30 / 50
第30話 メアリーの転身
しおりを挟む
子供の楽しそうな歌声で目が覚める。耳元にはソフィー目覚まし時計が歌を唄っていた。文句どころか起きられそうになかったので大歓迎だ。荷台の上からまだ暗い湖を見ていると霧が徐々に濃くなっていく。
朝霧が出れば朝露とか単純すぎる発想だけど正解な気がする。
結びつけることに無理があるけど。
「おや、お目覚めかい。カーラ様」
「ビエレッテは寝たのかな?」
「オスカーと交互で寝たから大丈夫だよ。これも従者の務めさ」
「ありがとう」
「おいおい、服が乱れてるぞ! 直してやろう」
「また、あちこち触らないで……」
私は軽い辱めを受けながら考える。ユリアにこの人を引き合わせたら大変なことになりそう。
間違いないわ。
朝からスキンシップ地獄されていると他のメンバーも起きてきた。双子はまだ寝ぼけているようだ。オスカー君はちょっと疲れ気味かな。ソフィーと水龍は湿度が高いからテンションが高い。
私は簡易食をみんなに配って移動しながら食べることにした。
さて、準備は整った。妖精探しの開始だ。
「この先に森が湖に面した場所があって、妖精の出現報告が多いところだね」
「僕の情報では最近出ないと聞いたけど?」
「出るときは出るものだから悩んでも仕方ない。アハハハ!」
「ビエレッテ、大丈夫なのか?」
「オスカーは心配性だね。出会えるまで湖で休暇するだけだよ」
ポジティブな人と好感持ってたのに台無しだよ。その発言。
「姫様、誰かきます」
何者かがフラフラと霧から現れてくる。
え!
「カーラ、探したんだからね。ほんとに、いつも探すの大変なんだから!」
何かいけない雰囲気が漂うメアリーだった。邪悪といったほうがいいかしら。
「メアリー、あなた修道院はどうしたの?」
「シナリオの流れで死んでもらうわカーラ! 私は昔のメアリーじゃない!」
忘れていた、この子話が通じなかったのだ。
「カーラ! 私の魔人の力の一端を知るときが来たのよ。恐れ戦きひれ伏しなさい!」
「何言ってるの? 小説の読み過ぎよ」
「私は女神の英知で妖精をとらえたのよ。この籠にいるのがレリア! 残念よね。クク」
もう何言ってるかわからないけど、女神って言ったよね。
それに、探していた妖精を捕まえていて、明らかに私の妨害をしている。
もしかして、カルト教団の構成員なの。
えっと、敵対集団ドラゲア?だったかしら……。
「メアリーあなたの目的は何なの?」
「私は強くなったのよ。敵対者や妖精を取り入れることで魔人に近づいた。カーラを喰らえば魔人に昇格よ。私を邪魔するカーラをバキバキ食べるんだから!」
「もう既に狂ってるよ、この子。カーラ様どうします?」
ビエレッテは討伐するか迷っている。
「あはははは、私の舞台に幕が上がる! さあ出番よ! 魔物たち!!」
ビエレッテの困惑を気にすることなく、メアリーは平常運転で我が道を邁進中。
雨乞いのようなポーズで何かを始めるようだ。
「僕は何を?」
「みんな警戒して、様子見よ! 何するかわからないネジの切れた子だから。昔から……」
「開けよ、青春の門! 唐墨の者よ、我、酔狂麗人の元へ! 受肉せよ、夕闇に舞う狂鳥!!」
もう、台詞は厨二病を通り越して狂気の域よ。
空中に突然ゲートが口を開け魔物が雪崩れ落ちる。あぁ、鳥の魔物が現れちゃったよ。
「ハーピーに近いな。魔鳥と人の混血か合成獣?」
「私の可愛い僕は綺麗でしょう! このためにクルート何人も食ったのだから。最初は辛かったけれど、今は快感よ! 泣き叫ぶ姿が特にいい! 血よ肉よ! 我がもとに!!!」
「カーラ様、私はこの狂人を相手する。ハーピーは数が多い。他の者、任せたぞ」
ビエレッテは両手持ちの大剣を魔法で創出して、頭上からメアリーの頭をかち割りにいった。
他のメンバーは私の守護に回る。
水龍がメアリーの放置していた籠の妖精を咥えて戻って来た。籠に入ったレリアは私の手に。
よくやったわ水龍! 今度名前つけたげるね!
オスカー君は私の前に立ち、綺麗な姿勢で剣を握るが、動作が妙に遅い。
私よりも武器の扱いが下手。
辺境伯家なのになぜ!
いえ、技は見事よ。剣裁きや経験に基づくテクニックや回避、見事なのだけど。
圧倒的に遅い。
幸いなことにハーピーは数こそ多いがスキリアが順番に各個撃破していた。
エリシャは私に近寄るハーピーを蹴散らしている。
メアリーとビエレッテは接戦を繰り広げていた。ただ、長期戦になればビエレッテが有利だ。
問題はメアリーの奥の手がなにか。
私も剣を取り出してハーピーをたたく。私の腕力で切れなかったからだ。
あぁ、誰よりも情けない。
そしてハーピーは居なくなった。双子たちの敵ではなかったのだ。
スキリアが私を見つめる。
「スキリア! 邪魔にならないように攻撃していいわ。エリシャは私を守って!」
「僕もカーラ様を守ります」
「おねがいします」
ビエレッテの大剣がメアリーの髪をショートカットにした。
顔を歪ませるメアリー。
「モブが何の用! 私の髪を切るなんて、殺して食ってやるから!!」
「何のことかわからないが、食人鬼、おまえを楽にしてやるよ」
ビエレッテは魔力を燃え上がらせて大剣を大地にたたきつける。
すると、メアリーに向けて炎の斬撃が土砂を巻き込み飛んでいく。
メアリーは避けもせず肩口から胸まで大きく裂かれる。
「うぐっ! このくらい……こうなったからには無理してでも魔人化する」
スキリアがメアリーの背後から氷の剣を刺し貫く。ビエレッテが飛びかかろうとしたとき。
オスカー君が叫ぶ。
「危険だ! 離れて、変態する!」
メアリーは自分の近くにある物すべてを取り込みはじめた。
手を広げながら笑っている。
「モブと子供など私の敵でない。選ばれしは、わたくし。選民メアリーが行く!」
どうしてこうなったのだろうか。
元から敵対者の特徴は備えていたけれど、今は魔物そのもの。
愛らしい姿を捨てて、ハーピーの死体や倒木や石、それらが体に張りついていく。
そこの居るのは失敗作のゴーレム! 出来損ないだよ!!
ビエレッテとスキリアは距離を置き、変態が完了するまで剣を構えて見守っている。
私でさえ巻き込まれてメアリーの一部にはなりたくない。
メアリーは目を見開き吠えた。口が壊れていっても気にしてない。
ああ、これはだめだ。
「みんな残念だけど、もう人とは呼べない。楽にしてあげて!」
スキリアがメアリーに向かって飛びあがり、頭を蹴り飛ばして空高く舞った。
ビエレッテはそれを目で追いながら攻撃のタイミングを計っている。
エリシャは魔法でメアリーの足元を砂の海に変えた。
メアリーはスキリアを見上げて手を伸ばそうとした、その瞬間に砂に足を取られて激しく転倒する。
「な・ん・・で、転ぶ・・・のよ!」
「上半身が重すぎるだけだね。醜いよあんた」
ビエレッテが冷たく崩壊と創造を繰り返すメアリーに言い放つ。
「くそぉぉぉぉぉお! 許さ・・な・いぃぃぃぃ」
転んだまま大の字になり、砂場で駄々をこねるメアリー。
空に停止中のスキリアが4本の氷でできた長槍を投げた。槍はメアリーの手足を刺し貫き、半ば砂に埋まり固定された。
ビエレッテは駆けて行きながら魔力を込めてメアリーだった魔物の首を落とした。
メアリーの頭がこちらに向かって何か言っているが、口はもう喋れるようにできていない。
知人と思っていたものが、魔物になり討ち取ってしまう。
何とも言えない後味の悪さだった。
朝霧が出れば朝露とか単純すぎる発想だけど正解な気がする。
結びつけることに無理があるけど。
「おや、お目覚めかい。カーラ様」
「ビエレッテは寝たのかな?」
「オスカーと交互で寝たから大丈夫だよ。これも従者の務めさ」
「ありがとう」
「おいおい、服が乱れてるぞ! 直してやろう」
「また、あちこち触らないで……」
私は軽い辱めを受けながら考える。ユリアにこの人を引き合わせたら大変なことになりそう。
間違いないわ。
朝からスキンシップ地獄されていると他のメンバーも起きてきた。双子はまだ寝ぼけているようだ。オスカー君はちょっと疲れ気味かな。ソフィーと水龍は湿度が高いからテンションが高い。
私は簡易食をみんなに配って移動しながら食べることにした。
さて、準備は整った。妖精探しの開始だ。
「この先に森が湖に面した場所があって、妖精の出現報告が多いところだね」
「僕の情報では最近出ないと聞いたけど?」
「出るときは出るものだから悩んでも仕方ない。アハハハ!」
「ビエレッテ、大丈夫なのか?」
「オスカーは心配性だね。出会えるまで湖で休暇するだけだよ」
ポジティブな人と好感持ってたのに台無しだよ。その発言。
「姫様、誰かきます」
何者かがフラフラと霧から現れてくる。
え!
「カーラ、探したんだからね。ほんとに、いつも探すの大変なんだから!」
何かいけない雰囲気が漂うメアリーだった。邪悪といったほうがいいかしら。
「メアリー、あなた修道院はどうしたの?」
「シナリオの流れで死んでもらうわカーラ! 私は昔のメアリーじゃない!」
忘れていた、この子話が通じなかったのだ。
「カーラ! 私の魔人の力の一端を知るときが来たのよ。恐れ戦きひれ伏しなさい!」
「何言ってるの? 小説の読み過ぎよ」
「私は女神の英知で妖精をとらえたのよ。この籠にいるのがレリア! 残念よね。クク」
もう何言ってるかわからないけど、女神って言ったよね。
それに、探していた妖精を捕まえていて、明らかに私の妨害をしている。
もしかして、カルト教団の構成員なの。
えっと、敵対集団ドラゲア?だったかしら……。
「メアリーあなたの目的は何なの?」
「私は強くなったのよ。敵対者や妖精を取り入れることで魔人に近づいた。カーラを喰らえば魔人に昇格よ。私を邪魔するカーラをバキバキ食べるんだから!」
「もう既に狂ってるよ、この子。カーラ様どうします?」
ビエレッテは討伐するか迷っている。
「あはははは、私の舞台に幕が上がる! さあ出番よ! 魔物たち!!」
ビエレッテの困惑を気にすることなく、メアリーは平常運転で我が道を邁進中。
雨乞いのようなポーズで何かを始めるようだ。
「僕は何を?」
「みんな警戒して、様子見よ! 何するかわからないネジの切れた子だから。昔から……」
「開けよ、青春の門! 唐墨の者よ、我、酔狂麗人の元へ! 受肉せよ、夕闇に舞う狂鳥!!」
もう、台詞は厨二病を通り越して狂気の域よ。
空中に突然ゲートが口を開け魔物が雪崩れ落ちる。あぁ、鳥の魔物が現れちゃったよ。
「ハーピーに近いな。魔鳥と人の混血か合成獣?」
「私の可愛い僕は綺麗でしょう! このためにクルート何人も食ったのだから。最初は辛かったけれど、今は快感よ! 泣き叫ぶ姿が特にいい! 血よ肉よ! 我がもとに!!!」
「カーラ様、私はこの狂人を相手する。ハーピーは数が多い。他の者、任せたぞ」
ビエレッテは両手持ちの大剣を魔法で創出して、頭上からメアリーの頭をかち割りにいった。
他のメンバーは私の守護に回る。
水龍がメアリーの放置していた籠の妖精を咥えて戻って来た。籠に入ったレリアは私の手に。
よくやったわ水龍! 今度名前つけたげるね!
オスカー君は私の前に立ち、綺麗な姿勢で剣を握るが、動作が妙に遅い。
私よりも武器の扱いが下手。
辺境伯家なのになぜ!
いえ、技は見事よ。剣裁きや経験に基づくテクニックや回避、見事なのだけど。
圧倒的に遅い。
幸いなことにハーピーは数こそ多いがスキリアが順番に各個撃破していた。
エリシャは私に近寄るハーピーを蹴散らしている。
メアリーとビエレッテは接戦を繰り広げていた。ただ、長期戦になればビエレッテが有利だ。
問題はメアリーの奥の手がなにか。
私も剣を取り出してハーピーをたたく。私の腕力で切れなかったからだ。
あぁ、誰よりも情けない。
そしてハーピーは居なくなった。双子たちの敵ではなかったのだ。
スキリアが私を見つめる。
「スキリア! 邪魔にならないように攻撃していいわ。エリシャは私を守って!」
「僕もカーラ様を守ります」
「おねがいします」
ビエレッテの大剣がメアリーの髪をショートカットにした。
顔を歪ませるメアリー。
「モブが何の用! 私の髪を切るなんて、殺して食ってやるから!!」
「何のことかわからないが、食人鬼、おまえを楽にしてやるよ」
ビエレッテは魔力を燃え上がらせて大剣を大地にたたきつける。
すると、メアリーに向けて炎の斬撃が土砂を巻き込み飛んでいく。
メアリーは避けもせず肩口から胸まで大きく裂かれる。
「うぐっ! このくらい……こうなったからには無理してでも魔人化する」
スキリアがメアリーの背後から氷の剣を刺し貫く。ビエレッテが飛びかかろうとしたとき。
オスカー君が叫ぶ。
「危険だ! 離れて、変態する!」
メアリーは自分の近くにある物すべてを取り込みはじめた。
手を広げながら笑っている。
「モブと子供など私の敵でない。選ばれしは、わたくし。選民メアリーが行く!」
どうしてこうなったのだろうか。
元から敵対者の特徴は備えていたけれど、今は魔物そのもの。
愛らしい姿を捨てて、ハーピーの死体や倒木や石、それらが体に張りついていく。
そこの居るのは失敗作のゴーレム! 出来損ないだよ!!
ビエレッテとスキリアは距離を置き、変態が完了するまで剣を構えて見守っている。
私でさえ巻き込まれてメアリーの一部にはなりたくない。
メアリーは目を見開き吠えた。口が壊れていっても気にしてない。
ああ、これはだめだ。
「みんな残念だけど、もう人とは呼べない。楽にしてあげて!」
スキリアがメアリーに向かって飛びあがり、頭を蹴り飛ばして空高く舞った。
ビエレッテはそれを目で追いながら攻撃のタイミングを計っている。
エリシャは魔法でメアリーの足元を砂の海に変えた。
メアリーはスキリアを見上げて手を伸ばそうとした、その瞬間に砂に足を取られて激しく転倒する。
「な・ん・・で、転ぶ・・・のよ!」
「上半身が重すぎるだけだね。醜いよあんた」
ビエレッテが冷たく崩壊と創造を繰り返すメアリーに言い放つ。
「くそぉぉぉぉぉお! 許さ・・な・いぃぃぃぃ」
転んだまま大の字になり、砂場で駄々をこねるメアリー。
空に停止中のスキリアが4本の氷でできた長槍を投げた。槍はメアリーの手足を刺し貫き、半ば砂に埋まり固定された。
ビエレッテは駆けて行きながら魔力を込めてメアリーだった魔物の首を落とした。
メアリーの頭がこちらに向かって何か言っているが、口はもう喋れるようにできていない。
知人と思っていたものが、魔物になり討ち取ってしまう。
何とも言えない後味の悪さだった。
0
あなたにおすすめの小説
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
神様から転生スキルとして鑑定能力とリペア能力を授けられた理由
瀬乃一空
ファンタジー
普通の闇バイトだと思って気軽に応募したところ俺は某国の傭兵部隊に入れられた。しかし、ちょっとした俺のミスから呆気なく仲間7人とともに爆死。気が付くと目の前に神様が……。
神様は俺を異世界転生させる代わりに「罪業の柩」なるものを探すよう命じる。鑑定スキルや修復スキル、イケメン、その他を与えられることを条件に取りあえず承諾したものの、どうしたらよいか分からず、転生した途端、途方にくれるエルン。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
社畜サラリーマン、異世界でパンと魔法の経営革命
yukataka
ファンタジー
過労死寸前の30代サラリーマン・佐藤健は、気づけば中世ヨーロッパ風の異世界に転生していた。与えられたのは「発酵魔法」という謎のスキルと、前世の経営知識。転生先は辺境の寒村ベルガルド――飢えと貧困にあえぐ、希望のない場所。「この世界にパンがない…だと?」健は決意する。美味しいパンで、人々を笑顔にしよう。ブラック企業で培った根性と、発酵魔法の可能性。そして何より、人を幸せにしたいという純粋な想い。小さなパン屋から始まった"食の革命"は、やがて王国を、大陸を、世界を変えていく――。笑いあり、涙あり、そして温かい人間ドラマ。仲間たちとの絆、恋の芽生え、強大な敵との戦い。パン一つで世界を救う、心温まる異世界経営ファンタジー。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる