5 / 38
第一章:そして彼女は賢者と出逢う
お嬢様の決断
しおりを挟む
さっきから色々とありすぎた頭がぐるぐる回る。
召喚魔法は高い壁をよじ登るような感じで、わたしが伸ばした契約を取らないと『向こう側』に落ちてしまうはず。
だから召喚した瞬間に、契約は勝手に結ばれいるはず……それができていない?
だったらどうやってこちら側に居られるの?
――そもそも本当に召喚獣なのかしら?
黙ってしまったわたしは、考えの渦から抜け出せない。
「混乱しているようだから簡単に説明しよう。
召喚は成され、契約も繋いだ……が、残念ながらそれは表面上のものでしかない」
「表面上? え、でも契約はしたって……」
「この世界に居るためには必要な楔だからね。
けれど魔力供給はおろか、本質である制約も課されていない。『私は何を望まれたのか』と先ほど訊いたろう?」
「あ、はい。そんなことを訊かれるとは思ってませんでしたが……」
「普通なら目的を持って召喚する。それが例え『人に見せびらかしたい』というものでも、だ。
しかし君が描いたものは『召喚する』ことだけで、制限らしいものもな……いや、一週間という期限はあるようだね。
逆に言うと、その期限内であれば私は何をしても自由であり、それこそ召喚魔法の最大の禁忌である『術者の殺害』であっても可能だ」
「―――っ!!」
優しそうな雰囲気から一転、細めた目に冷たい色を感じて一気に総毛立つ。
命を握られている感覚に目が離せない。
逃げなきゃ……そう思っても足はついてこない。
それどころか相反する心と身体がバランスを崩して尻餅をついてしまった。
「といった事柄を教訓として心に刻めば、君はこの先伸びるだろうね」
厳しい表情を解いてにこやかになった殿方を呆然と見上げる。
「きょ、うくん?」
「君を見ていると非常に危なっかしいのだよ。
無から有を生み出す執念、比類なき発想、並外れた集中力、そして目的のために努力を惜しまない姿勢。
そんな他者が羨み、渇望する『才能』を、君はその若さで体現し、しかも実現した実績までこぎつけてしまった」
「わたしに才能がある?」
「あるとも。それは私を召喚したことで証明されている。
才能は主に『費やした時間に対する成果』を言うが、君は何においても他者を凌駕するだろう」
「何故そんなことが言い切れるのですか?」
「『執念を実らせるための発想と集中力を持つ努力家』だと先に挙げたろう?
君は根本的に『時間の感覚』が他者とは違うのだよ。
雑念を排除し、それのみに集中するために同じ時間でも必ず一歩前に抜きん出る。
だからこそ、とでも言うべきか……君は余りにも『他』を顧みず、多くの隙を残したまま常に前を見続ける」
「うっ……」
思わず詰まるのは、周りに迷惑を掛けたことが多々あるからです。
学園に入るためにやったアレコレも記憶の奥から顔をのぞかせ……いえ、今は蓋をしておきましょう。
「思い当たることがあるようだね?」
「は、はい……」
「その隙は、これまで何とか蓋をしてこれただけで、これからも同じとは限らない。
今回のように死ぬ思いでもしなくては、人が意識して変わることは難しいからね」
「で、では……わたしのことを考えて?」
「いくら稀有な才能を持ち得ても、育てる土壌が無くては枯れてしまう。
だから支えてくれている周囲が居る君はとても恵まれているはずだ。
けれど君の才能を世話をする者が居ないのも事実だろう……でなくては『こんな危険なこと』を許すはずがない」
「先生には……いえ、家族にも見放されています」
落ち着いたわたしに出された手を握り、立ち上がりながら溜めていたものが溢れ出します。
召喚主の生殺与奪を握っているにも関わらず、教訓と言って忠告してくれる優しい殿方に。
「見放されている、とは穏やかではない表現だね?」
「わたしには魔力がありません」
「ふむ?」
「けれどわたしは優秀な魔法士を出す家系の生まれなのです」
「なるほど、大体の事情は把握できた。
君は上位貴族だが、魔法が使えないせいで冷遇されているのか」
「何故貴族だと?」
「それぞれの素材はともかく、これらをすべて集めるのは一般人にはほぼ不可能だ。
『先生』というのも、学び舎や家庭教師を付けるにはかなりの資金が必要だ。
その点、利に聡い商人は趣味で子供に学ばせることはないだろう。
加えて、君以外に居ない屋敷と、これまで起こしているであろう問題を封じ込めて来れたのも権力者であるからだね」
周囲に散らばる素材や資料を見渡して推論を組み立てているようですが、何というか……的確過ぎて恐ろしい。
初対面のはずなのに、いろいろと見透かされすぎではありませんか?
