女神の代わりに異世界漫遊  ~ほのぼの・まったり。時々、ざまぁ?~

大福にゃここ

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お引越し準備。の準備 1

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 ネフ村への移住を決めてくれたミネルヴァ一家(一部除く)とマッシモ一家、とイザック。

 そう。マッシモから話を聞いたイザックは、諸手を上げて移住に賛成したらしい。ネフ村はダンジョン発生の可能性があるだけで、現状ではBランクのイザックにふさわしい魔物や依頼はないと思うんだけど、

「<英雄・オスカー>がギルマスとして冒険者ギルドを立ち上げるなら、多少の損を被ってでも初期メンバーに名を連ねるだけの価値がある」

 とのことだった。

 もしかしたら冒険者を引退してギルド職員になることを希望しているのかと思ったんだけどそれは違ったようで、立ち上げたばかりのギルドを軌道に乗せるには、魔物素材を納品したり積極的に依頼を受けてギルドを潤わせる<冒険者>の存在が必須らしく、その役を担ってくれるつもりらしい。

 ランクと収入が合わないだろうからボランティアのつもりなのかと心配したんだけど、

「なぁに。ダンジョンが発生するなら、発生以前からその付近の魔物たちが強くなるのは通説だからな。それなりには稼げるだろうし、暇な時には『神の槍オスカー』が直接手合わせしてくれるんだぞ? こんなチャンスは見逃せないな!」

 本当に嬉しそうに笑うイザックを見て安心した。

 それにしても、オスカーさんがギルマス予定だとか、冒険者相手に訓練てあわせしてくれるなんて話は私は初耳だ。どうしてそんな話を知っているのかと聞いてみたら、

「❝ダンジョン発生❞の噂を聞いたら真偽を確かめるのは冒険者として当然だろ? 水晶通信はちっとばかり高くついたが、それに見合うだけの情報は取れた」

 と得意気に笑うので、釣られて私も笑ってしまった。

 イザックは遠回しに元・冒険者ギルドマスターのコンラートに探りを入れるつもりだったらしいんだけど、運よく、コンラートと現・ギルマスのベルトランに会いに来ていたマルゴさんの一存でかなり詳しく話してもらえたようだ。

 ……私の話を聞かせて欲しいとモレーノお父さまから紹介されたマルゴさんとのお話し中に、「Bランク冒険者のイザックさんから前・ギルマス宛に水晶通信が入っていますが…」なんて声を掛けられて、その時の話題がたまたま私の護衛をしてくれていた冒険者イザックたちの話で、イザックが私と一緒にラリマーに来たことを知ったマルゴさんが、「アンタらの話が終わって時間に余裕があったなら、そのぼうやとちょっと話をしてみたいねぇ」なんて言い出して。

結果。直接マルゴさんとお話できて詳しい話を聞かせてもらえた。なんて、イザックは運が良すぎじゃないのかな? 強運って言うより、豪運?

 あまりのタイミングに感心するのと同時に、マルゴさんがコンラート&ベルトランさんを訪ねた理由が❝アリスわたしの話を聞きたかったから❞だということに面映ゆさを感じたことはイザックにはバレバレだったようで、

「マルゴは始終楽しそうだったけど、端々でアリスが心配でたまらないというような表情をしていたぞ。大事に思われていてよかったな!」

 優しく肩を叩かれた。 うん。なんだか私の行動が丸裸状態でちょっと恥ずかしいんだけどね? 相手がマルゴさんだと思うとそれも嬉しいんだから、私も現金だよね。

 でもね、イザック? 道中で私とトラブった冒険者サルとビビアナの話はもう少しぼかしてくれても良かったんじゃないかな? 

 マルゴさんの表情が険しくなったって? うん。きっと、それはね。

 私がネフ村へ戻った時のお説教の題材になったってことだよ。

 サルとビビアナの態度に怒ってたんだろうって? うん、それも確かにあると思うんだけどね? その前に、その状況からさっさと逃げなかったことに対して怒られると思うんだよねぇ‥‥‥‥。なんとなく?
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