41 / 58
第41話 王様と禁書
しおりを挟む
王様クリスはスピネルに禁書を貸す前に先に熟読しておこうと思った。
城のなかにある、広い図書室の中から禁書を取り出した。
王様クリス 「そうだ!これだった!前に読んだのは100年前か?それとももっと前か?」
と自問自答しながら、読み始めた。
うーむ。石の事、石の事・・・あっこの辺だ。
何々?うむ。これではない?これでもない?これでもない?どこだ!!!
探しながら読み進める、そうすると急に危ない内容の箇所に辿りついた。
人間錬金術 ホムンクルス?とな。
何々、通常の生産方法では完璧な人間は生産できない。大概が出来たとしても肉人形になり、やがて腐る。培養液から出したとたんに腐敗の進行が始まるので注意が必要。しかし、一つだけ不可能を可能にする方法がある。それが○○の石だ。なぜだ!○○のところが古くて読めない。なんと書いてあるのだ!と王様はイライラした。
しかし、内容を把握するために先を読み進める。生産した肉体に○○の石を入れると魂を持った完璧な人間ができる。と書いてあった。
この○○の石は魂になるというのか!!!すごいものだ。この世の摂理に反している。だから禁書に記載されているんだな・・・
余も摂理に反しておるから、どうのこうのと言えるわけがないがの。
この時、王様はセシルの石を思い出していた。もしかして・・・あの時、石は余に語りかけてきた。
もしかすると、この○○石とはセシル嬢の持っていた石か?生きている石のようだったような?
そうだ!王宮研究所にも錬金術で人間を作る研究をしているものがおった。話を聞いてみよう・・・
あの男、少し気味が悪いのだ。あまり会いたくはないが、しかたない、会ってみるか・・・
研究の成果もかなりだしているようだし、色々と詳しいだろう・・・
翌朝、王様は研究所の離れにある錬金術研究室を訪ねた。そこは暗くじめっとしていて気味が悪い。何だか分からない悲鳴まで聞こえる・・・
だから、嫌なのだ。ここは・・・王様は勢い良くドアを開けた。すると変な臭いが流れてきた。耐えられない!でも我慢するしかないと王様は自分に言い聞かせた。
マッド 「陛下!こちらにいらっしゃるのはいつぶりでございましょう!お元気そうでなによりです。今研究中でして、お目汚ししてしまうものばかりで、申し訳ありません。」
と答えた、この男は人間錬金術を研究している男である。この男、王宮研究所随一の嫌われ者である。たしかに優秀なのだが、容姿は猫背で、顔は形容の仕様がないし、研究のためなら残酷であろうが、ひどかろうが平気でなんでもするので、皆に不気味がられているのである。
特にアレキサンドとは気が合わないらしい・・・アレキサンドの正統な正義感とは違い、マッドは正反対の正義感を持ち合わせているからだ。マッドは研究命すぎるのだ・・・
王様は部屋を見回すと男女数体の大きな瓶詰めが並んでいた。本当に不気味だ・・・
マッド 「陛下!見てください!この実験体は今までで一番美しい容姿になったのでございます!ひひひっ!」
実験体が良く出来たので褒めてもらいたいのだろう。不気味な笑い方が不気味さに拍車をかけている。
王様クリス「マッド!余は質問があってここに来た!余の質問に簡潔に答えよ!」
マッド 「はっ!承知いたしました!どのようなご質問でしょうか?」
王様は昨日読んだ禁書の内容をかいつまんで話し、○○の石を知っているか?と聞いた。
マッド 「私めもその石が欲しいのでございます!!!!この完璧な実験体もこの液の中でしか生きられません!しかも魂がないのです!あーこのかわいい実験体たちと生活を共にしたい!そのためにもその石が欲しいのです!!!陛下!どうか!お恵みをー!!!!」
王様クリス 「マッド、石を見た事があるか?名前はなんと言うのだ?!」
マッド 「申し訳ございません!!!私めは石を見たことがありませんし、名前もわからないのです・・・・」
王様クリス「そうか。わからないのか・・・邪魔したな!」
王様は早く出たい一心で踵を返しドアへ足早に向かった。
マッド 「陛下!お役に立てず申し訳ございません!!!石の事がわかりましたら、お願いでございますー教えてくださいませー!!!!陛下ー!!!」
マッドは泣きながら絶叫している。それほど石が欲しいのだ・・・
やはり、あの男でさえわからないのか・・・自分の記憶を辿るしかないと決意する王様であった・・・
王様は気分転換に風呂に入った。さっきの研究室の臭いが抜けないのだ。
王様は500歳とは思えない肉体をしていた、筋肉はもちろん肌のつや、髪のつや、全てにおいて完璧だった。
大理石で造られた若い男の裸体彫刻のようだった。
風呂に入りながら、石について考えた。余はいつあの石を見た覚えがあるのか?なぜ懐かしさを感じるのか?色々考えているうちに疑問だらけになってしまい混乱した。
覚えていないのだからしょうがない、思い出すまで辛抱強く待つしかないと思う王様であった。
王様クリス 「この禁書をスピネルに貸さねば。アレキサンドに渡してもらうとするか・・・」
城のなかにある、広い図書室の中から禁書を取り出した。
王様クリス 「そうだ!これだった!前に読んだのは100年前か?それとももっと前か?」
と自問自答しながら、読み始めた。
うーむ。石の事、石の事・・・あっこの辺だ。
何々?うむ。これではない?これでもない?これでもない?どこだ!!!
探しながら読み進める、そうすると急に危ない内容の箇所に辿りついた。
人間錬金術 ホムンクルス?とな。
何々、通常の生産方法では完璧な人間は生産できない。大概が出来たとしても肉人形になり、やがて腐る。培養液から出したとたんに腐敗の進行が始まるので注意が必要。しかし、一つだけ不可能を可能にする方法がある。それが○○の石だ。なぜだ!○○のところが古くて読めない。なんと書いてあるのだ!と王様はイライラした。
しかし、内容を把握するために先を読み進める。生産した肉体に○○の石を入れると魂を持った完璧な人間ができる。と書いてあった。
この○○の石は魂になるというのか!!!すごいものだ。この世の摂理に反している。だから禁書に記載されているんだな・・・
余も摂理に反しておるから、どうのこうのと言えるわけがないがの。
この時、王様はセシルの石を思い出していた。もしかして・・・あの時、石は余に語りかけてきた。
もしかすると、この○○石とはセシル嬢の持っていた石か?生きている石のようだったような?
そうだ!王宮研究所にも錬金術で人間を作る研究をしているものがおった。話を聞いてみよう・・・
あの男、少し気味が悪いのだ。あまり会いたくはないが、しかたない、会ってみるか・・・
研究の成果もかなりだしているようだし、色々と詳しいだろう・・・
翌朝、王様は研究所の離れにある錬金術研究室を訪ねた。そこは暗くじめっとしていて気味が悪い。何だか分からない悲鳴まで聞こえる・・・
だから、嫌なのだ。ここは・・・王様は勢い良くドアを開けた。すると変な臭いが流れてきた。耐えられない!でも我慢するしかないと王様は自分に言い聞かせた。
マッド 「陛下!こちらにいらっしゃるのはいつぶりでございましょう!お元気そうでなによりです。今研究中でして、お目汚ししてしまうものばかりで、申し訳ありません。」
と答えた、この男は人間錬金術を研究している男である。この男、王宮研究所随一の嫌われ者である。たしかに優秀なのだが、容姿は猫背で、顔は形容の仕様がないし、研究のためなら残酷であろうが、ひどかろうが平気でなんでもするので、皆に不気味がられているのである。
特にアレキサンドとは気が合わないらしい・・・アレキサンドの正統な正義感とは違い、マッドは正反対の正義感を持ち合わせているからだ。マッドは研究命すぎるのだ・・・
王様は部屋を見回すと男女数体の大きな瓶詰めが並んでいた。本当に不気味だ・・・
マッド 「陛下!見てください!この実験体は今までで一番美しい容姿になったのでございます!ひひひっ!」
実験体が良く出来たので褒めてもらいたいのだろう。不気味な笑い方が不気味さに拍車をかけている。
王様クリス「マッド!余は質問があってここに来た!余の質問に簡潔に答えよ!」
マッド 「はっ!承知いたしました!どのようなご質問でしょうか?」
王様は昨日読んだ禁書の内容をかいつまんで話し、○○の石を知っているか?と聞いた。
マッド 「私めもその石が欲しいのでございます!!!!この完璧な実験体もこの液の中でしか生きられません!しかも魂がないのです!あーこのかわいい実験体たちと生活を共にしたい!そのためにもその石が欲しいのです!!!陛下!どうか!お恵みをー!!!!」
王様クリス 「マッド、石を見た事があるか?名前はなんと言うのだ?!」
マッド 「申し訳ございません!!!私めは石を見たことがありませんし、名前もわからないのです・・・・」
王様クリス「そうか。わからないのか・・・邪魔したな!」
王様は早く出たい一心で踵を返しドアへ足早に向かった。
マッド 「陛下!お役に立てず申し訳ございません!!!石の事がわかりましたら、お願いでございますー教えてくださいませー!!!!陛下ー!!!」
マッドは泣きながら絶叫している。それほど石が欲しいのだ・・・
やはり、あの男でさえわからないのか・・・自分の記憶を辿るしかないと決意する王様であった・・・
王様は気分転換に風呂に入った。さっきの研究室の臭いが抜けないのだ。
王様は500歳とは思えない肉体をしていた、筋肉はもちろん肌のつや、髪のつや、全てにおいて完璧だった。
大理石で造られた若い男の裸体彫刻のようだった。
風呂に入りながら、石について考えた。余はいつあの石を見た覚えがあるのか?なぜ懐かしさを感じるのか?色々考えているうちに疑問だらけになってしまい混乱した。
覚えていないのだからしょうがない、思い出すまで辛抱強く待つしかないと思う王様であった。
王様クリス 「この禁書をスピネルに貸さねば。アレキサンドに渡してもらうとするか・・・」
0
あなたにおすすめの小説
社会の底辺に落ちたオレが、国王に転生した異世界で、経済の知識を活かして富国強兵する、冒険コメディ
のらねこま(駒田 朗)
ファンタジー
リーマンショックで会社が倒産し、コンビニのバイトでなんとか今まで生きながらえてきた俺。いつものように眠りについた俺が目覚めた場所は異世界だった。俺は中世時代の若き国王アルフレッドとして目が覚めたのだ。ここは斜陽国家のアルカナ王国。産業は衰退し、国家財政は火の車。国外では敵対国家による侵略の危機にさらされ、国内では政権転覆を企む貴族から命を狙われる。
目覚めてすぐに俺の目の前に現れたのは、金髪美少女の妹姫キャサリン。天使のような姿に反して、実はとんでもなく騒がしいS属性の妹だった。やがて脳筋女戦士のレイラ、エルフ、すけべなドワーフも登場。そんな連中とバカ騒ぎしつつも、俺は魔法を習得し、内政を立て直し、徐々に無双国家への道を突き進むのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中に呆然と佇んでいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出したのだ。前世、日本伝統が子供の頃から大好きで、小中高大共に伝統に関わるクラブや学部に入り、卒業後はお世話になった大学教授の秘書となり、伝統のために毎日走り回っていたが、旅先の講演の合間、教授と2人で歩道を歩いていると、暴走車が突っ込んできたので、彼女は教授を助けるも、そのまま跳ね飛ばされてしまい、死を迎えてしまう。
享年は25歳。
周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっている。
25歳の精神だからこそ、これが何を意味しているのかに気づき、ショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
異世界で幸せに~運命?そんなものはありません~
存在証明
ファンタジー
不慮の事故によって異世界に転生したカイ。異世界でも家族に疎まれる日々を送るがある日赤い瞳の少年と出会ったことによって世界が一変する。突然街を襲ったスタンピードから2人で隣国まで逃れ、そこで冒険者となったカイ達は仲間を探して冒険者ライフ!のはずが…?!
はたしてカイは運命をぶち壊して幸せを掴むことができるのか?!
火・金・日、投稿予定
投稿先『小説家になろう様』『アルファポリス様』
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる