10 / 43
出現~2
しおりを挟む
激しい実戦も終了し、疲れた身体を一刻早く休める為、帰路につく生徒一行。
薄暗いさほど舗装されていない道を、引きずるような足取りで進む1年生達。ようやく学園まであと半分くらいまでの場所にやってきていた、するとさきほどまで疲れきった顔や、緊張した生徒達の顔に安堵感からか、ようやく笑みが浮かんでいた。
「よ~~しみんな~~、あと少しよ、こんな嫌な雰囲気の場所なんかとっとーーーーーーーーーってぇぇぇ~~~」
真っ先に先頭に飛び出し、颯爽に走りだしたメルの目の前が突然暗くなった。
彼女は「にぇggggっげえええややyyy~~~~」と謎の言葉を発していた。
そのパニック状態の彼女を救ったのはウル教官であった。
「……って、イタッ、くわぁぁ~~~~~何よ今の暗闇は」
強引に襟首をつかまれ、まるで子猫のように後方へ放り投げられたメルは尻餅をついた。
その状態から立ち直った彼女が見た光景は、異常な、いやまさにパニックに陥いり逃げ惑う生徒達の姿であった。
彼ら一行の周囲の森や空間が、謎の暗闇から黒い霧が発生していた。
それはまさにあの言い伝えや、話で聞いたことのある光景、真っ黒なはずの闇なのにさらに深い黒い霧の空間からそれらは現れるのであった。
「うっ、嘘、これって。これが本物の闇、いえ闇喰いなの……」
なにもないはずの空間から、その不気味な黒い霧を纏った何かが出てくる。
湾曲する闇の空間がら現れたものは、話や過去の映像などで見聞きしたとおりの絶滅したといわれていた、本物の闇喰いと呼ばれるものであった。
サイズとしては1M足らずの中型の犬のような獣の形をしていた、しかしよく見るとおもったより小さかった、これなら先ほどまで戦っていた魔物のほうが恐ろしかった。
それに気がついた生徒達の何名かが逃げることをやめ、避難誘導していた教官の制止を無視し、各々武器を取り出し攻撃態勢に移った。
「ちっ、脅かしたがって。さっきまで戦ってた魔物に比べれば、こんな小さな闇喰いごときで俺らだけで楽勝だぜ」
「くそっ、お前ばかりにおいしいところ譲れるかよ」
「ばっ、お前達馬鹿な真似はやめろーーーー、くっ、まにあーーーーー」
一瞬の出来事であった、大きく剣を振り下ろした2人の男子生徒。その直後彼らは横からの強い衝撃により数M弾き飛ばされ地面に横たわっていた。
土煙が晴れようやく顔をあげる男子生徒、その彼らと他の逃げまどう生徒達が見た光景は。
「おっ、お前ら……怪我は、ない……な」
血の気の引いた顔で、生徒に安否の声をかけたのは3人の教官の姿であった。いつの間にか集まっていた十体ほどの闇喰いの牙や爪により、右肩や背中は防具ごと大きく引き裂かれ全身は真っ赤に染まっていた。
その小柄の部類にはいる魔物、いや闇喰いは、その姿からは考えられないほどの素早さと力であった。
事実、この小さな闇喰い、たった1体であっても2~3人の教官で連携して、なんとが互角に持ち込むのがやっとの強さであった。
生徒の周囲に現れた数は約30体、これほどの数の闇喰いが1度に出現した例はここ数百年では報告はない、あってもせいぜい2~3体といったもの。
今回の実戦に同行している教官はウルを含め15人、保険医がアテネと他3名。
しかし保険医はあまり戦闘訓練はしておらず、治療以外はこの場の1年と同等かそれ以下の力しか持ち合わせていない。
この場で最大戦力であるウルはというと、あの後最後尾に駆けだして逃げ遅れた生徒達の安全を確保していた。
だがここで予想外の出来事が、それはその場の周囲に出現していた16体の獣型を倒し終えた直後のこと。
「何故今になって、この場所にこんなやつが……しかもただの中型(3M弱)ではない」
彼は瞬く間、時間にして4分足らずで小型16体を屠ったほどの実力者である、しかもそれだけの数の攻撃を受けながら相手したにもかかわらず、相手の攻撃を1度も受けてはいない、さらに彼のもつ長さ2Mの両手剣は刃こぼれひとつしていなかったのだ。
しかし現在、彼と対峙している4本腕の熊型のたった1回の爪による特殊攻撃によって、その剣の上半分は錆びたように黒く腐食し崩れ落ちていった。
ウルは最後の生徒達の姿が見えなくなったのを確認する、彼は半分になった剣を硬く握り締めると気合の声をともに熊型に向かって駆け出したのである。
薄暗いさほど舗装されていない道を、引きずるような足取りで進む1年生達。ようやく学園まであと半分くらいまでの場所にやってきていた、するとさきほどまで疲れきった顔や、緊張した生徒達の顔に安堵感からか、ようやく笑みが浮かんでいた。
「よ~~しみんな~~、あと少しよ、こんな嫌な雰囲気の場所なんかとっとーーーーーーーーーってぇぇぇ~~~」
真っ先に先頭に飛び出し、颯爽に走りだしたメルの目の前が突然暗くなった。
彼女は「にぇggggっげえええややyyy~~~~」と謎の言葉を発していた。
そのパニック状態の彼女を救ったのはウル教官であった。
「……って、イタッ、くわぁぁ~~~~~何よ今の暗闇は」
強引に襟首をつかまれ、まるで子猫のように後方へ放り投げられたメルは尻餅をついた。
その状態から立ち直った彼女が見た光景は、異常な、いやまさにパニックに陥いり逃げ惑う生徒達の姿であった。
