達の目の前にいる少女はレンと契約している精霊なので嘘は付いていません」

 アリスが先生達に説明していると先生達は目の前の少女が精霊だと知って驚いていた。

「この少女が精霊だと言うのか?」
「はい本当です! 本来なら契約者のレンの指示で動くのですが、レンはエレントさんに伝言を伝えるためにここに残っていましたので、私が変わりに指示します。エレントさん先生達に精霊の証拠見せてあげて!」
【分かりましたわ、アリスさん! 本来ならレン様だけなのですが今は緊急ですからね!】

 アリスの指示で先生達の前で精霊の証拠を披露していた。

「まさか、レン・フォワード君が精霊と契約をしてるとは!」
「先生、エレントさんが言ったこと信じてくれますか?」
「あぁ、間近で見たんだ信じない分けにはいかないだろ? だが大変な事になったぞ、生徒が誘拐されるとか学園始まっての事件だ! それに課外授業はどうする?」

 先生達は険しい表情で今後の予定をどうするか話し合っていた。

「ファング、アリス、君達は課外授業に専念しなさい。レンの方はこちらで対応するから」

 先生達は課外授業を引き続き受けるように言っていたが、ファングとアリスが黙っていなかった。

「何を暢気に言ってるんだ先生達、今もレンが殺されるかも知れないんだぜ! これはただの誘拐じゃない!」
「何を言っているファング君、誘拐じゃないと言うなら一体何だって言うんだ!」
「それは‥‥‥分からない。俺の感だけどレンが窮地に立たされているんじゃないかと思って」

 ファングはレンの状況に立って、先生達を必死説得していた。

「どうしますか、先生方? ファングが言っている事が正しければ、学園は信用失いますよ!」

 先生達は誘拐だと思っていたがファングが余りにも説得力があり、何か大きな組織に巻き込まれたんじゃないかと考え始めていた。

「分かりました! 先生達を呼んで直ぐにレンの捜索に辺りましょう。君達は課外授業に出なさい」
「待って下さい先生、私達も捜索に協力したいんですけど」
「それは駄目です! 生徒達を巻き込む分けにはいきません!」

 ファングとアリスは必死にレンを捜索したいと言っていたが先生達の許可が下りなかった。しかし、ある先生がファングとアリスの道を開いてくれた。

「良いじゃないですか、ファングとアリスにレンの捜索をさせても」
「何を言っているんですか、ベリット先生!」

 ファングとアリスに手を差し出してくれたのは魔法騎士科を担当をしているベリット先生だった。

「ファングとアリスは実力もあるし、常にレンと行動していたから彼の事になると、この二人は鬼の形相になり誰も手が付けられなくなっていたことがあったので、課外授業をやらせても抜け出すのが目に見えていますよ!」
「ベリット先生!!」

 ファングとアリスはレンの捜索が出来ると喜んでいた。

「ですが、課外授業はどうするつもりですか?」
「それなら一層、生徒達を巻き込んで捜索するのはどうでしょうか? 生徒達に情報収集のみさせて、手に入れた情報をもとに先生達がレンを救出する。課外授業の実戦経験になって良いかと、それとは別に生徒達には悪いが課外授業の日数は延長させて改めて授業するのはどうでしょうか?」

 ベリット先生は先生達に提案をしていた。

「確かに実戦経験が出来て良いが、課外授業を延長するのは生徒達が納得するだろうか?」
「大丈夫ですよ、我々の学園はそんな不満を漏らす生徒達じゃないでしょう。そんな事言っていたら実戦の現場で死にますよ!」

 ベリット先生が説得してくれたおかげで無事に捜索が出来るファングとアリスは早速レンを探して始めようと先生達の部屋を出ようとした時、

「待て、ファング!」

 ベリット先生に呼び止められた。

「何ですか、ベリット先生! 俺に何か用ですか?」
「あぁ、ファングお前、最近新しい剣を装着してるだろう。しかも、レンがいる時だけその剣を身に付けている。俺の感だけどレンを護るための専用の剣何だろう!」

 ベリット先生はファングが持っている剣の使用用途を見抜かれていた。

「さすが、ベリット先生だな! そこまで俺を見ているなんて! 確かにこの剣はレンだけの為に使用する剣だぜ! この剣でレンを護ると誓ったからな!」
「そうか、そこまでレンを大切に思っているのか! ならお前がレンを救出しないとな、だが危険な事は絶対するなよ! レンの居場所が分かったら直ちに先生に伝えろな!」
「分かってるぜ、ベリット先生! 絶対にレンを救出して見せます!」

 ベリット先生に挨拶をして、一旦レンの部屋にある、武器を掴みファングの腰の横に装着してから、宿で朝食を取ってから、クロック王国の街で捜索や聞き込みするべく歩いていた。

「さて、どこから聞き込みしようか?」
「アリス、時間が無いんだ早く聞き込みしようぜ」
「そうね。今この時間もレン君が戦っているかも知れないし!」

 ファングとアリスはレンの手掛かりを見つけるため、街の中で聞き込みを開始していた。

「すみませーん、この位の銀髪の少年見ていませんか?」
「いや、見てないわよ!」
「すみませーん、この位の銀髪の少年で外見が可愛い子を見ていませんでしたか?」
「いや全然見てないぜ!」

 ファングとアリスは色々な場所で聞き込みをしたがレンの手掛かりはなかった。

「クソ、早くレンを助けに行かないとならないのに何で誰も知らないんだ」 
「ファング落ち着いて、深夜にさらわれたから見ている人が少ないのかも」

 ファングはかなりイライラしていて、住宅街の壁にパンチをしていた。

「分かってるよアリス、だけどこのままだと俺が俺で無くなりそうなんだよ! 俺このままだと何するか分からないぜ! 今は何とか堪えているけどこのまま手掛かりがないと俺暴走しそうだ!」

 ファングはイライラと怒りがぶつかり合って今にも理性を失いかけていた。

「分かっているわよ、私だって必死に堪えてるんだから、こんな姿レン君に見せられないわ!」

 アリスもファング同様に理性を失いかけていた。

「ねぇ、エレントさん、レン君の気配を感じないの?」

 アリスはレンと契約してるから、レンを見つけられると考えていた。

【それが普通なら、レン様を感じるのですが、何も感じないのです! 恐らくは何か特殊な場所にいるかと!】

 エレントは通常レンの魔力を感じるのだが何故かレンの魔力を感じる事が出来なかった。 

「どう言う事だ、レンの魔力を感じないなんて?」
「恐らくは、魔力を封じ込める部屋にいるか魔法によって魔力を無効化してる可能性があるわね!」
「それってかなりヤバくないか、レンはとんでもない事に巻き込まれているんじゃないか?」
「そうね、かなりヤバいわ! 早くレンの手掛かりを探しましょう。私達が理性を失う前に!」

 ファングとアリスは再び住宅街や商店街をくまなく聞き込みを行っていたが、結局手掛かりが見つからずに夜になり、宿に向かって戻ろうとしていた。

「クソ、何で一人もレンを見ていないんだ!」
「そうね! ここまでレン君の手掛かりが見付からないとは思わなかったわ!」

 ファングとアリスはかなりイライラしながら宿向かって歩いていると、街中にあるギルドから誰かが出てきた。

「しかし、昨日の依頼は楽でしたね! あんな依頼で大金が入るなんて」
「そうだな、ガキを連れて行くだけで大金が入るなんて夢のようだぜ」

 二人の男と街道ですれ違った時、アリスが足を止めていた。

「どうしたアリス、急に足を止めて?」
「シー、ファング静かに、さっきすれ違った二人を追うわよ!」
「さっきの二人組の男に何かあるのか?」
「さっきの二人、レン君らしき事を喋っていたのよ!」
「何だと、それじゃあいつらがレンをさらったのか?」
「いや、多分依頼されたんだわ。確信犯は別にいるけど、あの二人を捕まえれば何かわかるわ! 人の気配が少ない所に来たら捕まえましょう!」
「あぁ、腕がなるぜ、今すぐにでもこの怒りとイライラを一旦解放しないと限界だからな!」

 ファングとアリスはすれ違った二人を尾行するように、遠くから後を付けていた。それから住宅街の人の気配がない裏路地に入り、

「それじゃ、俺はこっちなので、また明日も頼むぜ兄貴!」
「そうだな、また明日ギルドで飲み食いしようぜ!」

 二人の男がそれぞれ別れて帰ろうとした時、

「ちょっと待てそこの二人、お前達に聞きたいことがあるんだけど!」
「ねぇ、二人に聞きたいんだけど、レン君の事知らないかな?」
「何だお前達は!」

 ファングとアリスは不気味な笑顔をしながら、二人の男に質問していた。

「兄貴、こいつらリズワール王国魔法騎士学園の生徒じゃないですか?」
「バカ事を言うな! 俺達が凡ミスしているはずがない! 完璧にガキを捕まえたはずだ!」
「じゃあどうして俺達が二人のガキに聞かれているんですか?」
「そんなの俺だって分からん!」

 二人の男は何でファングとアリスに聞かれているのか全く検討が付かなかった。

「どうしますか兄貴、このまま捕まると厄介ですよ!」
「そうだな! 仕方ないガキ二人には悪いがやるしかないな」

 二人組は武器を取り出し構え始めた。

「へぇ、武器を抜くんだ! アリスが言った通り、レンをさらった奴に間違いないな!」
「そうね、さっさと捕まえて白状させましょう!」
「言われなくてもするぜ、俺の理性が限界まで来てるからな!」
 
 ファングとアリスが攻撃の体制を取ると二人の表情は一変して全てを刈り尽くす鋭い目つきに変わり、冷酷のような冷たい表情をしていた。

「兄貴、あの二人ヤバくないですか、ヤバい表情をしてるですが? それに、感じたことのない殺気が来るんですが!」
「何をビビっているんだ、相手はガキ二人だぞ!」

 二人の男はファングとアリスから出ている威圧感を感じて、足が竦んでいた。

「どうした? 掛かってこいよ! 来ないならこっちから行くぜ!」
「ファング、私は後ろで拘束する魔法を唱えるから、少しだけ時間稼いで」
「あぁ、分かったけど、少しはやらせろよアリス! こいつらを少し傷めないと俺の気が済まないんだから!」

 ファングは今まで見せたことがない、冷たい目で今にも目の前の二人を殺しそうなくらい残虐な表情をしながら、二人の男に向かって走り刃を立てた。

「やばいですよ、兄貴あいつの動き尋常じゃない!」
「何なんだあのガキの移動する速さは、おかしいだろう! ガキが扱える代物じゃない! 早く魔法が唱えられないよに声を出せない魔法をしろ!」

 二人の男が話している中、ファングは既に二人の背後にいて、二人に向かって強い強打をあたえている。

「グェ、何なんだお前達は?」
「誰ってお前達に名乗る必要ないだろう、レンの事を話なせば許してやる!」
「誰が、ガキに話すかよ!」
「そうか、なら俺の怒りが収まるまで付き合え!」
「グヘェ!」

 ファングは目に見えない速さで素早く動き、二人の男に向かって強打を与え続けていた。余り尋常じゃないファングの動きに二人は為す術がなかった。

「何なんだ貴様らは、俺達が何したんだ!」
「はぁ、何したんだって、自分で考えれば分かるだろう!」

 ファングは冷酷な表情で男と話していた。

「クソ、こうなったら、おい、早く魔法で転送しろ」
「分かっているぜ!」
「私達から逃げられると思っているの? チェーンロック!」
「グヘェ、何だこれは動けねぇ!」
「ファング、今の内に魔法で転送出来る奴にあの剣をチェーンに挟んで置いて!」 
「あぁ、そうだな! お前には悪いけど早く話さないといつか死ぬよ!」
「何をするつもりだ、そんな剣で何‥‥‥うっ何だ俺の魔力が吸われる。助けてく‥‥‥」

 アリスが魔法で二人を拘束した後、ファングが魔法で逃げようとした一人に断魔の剣をチェーンに挟み相手の魔力を断魔の剣に吸わせていた。

「これで、もう逃げられないな!」
「そうね! さぁ、早くレン君について知っている事を教えて!」

 ファングとアリスは冷酷過ぎる表情で二人に詰め寄っていた。

「誰がガキ達に話すかよ! ‥‥‥グェ!」
「いいからさっさと話せ!」
「ファング、気絶させたり、殺しては駄目よ! レン君を聞き出すまでは!」
「分かってる、ただこいつらが気にくわないからやっただけだ。気絶しない程度ならやって良いだろう!」
「そうね! 気絶しなければやって良いわ!」
「貴様ら、何を言っているんだ!」

 ファングとアリスのおかしすぎる会話に二人の男は怯えていた。二人は、その後も一切話さないので、

「アリス、こいつらどうする、剣に魔力吸わせて白状するの待つか、死ぬのが先か話すのが先か見物だけど!」
「そんな事している暇はないわ! 仕方ないわね。二人を洗脳して喋らすしかないわ!」
「何をする貴様、ウァー‥‥‥!」
「兄貴、何だやめ、ウァー‥‥‥!」
「ファング、もう剣を戻して良いわ!」

 アリスは魔法で二人の男を洗脳して白状させていた。だが二人はレンを黒いローブの男に渡しただけでその後の足取りが分からなかった。

「クソ、レン一体何処に行ったんだ!」
「ファング、落ち着いて焦っても何も解決しないわ!」

 ファングとアリスは怒りと落胆が交差していて複雑な表情をしていた。アリスは二人の洗脳と拘束を解除して逃がしてあげようとした時、二人の男が突然、悲鳴をあげていた。

「やだ、俺はまだ死にたくない、ウァー‥‥‥グフ」
「兄貴、ウァー‥‥‥グフ」
「えっ!」
「嘘だろう!」

 二人の男は悲鳴をあげながら体が突然光だし、爆発して体が無残な姿になり死んでいた。

「アリス、これはどう言う事だ俺達は何もしていぜ!」
「分からないわ、多分私達に知られたから処分されたんだわ。恐らく、体に特殊な魔法を掛けてあって、聞き出された時に自爆するように設定されていたんだわ」
「それって、やっぱりレンが何か大きな事に巻き込まれているって事だよな!」
「間違いないわ、普通ならここまでしないわ!」

 ファングとアリスは二人の事を考えていたが、未だにレンの居場所が分からなくて、街の中を彷徨いながら歩いていた。

「これからどうする。 レンの居場所が聞き出せなかったけど」

 ファングは二人の男からレンの居場所を聞き出せず落胆していた。

「分かっているわよ。 だから今レン君を探す方法を考えているんでしょう。 ‥‥‥あっ!」
「どうしたアリス!」
「あるわ、レン君を探す方法が!」
「アリス、それは本当か!」
「エェ、あるわ、ただレン君の魔力がまだ残っているか確証がなくて」

 アリスはファングにレンを見付けるための方法を説明した後、エレントを呼んでいた。

「その手があったか!」
「エレントさん、レン君の残留している魔力って感じられる?」
【感じられますが、レン様の魔力残留が薄くなっていますが! 何をするのですか?】
「エレントさん、その残留魔力を辿って欲しいの? 恐らく、レン君のいる場所に繋がっているから、レン君が残した唯一の手掛かりなの!」
【そう言う事ですね! 分かりました私も、レン様を助けたいので頑張りますわ!】

 アリスに言われて、エレントはレンが残した残留魔力を感じ始めた。

【アリス、ファング、あっちの方にレン様の残留魔力が続いていますわ!】
「あっちって、山脈がある方だよ!」
「エェ、そうね! 山脈なら何もないからアジトには最適だわ」
「それなら早く、レンを助けに行こうぜ! やっと手掛かりが見付かったのだからな!」
「ファング、ちょっと待って!」

 エレントを使ってレンの居場所に向かおうとしたらアリスが止めていた!

「どうした、アリス。レンの居場所は目の前まで来てるのにまさか助けに行かないとか言わないよな!」
「言うわけないでしょう、レン君を助けに行く前にこのことを先生達に伝えておくの!」

 アリスは近くのお店に入り、店員に伝言を伝えてほしと言っていた。

「このことを、課外授業に来ている、生徒や先生に伝えれば良いのか! それよりも、これは緊急なのか?」
「はい、お願いします。明日の朝必ず伝えて下さい!」
「分かった、何か訳ありだな。よし、必ず伝えておこう!」
「ありがとうございます!」

 アリスはお店に伝言を生徒や先生に伝えるように言った後、ファングとエレントに合流していた。

「それじゃ、行こうかファング。エレントさんお願いね!」
【分かりましたわ、アリスさん!】
「レン、今から助けに行くから絶対死ぬなよ!」

 三人はレンが捕らわれていると思われる、山脈を目指しながらレンの無事を信じて歩き出したのだった。

















 その頃、とある研究所内では、

「さっさと、あのガキと契約を解除しろ!」
「嫌だ、絶対に解除しない」

 レオスは縄で縛られていて、一人の男に鞭で叩かれていた。

「どうだ、解除する気になったか?」

 奥から、黒いローブの男が一人やって来た。

「それが、まだです。このガキが拒み続けていて」
「レオス、解除すればあの小僧を助けてやるぞ!」
「嫌だ、お前達の事は信用できない。解除したらお兄ちゃんを殺すだろう!」

 レオスは必死に黒いローブの男に反論していた。

「そうか、仕方ない。お前達、レオスに魔法を掛けて強制的に解除しろ!」
「ハッ!」

 黒いローブの男の指示で複数の黒いローブの集団がレオスに向かって魔法を唱え、レオスとレンの契約を解除しようと魔法を掛けていたが、レオスの首にある契約の紋章が消えてなかった。

「これは、どう言う事だ何故強制的に解除出来ない! レオス、貴様契約の魔法に細工したな! 答えろレオス!」
「嫌だ、絶対に答えない!」
「どうしますか? こうなったら牢獄にいるガキを始末しますか?」
「嫌、始末するのは不味い! 契約が解除出来ない以上、契約に何を細工してあるか分からないし、それで覚醒されるとレオスをコントロールするのが出来なくなる! まぁ、良いあの牢獄にいるガキが野垂れ死ぬまで時間の問題だからな、死ねば契約が解除されるからガキが死ねば、自ずと我々を受け入れるだろう! 貴様は引き続きレオスを解除するように説得しろ!」
「ハッ!」

 黒いローブの男は笑いながらその場を後にした。レオスは引き続き男に鞭で叩かれて拷問を始めていた。 

 レンお兄ちゃん、僕頑張るよ! だから、早く助けに来てね、レンお兄ちゃん、ファングお兄ちゃん、アリスお姉ちゃん、今度会ったら僕、全て話すから!

 レン達が助けに来るのを信じて、レオンは必死に男の拷問に耐えながら、助けを来るのを待つのであった。


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