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第37話 セシルと王様
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翌朝、爺さんの息子に言われた時間通り王宮に向かった。今日は爺さんの息子は本来の仕事が忙しく来れないらしい。
お城につくとお城の執事に案内されて、謁見の間に通された。
目の前には子供の頃に絵本で見た、金貨がザクザクうなっている宝箱が数え切れないくらい並んでいた。
俺は目を丸くして、こんなにー!と叫びたい気分だった。セシルも同じように目を丸めている。
暫くすると王様が現れた。やはりイケメン王子って感じだ。500歳?絶対に見えない!ただ、若者の身のこなしではないし、なんとなく眼差しに年長者ならではの深みを感じた。
スピネル 「大変ありがたく存じます。このような素晴らしい褒美をいただけるなんて幸福の極みでございます。」
王様クリス 「よいよい!かしこまらなくてもよい。スピネルと余の仲ではないか。」
スピネル 「ありがたく頂戴いたします。」
王様クリス 「ところでこの礼を運ばずともよいとアレキサンドは言っておったが、本当に大丈夫なのか?金貨を1億枚じゃぞ?」
スピネル 「ご心配ありがとうございます。私どもで運びますゆえ大丈夫でございます。」
えーっ!!!!俺は金貨1億枚!!!と聞いてぶったまげた。どうすんの?どこに保管する?と俺は考えたが、そうだ!アイテムボックスあるじゃん!と思いなおした。
きっと爺さんの息子は俺がなんでも収納できる能力があることに気付いているらしい。
王様クリス 「そうか。ではこれを納めよ。」
スピネル 「ははーっ。」
爺さんは王様にお辞儀をしている。
王様クリス「ところで、セシル嬢はご機嫌いかがかな?今日のドレスも一段と美しい。」
王様きたー!セシルを口説くつもりか?と俺は身構えた・・・
セシル 「ありがとう存知ます。ご機嫌麗しゅうございます。陛下もご機嫌いかがですか?」
王様セシル 「そうだ。スピネルが金貨を運んでいる時間に余とお茶でもせんか?」
すかさずスピネルが
スピネル 「陛下困ります・・・セシル嬢は生娘な上に今度婚約が決まりそうなのでございます・・・」
グッジョブ爺さん!牽制のための嘘八百作戦だな!と俺は思った。
王様セシル 「スピネルよ。余はお茶をしようとセシル嬢を誘っているだけだー。余はそんなに信用がないか?少し悲しいぞ。」
スピネル 「そんな事はございません。ただ、セシル嬢の評判を思ってのこと!決して陛下に対してではございません!」
ぐぬぬー!王様の切り返しやるなー!セシル大丈夫か?と俺は思った。
セシル 「スピネル様せっかく陛下がお茶を誘ってくださったので、喜んでご相伴させていただきます!」
セシルはにっこり微笑みながら言った。えー!セシル大丈夫か?爺さんの助け舟を蹴っ飛ばしとるー!しかたない、いざとなったら俺の浄化パワーでどうにかしよう!!!
王様クリス「うれしい返事だ!早速こちらに参れ。セシル嬢。」
セシル 「はい!陛下!」
二人は踵を返し颯爽と部屋を出て行った。爺さんが心配そうにオロオロとこちらを見ていた。
お城につくとお城の執事に案内されて、謁見の間に通された。
目の前には子供の頃に絵本で見た、金貨がザクザクうなっている宝箱が数え切れないくらい並んでいた。
俺は目を丸くして、こんなにー!と叫びたい気分だった。セシルも同じように目を丸めている。
暫くすると王様が現れた。やはりイケメン王子って感じだ。500歳?絶対に見えない!ただ、若者の身のこなしではないし、なんとなく眼差しに年長者ならではの深みを感じた。
スピネル 「大変ありがたく存じます。このような素晴らしい褒美をいただけるなんて幸福の極みでございます。」
王様クリス 「よいよい!かしこまらなくてもよい。スピネルと余の仲ではないか。」
スピネル 「ありがたく頂戴いたします。」
王様クリス 「ところでこの礼を運ばずともよいとアレキサンドは言っておったが、本当に大丈夫なのか?金貨を1億枚じゃぞ?」
スピネル 「ご心配ありがとうございます。私どもで運びますゆえ大丈夫でございます。」
えーっ!!!!俺は金貨1億枚!!!と聞いてぶったまげた。どうすんの?どこに保管する?と俺は考えたが、そうだ!アイテムボックスあるじゃん!と思いなおした。
きっと爺さんの息子は俺がなんでも収納できる能力があることに気付いているらしい。
王様クリス 「そうか。ではこれを納めよ。」
スピネル 「ははーっ。」
爺さんは王様にお辞儀をしている。
王様クリス「ところで、セシル嬢はご機嫌いかがかな?今日のドレスも一段と美しい。」
王様きたー!セシルを口説くつもりか?と俺は身構えた・・・
セシル 「ありがとう存知ます。ご機嫌麗しゅうございます。陛下もご機嫌いかがですか?」
王様セシル 「そうだ。スピネルが金貨を運んでいる時間に余とお茶でもせんか?」
すかさずスピネルが
スピネル 「陛下困ります・・・セシル嬢は生娘な上に今度婚約が決まりそうなのでございます・・・」
グッジョブ爺さん!牽制のための嘘八百作戦だな!と俺は思った。
王様セシル 「スピネルよ。余はお茶をしようとセシル嬢を誘っているだけだー。余はそんなに信用がないか?少し悲しいぞ。」
スピネル 「そんな事はございません。ただ、セシル嬢の評判を思ってのこと!決して陛下に対してではございません!」
ぐぬぬー!王様の切り返しやるなー!セシル大丈夫か?と俺は思った。
セシル 「スピネル様せっかく陛下がお茶を誘ってくださったので、喜んでご相伴させていただきます!」
セシルはにっこり微笑みながら言った。えー!セシル大丈夫か?爺さんの助け舟を蹴っ飛ばしとるー!しかたない、いざとなったら俺の浄化パワーでどうにかしよう!!!
王様クリス「うれしい返事だ!早速こちらに参れ。セシル嬢。」
セシル 「はい!陛下!」
二人は踵を返し颯爽と部屋を出て行った。爺さんが心配そうにオロオロとこちらを見ていた。
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