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学園生活~1
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活気のある朝の商店街、通勤で遅刻しそうなのか少し急ぎ足でいく中年男性、開店準備の最中なのであろう、エプロン姿の翼の生えた若い女性がショーウインドーのガラスを磨いている。
中には店の外に設置された椅子に腰掛け、モーニングセットを食しながら、新聞を読む優雅な振る舞いの初老の紳士の姿も見受けられる。
春の温かい日差しの中、長い髪をなびかせ少女は走る。
流れる汗が太陽の光を浴び、キラキラと輝いていた。
「おやおや、今日もぎりぎりなのね、まったく~たまには早起きできないの、どうせ朝食まだなんでしょ、ほらこれあげるから食べながら急ぎなさいな」
開店準備中の、若い店員達の声援と施しを受ける人気者の彼女。
遠近法かパースの狂ったようなパンを咥え、右手にはスープの入った20センチほどの巨大マグカップを持ち、なんとも器用に朝食を取りながら街を全速力で駆け抜けていく。
運動をやっている部活の生徒が見たら、卒倒しそうなほど丁寧に均された校庭で、砂煙を舞い上がらせながらも校舎に駆け込み、下駄箱に靴を仕舞い込んだ彼女、その時チャイムが鳴り響いた。
廊下で遅刻寸前の同志(戦友ともいう)達に別れを告げる、彼女のはるか遠くには、教室の扉を開けようとしていた教官の姿が見える、2人の目が会った。
「いけるわ、今日も(※自己申告)私は間に合った、これも信仰心の表れなのね」
後ろの扉から低い姿勢で自分の席に滑り込み、今日はなんとか遅刻を逃れることが出来たメル。
教官が大きなため息をつく。
「メ……まぁいい良く聞け、ここにいるお前達は中等部から真面目に訓練してきたものばかりだと信じている、そして高等部になりそろそろ1月が過ぎようとしている……」
開口一番いつものお説教、いや教官である彼は本当に生徒達の為を思っていた。 この中途半歩に慣れてきだした頃が、1番危ないと誰よりもわかっているからである。
滞りなくHRも終わり、1現目の調合が始まった。
本日は基礎の初級調合の復習や、素材の見分け方法などの学科であった。
皆真剣に黒板の内容をキーボードを打ち込み、自分のPCに保存していくいつもの授業の風景。
暖かく、そして穏やかな風が教室内を吹き抜けていく。
その中でもやはり絵になるであろう美少女のメル。男子生徒たちの視線をその身に受けながら授業を受けていた。
「……zzz」
……かに思えたが、当の本人は教科書をモニターの前に立て、思いっきり爆睡していた。
「こっ、この。お前はなぁーーいつもいつも寝てるんじゃないメルーーーーーー少しは真面目に授業を受けんかーーーーーー」
この日、外は雲ひとつない晴天だというのに雷が数回落ちた。局地的に大荒れの天候という前日の天気予報が当たったようだ。
そのように穏やかな時間は進んでゆく、そして本日最後の毎日必ず行なわれる基礎訓練(体力UPという名の訓練、主に持久走5km×2本・短距離走100m×10本・腕立て伏せ50回・腹筋100回)も終了し帰宅となった。
特殊科の生徒は部活は必須ではない、放課後は自主訓練(任意・学園で訓練するのも自由・外でバイト? も可能)となっている。
ただし本人が希望すれば可能(部活の助っ人はいつでも可能)である、実際は6割以上が帰宅部に所属? している。
「あ~~毎日毎日基礎訓練ばっかりで退屈よね~~」
「そうね、でもあんたにはそっちのほうがまだましでしょ」
帰宅中の彼女達、これもいつもの日常の風景となりつつある。
陽も傾き、人々の行き来でにぎわう街には、多くの学生達の姿が見受けられた。
夕食前であるにもかかわらず、悪魔の誘惑に負けた彼女達、途中で買ったであろうたい焼きを頬張りながら、彼女達は寮へ足を進める。
普通科の生徒や帰宅する人々を乗せた馬車が、徒歩の彼女達を次々と追い越していく。
学園からおよそ15キロ離れた場所、にぎわう街から少し離れた一角に彼女達の住む学生寮があった。
