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第21話 石と伝心
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セシルが元気で本当によかったと俺は思った。たぶん崖から落ちた時に気絶してしまったんだと思う。
だから、無事にいったのかも?自分で自分のスキルがわからない。なんて情けないんだと少ししょげた・・・
あっ!そうだ!セシルを自分に取り込んだんだから、心の中で会話できるかも!!!
そう思い、セシルにさっき崖を落ちてから助かるまでのことを心の中で伝心してみた。
セシル 「それにしてもスゲーよな!あたいを空を飛ばすことができるなんて!おまえは世界一の石だ!ガハハ!!!」
とても良いタイミングでセシルが相槌を打つ。
俺は世界一とか言われてうれしかったが、うん?今俺が話したことと返事が違くない?あれ?
あーセシルには、俺の伝心が通じてないんだ・・・
なんでかな?うーんやっぱり俺を飲み込まないとだめなのかな・・・
セシルと話ができると思ってしまった俺はYES・NOのやりとりしかできないとわかってがっかりした。
さっきまでは、YES・NOだけで、満足していたのに急に色々な事情を話したいと、聞いてもらいたい!という欲が湧いてしまったのだ。
俺は自分に言い聞かせた!あまり欲張るとろくでもない事になるぞ!と
そして、自分自身にウケた。あんなに人と話すのが、苦手だったのにと・・・
セシル 「それにしても、びっくりしたよなー。大変な目にあったんだから、少しここで休むか!」
俺は同意の意味を込めて光った。
セシルは例の魔石で焚き火をつけ、水を出し、お茶を入れ始めた。お茶の芳醇な匂いがあたりに立ち込めた。
俺はお茶の香りを楽しみながら少し考えをめぐらした。
やっぱりセシルと話したい。だけど、そうするにはセシルに俺を飲んでもらうしかない。でも、飲んだら何か体に影響があるかもしれないし。
マリーはたまたま、上手くいっただけでセシルから無事に出てこれるともかぎらない。しかも、会話ができないのにどうやって飲んでもらえるの?
しかも、俺が話したいという理由だけで、未知のリスクをセシルに背負わせるなんて悪くてできない。やっぱり、今は我慢するしかなさそうだ・・・
セシルはお茶をすすりながら自分の持っている道具の手入れをし、鼻歌を歌っている。
セシルを見ていると自分のわがままが申し訳なく思えた。
セシルはすごい女性だ、子供の頃の悲惨な過去が土台だけれど努力して夢を叶えた。しかも、辛い目に合っているというのに素直で正義感が強く明るくとても優しい、少し女性としての自覚が足りないがそれも魅力に変えてしまえるボーイッシュな美貌も持ち合わせいる。それなのに体は女性としての魅力に溢れているという俺のいた場所では俺の手に届くような女性ではないし、きっと鼻にも掛けてもらえないだろう。
そんなセシルとこうやって旅をしてると思うと本当に幸せだ。
俺は少し自分の事だけを考えすぎなのかもしれない、自分がやりたい事があるから人に押し付けるのはよくない。そう自分に言い聞かせた。
セシル 「そういえばさー、崖を落ちたじゃん。もしかすると相当近道かもしれないよ!町までの道のりをそうとう稼げたと思う!」
セシルは上機嫌にまた鼻歌を歌っている。
俺は思わぬ収穫!の意味を込めて光った。
セシル 「でも、帰りが大変かもな(笑)」
とセシルは笑った。
そうだ。俺は永遠にセシルと旅が出来るわけではないのだと今気づいた。石の鑑定をしてもらって、マリーの家に届けてもらったらお別れなのだ。
マリーに早く帰ると約束したのに、早く帰りたくないと思ってしまい少し罪悪感を感じた。
セシル 「森を抜けて平地になってきたから、旅路も少し楽になったと思うよ!あと少しで町だからがんばろうぜ!」
セシルはそう言って腕を高く上げた。
セシル 「おまえは歩かないから、がんばるのはあたいだな!エヘヘ。」
俺もがんばるぞ、手伝えなくてごめんね、よろしくお願いします。の意味を込めて光った。
だから、無事にいったのかも?自分で自分のスキルがわからない。なんて情けないんだと少ししょげた・・・
あっ!そうだ!セシルを自分に取り込んだんだから、心の中で会話できるかも!!!
そう思い、セシルにさっき崖を落ちてから助かるまでのことを心の中で伝心してみた。
セシル 「それにしてもスゲーよな!あたいを空を飛ばすことができるなんて!おまえは世界一の石だ!ガハハ!!!」
とても良いタイミングでセシルが相槌を打つ。
俺は世界一とか言われてうれしかったが、うん?今俺が話したことと返事が違くない?あれ?
あーセシルには、俺の伝心が通じてないんだ・・・
なんでかな?うーんやっぱり俺を飲み込まないとだめなのかな・・・
セシルと話ができると思ってしまった俺はYES・NOのやりとりしかできないとわかってがっかりした。
さっきまでは、YES・NOだけで、満足していたのに急に色々な事情を話したいと、聞いてもらいたい!という欲が湧いてしまったのだ。
俺は自分に言い聞かせた!あまり欲張るとろくでもない事になるぞ!と
そして、自分自身にウケた。あんなに人と話すのが、苦手だったのにと・・・
セシル 「それにしても、びっくりしたよなー。大変な目にあったんだから、少しここで休むか!」
俺は同意の意味を込めて光った。
セシルは例の魔石で焚き火をつけ、水を出し、お茶を入れ始めた。お茶の芳醇な匂いがあたりに立ち込めた。
俺はお茶の香りを楽しみながら少し考えをめぐらした。
やっぱりセシルと話したい。だけど、そうするにはセシルに俺を飲んでもらうしかない。でも、飲んだら何か体に影響があるかもしれないし。
マリーはたまたま、上手くいっただけでセシルから無事に出てこれるともかぎらない。しかも、会話ができないのにどうやって飲んでもらえるの?
しかも、俺が話したいという理由だけで、未知のリスクをセシルに背負わせるなんて悪くてできない。やっぱり、今は我慢するしかなさそうだ・・・
セシルはお茶をすすりながら自分の持っている道具の手入れをし、鼻歌を歌っている。
セシルを見ていると自分のわがままが申し訳なく思えた。
セシルはすごい女性だ、子供の頃の悲惨な過去が土台だけれど努力して夢を叶えた。しかも、辛い目に合っているというのに素直で正義感が強く明るくとても優しい、少し女性としての自覚が足りないがそれも魅力に変えてしまえるボーイッシュな美貌も持ち合わせいる。それなのに体は女性としての魅力に溢れているという俺のいた場所では俺の手に届くような女性ではないし、きっと鼻にも掛けてもらえないだろう。
そんなセシルとこうやって旅をしてると思うと本当に幸せだ。
俺は少し自分の事だけを考えすぎなのかもしれない、自分がやりたい事があるから人に押し付けるのはよくない。そう自分に言い聞かせた。
セシル 「そういえばさー、崖を落ちたじゃん。もしかすると相当近道かもしれないよ!町までの道のりをそうとう稼げたと思う!」
セシルは上機嫌にまた鼻歌を歌っている。
俺は思わぬ収穫!の意味を込めて光った。
セシル 「でも、帰りが大変かもな(笑)」
とセシルは笑った。
そうだ。俺は永遠にセシルと旅が出来るわけではないのだと今気づいた。石の鑑定をしてもらって、マリーの家に届けてもらったらお別れなのだ。
マリーに早く帰ると約束したのに、早く帰りたくないと思ってしまい少し罪悪感を感じた。
セシル 「森を抜けて平地になってきたから、旅路も少し楽になったと思うよ!あと少しで町だからがんばろうぜ!」
セシルはそう言って腕を高く上げた。
セシル 「おまえは歩かないから、がんばるのはあたいだな!エヘヘ。」
俺もがんばるぞ、手伝えなくてごめんね、よろしくお願いします。の意味を込めて光った。
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