31 / 50
第31話 恐怖の辺境伯夫人
しおりを挟む
朝露の妖精レリアはメアリーから奪い取った。そこまでは問題なかったけれど、この後どうやったら涙がもらえるのか。頭数は増えても知恵は足りていない。レリアはというと、逃げられるとまずいという意見から籠に閉じ込めている。
ただ私はこの状態が決して良いとは思えない。
だって、妖精の意思を無視して閉じ込めてるから。これは許される行為ではない。
「レリアは元いたところに戻しましょう。あ、場所がわからないのね」
「とりあえず、森と湖の面したところで問題ないと思うよ」
「ビエレッテは昔から雑だよ」
「ハハハハ! オスカーは細かいな。細かすぎるとモテないぞ」
でも、妖精を帰すのはそこでいいと思う。嫌なら移動するだろうし。
「ビエレッテの意見を採用するわ」
湖の面した場所に到着したのでレリアを解放してみた。しばらくフラフラ飛んでいたが、一株の草に止まりこちらを見ている。私が見つめていると羽虫のような妖精レリアは私のバングルを指さす。
私がバングルを掲げて見せるとレリアは頷いて草を輝かせる。
輝きはやがて水滴の形になり、葉先まで流れて止まった。
私は無意識にバングルを光る液滴に近づける。すると光は流れ込み白百合のバングルは輝きを増した。
クエスト達成ね。
失敗したらと緊張していたけど、選択を間違えてなかった。
クエスト達成を目の当たりにした従者二人は私のバングルを奇跡に立ち会ったかのように見つめていた。そんな大層なものじゃないんだけどね。妖精レリアは当分そのあたりを飛んでいたがいつの間にかいなくなっていた。
まさに妖精って感じ。
後は屋敷に帰るだけと思っていたのに、従者二人を我が家に迎え入れることを失念していた。取り急ぎ、父に手紙を書いて受け入れ準備をお願いした。たぶん、例の古文書で知っているかもしれないけど。安全策だ。
といったわけで、今日も辺境伯家にご厄介になってしまう。二人の出立準備もありしかたなかった。夕食では熊伯がご機嫌で自慢話を延々と垂れ流していた。それを見かねた辺境伯夫人が熊を引きずり、部屋を退出したのを見て力関係を知ることになる。
婦人の尻に敷かれた熊伯。何とも言えない感じ。
翌朝は気を利かせてくれたのか部屋で朝食をとった。双子と3人で食べた食事はおいしかった。
部屋でのんびりしていると辺境伯夫人にお茶を誘われる。
私は双子に自由行動の指示を出した。
茶会という形式よりも、一対一で話がしたいのだろうなと予想した。
「お招きいただき有難うございます」
「畏まらないで頂戴。女同士それも本音で話したいからお呼びしたのよ」
「はい、お言葉に甘えさせてもらいますね」
「私、女の子が産めなかったから貴方みたいな娘さんがいたらいいなと思ってしまって」
「私など器量も学問も人並みですよ」
「辺境で生きるには、それほど重要ではないわ」
「そうでしょうけど……」
なんとなく、婚約話にもつれ込むのだろうか。
「警戒しないで、本人の望まないことは考えてないから」
「そうですか、私は婚約解消してますし、少し神経質になってしまって」
「うちの子達も難しいのよ。場所がここでしょう。お嫁の来手がなくて」
「そういえば、オスカー様の姿絵を拝見しました。普通の神経の令嬢なら考えてしまいます」
「随分はっきりものをいうわね。いいのよ。私は好きよ、そんなとこ」
「えっと、お嫁さん望んでないのですか?」
笑って誤魔化したよこの人。本心はどうなのだろう。
「……そうね。あの姿絵で避けるなら未来はないわ。ここは隣国に接する要所」
「はぁ、優しそうな容姿で厳しいお考えですね」
「ここでは強いものが生き残る。容姿など二の次。勇気と信念。それが我が家の求めるものよ」
「過酷ですね」
「あなたの人生に比べれば生易しいわ」
「……」
この人どこまで私のことを知ってるの。超危険人物現る! ってところかしら。
「そう緊張しないで。私は貴方みたいな娘さん大好きよ。簡単には諦めないから」
いやーっ!
怖すぎ。死んだメアリーよりも怖いよ。
その後は和やかすぎるほど波風のない茶会だった。
辺境伯夫人は隣国王家の血が入っている王女だったらしく、学問や器量がおありの様だった。
言ってることの裏の裏を読まないと謀殺されそうだよ。
その日の午後に二人の従者の準備が整い、王都の屋敷に向けて出発した。別れがちょっと寂しかったけれど、また来たいなと思う場所だった。
今度はゆっくり湖を散策したい。
道中は拍子抜けするくらい問題は起きなかった。魔物や盗賊が出たこともあったけどビエレッテが返り討ちにしていた。ストレス発散のために切り刻んでる疑惑が私の中で固まってしまった。
もう疑惑ではなく確定ってことね。
途中でお土産買ったりしたけど、ユリアの土産はなかなか決まらなかった。
思いつかなかったので妖精のバングルというバッタもんを買った。
とりあえず屋敷について従者の紹介をして、お土産を渡してしまった。ユリアは結局私の手垢がついていればなんでも喜びそうだと思ってしまう。兄は泣くだけだし……。
水龍の名前は考えていたけどしっくりこないので保留中。
いつもの練習場所で剣を振っているとメトリックが現れた。なんでも、武器を選んでくれていたようで、恐縮してしまう。ほんといい人だよ。
「お嬢様、こちらの剣をお納めください」
「あら、ありがとう。かなり長めの剣で細身ですね」
「軽くて切れ味よりも、使いやすさを追求したものです」
「注意することはあるの?」
私が受け取った剣を立てかけていると、メトリックは少し考えて話し始めた。
「そうですね。最初は剣に振り回されると思います。馴染むまで慎重に扱ってください」
「わかったわ。これ訓練に使っていいの」
「訓練用はこちらをお使いください。少し短めで軽い剣です」
二本目の剣を受け取り確認する。
「実戦向きではないということね。わかったわ。大切に使いますね」
「最後に心構えを一つ。剣が手にある限り、勝利の女神は見放しません」
メトリックは仰々しく膝を折って礼をした後、物静かに立ち去って行った。
もう私の師匠って領域よね。
押しかけ弟子だけど。
ただ私はこの状態が決して良いとは思えない。
だって、妖精の意思を無視して閉じ込めてるから。これは許される行為ではない。
「レリアは元いたところに戻しましょう。あ、場所がわからないのね」
「とりあえず、森と湖の面したところで問題ないと思うよ」
「ビエレッテは昔から雑だよ」
「ハハハハ! オスカーは細かいな。細かすぎるとモテないぞ」
でも、妖精を帰すのはそこでいいと思う。嫌なら移動するだろうし。
「ビエレッテの意見を採用するわ」
湖の面した場所に到着したのでレリアを解放してみた。しばらくフラフラ飛んでいたが、一株の草に止まりこちらを見ている。私が見つめていると羽虫のような妖精レリアは私のバングルを指さす。
私がバングルを掲げて見せるとレリアは頷いて草を輝かせる。
輝きはやがて水滴の形になり、葉先まで流れて止まった。
私は無意識にバングルを光る液滴に近づける。すると光は流れ込み白百合のバングルは輝きを増した。
クエスト達成ね。
失敗したらと緊張していたけど、選択を間違えてなかった。
クエスト達成を目の当たりにした従者二人は私のバングルを奇跡に立ち会ったかのように見つめていた。そんな大層なものじゃないんだけどね。妖精レリアは当分そのあたりを飛んでいたがいつの間にかいなくなっていた。
まさに妖精って感じ。
後は屋敷に帰るだけと思っていたのに、従者二人を我が家に迎え入れることを失念していた。取り急ぎ、父に手紙を書いて受け入れ準備をお願いした。たぶん、例の古文書で知っているかもしれないけど。安全策だ。
といったわけで、今日も辺境伯家にご厄介になってしまう。二人の出立準備もありしかたなかった。夕食では熊伯がご機嫌で自慢話を延々と垂れ流していた。それを見かねた辺境伯夫人が熊を引きずり、部屋を退出したのを見て力関係を知ることになる。
婦人の尻に敷かれた熊伯。何とも言えない感じ。
翌朝は気を利かせてくれたのか部屋で朝食をとった。双子と3人で食べた食事はおいしかった。
部屋でのんびりしていると辺境伯夫人にお茶を誘われる。
私は双子に自由行動の指示を出した。
茶会という形式よりも、一対一で話がしたいのだろうなと予想した。
「お招きいただき有難うございます」
「畏まらないで頂戴。女同士それも本音で話したいからお呼びしたのよ」
「はい、お言葉に甘えさせてもらいますね」
「私、女の子が産めなかったから貴方みたいな娘さんがいたらいいなと思ってしまって」
「私など器量も学問も人並みですよ」
「辺境で生きるには、それほど重要ではないわ」
「そうでしょうけど……」
なんとなく、婚約話にもつれ込むのだろうか。
「警戒しないで、本人の望まないことは考えてないから」
「そうですか、私は婚約解消してますし、少し神経質になってしまって」
「うちの子達も難しいのよ。場所がここでしょう。お嫁の来手がなくて」
「そういえば、オスカー様の姿絵を拝見しました。普通の神経の令嬢なら考えてしまいます」
「随分はっきりものをいうわね。いいのよ。私は好きよ、そんなとこ」
「えっと、お嫁さん望んでないのですか?」
笑って誤魔化したよこの人。本心はどうなのだろう。
「……そうね。あの姿絵で避けるなら未来はないわ。ここは隣国に接する要所」
「はぁ、優しそうな容姿で厳しいお考えですね」
「ここでは強いものが生き残る。容姿など二の次。勇気と信念。それが我が家の求めるものよ」
「過酷ですね」
「あなたの人生に比べれば生易しいわ」
「……」
この人どこまで私のことを知ってるの。超危険人物現る! ってところかしら。
「そう緊張しないで。私は貴方みたいな娘さん大好きよ。簡単には諦めないから」
いやーっ!
怖すぎ。死んだメアリーよりも怖いよ。
その後は和やかすぎるほど波風のない茶会だった。
辺境伯夫人は隣国王家の血が入っている王女だったらしく、学問や器量がおありの様だった。
言ってることの裏の裏を読まないと謀殺されそうだよ。
その日の午後に二人の従者の準備が整い、王都の屋敷に向けて出発した。別れがちょっと寂しかったけれど、また来たいなと思う場所だった。
今度はゆっくり湖を散策したい。
道中は拍子抜けするくらい問題は起きなかった。魔物や盗賊が出たこともあったけどビエレッテが返り討ちにしていた。ストレス発散のために切り刻んでる疑惑が私の中で固まってしまった。
もう疑惑ではなく確定ってことね。
途中でお土産買ったりしたけど、ユリアの土産はなかなか決まらなかった。
思いつかなかったので妖精のバングルというバッタもんを買った。
とりあえず屋敷について従者の紹介をして、お土産を渡してしまった。ユリアは結局私の手垢がついていればなんでも喜びそうだと思ってしまう。兄は泣くだけだし……。
水龍の名前は考えていたけどしっくりこないので保留中。
いつもの練習場所で剣を振っているとメトリックが現れた。なんでも、武器を選んでくれていたようで、恐縮してしまう。ほんといい人だよ。
「お嬢様、こちらの剣をお納めください」
「あら、ありがとう。かなり長めの剣で細身ですね」
「軽くて切れ味よりも、使いやすさを追求したものです」
「注意することはあるの?」
私が受け取った剣を立てかけていると、メトリックは少し考えて話し始めた。
「そうですね。最初は剣に振り回されると思います。馴染むまで慎重に扱ってください」
「わかったわ。これ訓練に使っていいの」
「訓練用はこちらをお使いください。少し短めで軽い剣です」
二本目の剣を受け取り確認する。
「実戦向きではないということね。わかったわ。大切に使いますね」
「最後に心構えを一つ。剣が手にある限り、勝利の女神は見放しません」
メトリックは仰々しく膝を折って礼をした後、物静かに立ち去って行った。
もう私の師匠って領域よね。
押しかけ弟子だけど。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。
日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。
両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日――
「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」
女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。
目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。
作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。
けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。
――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。
誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。
そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。
ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。
癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる