冴えない女なのに美男子に言い寄られてます。

ぽぽ

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「とにかくデートしてみて、あとはあんた次第!
周りの目とか気にせずに、つき会いたいと思うなら付き合ってみなさいよ。それにさ…」

「うん」

「あれほどイケメンなら相当遊んでだろうからセックスもうまいでしょ。気持ちよく処女卒業させてもらいなよ。」

「ゆ、優香!余計なこと言わないで!!」
 
「余計じゃないって、大事なことなんだから。じゃあそろそろ電話切るけどいい?」

「うん…」

「またデート行く前になったら教えて。服くらいなら決めてあげるから。」

「うん、よろしく…
わざわざ電話出てくれてありがとう。デート楽しんできてね。」

「はーい。」

電話が切れて、再びベッドに寝転がりながら、ふと洋服のショッピングアプリを開く。

だいぶ久々に開いたな…。最後に服買ったのいつだっけ?
同じ服を何年も着回してしまっているから忘れてしまった。

画面をスクロールしながら、モデルが着ている服を見て、こんな服が着れたらいいなぁとかもっと痩せたらなあとか思っているだけで、なにも決められない。

どうするべきか…

次にコーディネート検索で使われるサイトを見てみると、みんなおしゃれだ。
その中で1人、私と似たような体型の人でとてもおしゃれに服を着こなしている人を見つけた。
この人の着ている服を検索して、同じ服を購入する。

これで何とかなればいいんだけど…
他にも数着カートの中に保存をして、思い切って購入ボタンを押した。

来月のカードの請求が少し不安だけど、今月も仕事頑張ればいっか。
呑気なことを考えながら、私は次なる戦への武器を手にしたのだ。

デート当日

白のTシャツと細身のジーンズを履いた伊藤くんが、私の元へ駆け寄ってくる
シンプルな服装なのに、特別おしゃれに見える。何でも着こなしてしまうようだ。

「ユイさん、また待たせちゃった…。
今日こそは俺が早く着こうと思ったんだけど。」

「だから大丈夫だよ。私がいつも早くつきすぎちゃうんだ。」

申し訳なさそうに眉を下げる、伊藤くんがなんだか少しだけ可愛いと感じてしまった。

前回のこともあって気まずい感じになるかなと思ったけど、伊藤くんが気にしてるような様子を見せてこないからすごくありがたい。

「じゃあ行こっか。」

「うん。」

「ユイさん、その服かわいいね。」

「へ?」

伊藤くんが指差したのは先日届いたばかりの、通販で購入したワンピース。
まさか褒められるなんて思わなかったからうまく言葉が出てこない。

「あ、あ、ありがとう。伊藤くんの服もすごく素敵…」

「ありがとう。俺の服まで褒めてくれると思わなかった」

2人で歩いていく間にも伊藤くんはあらゆる人の視線を集める。隣に歩いているのが私みたいなレベルとなると、どういう関係なのかわからないだろう。
そんなことを感じながら到着した先は水族館。
私がリクエストした場所だ。

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