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第二章この世界の精霊
洞窟の財宝
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洞窟の探索は、本当に意味不明だった。
矢の次は大岩が転がってきたかと思えば急に右にカーブし穴に入ったり。
私が「喉が渇いたな」と言えば急になにもない空間から水が滝のように溢れ出したり。
非現実的すぎて自分がおかしいのかと疑うほどだった。
洞窟を探索しているうちに、広く、雰囲気が違う場所に出た。なにもないはずだが、どこか違ったように感じる。
「気のせいかな」と戻って探索を続けようとすると、コンコンと小さな音がする。音のする方へ行ってみると、岩の壁があるだけだ。
「はぁ、疲れてるな・・・」
コンコン
やっぱり音が聞こえる。壁からだ。
「変だな・・・ここら辺から聞こえるけど・・・」
独り言を言いながら、音がした壁を触ってみる。
すると壁は突然、ゴゴゴゴゴ・・・と大きな音を出して別れ始めた。私がちょうど触ったところから壁が二つに割れたのだ。
呆気にとられながら割れた壁の奥をまじまじと見つめる。
するとそこには黄金に光り輝く財宝、といった宝石やらがジャラジャラとあった。
目がチカチカする。
うーまが「行かないの?」と言った目で私を見つめてきたので、ハッと我に返った。
足を進ませる。
しかし、どこもかしこもお宝だらけ。なんとか踏まないように歩いている。
だが、馬の耳に念仏。ガシャンと音をした方を見ると、うーまの足によって無残に割れている宝石。
「あああああ!」と私が大声をあげても、うーまは頭に「?」を浮かせていた。
美しい宝の山を眺めていると、一つの宝箱が目に留まった。
他のものより大きく中央にドンとある立派な宝箱。
近寄って開けてみる。
すると中にあったものは白く金色の混じった硬貨。白金色ぐらいだろうか。
それと何より美しく輝くネックレス。
宝石が光り輝き、不思議ととても私の心を惹きつけた。
『よくここまでたどり着いた、勇気ある強き者よ』
突然響く声。声がした方、上を見上げると、知らないおっさんが腕を組んで現れていた。
「ぎゃあああああああああ!?」
思わず大声をあげても、おっさんは話を進める。
『我が名はグレイズ。今流れているのは我の映像魔法である』
あ、これ映像なんだ。
じゃなくて!なにこれ、魔法?いや、異世界でありがちだけども!
いや、召喚魔法もあったんだから魔法はもちろんあるか・・・。
『お主がこれを見ている頃には我は亡くなっているであろう。きっとそこらの玉座に』
おっさん・・・グレイズが指を指した。指を指した方を見てみると、豪華ででっかい椅子に骸骨が座っている。
「ぎゃあああああああああ!?」
また大声をあげてしまった。
『まずお主を祝福しよう。よくここまでたどり着いたな。様々な困難や試練があっただろう』
ええありましたよ。
矢が飛んできたと思ったら急に落ちるわ、大岩が迫ってきたと思ったらキレイにカーブするわ、滝が急に出てくるわ。
なんの試練だよ。心臓か。心臓を強くする試練か。
心の中でツッコミを入れる。
『まず、その財宝をお主に授けよう。さぁ、この移動魔法で地上に出られるぞ』
グレイズが言った先には青く輝く魔法陣のようなものがあった。
矢の次は大岩が転がってきたかと思えば急に右にカーブし穴に入ったり。
私が「喉が渇いたな」と言えば急になにもない空間から水が滝のように溢れ出したり。
非現実的すぎて自分がおかしいのかと疑うほどだった。
洞窟を探索しているうちに、広く、雰囲気が違う場所に出た。なにもないはずだが、どこか違ったように感じる。
「気のせいかな」と戻って探索を続けようとすると、コンコンと小さな音がする。音のする方へ行ってみると、岩の壁があるだけだ。
「はぁ、疲れてるな・・・」
コンコン
やっぱり音が聞こえる。壁からだ。
「変だな・・・ここら辺から聞こえるけど・・・」
独り言を言いながら、音がした壁を触ってみる。
すると壁は突然、ゴゴゴゴゴ・・・と大きな音を出して別れ始めた。私がちょうど触ったところから壁が二つに割れたのだ。
呆気にとられながら割れた壁の奥をまじまじと見つめる。
するとそこには黄金に光り輝く財宝、といった宝石やらがジャラジャラとあった。
目がチカチカする。
うーまが「行かないの?」と言った目で私を見つめてきたので、ハッと我に返った。
足を進ませる。
しかし、どこもかしこもお宝だらけ。なんとか踏まないように歩いている。
だが、馬の耳に念仏。ガシャンと音をした方を見ると、うーまの足によって無残に割れている宝石。
「あああああ!」と私が大声をあげても、うーまは頭に「?」を浮かせていた。
美しい宝の山を眺めていると、一つの宝箱が目に留まった。
他のものより大きく中央にドンとある立派な宝箱。
近寄って開けてみる。
すると中にあったものは白く金色の混じった硬貨。白金色ぐらいだろうか。
それと何より美しく輝くネックレス。
宝石が光り輝き、不思議ととても私の心を惹きつけた。
『よくここまでたどり着いた、勇気ある強き者よ』
突然響く声。声がした方、上を見上げると、知らないおっさんが腕を組んで現れていた。
「ぎゃあああああああああ!?」
思わず大声をあげても、おっさんは話を進める。
『我が名はグレイズ。今流れているのは我の映像魔法である』
あ、これ映像なんだ。
じゃなくて!なにこれ、魔法?いや、異世界でありがちだけども!
いや、召喚魔法もあったんだから魔法はもちろんあるか・・・。
『お主がこれを見ている頃には我は亡くなっているであろう。きっとそこらの玉座に』
おっさん・・・グレイズが指を指した。指を指した方を見てみると、豪華ででっかい椅子に骸骨が座っている。
「ぎゃあああああああああ!?」
また大声をあげてしまった。
『まずお主を祝福しよう。よくここまでたどり着いたな。様々な困難や試練があっただろう』
ええありましたよ。
矢が飛んできたと思ったら急に落ちるわ、大岩が迫ってきたと思ったらキレイにカーブするわ、滝が急に出てくるわ。
なんの試練だよ。心臓か。心臓を強くする試練か。
心の中でツッコミを入れる。
『まず、その財宝をお主に授けよう。さぁ、この移動魔法で地上に出られるぞ』
グレイズが言った先には青く輝く魔法陣のようなものがあった。
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