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「好きだよ、悪い??
いくらきもいって言われても、僕は河田くんのことが好きなんだ。好きっていう感情持つくらいいいでしょ。」


徐々に河田くんの表情は強張っていく。
返事がないため、僕はそのまま話し続けた。


「河田くんの彼女との関係だって邪魔しようなんて思ってないよ。
それに意図的に近づこうともおもってないし、」

話している途中に、河田くんの大きな手によって僕の口が塞がれた。


「俺のこと好きって言っておきながら、意味がわからないんだけど」


河田くんの表情がなんだか悲しそうに見えて、またがっている河田くんの背中に手を回し、軽く背中を摩った。
触れた瞬間に、河田くんの体が揺れたのがわかって、気持ち悪がられたのかと思い、反射的に背中から手をどかすと、その腕を河田くんに掴まれる。


「ごめん、気持ち悪かったよね
すぐ離れるからというか、そこをどいてもらってもいいかな?」

「なんで離れたがるの??」


やけに真剣な目をして、そんなことを聞いてくるけど答えなんて河田くんはわかっているはずだ。


「え?それは河田くんが僕のことを気持ち悪いって…」


河田くんは口ごもり、2人の間に沈黙が流れる。
僕はその間に河田くんの体をどかして、逃げ出そうとするけど、さらに強く壁に体を押し当てられた。
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