この地区一帯は、おもに学園関係者が住む地区である。
2Mほどの高さの白い壁、しかしその壁は薄汚れて灰色に見える。
正面に両開きのガラスばりの入り口が見えてきた、隣にも同じような建物が並んでいる。
築20年以上経過している5階建ての寮、外観は年代を感じるレトロな風情あるレンガづくりである。
しかしレトロなのは外観だけで、最新の耐震工事済、対物理・対魔法防御の障壁(生徒どうしの争いや暴走から守る為)を備えている。
一昔前の公団ほどに多く見られたその小さな建物、小さなマンションと考えてくれればよい。
そこには寮生の全員が1度で食事できる大食堂、そして休憩場や共同風呂が完備されていた。
1~2階部分はさきほどの設備以外に男子生徒の部屋となっており、3~5階は女子の部屋がある。
さらに言えば2階から上への行き来は一応男子禁制、女子専用(女の園)となっている。
特殊科生徒は先に語ったように学費と寮費は免除だが、自立のため、それ以外の毎日の食事や着替えの服などすべて自費でまかなうことになっている。
当然親からのおこずかいや援助も不可となっている。つまり自分でバイトなど金策しないと食事さえ取れないのであった。
夕食を終え、お風呂に入り身を清めた私。
4階にある私の個室、小さいけど一応バストイレ付き、10畳ほどのワンルームとなっています。
塵ひとつない清潔なフローリングの床、丁寧に磨かれたガラス窓、薄いピンクのカーテン、真新しいシーツのかかったベッド。
……とまぁ、一言で言えばパステルカラーで統一された、洋風の部屋。
冒険者を目指しているといっても、そちらの極々一般的な、いまどきの女子生徒(女子高生)と同じです。
自室に戻ると聖書(ベッドに横になり、ラノベや漫画)に目を通し日課のお祈り(最新の音楽を聴きながら流行歌を口ずさむ)を捧げます。
23時を少し過ぎたころ、睡魔のささやきが聞こえてきます、しかし私は寝る前にTVで明日の気になる運勢を確認することにします。
「ふ~~ん、なになに、明日は最高の日になる……そして数日中に新たな運命の出会いがある予感があるのかもしれないーーかってどっちなのよ。まぁいいわ、さて、おやすみなさーーい……zzzz……」
わずか数秒で眠りに落ちたメル、ものすごい好タイムであり、あの未来の猫型ロボットで有名な、のび〇君レベルであった。
中には店の外に設置された椅子に腰掛け、モーニングセットを食しながら、新聞を読む優雅な振る舞いの初老の紳士の姿も見受けられる。
春の温かい日差しの中、長い髪をなびかせ少女は走る。
流れる汗が太陽の光を浴び、キラキラと輝いていた。
「おやおや、今日もぎりぎりなのね、まったく~たまには早起きできないの、どうせ朝食まだなんでしょ、ほらこれあげるから食べながら急ぎなさいな」
開店準備中の、若い店員達の声援と施しを受ける人気者の彼女。
遠近法かパースの狂ったようなパンを咥え、右手にはスープの入った20センチほどの巨大マグカップを持ち、なんとも器用に朝食を取りながら街を全速力で駆け抜けていく。
運動をやっている部活の生徒が見たら、卒倒しそうなほど丁寧に均された校庭で、砂煙を舞い上がらせながらも校舎に駆け込み、下駄箱に靴を仕舞い込んだ彼女、その時チャイムが鳴り響いた。
廊下で遅刻寸前の同志(戦友ともいう)達に別れを告げる、彼女のはるか遠くには、教室の扉を開けようとしていた教官の姿が見える、2人の目が会った。
「いけるわ、今日も(※自己申告)私は間に合った、これも信仰心の表れなのね」
後ろの扉から低い姿勢で自分の席に滑り込み、今日はなんとか遅刻を逃れることが出来たメル。
教官が大きなため息をつく。
「メ……まぁいい良く聞け、ここにいるお前達は中等部から真面目に訓練してきたものばかりだと信じている、そして高等部になりそろそろ1月が過ぎようとしている……」
開口一番いつものお説教、いや教官である彼は本当に生徒達の為を思っていた。 この中途半歩に慣れてきだした頃が、1番危ないと誰よりもわかっているからである。
滞りなくHRも終わり、1現目の調合が始まった。
本日は基礎の初級調合の復習や、素材の見分け方法などの学科であった。
皆真剣に黒板の内容をキーボードを打ち込み、自分のPCに保存していくいつもの授業の風景。
暖かく、そして穏やかな風が教室内を吹き抜けていく。
その中でもやはり絵になるであろう美少女のメル。男子生徒たちの視線をその身に受けながら授業を受けていた。
「……zzz」
……かに思えたが、当の本人は教科書をモニターの前に立て、思いっきり爆睡していた。
「こっ、この。お前はなぁーーいつもいつも寝てるんじゃないメルーーーーーー少しは真面目に授業を受けんかーーーーーー」
この日、外は雲ひとつない晴天だというのに雷が数回落ちた。局地的に大荒れの天候という前日の天気予報が当たったようだ。
そのように穏やかな時間は進んでゆく、そして本日最後の毎日必ず行なわれる基礎訓練(体力UPという名の訓練、主に持久走5km×2本・短距離走100m×10本・腕立て伏せ50回・腹筋100回)も終了し帰宅となった。
特殊科の生徒は部活は必須ではない、放課後は自主訓練(任意・学園で訓練するのも自由・外でバイト? も可能)となっている。
ただし本人が希望すれば可能(部活の助っ人はいつでも可能)である、実際は6割以上が帰宅部に所属? している。
「あ~~毎日毎日基礎訓練ばっかりで退屈よね~~」
「そうね、でもあんたにはそっちのほうがまだましでしょ」
帰宅中の彼女達、これもいつもの日常の風景となりつつある。
陽も傾き、人々の行き来でにぎわう街には、多くの学生達の姿が見受けられた。
夕食前であるにもかかわらず、悪魔の誘惑に負けた彼女達、途中で買ったであろうたい焼きを頬張りながら、彼女達は寮へ足を進める。
普通科の生徒や帰宅する人々を乗せた馬車が、徒歩の彼女達を次々と追い越していく。
学園からおよそ15キロ離れた場所、にぎわう街から少し離れた一角に彼女達の住む学生寮があった。
この地区一帯は、おもに学園関係者が住む地区である。
2Mほどの高さの白い壁、しかしその壁は薄汚れて灰色に見える。
正面に両開きのガラスばりの入り口が見えてきた、隣にも同じような建物が並んでいる。
築20年以上経過している5階建ての寮、外観は年代を感じるレトロな風情あるレンガづくりである。
しかしレトロなのは外観だけで、最新の耐震工事済、対物理・対魔法防御の障壁(生徒どうしの争いや暴走から守る為)を備えている。
一昔前の公団ほどに多く見られたその小さな建物、小さなマンションと考えてくれればよい。
そこには寮生の全員が1度で食事できる大食堂、そして休憩場や共同風呂が完備されていた。
1~2階部分はさきほどの設備以外に男子生徒の部屋となっており、3~5階は女子の部屋がある。
さらに言えば2階から上への行き来は一応男子禁制、女子専用(女の園)となっている。
特殊科生徒は先に語ったように学費と寮費は免除だが、自立のため、それ以外の毎日の食事や着替えの服などすべて自費でまかなうことになっている。
当然親からのおこずかいや援助も不可となっている。つまり自分でバイトなど金策しないと食事さえ取れないのであった。
夕食を終え、お風呂に入り身を清めた私。
4階にある私の個室、小さいけど一応バストイレ付き、10畳ほどのワンルームとなっています。
塵ひとつない清潔なフローリングの床、丁寧に磨かれたガラス窓、薄いピンクのカーテン、真新しいシーツのかかったベッド。
……とまぁ、一言で言えばパステルカラーで統一された、洋風の部屋。
冒険者を目指しているといっても、そちらの極々一般的な、いまどきの女子生徒(女子高生)と同じです。
自室に戻ると聖書(ベッドに横になり、ラノベや漫画)に目を通し日課のお祈り(最新の音楽を聴きながら流行歌を口ずさむ)を捧げます。
23時を少し過ぎたころ、睡魔のささやきが聞こえてきます、しかし私は寝る前にTVで明日の気になる運勢を確認することにします。
「ふ~~ん、なになに、明日は最高の日になる……そして数日中に新たな運命の出会いがある予感があるのかもしれないーーかってどっちなのよ。まぁいいわ、さて、おやすみなさーーい……zzzz……」
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