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第45話 肉体と石
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爺さんの息子の研究室で休憩させてもらうことになった。
アレキサンド 「やっぱりマッドはいかれてますねー。セシルさんに唾液をもらうなんて!!!同じ王宮研究所の人間だと思うと恥ずかしいです!」
スピネル 「まあ、しかたない奴じゃったが、研究の成果は良く出しとると思うぞ。人口的に人体をあれほど作れるとは大したものじゃ。しかし、セシルには悪いことしたのー。気持ち悪かったじゃろ?」
セシル 「あたい?まーな・・・でもようへいのためなんだ!こんくらい我慢できるよ!あいつに体を触らせてくれっていわれたら殴ってたけどよ!」
セシルはそう言って殴るポーズを取りながら笑っていた。
俺は申し訳なさと犠牲になってくれてありがとうの意味を込めて光った。
セシル「気にすんな!ようへい!大丈夫だよ!それより、石の名前わかんなかったな!でも、あたいには石が人間を作る?みたいに聞こえたけど?」
スピネル 「セシルようわかったのー。たぶん、そうじゃ!ようへいくんを人間の器に入れると完璧な人間になる魂の素なんじゃ!きっとあそこに並んでいた人間もどきに、ようへいくんを入れたら、ようへいくんは人間になれるかもしれん!」
やっぱり!俺が予想していた通りだ!あの人形みたいな肉体があれば俺は人間になれるかもしれない!この不自由な体から抜け出せるかもしれない!
セシル 「ようへい!よかったじゃん!爺さんや息子さんを通じて、あの肉体買えばいいじゃん!ようへい金持ちなんだしさー。」
アレキサンド 「セシルさん・・・それは難しいかもしれません。あれは、まず王宮研究所の所有物なんです。だから、陛下の許しが必要です。その次にマッドがあの肉体に物凄い執着があるんです・・・まあ、あの肉体たちを愛しているといっても過言ではないです。だから、陛下が許してもマッドが手放したりしないと思うんです・・・」
スピネル 「アレキサンドの言う通りかもしらんなー。異常な執着心をあらわにしておったし、マッドの肉体に対する執念もとんでもないものを感じたしのー。譲ってくれんかもしらんなーあの肉体を人間にするためならなんでもします!という感じじゃー。」
セシル 「じゃーどうすんの?ようへいが会話できないじゃん!違った!そうだ!あたいが飲むんだー!だから大丈夫!!!」
セシルはその事を思い出して頷いている。
アレキサンド 「そういえば、セシルさんはこの間そう言ってましたね・・・本当にそんな事して大丈夫なんですかー?」
爺さんの息子は爺さんに目配せした。
スピネル 「そうじゃなー?その話は置いといて・・・」
爺さんが話をそらせた、やはりセシルに飲ませたくないらしい・・・
まあ、俺も危ないと思うし、爺さんに賛成だけど・・・
スピネル 「やっぱり、肉体は譲ってもらえんかのー?」
アレキサンド 「そうですね・・・まず陛下にようへいくんの存在を話したとします。その時に陛下の興味を引き、ようへいくんを所望したとすれば、ようへいくんは、二度と城からでることができなくなるかもしれません・・・陛下は欲しいものは皆、自分のものにするお方ですからね・・・その危険性と、その次にマッドです。マッドに知られれば、自分の作った肉体全部を人間にしたいがために、ようへいくんを切り刻んでしまうかもしれないです・・・私はそんな危険が孕んでいるのではと思うんです・・・」
俺はぞっとした。あの城に閉じ込められるのも嫌だが、マッドに切り刻まれるのはもっと嫌だ。あいつならたしかにやりそうだ・・・目がいっちまってたし・・・こわ!
セシル 「ようへいはマリーから預かってんだ!王様にはやらねーし!しかも、あの気味が悪いやつにようへいを切り刻ませてたまるか!!!」
セシルは怒って啖呵を切った。俺も嫌だー!と光った。
セシル 「ほら!ようへいも嫌だって!!!」
スピネル 「うむ。色々うまくいかん!どうしたらいいんじゃー!爺は頭が混乱してきたぞい!!!」
爺さんは頭を掻き毟った。
アレキサンド 「父上。私は最悪の事態を考えて、先程は申しましたが、陛下にしろ、マッドにしろ私たちがうまく誘導して味方にしつつ、こちらの願いを叶えるという策もあります。物凄く難しいと思いますが・・・」
スピネル 「そうじゃな!悪い事ばかり考えてはならんな!わしたちが知恵をしぼれば、なんとかなるかもしらんしな!」
爺さんは決心したような顔になった。その姿を見て息子も腹をくくったようだ。
セシル 「あたいは、ようへいのためならなんでも頑張るよ!」
俺はなんて幸せものなんだろう。出会ってまもない人達が俺のために尽力してくれている・・・俺は何も返せないのに・・・でも今は皆の親切心に甘えるしかない。
俺はありがとうの意味を込めて光った。泣きそうだった。
セシル 「ようへい。大丈夫だ!あたいがようへいを自由にしてあげるからね!」
スピネル 「そうじゃ!ようへいくんは誰のものでもない!ようへいくんなんじゃ!本当は人間なんじゃから!」
アレキサンド 「そうです!囚われたり、傷つけられたり、そんな事をされる必要はないんです。」
皆、俺を守ってくれる本当の仲間だ!こんな石の俺を人として扱ってくれる・・・本当に善良な人間ているし、それって素晴らしい事だなーとつくづく感じた。
俺はもう一度光った。
スピネル 「これからの事を前向きに考えよう。とりあえず、腹が減る時間じゃ!店に戻って昼食じゃ!」
セシル 「腹減ったー!飯!飯!」
爺さんの息子が二人を見て笑っている。俺はこの心強い仲間が出来て本当によかった。
アレキサンド 「やっぱりマッドはいかれてますねー。セシルさんに唾液をもらうなんて!!!同じ王宮研究所の人間だと思うと恥ずかしいです!」
スピネル 「まあ、しかたない奴じゃったが、研究の成果は良く出しとると思うぞ。人口的に人体をあれほど作れるとは大したものじゃ。しかし、セシルには悪いことしたのー。気持ち悪かったじゃろ?」
セシル 「あたい?まーな・・・でもようへいのためなんだ!こんくらい我慢できるよ!あいつに体を触らせてくれっていわれたら殴ってたけどよ!」
セシルはそう言って殴るポーズを取りながら笑っていた。
俺は申し訳なさと犠牲になってくれてありがとうの意味を込めて光った。
セシル「気にすんな!ようへい!大丈夫だよ!それより、石の名前わかんなかったな!でも、あたいには石が人間を作る?みたいに聞こえたけど?」
スピネル 「セシルようわかったのー。たぶん、そうじゃ!ようへいくんを人間の器に入れると完璧な人間になる魂の素なんじゃ!きっとあそこに並んでいた人間もどきに、ようへいくんを入れたら、ようへいくんは人間になれるかもしれん!」
やっぱり!俺が予想していた通りだ!あの人形みたいな肉体があれば俺は人間になれるかもしれない!この不自由な体から抜け出せるかもしれない!
セシル 「ようへい!よかったじゃん!爺さんや息子さんを通じて、あの肉体買えばいいじゃん!ようへい金持ちなんだしさー。」
アレキサンド 「セシルさん・・・それは難しいかもしれません。あれは、まず王宮研究所の所有物なんです。だから、陛下の許しが必要です。その次にマッドがあの肉体に物凄い執着があるんです・・・まあ、あの肉体たちを愛しているといっても過言ではないです。だから、陛下が許してもマッドが手放したりしないと思うんです・・・」
スピネル 「アレキサンドの言う通りかもしらんなー。異常な執着心をあらわにしておったし、マッドの肉体に対する執念もとんでもないものを感じたしのー。譲ってくれんかもしらんなーあの肉体を人間にするためならなんでもします!という感じじゃー。」
セシル 「じゃーどうすんの?ようへいが会話できないじゃん!違った!そうだ!あたいが飲むんだー!だから大丈夫!!!」
セシルはその事を思い出して頷いている。
アレキサンド 「そういえば、セシルさんはこの間そう言ってましたね・・・本当にそんな事して大丈夫なんですかー?」
爺さんの息子は爺さんに目配せした。
スピネル 「そうじゃなー?その話は置いといて・・・」
爺さんが話をそらせた、やはりセシルに飲ませたくないらしい・・・
まあ、俺も危ないと思うし、爺さんに賛成だけど・・・
スピネル 「やっぱり、肉体は譲ってもらえんかのー?」
アレキサンド 「そうですね・・・まず陛下にようへいくんの存在を話したとします。その時に陛下の興味を引き、ようへいくんを所望したとすれば、ようへいくんは、二度と城からでることができなくなるかもしれません・・・陛下は欲しいものは皆、自分のものにするお方ですからね・・・その危険性と、その次にマッドです。マッドに知られれば、自分の作った肉体全部を人間にしたいがために、ようへいくんを切り刻んでしまうかもしれないです・・・私はそんな危険が孕んでいるのではと思うんです・・・」
俺はぞっとした。あの城に閉じ込められるのも嫌だが、マッドに切り刻まれるのはもっと嫌だ。あいつならたしかにやりそうだ・・・目がいっちまってたし・・・こわ!
セシル 「ようへいはマリーから預かってんだ!王様にはやらねーし!しかも、あの気味が悪いやつにようへいを切り刻ませてたまるか!!!」
セシルは怒って啖呵を切った。俺も嫌だー!と光った。
セシル 「ほら!ようへいも嫌だって!!!」
スピネル 「うむ。色々うまくいかん!どうしたらいいんじゃー!爺は頭が混乱してきたぞい!!!」
爺さんは頭を掻き毟った。
アレキサンド 「父上。私は最悪の事態を考えて、先程は申しましたが、陛下にしろ、マッドにしろ私たちがうまく誘導して味方にしつつ、こちらの願いを叶えるという策もあります。物凄く難しいと思いますが・・・」
スピネル 「そうじゃな!悪い事ばかり考えてはならんな!わしたちが知恵をしぼれば、なんとかなるかもしらんしな!」
爺さんは決心したような顔になった。その姿を見て息子も腹をくくったようだ。
セシル 「あたいは、ようへいのためならなんでも頑張るよ!」
俺はなんて幸せものなんだろう。出会ってまもない人達が俺のために尽力してくれている・・・俺は何も返せないのに・・・でも今は皆の親切心に甘えるしかない。
俺はありがとうの意味を込めて光った。泣きそうだった。
セシル 「ようへい。大丈夫だ!あたいがようへいを自由にしてあげるからね!」
スピネル 「そうじゃ!ようへいくんは誰のものでもない!ようへいくんなんじゃ!本当は人間なんじゃから!」
アレキサンド 「そうです!囚われたり、傷つけられたり、そんな事をされる必要はないんです。」
皆、俺を守ってくれる本当の仲間だ!こんな石の俺を人として扱ってくれる・・・本当に善良な人間ているし、それって素晴らしい事だなーとつくづく感じた。
俺はもう一度光った。
スピネル 「これからの事を前向きに考えよう。とりあえず、腹が減る時間じゃ!店に戻って昼食じゃ!」
セシル 「腹減ったー!飯!飯!」
爺さんの息子が二人を見て笑っている。俺はこの心強い仲間が出来て本当によかった。
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