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「だって、アンタは俺に告白してくるようなキモい男じゃないですか
俺はこんだけ突き放してるのに、友達になりたいとか近づきたいとか言ってきたくせに」


河田くんの顔が近づいてきたと思うと、僕の肩に頭を預けた。突然の出来事と河田くんから漂ういい香りで正常な意識が保てなくなりそうだ。


「か、河田くん…
あの…」


その状態のまま黙ってしまった河田くんに、僕はどうしたらいいのかわからない。
片思いの相手に急にこんなことをされて、固まらない人物などいるのだろうか。


「あなたみたいな人はどうせ一生恋人なんてできないんだろうから、合コンとか無駄な抵抗やめたらどうですか?」


僕の肩に額を当てながら、河田くんは消え入りそうな声で告げる。
確かに僕はモテないけど、そこまでひどいのか。自分をそこまで客観視できていなかった。河田くんの衝撃的な発言に固まっていると、河田くんは顔を上げた。

何も言わずに、僕の顔を見つめ続ける。


「な、なに??僕がブサイクなことでも確認してるの?」


河田くんがあんなことを言うから思わず、拗ねたような口調になってしまい、慌てて口を噤む。
すると、河田くんが僕の顔へと手を伸ばしてきた。驚いて目を閉じると、前髪をかき上げられる感触がする。
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