戦人学園

ゆうむ

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学園生活~2

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 ーーーーリィーーーーーーィィィィーーーーーーーーーーーーー

 物音ひとつしない静寂な空間、突如けたたましいほどの大音量のベルが鳴り響いた。

(……うん、何よーーうるさいわね、寝不足は美容の大敵なのよーーzzzz)

 ィィィィーーーーーーーリリリリィィィィーーーーーーーーーーー(ハッ)

 彼女は急ぎ飛び起きる。

 一目散に手を伸ばし、目覚ましのベルを止めた。




 そして、おそるおそる時間を確認ーーーーッ!

 まさか……、またなのか、とメルは嫌な汗を流した。 

「はぁーー、なんだーーまだ7時前じゃない」

 かなり焦った様子だった彼女、しかし目覚まし時計を見て全身の力が抜けた。

 流石に毎日……いや週に複数回遅刻するのはまずいと思い、最新の大音量目覚ましを用意していたのであった。

 彼女の部屋の片隅には、毎朝の激戦に無残に敗北した、しかし勇敢に彼女に立ち向かった目覚まし時計の残骸が山となっていたのは秘密である。




 緊張が解けリラックスした表情、寝癖のついた髪を手櫛で整えながらゆっくりと起き上がる。

 そして彼女は目を覚ますためにシャワーを浴びることに。

「ふんふんふ~~ん♪、ハァ、どうして胸に栄養がいかないのかしら……おかしいわね寮生活だから、食べているものは変わらないはずなのに……まぁいいわ、来年には私も…n…ふふふ」

 ……夢見る年頃なのである。

  メルは、その見事なまでの艶と張りと腰のある長い髪を乾かしていく。

 そして内心、朝食は~~どうするかなどと考えていた。

 

「そうね~、時間もあることだし、自分で準備することにしましょうーーふふっ、今時の何も出来ない若者と違い、私は出来る美少女なのよ」

私は鼻歌混じりで朝食の用意することにしました。ちなみに私は料理が得意(自己申告)です、これならいつでもお嫁にいけます(まぁ相手はいまだにいませんけど)

 パンを切り、ハム・チーズ・野菜をはさんで、さらに仕上げのマヨネーズをーーっと……さらに隠し味のアボガドを~入れるのがポイントなのです。

「ハムマヨサンド(チーズアボガド入り)完成ーーーーーーーーーー」

 出来上がったばかりのサンドイッチを、様々なゲームで見受けられる勝ち取った獲物のように頭上に掲げるメルであった。




 ……確かに完成し、とても美味しそうではあるが。

  ーーあきらかにおかしい、そう見た目がーーいや形ではなくサイズが。

 普通は薄く切った食パンに、様々な具を挟むのだが……彼女のものは。

  なんと一斤を半分に切り、さらに同じくらいの厚さの具材を挟み込まれていて、とてもサンドイッチには見えないのであるーーしかもそれが5個(5斤)も。 




「ふんふん~♪ さーて紅茶でも入れて、優雅な朝食にするかな~♪」

 作るときにでたあまり具材を口に放り込みながらTVを付けるメル。




  ……と、時が止まった、完全にフリーズしたPCのように動かなくなってしまった。




「えぇ~~~~~~~~8時~~~23分ーーーーーーーって嘘ーーーーーーーー」 

どうやら新品の目覚まし時計が壊れていたようだ、メルは椅子から立ち上がり、制服を取りに振り返った。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーガッ!!っと嫌な音が、メルの部屋に響いた。




「~~~~~~~~%$&@~~~~~~~ゃゃぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーー」 

 声にならない叫び声をあげ、肌けたパジャマのあわれもない姿で部屋を転げまわっている。

 本人の名誉のため、このシーンはカットすることに。

「ーーーーあ、足のーーーー小指にーーーーーーーータンスの角がーーーーー」

 焦っていたせいで、タンスの角に足の小指が直撃したのであった。




  みなさんも、いや誰しも1度くらいは経験したことがあるだろう。

  そう、この痛み半端ではない……どのような屈強な男でも、そう、おそらくあのDBの孫〇空でさえも、のたうち回るほどの痛みなのだ。 

  しかも、不意に来るから一層タチが悪い(なので魔神の一撃といわれています)みなさんもご注意を。




 

 私は、なんとかこの痛みに耐え、ふらつきながらも立ち上がりました……「神よ、これも試練なのですね」

 軽く十字を切り祈りをささげる。




  試練? を乗り越え、寝巻きを脱ぎ捨て、アイロンのかかった真新しいYシャツを取り出し、急ぎ制服に着替えていく彼女。

 すぐに駆け出すかと思えば、脱ぎ捨てられた寝巻きをたたみ始める。

 豪快な性格かと思えば、意外と几帳面な性格のようだ。 

 そして先ほどのサンドイッチを2個手に持ち、残りを袋に詰めて背負いカバンに強引に直し込む。

「--よし、これで完璧、さぁいくわよ」




 メルは突如、4Fにある自室のガラス扉を開けるとベランダへ。

 急がなくてはならないのに部屋の空気の入れ替えであろうか?

  瞬間、彼女の姿が消えた。

 なんの躊躇いもなく、手すりに足を乗せると空中高く飛び出した。

 まさしく華麗で優雅としかいいようのない完璧なジャンプであった。

 

 完全な自殺……美しいヒロインの突然の死。

まさかこんなに早く、正ヒロインが亡くなるとはーーここでこの物語りは終わりをつげる。

 ……などと、終了させるわけには行かず、急遽ヒロイン候補を選ばなくてはならない。

                              ……第1部完。
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