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正体~3
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「--ではウル君、彼のことをお願いします」
騒がしい彼女達を静かにさせた学園長、壁に横たわるQ先生達を横目に冷静に指示を与えていた。
彼の首に手を当て、少し体を浮かせると、学園長は残った服を切り裂いた。
顔や体の血をお湯につけたタオルできれいにしていく。
まだ血で薄汚れてはいるが、とても整った顔立ちをしている。
2人が彼の傷跡や傷口の処理を済ませた頃、気を失っていたメル達が目を覚ましはじめていた。
「……ん、い、痛い、あれっ、私達どうしてたんだっけーーって、キャッ!その子裸じゃない」
「ん、体中傷だらけ、ひどい……その傷あの闇喰いから受けただけじゃない」
同様に目を覚ましたナナは思わず言葉に出してしまった。
「ここまでひどい傷だったのか、ん? 右肩の後ろに、傷跡の下に何か見えるぞ」
「----!!、こっ、い、いや……まさか」
クリスの言葉に皆の視線がそこに集まった。
直後、それを見た学園長とウルは目を見開いたまま黙り込んでしまう。
正体不明の彼の背中、傷の下には刺青のような印が薄っすらと確認できた。
学園長の表情が変わった、常に冷静沈着な彼が生徒にこのような表情を見せるのはめずらしいことである。
「はいはい、ではそろそろあなた達は寮に帰ってゆっくり休みなさい」
「お前達、一応明後日までは臨時休校となったから休んでいろ、それと言っておくが学園は立ち入り禁止だからな」
「えっ、それってどういうこと」
彼女達は、治療室より問答無用で追い出されてしまう。
「も~~何よ説明くらいって、あっメールだ」
メールにはこう書かれていた。
1、本日の闇喰い出現は決して口外しないこと。
2、B級以上の教官が、明後日まで裏門周囲を調査し安全を確認する。
3、安全が確認されない場合、休校期間を延長する。
4、普通科の生徒など、人に尋ねられた場合、校舎・施設全体のメンテナンス作業の為と答えること。
5、本日の損害はすべて学園に請求すること(学園長)
6、もしも警備兵に闇喰いのことを聞かれた場合、非常に強力な特殊能力を持った魔物の間違いと答えること。
「何よこれ、無かったことにしろっていいうの、ふざけないでよ」
「おい落ち着けメル、私達にだけ追加のメールがきてるぞ」
切れて武器を振り回す彼女に、距離をとっていたモー君冷静にが答える。
それは彼だけではなかった、流石に長い付き合いだけあり、この場の皆が彼同様メルから距離をとっていた。
メールを読み終えた直後、誰一人として彼女にきずかれることなく移動していた。
追加(いつもの彼女を除いたメル達へ)
申し訳ありませんが、上からの命令で箝口令を引かれています。
一般人に余計な心配事やパニックを起こさせない為、アノ中型のことは内緒でお願いします。
もし万が一体に違和感、異常を感じたりしたら何時でもかまわないので連絡をしてください。
それと重症の彼のことです、あの場所で発見救助されたこと口外しないようにしてください。
最後に一言、今回のあなた方の活躍は聞きました、他の生徒達を避難させるため頑張ったこと誇りに思います、--が、しかし即時撤退の私の言葉を破ったあなた達には、後日罰を与えますので覚悟しておくように。
「そっか、そういうことだったんだ、それにしても学園長メール打つの速いなぁ----って罰ぅぅぅ-----嫌ぁぁぁーーーーーーーー」
騒がしい彼女達も帰宅し、室内では慌ただしく動き回るQ先生の姿が。
時折、金属同士が当たる音が鳴り響いていた。
静かになった室内に残されたのは、いまだ眠り続ける長い銀髪の彼。
あの後、髪の血も洗われた様である、所々くすみ、千切れてはいるが美しい銀髪がとても印象的。
彼の体には、おそらく仮となる単純なつくりの機械式の手足が装着されてた。
隣の部屋では機械音や、キーボードを叩く音が響いている。
騒がしい彼女達を静かにさせた学園長、壁に横たわるQ先生達を横目に冷静に指示を与えていた。
彼の首に手を当て、少し体を浮かせると、学園長は残った服を切り裂いた。
顔や体の血をお湯につけたタオルできれいにしていく。
まだ血で薄汚れてはいるが、とても整った顔立ちをしている。
2人が彼の傷跡や傷口の処理を済ませた頃、気を失っていたメル達が目を覚ましはじめていた。
「……ん、い、痛い、あれっ、私達どうしてたんだっけーーって、キャッ!その子裸じゃない」
「ん、体中傷だらけ、ひどい……その傷あの闇喰いから受けただけじゃない」
同様に目を覚ましたナナは思わず言葉に出してしまった。
「ここまでひどい傷だったのか、ん? 右肩の後ろに、傷跡の下に何か見えるぞ」
「----!!、こっ、い、いや……まさか」
クリスの言葉に皆の視線がそこに集まった。
直後、それを見た学園長とウルは目を見開いたまま黙り込んでしまう。
正体不明の彼の背中、傷の下には刺青のような印が薄っすらと確認できた。
学園長の表情が変わった、常に冷静沈着な彼が生徒にこのような表情を見せるのはめずらしいことである。
「はいはい、ではそろそろあなた達は寮に帰ってゆっくり休みなさい」
「お前達、一応明後日までは臨時休校となったから休んでいろ、それと言っておくが学園は立ち入り禁止だからな」
「えっ、それってどういうこと」
彼女達は、治療室より問答無用で追い出されてしまう。
「も~~何よ説明くらいって、あっメールだ」
メールにはこう書かれていた。
1、本日の闇喰い出現は決して口外しないこと。
2、B級以上の教官が、明後日まで裏門周囲を調査し安全を確認する。
3、安全が確認されない場合、休校期間を延長する。
4、普通科の生徒など、人に尋ねられた場合、校舎・施設全体のメンテナンス作業の為と答えること。
5、本日の損害はすべて学園に請求すること(学園長)
6、もしも警備兵に闇喰いのことを聞かれた場合、非常に強力な特殊能力を持った魔物の間違いと答えること。
「何よこれ、無かったことにしろっていいうの、ふざけないでよ」
「おい落ち着けメル、私達にだけ追加のメールがきてるぞ」
切れて武器を振り回す彼女に、距離をとっていたモー君冷静にが答える。
それは彼だけではなかった、流石に長い付き合いだけあり、この場の皆が彼同様メルから距離をとっていた。
メールを読み終えた直後、誰一人として彼女にきずかれることなく移動していた。
追加(いつもの彼女を除いたメル達へ)
申し訳ありませんが、上からの命令で箝口令を引かれています。
一般人に余計な心配事やパニックを起こさせない為、アノ中型のことは内緒でお願いします。
もし万が一体に違和感、異常を感じたりしたら何時でもかまわないので連絡をしてください。
それと重症の彼のことです、あの場所で発見救助されたこと口外しないようにしてください。
最後に一言、今回のあなた方の活躍は聞きました、他の生徒達を避難させるため頑張ったこと誇りに思います、--が、しかし即時撤退の私の言葉を破ったあなた達には、後日罰を与えますので覚悟しておくように。
「そっか、そういうことだったんだ、それにしても学園長メール打つの速いなぁ----って罰ぅぅぅ-----嫌ぁぁぁーーーーーーーー」
騒がしい彼女達も帰宅し、室内では慌ただしく動き回るQ先生の姿が。
時折、金属同士が当たる音が鳴り響いていた。
静かになった室内に残されたのは、いまだ眠り続ける長い銀髪の彼。
あの後、髪の血も洗われた様である、所々くすみ、千切れてはいるが美しい銀髪がとても印象的。
彼の体には、おそらく仮となる単純なつくりの機械式の手足が装着されてた。
隣の部屋では機械音や、キーボードを叩く音が響いている。
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