「す、すごい洞察力ですね……?」
「なに、君も大人になればできるようになるさ。ともあれ、師にも恵まれていないようで勿体ないね」
「いえ……わたしの欠陥のせい……です」
わたしはティアナ=ミュラー=ヴァルプルギス、と自己紹介を始めました。
王家に列なるヴァルプルギス家の末っ子であり、優秀な魔法士を輩出する家系で、魔力がなくて苦労していること。
家族ともぎくしゃくして、全寮制の魔法学園に入ったこと。
実技がどうにもならず、留年か退学かを迫られていること。
どうにもならない現実をひっくり返すために、様々な資料や道具で入念な準備をして召喚魔法に臨んだこと。
その結果が召喚契約を失敗している現在であること。
「大体の事情は把握できたよ。そして『欠陥』と称して魔力が少ないことを克服していないことも、だ」
「少ない? ゼロではなく?」
年上の殿方が、目線を合わせて真剣な表情でジッとわたしを見つめてきます。
思わず視線を逸らせてしまいますが、失礼かと思って戻すと変わらず真剣な目は変わらずそこにありました。
何を見ているのか、何を思っているのか……ドキドキと鼓動が早くなるのを抑えられません。
「……魔力を持たない者は極稀に居るが、その多くは『少なくて感じられない』ことに起因する。
しかし君は『召喚魔法』を行使してのけた……改めて見たが、小さくとも魔力は持っているように感じるが……」
「では!」
「あぁ、君は師を持たずして独力で私を召喚している。
やはり君ではなく、師が悪い……いや、魔力をゼロだと判断した世界かもしれないね」
「思いつきました」
「何を?」
「召喚の目的です」
「ほう? 契約で縛れないのに?」
また彼が意地悪なことを言ってきますが関係ありません。
わたしには新しい目的、目標ができたのです。
それにはこの殿方には是非付き合ってもらわないと!
「わたしの魔法の先生になってください!」
わたしは胸を張って宣言しました。
召喚魔法は高い壁をよじ登るような感じで、わたしが伸ばした契約を取らないと『向こう側』に落ちてしまうはず。
だから召喚した瞬間に、契約は勝手に結ばれいるはず……それができていない?
だったらどうやってこちら側に居られるの?
――そもそも本当に召喚獣なのかしら?
黙ってしまったわたしは、考えの渦から抜け出せない。
「混乱しているようだから簡単に説明しよう。
召喚は成され、契約も繋いだ……が、残念ながらそれは表面上のものでしかない」
「表面上? え、でも契約はしたって……」
「この世界に居るためには必要な楔だからね。
けれど魔力供給はおろか、本質である制約も課されていない。『私は何を望まれたのか』と先ほど訊いたろう?」
「あ、はい。そんなことを訊かれるとは思ってませんでしたが……」
「普通なら目的を持って召喚する。それが例え『人に見せびらかしたい』というものでも、だ。
しかし君が描いたものは『召喚する』ことだけで、制限らしいものもな……いや、一週間という期限はあるようだね。
逆に言うと、その期限内であれば私は何をしても自由であり、それこそ召喚魔法の最大の禁忌である『術者の殺害』であっても可能だ」
「―――っ!!」
優しそうな雰囲気から一転、細めた目に冷たい色を感じて一気に総毛立つ。
命を握られている感覚に目が離せない。
逃げなきゃ……そう思っても足はついてこない。
それどころか相反する心と身体がバランスを崩して尻餅をついてしまった。
「といった事柄を教訓として心に刻めば、君はこの先伸びるだろうね」
厳しい表情を解いてにこやかになった殿方を呆然と見上げる。
「きょ、うくん?」
「君を見ていると非常に危なっかしいのだよ。
無から有を生み出す執念、比類なき発想、並外れた集中力、そして目的のために努力を惜しまない姿勢。
そんな他者が羨み、渇望する『才能』を、君はその若さで体現し、しかも実現した実績までこぎつけてしまった」
「わたしに才能がある?」
「あるとも。それは私を召喚したことで証明されている。
才能は主に『費やした時間に対する成果』を言うが、君は何においても他者を凌駕するだろう」
「何故そんなことが言い切れるのですか?」
「『執念を実らせるための発想と集中力を持つ努力家』だと先に挙げたろう?
君は根本的に『時間の感覚』が他者とは違うのだよ。
雑念を排除し、それのみに集中するために同じ時間でも必ず一歩前に抜きん出る。
だからこそ、とでも言うべきか……君は余りにも『他』を顧みず、多くの隙を残したまま常に前を見続ける」
「うっ……」
思わず詰まるのは、周りに迷惑を掛けたことが多々あるからです。
学園に入るためにやったアレコレも記憶の奥から顔をのぞかせ……いえ、今は蓋をしておきましょう。
「思い当たることがあるようだね?」
「は、はい……」
「その隙は、これまで何とか蓋をしてこれただけで、これからも同じとは限らない。
今回のように死ぬ思いでもしなくては、人が意識して変わることは難しいからね」
「で、では……わたしのことを考えて?」
「いくら稀有な才能を持ち得ても、育てる土壌が無くては枯れてしまう。
だから支えてくれている周囲が居る君はとても恵まれているはずだ。
けれど君の才能を世話をする者が居ないのも事実だろう……でなくては『こんな危険なこと』を許すはずがない」
「先生には……いえ、家族にも見放されています」
落ち着いたわたしに出された手を握り、立ち上がりながら溜めていたものが溢れ出します。
召喚主の生殺与奪を握っているにも関わらず、教訓と言って忠告してくれる優しい殿方に。
「見放されている、とは穏やかではない表現だね?」
「わたしには魔力がありません」
「ふむ?」
「けれどわたしは優秀な魔法士を出す家系の生まれなのです」
「なるほど、大体の事情は把握できた。
君は上位貴族だが、魔法が使えないせいで冷遇されているのか」
「何故貴族だと?」
「それぞれの素材はともかく、これらをすべて集めるのは一般人にはほぼ不可能だ。
『先生』というのも、学び舎や家庭教師を付けるにはかなりの資金が必要だ。
その点、利に聡い商人は趣味で子供に学ばせることはないだろう。
加えて、君以外に居ない屋敷と、これまで起こしているであろう問題を封じ込めて来れたのも権力者であるからだね」
周囲に散らばる素材や資料を見渡して推論を組み立てているようですが、何というか……的確過ぎて恐ろしい。
初対面のはずなのに、いろいろと見透かされすぎではありませんか?
「す、すごい洞察力ですね……?」
「なに、君も大人になればできるようになるさ。ともあれ、師にも恵まれていないようで勿体ないね」
「いえ……わたしの欠陥のせい……です」
わたしはティアナ=ミュラー=ヴァルプルギス、と自己紹介を始めました。
王家に列なるヴァルプルギス家の末っ子であり、優秀な魔法士を輩出する家系で、魔力がなくて苦労していること。
家族ともぎくしゃくして、全寮制の魔法学園に入ったこと。
実技がどうにもならず、留年か退学かを迫られていること。
どうにもならない現実をひっくり返すために、様々な資料や道具で入念な準備をして召喚魔法に臨んだこと。
その結果が召喚契約を失敗している現在であること。
「大体の事情は把握できたよ。そして『欠陥』と称して魔力が少ないことを克服していないことも、だ」
「少ない? ゼロではなく?」
年上の殿方が、目線を合わせて真剣な表情でジッとわたしを見つめてきます。
思わず視線を逸らせてしまいますが、失礼かと思って戻すと変わらず真剣な目は変わらずそこにありました。
何を見ているのか、何を思っているのか……ドキドキと鼓動が早くなるのを抑えられません。
「……魔力を持たない者は極稀に居るが、その多くは『少なくて感じられない』ことに起因する。
しかし君は『召喚魔法』を行使してのけた……改めて見たが、小さくとも魔力は持っているように感じるが……」
「では!」
「あぁ、君は師を持たずして独力で私を召喚している。
やはり君ではなく、師が悪い……いや、魔力をゼロだと判断した世界かもしれないね」
「思いつきました」
「何を?」
「召喚の目的です」
「ほう? 契約で縛れないのに?」
また彼が意地悪なことを言ってきますが関係ありません。
わたしには新しい目的、目標ができたのです。
それにはこの殿方には是非付き合ってもらわないと!
「わたしの魔法の先生になってください!」
わたしは胸を張って宣言しました。
0
あなたにおすすめの小説
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~
いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。
地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。
「――もう、草とだけ暮らせればいい」
絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。
やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる――
「あなたの薬に、国を救ってほしい」
導かれるように再び王都へと向かうレイナ。
医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。
薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える――
これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
地味令嬢を見下した元婚約者へ──あなたの国、今日滅びますわよ
タマ マコト
ファンタジー
王都の片隅にある古びた礼拝堂で、静かに祈りと針仕事を続ける地味な令嬢イザベラ・レーン。
灰色の瞳、色褪せたドレス、目立たない声――誰もが彼女を“無害な聖女気取り”と笑った。
だが彼女の指先は、ただ布を縫っていたのではない。祈りの糸に、前世の記憶と古代詠唱を縫い込んでいた。
ある夜、王都の大広間で開かれた舞踏会。
婚約者アルトゥールは、人々の前で冷たく告げる――「君には何の価値もない」。
嘲笑の中で、イザベラはただ微笑んでいた。
その瞳の奥で、何かが静かに目覚めたことを、誰も気づかないまま。
翌朝、追放の命が下る。
砂埃舞う道を進みながら、彼女は古びた巻物の一節を指でなぞる。
――“真実を映す者、偽りを滅ぼす”
彼女は祈る。けれど、その祈りはもう神へのものではなかった。
地味令嬢と呼ばれた女が、国そのものに裁きを下す最初の一歩を踏み出す。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
聖女追放 ~私が去ったあとは病で国は大変なことになっているでしょう~
白横町ねる
ファンタジー
聖女エリスは民の幸福を日々祈っていたが、ある日突然、王子から解任を告げられる。
王子の説得もままならないまま、国を追い出されてしまうエリス。
彼女は亡命のため、鞄一つで遠い隣国へ向かうのだった……。
#表紙絵は、もふ様に描いていただきました。
#エブリスタにて連載しました。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる