転生したら石でした!

むねじゅ

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第34話 陛下と石

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セシル 「こうやって、こうやって。こうするんだな?」

じいさんのメイドにドレスのさばき方を聞いている。

セシル 「慣れないから大変だー!」

二人はあわてて支度したくをしているが、俺はネックレスの中でセシルの慌てようを楽しんだ。
本当に出発する時間になったので、馬車で王宮研究所へ向かった。
すると研究所の前で爺さんの息子がむかえてくれた。

アレキサンド 
「父上、セシルさん、ようへいくん、おはようございます。陛下が早く会いたいそうです!よかったですね!ほー!セシルさん素晴らしくお美しいですね!一瞬いっしゅん誰かと思いましたよ!昨日ももちろん美しかったですが、今日は格別かくべつですね!あれ?ようへいくんはネックレスになったのですか?」

俺はそうだの意味を込めて光った。
セシルはイケメンにめられてモジモジしていた。イケメン恐るべし!女心をつかむの早すぎだぜ!

スピネル 「そうなんじゃ!わしが作ったんじゃ!いいじゃろ!」

アレキサンド 「はい!セシルさんとようへいさんの美しさをシンプルながら、強調きょうちょうしています!さすが父上!」

スピネル 「ふぉふぉふぉ!」

爺さんの息子はめ上手だ。

アレキサンド 「さあ、陛下が待っておられます!まいりましょう。」

俺たちは爺さんの息子を乗せて、お城へ向かった。
王様どんなひとかな?怖いかなイケメンかなどんな人だろうと想像をふくらました。
セシルは緊張きんちょうのあまり少し青くなっている、そのせいか余計よけいにか弱いお嬢様に見えた。セシルはそれぐらいで丁度ちょうどいいのかもしれない。

アレキサンド 「さあ、着きました!陛下に謁見しましょう!」

俺たちは馬車を降りて、城の入り口まできた。物凄ものすごい城だ!なんだか宝石でできたかのようにキラキラ光っているような気がする。建物全体がクリスタルとサファイアで出来ているように見えるのだ。俺はおとぎ話の宝石でできた城のようだと思った。俺の世界じゃこんな建物ないぞ!すげー!!!と感動した。
爺さんの息子が近衛兵このえへいと話している、俺たちを見て納得なっとくしたようで中に通された。やはり人間見た目なんですね・・・服装大事ですね・・・と思った。

アレキサンド 「中に入ったら、案内される部屋に行きます。くれぐれも他の部屋などには行かないでくださいね!近衛兵につかまってしまいますから。」

セシルはわかったと声を出さずに深くうなずいた。
俺たち一行は物凄い豪華な部屋へ通された。俺はとりあえず美しいテーブルの上にルビーを出しておいた。
数分立ったまま待っていると、そこに陛下が静かに現れた。

アレキサンド 「陛下ご機嫌きげんいかかがでしょうか?今日は昨日のルビーの件で父を連れて参りました。」

王様クリス 「苦しゅうない。楽にせよ!くだんのルビーはあれか?」

スピネル 「はい!そうでございます!ご無沙汰ぶさたしておりました!陛下。」

王様クリス「久しぶりよのー。スピネル。大事無いか?」

スピネル 「お蔭様かげさまでぼちぼちと商売などもしております。」

王様クリス 「そうか!よかったではないか。しかし、この石は大きいが本当に本物のルビーか?」

アレキサンド 「それは検証けんしょうみで、本物のルビーでございます。私も今までこのように大きなルビーを見た事がありません!大変貴重きちょうなものとぞんじます。」

王様クリス 「そうか!それはすごい!アレキサンドが言うのだから、間違いあるまい。このルビーならローズも大喜びに違いない。それにしても美しいルビーよの!分けてしまうにはちと、しいようなきがする。」

アレキサンド 「さすが陛下お目が高い。もしよろしければ、そのまま王妃様おうひさまに差し上げてはいかがでしょう?部屋に置いていただいて鑑賞用かんしょうように、おきになったようでしたら宝飾品ほうしょくひんに変えるというのは?」

王様クリス 「それもよいな!これだけのものなのだから、ローズもこのままで喜ぶであろう!大儀たいぎであった。」

アレキサンド 「恐れ多いお言葉、ありがとうございます。」

この一連いちれんの様子を俺はセシルのネックレスの中から見ていた。
王様はイケメン、金髪、青い目、高長身、非の打ち所がない容姿ようしをしていた。ハリウッド顔負けの容姿だ。しかも年齢ねんれいが分からない、アレキサンドもそうだったが王様も年齢不詳ねんれいふしょうだ・・・

王様クリス 「代金だが。いくらを所望しょもうする?まあよい、あとで下のものへ伝えよ!これだけのものだ。相当だろう。」

アレキサンド 「はっ!承知しょうちいたしました。」

王様クリス 「ところで、この件とは別に何か願いがあるとか?大儀であったので話を聞いてやろう。」

スピネルは王様に禁書の事を話しづらそうに説明している。王様の機嫌を損ねないよう、しかし自分の願いを聞いてもらえるように・・・

王様クリス 「うむ。話はわかった。禁書を見たいと申すか?そうよのースピネルには昔世話になった事だし、特別に見せてやってもよいぞ。しかし、悪用はせぬように!」

スピネル 「ははー。ありがとございます。けして、そのような事には使いませぬゆえ。」

王様クリス 「よい。よい。スピネル長生きせよ。それとそこにおる令嬢は誰じゃ?中々美しい娘ではないか。」

セシルは緊張して背筋背筋一層伸いっそうのばした。

スピネル 「こちらは、私が懇意こんいにしている令嬢でセシルと申します。セシル。陛下にご挨拶あいさつを。」

セシルはぎこちない動きで

セシル 「陛下、ごきげんよう。」

セシルはプルプルふるえながら挨拶をした。

王様クリス 「中々面白おもしろい娘だ。余が恐ろしいか?(笑)」

スピネル 「申し訳ありません。陛下にお会いするのが初めてですので、緊張しているのでございます。」

王様クリス 「よい!よい!少しからかっただけだ。(笑)あまりにもかわいいので意地悪をしてみたくなったのだ。」

王様はセシルに笑いながら近づきセシルを観察かんさつしている。もしかして女好き?俺は少し身構みがまえた。

王様はくまなくセシルを見ている。そして、視線がふと俺に止まった時、怪訝けげんな顔になった。いや?思い出しているような顔かも?


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