【R18】平凡な男子が女好きのモテ男に告白したら…

18

「ふぉっ」

「変な声出たね」

いつもならそんな僕を見たら笑ってくれるのに、今の臣は無表情だ

「だ、だっていきなり抱き締めるから
それに誰かいるかもしれないのに！」

「誰もいないこと確認した
それに今、めちゃくちゃ嫉妬してるんで…」


「えっ？そうなの？！
臣嫉妬してたの？！」

「え、そうなの、じゃないでしょ
後ろの席で見てた俺の気持ちになって
いくら幼馴染って言われても、めちゃくちゃしんどいよ？」


臣は不機嫌そうな顔で、僕の頬を指で引っ張った後、引っ張られて赤くなった頬にチュッと音を立ててキスをした


そして、僕の手を握る


「帰ろ」


「帰ろって今日臣バイトでしょ？」


「また絡まれたら嫌だし」


「絡まれたらってりっくんに？」


「逆にそれ以外誰いんの？」　


僕の頬を軽く指で引っ張り、指で何回か挟んだ


「あ、そういえばリュックごめんね
ずっと持ってもらっちゃってた」

「いいよ
途中までね」

「優しい！優男最高！」

「はいはい
ありがとう～」　


適当に言い流して、誰もいないことを確認して先を歩いていく臣の背中にリュック越しに勢いよく抱きつくと、臣の体をは前に転びそうになる


「ちょっとあんまはしゃがないで
怪我するよ？」

「はあい」


僕はにんまりと笑みを浮かべて、臣の背中に顔を寄せて抱きつく
とは言っても、リュックを挟んでいるから臣の腰だけに手を置いてる状態だけど


「これで可愛いのずるいから…」