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しおりを挟むウッチーはというと、隣でだいぶ落ち込んだ顔をしていたため、慰めるためにトントンと背中を叩くと睨まれた
そこまで適したしなくてもいいじゃないか…一応、協力はしたんだから…
「じゃあ、他の人好きになる可能性とかって…」
「その人以上に魅力的な人が現れたらあり得るかも
今まで会ったことないけど」
「イケメンの一途最高…」
ウッチーは捨て台詞のように吐いて、僕の背中に体重を預けて寄りかかってくる
「もうおも…」
「それ以上言ったらさしますよ??」
僕の首元にネイルが施され尖った指先を突き刺してくる
この子は僕のこと本当に先輩だと思っていてくれてるのかなんて、今更になって疑わしくなってきた
失恋をしたウッチーと別れ、僕たちは家に帰った
そしてその日以来、僕とりっくんの距離はだいぶ縮まった
りっくんが家に遊びにくることもあった
僕が人をダメにするクッションをりっくんに座ってもらおうとすると、りっくんは1人しか座れないじゃんと笑って、僕を膝の上に乗せて、しばらく抱きしめていたことも
さすがに恥ずかしかったけど、これも幼馴染だからできることと自分に言い聞かせて割り切った
学校内でも、すれ違うことが増えて、相変わらず怖い人たちを周りに引き連れてるけど、お構いなしに僕の顔を引き寄せてくる
「今日も会えてよかった」
そう言って、微笑んでくるから僕なんかでも勘違いしそうになる
それにしても、他の人たちはこの行動を見ていて何も感じないのか
ひたすら、僕たちの行動を眺めているだけだった
そして、りっくんがウッチーに誘われてサークルに誘われて遊びにくることなったはいいけど、その時に事件は起きた
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