転生したら石でした!

むねじゅ

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第31話 王宮研究所と石

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爺さんの馬車ばしゃに乗せてもらって、今王宮研究所おうきゅうけんきゅうじょむかかっている。
やはり、馬車も豪華ごうかだ!おとぎの国のお姫様が乗っているのかな?と思うくらい瀟洒しょうしゃでアンティーク調のデザインだ。
その馬車にセシルと爺さんが乗っているのだが、セシルのほぼはだかな防具がなんとも違和感いわかんのある組み合わせだ。昨夜さくやのドレスだったらどこかの姫みたいだったのになー。と思う。

セシル 「王宮研究所はあたいが行って大丈夫か?」

スピネル 「もちろん大丈夫じゃ。わしがいるでのー。」

セシル 「よかったー。でもこんな格好かっこうで大丈夫かな?王宮だろ?」

スピネル 「大丈夫じゃ大丈夫じゃ昨夜のドレスがよかったかの?似合にあってたしの」

セシル 「あーそうじゃないんだ。あたいはこの格好が一番なんだけどさ。王宮?だからちょっと思っただけだよ。」

スピネル 「ふぉふぉふぉ。大丈夫じゃあまり心配せんでも。」

俺も緊張きんちょうしていた。王宮研究所?どんなところなんだ?マッドサイエンティストとかいるのかな?ちょっと怖くなってきた・・・
ふと馬車の中から外を見ると素晴すばらしい景色けしきが見えた。町から少しはなれたところにあるらしく、お城と施設しせつは町のうら小高こだかおかの上にあるらしい。
車窓しゃそうからは森とお城が見える、あそこが王宮かー。と感慨深かんがいぶかく思っていると

スピネル 「もうすぐじゃ。そら着いたぞ。」

二人とも馬車を降りる、お城の場所はもっと上にあるようだ。王宮研究所と書いてある、すごくった作りで沢山たくさん装飾そうしょくほどこしてある。建物には沢山の大理石だいりせきで作られた彫刻ちょうこくまでかざられていて、建物だけでも物凄ものすご価値かちがありそうだ。さすがエリートのかよう研究所って感じだ。
入り口で爺さんが何やら説明をしている。そこに爺さんの息子がやってきた。

アレキサンド 「父上ちちうえひさしぶりでございます!さきほどの話の方ですか?」

スピネル 「久しぶりじゃのー。そうじゃ、この娘はセシルじゃ!」

セシル 「初めまして、セシルともうします。戦士を職業しょくぎょうにしています。」

俺はセシルがかしこまった姿すがたを初めて見た。会社の新人みたいな態度たいどで少し笑ってしまった。でもそれもかわいいけどね。

アレキサンド 「凛々りりしく美しい方ですね。家内かない警備けいびなどを必要ひつようになった時などはお願いしようかな。」

セシル 「何かありましたら、よろしくお願いします!」

アレキサンド 「すみません。入り口で長々ながなが失礼しつれいいたしました。こちらにいらしてくだい。」

俺たちは息子の後に付いて行った。

スピネル 「ここは何もかわってないのー。本当になつかしい。」

アレキサンド 「そうですか。父上が通っていたのはどのくらい前でしたっけ?」

スピネル 「20年くらい前かのー。おぬしとは少ししか一緒いっしょはたらけなかったからのー。

俺は混乱こんらんした。息子さんは何歳なんさいだ?爺さんの息子だからきっと50歳くらいだよな?どう見ても30代ぐらいにしか見えないぞ。しかもイケメンだし。

アレキサンド 「私もあと10年ほどで退職たいしょくですから、早いものです。あっ!こちらの部屋です。」

やっぱり!きっと息子さんは50歳くらいだ!美魔女びまじょならぬ美魔男びまだんだ!
俺たちは色々な実験じっけんの道具や設備せつびのある広い部屋へ入った。なんかごちゃごちゃして、さわったらくずれそうだったり、むずしそうな本が置いてあったり、実験に使う大きな石などが広い部屋に置かれていた。

アレキサンド 「すみません。研究中なので部屋がきたくて。そこの応接用おうせつようのソファーで話をうかがいましょう。」

爺さんとセシルは交互こうごにこれまでの話をしている。二人とも興奮こうふんぎみなので息子さんが若干困じゃっかんこまっているように見えたが、話を聞くにつれて息子さんも興奮してきたようだ。
部屋が熱気ねっき熱意ねついたされたところで、セシルは俺を息子さんに見せた。取り出したところが胸の谷間なので、それにもびっくりしていた。

アレキサンド 「そうですねー。すごくなめらかで色も半透明はんとうめい乳白色にゅうはくしょく?かな?そして、意思いしがあり、魔石以上の力があり、これ天然てんねんでこの形ですか?うーん。見た事ないなー。」

息子さんは爺さんと同様どうようにルーペで俺を見ている。やはり、顔が近い!そしてイケメンすぎる・・・

アレキサンド 「父上のお願いは毒があるか?でしたね。どうしてでしょう?れても大丈夫そうですよね?」

スピネル 「違うんじゃ!さわっても大丈夫なのはなんとなくわかっているんじゃ!しかしのーセシルがこの石を飲みたいともうすのじゃ!」

アレキサンド 「えっ!この石をこのおじょうさんが飲むんですか?」

セシル 「そう!あたいはこの石を飲んで、ようへいと会話がしたいの!!!」

アレキサンド 「えっ!飲むと話ができるのですか?石の名前はようへいくんというのですね?」

スピネル 「そうじゃ!この石は元は人間なんじゃ!しかも異世界から来て石になったんじゃ!そして、ようへいという名の男性なんじゃ!」

アレキサンド 「さきほどの父上やセシルさんの話といい、今の話といい情報じょうほうが多すぎて、ちょっとなにがなにやらわからなくなってきました。」

スピネル 「整理せいりすると、石に毒がないかと、どんな石なのか?を調しらべるのが最優先さいゆうせんじゃ!」

アレキサンド 「わかりました。まず毒を調べましょう。そのあと石の性質せいしつを調べましょう!」

俺はありがとうの意味を込めて光った。

アレキサンド 「わっ!!!光りました!!!しかも虹色にじいろに!!!あれ?徹夜てつやつかれてたんだけれど、なんだか体がかるいですね!?」

セシル 「すごいだろ!ようへいは光ると元気にしてくれるんだ!」

セシルは自分の自慢じまんのようにエヘンと威張いばって見せた。
セシルが俺を自慢に思ってくれているんだなーとうれしく思った。
息子さんはひたすら首を傾げかしげてぶつぶつ言っている、たぶん俺の力を学術的がくじゅつてきに考えようとしているのかもしれない。

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