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第35話 記憶と石
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王様はかれこれ10分も俺を見つめている。セシルは自分がみられていると思い。目をつぶってそれに耐えていた。
スピネル 「陛下、この娘に何かありますでしょうか?」
爺さんは助け舟を出す。
王様クリス 「このネックレスの石は誰のものだ?」
スピネル 「この娘のものですが?・・・」
王様 クリス 「そうか!そうなのか・・・」
スピネル 「その石をご存知で?」
王様クリス 「いや!ただ美しい石だと思っただけだ。」
スピネル 「そうでございますか・・・」
俺は本能的に王様が俺を知っていると思った。色々記憶を辿りながら俺を見ていたからだ。
王様は何か知っている!俺は直感した。
王様クリス「余はこれで失礼する。色々とあるのでな。」
王様は颯爽と部屋を出て行った。残された俺たちもお辞儀をしてその後姿を見送った。その後部屋を出て、爺さんの息子がルビーの代金の請求に行った。
無事、王宮に請求できたようだ。爺さんの息子は目を輝かせている、きっと要求通りの金額になったに違いない。
俺たちは一旦王宮研究所へ向かった。セシルは緊張でヘトヘトになっているので、息子がお茶を出してくれることになったのだ。
研究所に着くと、爺さんと息子はルビーの買取金額の話で持ちきりになり、セシルはぐったりとソファーに横になっている、俺はセシルを元気付けようと光った。
セシル「やっぱり、ようへいの光は格別だな!世界一だ!」
そう言って元気になったようだ!俺は疲れたサラリーマンの栄養ドリンクになった気分がした。
俺はふとまた、疑問に感じた。そういえば、王様が爺さんに世話になったといっていたが、どうして?見た目は20代だったようだし、爺さんは20年前に引退している。赤ちゃんが爺さんの世話になる?変じゃないか?やはりあの王様は何かある!しかも俺の事をじっと見ていた!それがどうもひっかかるのだ。このひっかかりを相談しようにも会話ができない・・・
やはり、セシルに飲んでもらうしかないのか?・・・
その頃、王宮では王クリスが自室に籠りながら記憶を辿っている。
彼は見た目は、20代だが実は500歳ほどなのだ!正確には長く生き過ぎて何歳か自分でもわからないくらいだ。
王クリスは特別な存在である。長く生きることができるし、魔法も使える。しかも頭がいいので、進む文明に幾らでもついて行けるのだ。そのおかげで、王都クリスタシアは繁栄し、戦争にも勝ち、町を豊かにできた。皆、市民は王が死なない事を不思議がったが、それよりも町の平和と繁栄をもたらす王に感謝していたため、少々の疑問には蓋をしたのだ。
しかも、その疑問を口にする市民はいない。暗黙の了解なのだ・・・不思議な王は正体不明なのである。
王クリスはセシルのネックレスの石を見た事があるような気がした。先ほどから、いつ見たのか、なぜこのように気になるものが、あんな小娘の下にあるのかも疑問だった。
彼の記憶がただしければ、あの石はそうとうな権力者しかもてないものなのだ・・・
王様クリス 「あの小娘の石は、どこで見たのだろうか?あの石を余が手にしないといけないような気がしてならぬ。500年以上生きていると色々な事が起こりすぎて、古いことの整理が付けにくくなっておるなー。しかし、あの石は気になる。またあの娘を呼びつけなくては。アレキサンドに言えば簡単に会える筈よ。そういえば、スピネルが禁書を所望しておったな、もしかして何か書いておるから見たいなどと言っておったのか?まず余が禁書を熟読しておかねばならんな。」
王は一旦、石のことを考えるのは止めにした。しなければいけない事が山積みなのだ。頭を切り替え国務に精を出し始めた。
一方俺たちは・・・
セシル 「爺さん!お腹が空いたよー!早く帰ろうよ!」
スピネル 「おーそうか、そうか。腹が減ったかのー?店に帰って食事にしようかの?」
アレキサンド 「父上お帰りですか?それではまた支払いについて何かありましたら、連絡しますので。」
スピネル 「そうじゃな。よろしく頼むぞ。」
アレキサンド 「それでは玄関までお送りします。」
俺たちは爺さんの息子と別れて、爺さんの店に向かっている。
スピネル 「ルビーも買い取ってもらえるようじゃし、禁書も見せてもらえそうじゃ!全てうまくいきそうじゃな!ふぉふぉふぉ。」
爺さんはうれしそうだ。禁書に何か載っていれば、万々歳だ。
セシル 「ねぇ、爺さん。爺さんが王様を育てたの?」
スピネル 「はっ?何を言っておるのじゃ?爺は研究者で、乳母でも教師でもないぞよ?」
セシル 「じゃあ、何で世話になったって言ってたの?爺さんが働いていた頃は王様は赤ちゃんでしょ?」
俺はセシルによくいった!と言いたかった!俺が疑問に思っていた事を聞いてくれたのだ!
スピネル 「そういえば、セシルはこの町産まれではなかったのー。ここの人間は皆知っているのじゃが、陛下はもうかれこれ500年以上も生きておられるのじゃ。」
セシル 「はっ?意味わかんない!500年も生きられるわけないじゃん!」
スピネル 「そうじゃなー。でも良い王なんじゃー。市民はそんな些細なことを気にするのは止めたんじゃ!平和で豊かなことの方が大事じゃて・・・」
セシル 「もしかして人間じゃない?なんであんなに若いの?あたいぐらいの年齢に見えた・・・」
スピネル 「セシルそこまでじゃ!あまり追求してはならんぞ。皆、暗黙の了解なのじゃから・・・」
セシル 「なんかすごいね・・・公然の秘密ってことか・・・」
俺は王様に対しての違和感だとか、この町の平和で豊かな意味がわかったような気がした。人智を超えたものを持っているのだろう。
そんな会話をしている内に爺さんの店に着いた。
スピネル 「陛下、この娘に何かありますでしょうか?」
爺さんは助け舟を出す。
王様クリス 「このネックレスの石は誰のものだ?」
スピネル 「この娘のものですが?・・・」
王様 クリス 「そうか!そうなのか・・・」
スピネル 「その石をご存知で?」
王様クリス 「いや!ただ美しい石だと思っただけだ。」
スピネル 「そうでございますか・・・」
俺は本能的に王様が俺を知っていると思った。色々記憶を辿りながら俺を見ていたからだ。
王様は何か知っている!俺は直感した。
王様クリス「余はこれで失礼する。色々とあるのでな。」
王様は颯爽と部屋を出て行った。残された俺たちもお辞儀をしてその後姿を見送った。その後部屋を出て、爺さんの息子がルビーの代金の請求に行った。
無事、王宮に請求できたようだ。爺さんの息子は目を輝かせている、きっと要求通りの金額になったに違いない。
俺たちは一旦王宮研究所へ向かった。セシルは緊張でヘトヘトになっているので、息子がお茶を出してくれることになったのだ。
研究所に着くと、爺さんと息子はルビーの買取金額の話で持ちきりになり、セシルはぐったりとソファーに横になっている、俺はセシルを元気付けようと光った。
セシル「やっぱり、ようへいの光は格別だな!世界一だ!」
そう言って元気になったようだ!俺は疲れたサラリーマンの栄養ドリンクになった気分がした。
俺はふとまた、疑問に感じた。そういえば、王様が爺さんに世話になったといっていたが、どうして?見た目は20代だったようだし、爺さんは20年前に引退している。赤ちゃんが爺さんの世話になる?変じゃないか?やはりあの王様は何かある!しかも俺の事をじっと見ていた!それがどうもひっかかるのだ。このひっかかりを相談しようにも会話ができない・・・
やはり、セシルに飲んでもらうしかないのか?・・・
その頃、王宮では王クリスが自室に籠りながら記憶を辿っている。
彼は見た目は、20代だが実は500歳ほどなのだ!正確には長く生き過ぎて何歳か自分でもわからないくらいだ。
王クリスは特別な存在である。長く生きることができるし、魔法も使える。しかも頭がいいので、進む文明に幾らでもついて行けるのだ。そのおかげで、王都クリスタシアは繁栄し、戦争にも勝ち、町を豊かにできた。皆、市民は王が死なない事を不思議がったが、それよりも町の平和と繁栄をもたらす王に感謝していたため、少々の疑問には蓋をしたのだ。
しかも、その疑問を口にする市民はいない。暗黙の了解なのだ・・・不思議な王は正体不明なのである。
王クリスはセシルのネックレスの石を見た事があるような気がした。先ほどから、いつ見たのか、なぜこのように気になるものが、あんな小娘の下にあるのかも疑問だった。
彼の記憶がただしければ、あの石はそうとうな権力者しかもてないものなのだ・・・
王様クリス 「あの小娘の石は、どこで見たのだろうか?あの石を余が手にしないといけないような気がしてならぬ。500年以上生きていると色々な事が起こりすぎて、古いことの整理が付けにくくなっておるなー。しかし、あの石は気になる。またあの娘を呼びつけなくては。アレキサンドに言えば簡単に会える筈よ。そういえば、スピネルが禁書を所望しておったな、もしかして何か書いておるから見たいなどと言っておったのか?まず余が禁書を熟読しておかねばならんな。」
王は一旦、石のことを考えるのは止めにした。しなければいけない事が山積みなのだ。頭を切り替え国務に精を出し始めた。
一方俺たちは・・・
セシル 「爺さん!お腹が空いたよー!早く帰ろうよ!」
スピネル 「おーそうか、そうか。腹が減ったかのー?店に帰って食事にしようかの?」
アレキサンド 「父上お帰りですか?それではまた支払いについて何かありましたら、連絡しますので。」
スピネル 「そうじゃな。よろしく頼むぞ。」
アレキサンド 「それでは玄関までお送りします。」
俺たちは爺さんの息子と別れて、爺さんの店に向かっている。
スピネル 「ルビーも買い取ってもらえるようじゃし、禁書も見せてもらえそうじゃ!全てうまくいきそうじゃな!ふぉふぉふぉ。」
爺さんはうれしそうだ。禁書に何か載っていれば、万々歳だ。
セシル 「ねぇ、爺さん。爺さんが王様を育てたの?」
スピネル 「はっ?何を言っておるのじゃ?爺は研究者で、乳母でも教師でもないぞよ?」
セシル 「じゃあ、何で世話になったって言ってたの?爺さんが働いていた頃は王様は赤ちゃんでしょ?」
俺はセシルによくいった!と言いたかった!俺が疑問に思っていた事を聞いてくれたのだ!
スピネル 「そういえば、セシルはこの町産まれではなかったのー。ここの人間は皆知っているのじゃが、陛下はもうかれこれ500年以上も生きておられるのじゃ。」
セシル 「はっ?意味わかんない!500年も生きられるわけないじゃん!」
スピネル 「そうじゃなー。でも良い王なんじゃー。市民はそんな些細なことを気にするのは止めたんじゃ!平和で豊かなことの方が大事じゃて・・・」
セシル 「もしかして人間じゃない?なんであんなに若いの?あたいぐらいの年齢に見えた・・・」
スピネル 「セシルそこまでじゃ!あまり追求してはならんぞ。皆、暗黙の了解なのじゃから・・・」
セシル 「なんかすごいね・・・公然の秘密ってことか・・・」
俺は王様に対しての違和感だとか、この町の平和で豊かな意味がわかったような気がした。人智を超えたものを持っているのだろう。
そんな会話をしている内に爺さんの店に着いた。
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