17 / 258
3
しおりを挟むでかいことに驚いたしなんか少し怖かったから、顔なんてあんまり見てなかったけどすごい美形だ…
「なんすか?」
突然自分の方を向かれ目があったから慌てて目を逸らす
「あ、いや別に!
カッコいいなと思って…」
「ああ…ありがとうございます
よく言われます」
やっぱそうだよね
こんなかっこいいんだもん
イケメンだとこんな自信満々に言えるものなのか…
羨ましい…
「このスマホケースカッコいいってよく言われるんですよね」
「え?スマホケース??」
顔のことを言ったのにまさかのスマホケースという返答がきて戸惑う
「はい、かっこいいでしょ?」
目の前にグイッと差し出されて見せられる
「あ、ああ、確かにかっこ…いいね!」
「知り合いのバンドのスマホケースなんです」
「そうなんだ」
「そういえば、名前なんて言うんですか?」
「あ、僕は山岡千秋です
臣とは高校時代からの仲で…」
「先輩って呼ばれてたってことは年上ですか?」
「そうですよ!一個上!」
僕は顔の横あたりに、人差し指を一本だけ立てる
「へえ、先輩なんで敬語使わなくていいですよ」
「じゃあ、お言葉に甘えて…
誠くんも別に敬語じゃなくても…」
「え?…なんで俺の名前知ってるんですか」
不審そうな顔をして僕を見る
「えっ、さ、さっき臣が誠って名前呼んでたから誠くんなのかなと思っただけで、僕は決してストーカーしてたりとかしてないよ??」
慌てる僕を見て、誠くんが口元に笑みを浮かべた
笑った姿もかっこいい
臣にはやっぱり敵わないけど…
「冗談ですけど?別にそんなこと思ってないんで安心してください」
「すぐ真に受ける性格だからやめてよ」
クールそうに見えて意外とそう言う面があるんだ…
「すんません
改めて俺、池崎誠(いけざきまこと)って言います
誠でいいですよ」
「じゃあ、誠って呼ぶ!
僕のことは千秋でいいよ!」
「先輩なのに?」
「うん!そういうのなく気軽に接して欲しいもん
だから普通にタメ口でいいし!」
「じゃあ、千秋さん」
急に近づいて誠が耳元で言うため、体が驚きで跳ねてしまった
「ごめん、近かった?」
何度も首を縦に振る
「じゃあ、離れる」
誠が再び元の位置に戻る
はあ…びっくりした…
119
あなたにおすすめの小説
貢がせて、ハニー!
わこ
BL
隣の部屋のサラリーマンがしょっちゅう貢ぎにやって来る。
隣人のストレートな求愛活動に困惑する男子学生の話。
社会人×大学生の日常系年の差ラブコメ。
※現時点で小説の公開対象範囲は全年齢となっております。しばらくはこのまま指定なしで更新を続ける予定ですが、アルファポリスさんのガイドラインに合わせて今後変更する場合があります。(2020.11.8)
■2025.12.14 285話のタイトルを「おみやげ何にする? Ⅲ」から変更しました。
■2025.11.29 294話のタイトルを「赤い川」から変更しました。
■2024.03.09 2月2日にわざわざサイトの方へ誤変換のお知らせをくださった方、どうもありがとうございました。瀬名さんの名前が僧侶みたいになっていたのに全く気付いていなかったので助かりました!
■2024.03.09 195話/196話のタイトルを変更しました。
■2020.10.25 25話目「帰り道」追加(差し込み)しました。話の流れに変更はありません。
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
俺の親友がモテ過ぎて困る
くるむ
BL
☆完結済みです☆
番外編として短い話を追加しました。
男子校なのに、当たり前のように毎日誰かに「好きだ」とか「付き合ってくれ」とか言われている俺の親友、結城陽翔(ゆうきはるひ)
中学の時も全く同じ状況で、女子からも男子からも追い掛け回されていたらしい。
一時は断るのも面倒くさくて、誰とも付き合っていなければそのままOKしていたらしいのだけど、それはそれでまた面倒くさくて仕方がなかったのだそうだ(ソリャソウダロ)
……と言う訳で、何を考えたのか陽翔の奴、俺に恋人のフリをしてくれと言う。
て、お前何考えてんの?
何しようとしてんの?
……てなわけで、俺は今日もこいつに振り回されています……。
美形策士×純情平凡♪
陰キャな俺、人気者の幼馴染に溺愛されてます。
陽七 葵
BL
主人公である佐倉 晴翔(さくら はると)は、顔がコンプレックスで、何をやらせてもダメダメな高校二年生。前髪で顔を隠し、目立たず平穏な高校ライフを望んでいる。
しかし、そんな晴翔の平穏な生活を脅かすのはこの男。幼馴染の葉山 蓮(はやま れん)。
蓮は、イケメンな上に人当たりも良く、勉強、スポーツ何でも出来る学校一の人気者。蓮と一緒にいれば、自ずと目立つ。
だから、晴翔は学校では極力蓮に近付きたくないのだが、避けているはずの蓮が晴翔にベッタリ構ってくる。
そして、ひょんなことから『恋人のフリ』を始める二人。
そこから物語は始まるのだが——。
実はこの二人、最初から両想いだったのにそれを拗らせまくり。蓮に新たな恋敵も現れ、蓮の執着心は過剰なモノへと変わっていく。
素直になれない主人公と人気者な幼馴染の恋の物語。どうぞお楽しみ下さい♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる