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また、髪を掴まれて壁に叩きつけられたりでもするのだろうかと感じたけど、特に痛みは襲ってこない。


「やっぱ、合コンなんて行かない方がいいっすよ」


そんなことを言うから、目を開けると河田くんは真剣な表情で僕の目を見て告げた。


「わかってるよ…不細工なことなんて
でも、そんなハッキリ言う必要ないじゃん…
イケメンの河田くんにはこんなやつの気持ちわからないかもしれないけど…」

「とりあえず行かない方がいいとは忠告しましたから、あと女との関係も断ち切った方がいいですよ」


河田くんは僕の前髪から手を離すと、僕の前髪を指で軽く整えはじめる。


「んっ…」


河田くんの手が顔に近いから鼻息や呼吸が神聖な手にかかってしまうのではないかと思い、必死に息を止める。
僕の前髪が整え終わると、跨っていた状態から立ちあがり、頭の上に大きな手が置かれた。


「さっきのこと肝に銘じといてください」


それだけ言うと頭から手を離し、空き教室から河田くんは出て行って僕は1人取り残され、こわばっていた体は一気に力が抜ける。

なぜ河田くんはあそこまでして、僕の女の子との接触の機会を減らしてくるのだろうか。
そんな疑問ばかりが湧いてくる。

河田くんに直接聞きたいところだけど、今追いかけて聴いてもいいことがないのはわかっている。
僕は打ち付けられた背中をさすりながら教室を後にした。











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ここが一旦の区切りになります!
続きを楽しみに待って頂けたら嬉しいです!!

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