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俺が…キングメーカー(予定)!?
1.俺…だれ?
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「…ッキー?リッキー?」
名前を呼ばれ、揺さぶられた俺は意識を取り戻した。あれからどれくらい経ったのかな?とりあえず目を開けてみると明るくて、昼間のようだった。
って、…えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?
何このヨーロッパ的な装飾品!?ここどこ!?あの(自称)神のせいで本当に転生しちゃった!?スゲェな、神!ふざけた奴だと思っていたけど見直したよ。
そんなことを思っていると、俺を揺さぶっていたらしき金髪碧眼の愛らしい少女(だと思う)が視界に入った。服装は15世紀頃に流行したウプランド。ファーが飾られた首元は台形になっており、胸のすぐ下で帯が結ばれている。
太陽を背にしているせいか、天使のようにも見える。
さて、その少女だが突然俺に抱きついてきた。
「ああ、リッキー。私、本当に心配したのよ!」
…え、俺、この「少女」よりちっちゃくないか…?俺、アラサーのはずなんだけど。
そう思っていると少女より質素な服を身に纏う女性たちが現れた。俺に抱きつく女性を見て、一瞬眉を顰める。
「まぁ、アリスお嬢様。懐妊中だというのに暴れ回ってはいけませんよ。坊っちゃまも頭を打ったのですし」
「暴れていないわ。それに私はお嬢様ではなくて、ソールズベリー女伯爵よ」
「そうでしたわね、奥様」
ソールズベリー女伯…。アリス、15世紀、リッキー…?
ってことは…。
「この人はアリス・モンタキュート…?」
いや、99.9%以上の人が「誰、それ?」っていうと思う。某オンライン百科事典に日本語版記事がないくらいの人だからね。
「あら、リッキー。どうしたの?お母様の名前の確認かしら?」
えええええええ!?この可愛い女の子が俺の母親なの!?で、この人が俺(というかリッキー)の母親ってことは…
俺、ウォリックになったってこと!?キングメーカーになるってこと!?
ごほん、暴走しすぎた。諸君にもわかるように説明しよう。
このアリス・モンタキュートという女性はソールズベリー女伯爵であり、俺の推しであるリチャード3世の叔母にあたる人物だ。彼女は生涯で(確か)十二人ほど子供を産んでおり、そのうちの一人がキングメーカーと称される未来の16代ウォリック伯リチャード・ネヴィルだ。リッキーという愛称からして俺が彼に憑依(?)転生(?)したことがわかったってわけだ。
「あ、あのははうえ…。きょうは何年何月何日ですか?」
やはり俺の声は聞き慣れた俺の声より圧倒的に高い。まぁショタボだ。
「今日?1431年12月14日よ」
たぶんヘンリー6世がフランス王として戴冠する直前だ。多分俺(リッキー)の父にあたるソールズベリー伯はそっち(フランス)に行っている。父上ー、ご苦労様です(具体的にどんな人か知らんが)。
え…、待てよ。じゃあ今は百年戦争の最中…?
このままだとトゥール条約が結ばれて、結果的に薔薇戦争が始まる…?
そして、放置したら、俺の推しが死…
そんなのやだやだやだーーーーー!!!!!
よーし、今世は未来知識(チート)で推しや家族、ヨークを幸せにしよう!
「…どうしたのリッキー。本当に大丈夫…?なんか前はリチャードに似ていたのに急にテンション高くなって…」
あ、やべぇ。母上が引いている。ま、この性格変えるの面倒だから頭打ってこんな性格になったってことにしておこう。
「じゃあ母上はお部屋で休んでいるからリッキーもゆっくり休んでね」
…絶対おかしくなったと思われている。
「じゃあおやすみ、リッキー」
ちゅっ、と母上からのキスを額に受けた俺は母上の愛らしさに負けて気絶した。
────────────────────────────────────
俺「今思ったんだけど、俺気絶しすぎじゃね?」
神「まー、いいじゃん」
俺(あんまりよくねぇよ)
名前を呼ばれ、揺さぶられた俺は意識を取り戻した。あれからどれくらい経ったのかな?とりあえず目を開けてみると明るくて、昼間のようだった。
って、…えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?
何このヨーロッパ的な装飾品!?ここどこ!?あの(自称)神のせいで本当に転生しちゃった!?スゲェな、神!ふざけた奴だと思っていたけど見直したよ。
そんなことを思っていると、俺を揺さぶっていたらしき金髪碧眼の愛らしい少女(だと思う)が視界に入った。服装は15世紀頃に流行したウプランド。ファーが飾られた首元は台形になっており、胸のすぐ下で帯が結ばれている。
太陽を背にしているせいか、天使のようにも見える。
さて、その少女だが突然俺に抱きついてきた。
「ああ、リッキー。私、本当に心配したのよ!」
…え、俺、この「少女」よりちっちゃくないか…?俺、アラサーのはずなんだけど。
そう思っていると少女より質素な服を身に纏う女性たちが現れた。俺に抱きつく女性を見て、一瞬眉を顰める。
「まぁ、アリスお嬢様。懐妊中だというのに暴れ回ってはいけませんよ。坊っちゃまも頭を打ったのですし」
「暴れていないわ。それに私はお嬢様ではなくて、ソールズベリー女伯爵よ」
「そうでしたわね、奥様」
ソールズベリー女伯…。アリス、15世紀、リッキー…?
ってことは…。
「この人はアリス・モンタキュート…?」
いや、99.9%以上の人が「誰、それ?」っていうと思う。某オンライン百科事典に日本語版記事がないくらいの人だからね。
「あら、リッキー。どうしたの?お母様の名前の確認かしら?」
えええええええ!?この可愛い女の子が俺の母親なの!?で、この人が俺(というかリッキー)の母親ってことは…
俺、ウォリックになったってこと!?キングメーカーになるってこと!?
ごほん、暴走しすぎた。諸君にもわかるように説明しよう。
このアリス・モンタキュートという女性はソールズベリー女伯爵であり、俺の推しであるリチャード3世の叔母にあたる人物だ。彼女は生涯で(確か)十二人ほど子供を産んでおり、そのうちの一人がキングメーカーと称される未来の16代ウォリック伯リチャード・ネヴィルだ。リッキーという愛称からして俺が彼に憑依(?)転生(?)したことがわかったってわけだ。
「あ、あのははうえ…。きょうは何年何月何日ですか?」
やはり俺の声は聞き慣れた俺の声より圧倒的に高い。まぁショタボだ。
「今日?1431年12月14日よ」
たぶんヘンリー6世がフランス王として戴冠する直前だ。多分俺(リッキー)の父にあたるソールズベリー伯はそっち(フランス)に行っている。父上ー、ご苦労様です(具体的にどんな人か知らんが)。
え…、待てよ。じゃあ今は百年戦争の最中…?
このままだとトゥール条約が結ばれて、結果的に薔薇戦争が始まる…?
そして、放置したら、俺の推しが死…
そんなのやだやだやだーーーーー!!!!!
よーし、今世は未来知識(チート)で推しや家族、ヨークを幸せにしよう!
「…どうしたのリッキー。本当に大丈夫…?なんか前はリチャードに似ていたのに急にテンション高くなって…」
あ、やべぇ。母上が引いている。ま、この性格変えるの面倒だから頭打ってこんな性格になったってことにしておこう。
「じゃあ母上はお部屋で休んでいるからリッキーもゆっくり休んでね」
…絶対おかしくなったと思われている。
「じゃあおやすみ、リッキー」
ちゅっ、と母上からのキスを額に受けた俺は母上の愛らしさに負けて気絶した。
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俺「今思ったんだけど、俺気絶しすぎじゃね?」
神「まー、いいじゃん」
俺(あんまりよくねぇよ)
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