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泉(いずみ)とは1つ下のうちの弟であり、りっくんとは保育園、小学校の同級生だ


「何にも聞いてないし、泉は最近反抗期だから」


「反抗期?あいつが?」


「そう!家にも帰ってこないし!」


「ああ、確かに俺の家によく泊まってるよ」  


「え?!りっくんの家にも泊まってるの?!
全く人様に迷惑かけて…」


「俺は一人暮らしだから別に大丈夫だよ
人様に迷惑かけてって、ちぃが保護者みたいだね」


りっくんは笑いながらいうけど、親が単身赴任に行ってから結構経つし、姉ちゃんも家を出ているから2人きりの時間が自然と長くなっていた

だから、自分で言うのもなんだけど、しっかり面倒を見たつもりだ


それなのに…それなのに家に帰ってこないなんて!!
兄不幸者だ!


「次、泉にあったら連絡くらいよこしてって伝えといて」


「わかった」
 

りっくんは僕背中を一度だけ優しく叩いた



「でもさ、泉と会ってたのに何で連絡くれなかったの?」
 

「それがさ、泉のやつ俺にちぃの情報を教えてくれなかったんだよ
連絡先も何度も聞いても知らないとか言い出すし」


「え?」



泉は僕の連絡先を知っているはずなのに、何でそんな嘘ついたんだ?
やっぱり泉の行動はよくわからない


「まあ、ここでまさかの再会果たせたから良かったけど」


「そうだね!
でも、りっくんみたいな人がいたらうちの学部でも有名になってるかもしれないのにおかしいな」


「そうかな?人も多いし
見つからないこともあるよ」



「そう?
りっくんなら簡単に見つけられると思うけどなあ」


すると、りっくんは少し距離を縮めて肩同士が当たるくらいまでの距離までつめてくる


「ちぃになら早く見つけてほしかったなあ」


手の甲にりっくんの手が重ねられ、指の隙間にりっくんの指が入り込む
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