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しおりを挟む「え?!ちょっとりっくん?!」
「ごめんごめん
名残だよ、名残」
平然と手を握っておきながら、適当に言い捨てるけど、向こうだと男同士でもこんなスキンシップを取るの??
イギリスに行った事がない僕は衝撃を覚える
「それにしてもりっくんはいつこっちに戻ってきたの?」
「1年前に戻ってきた
向こうの大学に1年通ってたけど、こっちに編入してきた」
「何でこっちの大学にしたの?」
「まあ、こっちで学びたいことも色々あったし、父親の事業を手伝う関係もあってきたのもあるけど」
「すごい…
てことは経済とか学びにきたの? 」
「そうなるね」
「ふうん…
え??てことは経済学部?!」
「そうだけど」
「そうだけどって…!」
簡単にいうけどこれはかなりすごいことだ
うちの大学は偏差値が高い方であることは知られているけど、その中でも経済学部は1番偏差値が高く倍率もかなり高い
何浪もして入るという人がほとんどの中、りっくんは現役で合格したというのだから、尚すごい
「りっくんは昔から頭良かったからね!
さすがだ!すごいなあ…
才能はもちろんのこと、並の努力じゃそんなことできないよ」
「ちぃは昔から俺のこと、これでもかって褒めてくれるよね
そういうところ超好き」
りっくんは口角を上げて嬉しそうな笑みを浮かべながら頬杖をつき、僕の頬を親指でそっと撫でた
それにしても、りっくんは距離感が近いな…
けど、向こうのスキンシップが抜けないというなら仕方ないことなのだろう
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