彼ら一行の周囲の森や空間が、謎の暗闇から黒い霧が発生していた。
それはまさにあの言い伝えや、話で聞いたことのある光景、真っ黒なはずの闇なのにさらに深い黒い霧の空間からそれらは現れるのであった。
「うっ、嘘、これって。これが本物の闇、いえ闇喰いなの……」
なにもないはずの空間から、その不気味な黒い霧を纏った何かが出てくる。
湾曲する闇の空間がら現れたものは、話や過去の映像などで見聞きしたとおりの絶滅したといわれていた、本物の闇喰いと呼ばれるものであった。
サイズとしては1M足らずの中型の犬のような獣の形をしていた、しかしよく見るとおもったより小さかった、これなら先ほどまで戦っていた魔物のほうが恐ろしかった。
それに気がついた生徒達の何名かが逃げることをやめ、避難誘導していた教官の制止を無視し、各々武器を取り出し攻撃態勢に移った。
「ちっ、脅かしたがって。さっきまで戦ってた魔物に比べれば、こんな小さな闇喰いごときで俺らだけで楽勝だぜ」
「くそっ、お前ばかりにおいしいところ譲れるかよ」
「ばっ、お前達馬鹿な真似はやめろーーーー、くっ、まにあーーーーー」
一瞬の出来事であった、大きく剣を振り下ろした2人の男子生徒。その直後彼らは横からの強い衝撃により数M弾き飛ばされ地面に横たわっていた。
土煙が晴れようやく顔をあげる男子生徒、その彼らと他の逃げまどう生徒達が見た光景は。
「おっ、お前ら……怪我は、ない……な」
血の気の引いた顔で、生徒に安否の声をかけたのは3人の教官の姿であった。いつの間にか集まっていた十体ほどの闇喰いの牙や爪により、右肩や背中は防具ごと大きく引き裂かれ全身は真っ赤に染まっていた。
その小柄の部類にはいる魔物、いや闇喰いは、その姿からは考えられないほどの素早さと力であった。
事実、この小さな闇喰い、たった1体であっても2~3人の教官で連携して、なんとが互角に持ち込むのがやっとの強さであった。
生徒の周囲に現れた数は約30体、これほどの数の闇喰いが1度に出現した例はここ数百年では報告はない、あってもせいぜい2~3体といったもの。
今回の実戦に同行している教官はウルを含め15人、保険医がアテネと他3名。
しかし保険医はあまり戦闘訓練はしておらず、治療以外はこの場の1年と同等かそれ以下の力しか持ち合わせていない。
この場で最大戦力であるウルはというと、あの後最後尾に駆けだして逃げ遅れた生徒達の安全を確保していた。
だがここで予想外の出来事が、それはその場の周囲に出現していた16体の獣型を倒し終えた直後のこと。
「何故今になって、この場所にこんなやつが……しかもただの中型(3M弱)ではない」
彼は瞬く間、時間にして4分足らずで小型16体を屠ったほどの実力者である、しかもそれだけの数の攻撃を受けながら相手したにもかかわらず、相手の攻撃を1度も受けてはいない、さらに彼のもつ長さ2Mの両手剣は刃こぼれひとつしていなかったのだ。
しかし現在、彼と対峙している4本腕の熊型のたった1回の爪による特殊攻撃によって、その剣の上半分は錆びたように黒く腐食し崩れ落ちていった。
ウルは最後の生徒達の姿が見えなくなったのを確認する、彼は半分になった剣を硬く握り締めると気合の声をともに熊型に向かって駆け出したのである。
0
あなたにおすすめの小説
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
七日後に神罰が落ちる。上層部は「下を切り捨てろ」と言った——私は全員を逃がす
蒼月よる
ファンタジー
七日後、この港に神罰が落ちる。
追放された元観測士イオナだけが、その事実を知っていた。
しかも災害は自然現象ではない——誰かが、意図的に引き起こそうとしている。
港の上層部はすでに手を打っていた。「下層区画を緩衝被害区として切り捨てる」秘密契約。被害を最小限に見せかけ、体制を守る冷徹な計画だ。
イオナは元護送隊長ガルム、荷運び組合長メラとともに動き出す。
犯人を暴き、証拠を公開し、住民を逃がし、工廠を止める——すべてを七日で。
被害を「選ぶ」管理か、全員を「残す」運用か。
追放観測士の、七日間の港湾カウントダウン・サスペンス。
この作品は以下の箇所にAI(Claude Code)を利用しています。
・世界観・設定の管理補助
・プロット段階の壁打ち
・作者による執筆後の校正
道化たちの末路
希臘楽園
ファンタジー
母亡き後、継承権もない父と側室母娘が公爵家を狙い始めた。でも私には王太子という切り札がいる。半年間、道化たちが踊るのを、私たちは静かに楽しんで見ていた。AIに書かせてみた第3弾。今回も3000文字程度のお気楽な作品です。
ペットになった
ノーウェザー
ファンタジー
ペットになってしまった『クロ』。
言葉も常識も通用しない世界。
それでも、特に不便は感じない。
あの場所に戻るくらいなら、別にどんな場所でも良かったから。
「クロ」
笑いながらオレの名前を呼ぶこの人がいる限り、オレは・・・ーーーー・・・。
※視点コロコロ
※更新ノロノロ
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる