戦人学園

ゆうむ

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学園生活~3

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 というわけにはいかないのが現実。




  ……が、しかし、飛び降り自殺したはずのメルは完璧に受身をとり着地すると、すぐに体勢を立て直し駆け出していた。




  時刻は8時29分ーーーー完全に遅刻寸前であった。 

 4Fから飛び降りた彼女ーー本当にヒロインで神官(見習い)なのだろうか……理解に苦しむが本当らしい。




 朝のハカータの街、昨日と同じように多くの人々が行き来している。

  何度も言うが学園まで約15Kmである、しかし彼女は諦めない。

  確実に無理だとわかっていてもーーメロ〇のように明日を、友? を信じて走り続けるのであった。

  砂煙を巻き上げながら進む、この時すでに1つ目のサンドイッチはその手から消えていた。

「どうしよう~~このままじゃあ人生初の(完全に常習犯とも言う)遅刻だ~~何よ、何が今日は最高の日なのよーーーー」

 彼女は心の中で叫んでいた、毎回毎回見当はずれの運勢占いなんか、あの腐敗した〇△□と同じよ、☆△〇すればよいのよと。

 ※うら若き神官(見)少女の言う言葉ではないので名前と禁止ワードは伏字。

 まぁ運勢など、別段気にしなければ良い話なのだが、やはりそこは異性などが気になる夢見る年頃の少女であった。

 実際メルは、外見のある1部を除いて完璧な美少女なのである、幼い頃よりもらったラブレターは数知れず。

 高等部になってからの、この1ヶ月にしても普通科の男子生徒から数多くのラブレターをもらっている。

 

 ……が、未だに特定の男子と付き合ったことはない。

 見た目は清楚で可憐であってもかN…………





 メルは高い身体能力を生かし、壁を飛び越え最短ルートで商店街に到達していた。

 商店が立ち並ぶ一画を抜け、大きな十字路に差し掛かかろうとしていた。

 その時、彼女の脳内に電撃が走った。

 メルは頭は神の頭脳(本人談)といわれたほどの高速処理が可能なのであった(注意、これも本人談)

 過去の様々な出来事・文献・古文書などの知識から、今の状況を導き出していた。




(こっ、この状況は、まっ、まさかあの伝統的儀式……いやお約束とまで言われているアレよね。そう、昨夜神、いやTVのお告げで運命の出会いがって……)

 時間にしてコンマ1秒も経過していない。

 しかし彼女はすでに次の行動に移っていた、背中のバッグより新たなパン(1斤)を取り出していたのだ。




 素早く、その小さな口でパンを咥える。

「いやぁ~~~遅刻、遅刻する~~」

 十字路に差し掛かった瞬間、メルはかわいらしい声で、わずかに重心を後ろにかけながらその瞬間を待ちわびていた。




 彼女が待ちわびていたのは、あの伝s、いや学園モノではお約束となっている。

 1、ヒロインが遅刻寸前で学校へ向かう。

 2、パンを咥え曲がり角でぶつかる事故を起こす。

 3、その相手は美男子(又は美少年)

 4、教室で再会(転校生)

 ……とまぁ、3の後下着を見られ大喧嘩(平手打ち)と言った別ルートもある。




 

 ……が、しかし、その瞬間が来ることはなかったのである。

「はぁ~~、今日も駄目だったみたいね、結局そんなに美味い話はないってことね」

 実は今回こそ、と内心かなり期待していたのだが、すぐに雑念を捨て駆け出していた。




 本日1時間目であった基礎訓練を終えたメル達。

 スパッツタイプの体操服姿の彼女達、健康的に鍛えられた若者の肢体は美しくまばゆいものである。

 訓練専用であるドーム型の体育館、それはF岡Yドームほどもある巨大な建物であった。

 様々な仕掛けのある内部のグラウンドが見える。

 女生徒達が白い壁が続く長い廊下を進むと、そこには個室のシャワー室付きロッカールームが完備されていた。




「はぁ~~~今日の朝は本当に危なかった~~、もう少しで遅刻するところだったわ」

 メルはロッカーから柔軟剤入りの洗剤で洗濯された、真っ白でふわふわなタオルを取り出す。

 そしてシャワールームへ向かいながら、同じく下着姿のピナへ話しかけた。

「あんたね~~、どこがもう少しで遅刻なのよ。完全に遅刻で1時間目開始15分してからやってきたくせに」

「--っ、なっ、何言ってるのよ。外の人? が勘違いしたらどうするのよ。まるで私がいつも遅刻してると思われたらどうするの」

 彼女の言葉にあきれたような顔のピナであった。

 特にものめずらしいことも何もなく、変化のない日々が過ぎてゆくのであった。
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