65 / 147
────5章『救え、彼らを』
『ナイトを愛する聖女』
しおりを挟む
八人を乗せた戦艦は順調に安住の地を目指しているかのように見えましたが
、航海の途中で海賊に襲われ彼らは傷を負ってしまいました。中でも、皆を守ったナイトの傷は深く、賢者の一人がつきっきりで看病をしておりました。
そこへ彼らに、更なる悲劇が襲ったのです。
『パーフェクトストームだ!!』
なんと戦艦は真っ二つに折れ、暗い海に彼らは散々に投げ出されてしまったのでした。
『大変だ!』
四人の賢者は慌てふためきます。中でも、ナイトに付いていた賢者は真っ青になりました。
『どうしよう!ナイトが..傷も癒えていないのに!』
三人の賢者もその様子を見て青ざめます。
『落ち着いて、魔法が解けてしまう』
『でも、このままでは彼が死んでしまうわ!』
『光の賢者よ、どうか落ち着いて』
光の賢者と呼ばれた賢者は、元は名前のない国に居た、ナイトを慕う可愛らしい少年。彼の美しい心と聖女の素質を見抜いた三人の賢者は、彼を一緒につれて行くことにしたのでした。そして三人の賢者の正体は、名前のある国から名前を持つ少年を探しに来た王様、法王、軍師だったのです。
『ナイト..死んじゃいやよ』
慈愛に満ちた彼の心は魔法を解き、真の姿である聖女へと変わっていました。
『そうだ、聖女よ。宝船に光を与えておくれ』
賢者は聖女へそう指示を与えました。残った宝船で海を照らそうと考えたのです。
『これだけ明るければ、見つけやすいだろう』
『手分けして彼らを探し出すんだ!』
『さあ、急げ!』
真の姿へと変貌を遂げた聖女と彼らは散々に王様たちの捜索を開始したのでした。
****
■4章あらすじ■
久隆たちは、生徒会や風紀と連携しながら大里のセフレである黒川 彩都を救い出すことには成功したものの、集団強姦未遂事件にまで発展してしまい後味の悪さが残ってしまっていた。そんな中彼らにとって、以降“人生最悪の夏”と記憶に残ることになった夏休みが訪れていた。大崎グループ会長主催でのパーティーで、咲夜は義父に再婚予定の“女性”がいることを知る。
それによりかつて、自分に強姦未遂を起こした男の恋愛対象が異性であることを再確認する。
彼のせいで実母、最愛の妹と引き離されたのにと、遣りきれない気持ちでいっぱいになっていたところへ実母の再婚まで知ることとなった。
“どうして親にも愛されないのに産まれてきたのか?”
ショックを受ける咲夜を葵と久隆は嫌なことを忘れさせるため快楽に落とすのだった。
そして、そのパーティーではもう1つ問題が発生していた。片倉 葵のファンクラブ会長による、片倉への縁談の持ちかけである。大里は、久隆にその話をするつもりでいたが、咲夜のことで大変なことを知り、秘密裏に黒川と協力して縁談の阻止をしようとしていた。
何も知らない葵に突然の“自分と大里の婚約”のニュース。
事実確認をしようと実家へ戻る葵。
大里にコンタクトを取ろうとする久隆。
大里と久隆が、以前から勝手な推測と共に”いずれ婚約するだろう”と噂があったことを知っていた葵は、状況を冷静に解析して気づく。
状況が最悪であることに。
バラバラになってしまった四人の絆。
久隆と大里が戦線離脱。
そこにかかってきた黒川の電話。
果たしてそれは吉となるのか?!
、航海の途中で海賊に襲われ彼らは傷を負ってしまいました。中でも、皆を守ったナイトの傷は深く、賢者の一人がつきっきりで看病をしておりました。
そこへ彼らに、更なる悲劇が襲ったのです。
『パーフェクトストームだ!!』
なんと戦艦は真っ二つに折れ、暗い海に彼らは散々に投げ出されてしまったのでした。
『大変だ!』
四人の賢者は慌てふためきます。中でも、ナイトに付いていた賢者は真っ青になりました。
『どうしよう!ナイトが..傷も癒えていないのに!』
三人の賢者もその様子を見て青ざめます。
『落ち着いて、魔法が解けてしまう』
『でも、このままでは彼が死んでしまうわ!』
『光の賢者よ、どうか落ち着いて』
光の賢者と呼ばれた賢者は、元は名前のない国に居た、ナイトを慕う可愛らしい少年。彼の美しい心と聖女の素質を見抜いた三人の賢者は、彼を一緒につれて行くことにしたのでした。そして三人の賢者の正体は、名前のある国から名前を持つ少年を探しに来た王様、法王、軍師だったのです。
『ナイト..死んじゃいやよ』
慈愛に満ちた彼の心は魔法を解き、真の姿である聖女へと変わっていました。
『そうだ、聖女よ。宝船に光を与えておくれ』
賢者は聖女へそう指示を与えました。残った宝船で海を照らそうと考えたのです。
『これだけ明るければ、見つけやすいだろう』
『手分けして彼らを探し出すんだ!』
『さあ、急げ!』
真の姿へと変貌を遂げた聖女と彼らは散々に王様たちの捜索を開始したのでした。
****
■4章あらすじ■
久隆たちは、生徒会や風紀と連携しながら大里のセフレである黒川 彩都を救い出すことには成功したものの、集団強姦未遂事件にまで発展してしまい後味の悪さが残ってしまっていた。そんな中彼らにとって、以降“人生最悪の夏”と記憶に残ることになった夏休みが訪れていた。大崎グループ会長主催でのパーティーで、咲夜は義父に再婚予定の“女性”がいることを知る。
それによりかつて、自分に強姦未遂を起こした男の恋愛対象が異性であることを再確認する。
彼のせいで実母、最愛の妹と引き離されたのにと、遣りきれない気持ちでいっぱいになっていたところへ実母の再婚まで知ることとなった。
“どうして親にも愛されないのに産まれてきたのか?”
ショックを受ける咲夜を葵と久隆は嫌なことを忘れさせるため快楽に落とすのだった。
そして、そのパーティーではもう1つ問題が発生していた。片倉 葵のファンクラブ会長による、片倉への縁談の持ちかけである。大里は、久隆にその話をするつもりでいたが、咲夜のことで大変なことを知り、秘密裏に黒川と協力して縁談の阻止をしようとしていた。
何も知らない葵に突然の“自分と大里の婚約”のニュース。
事実確認をしようと実家へ戻る葵。
大里にコンタクトを取ろうとする久隆。
大里と久隆が、以前から勝手な推測と共に”いずれ婚約するだろう”と噂があったことを知っていた葵は、状況を冷静に解析して気づく。
状況が最悪であることに。
バラバラになってしまった四人の絆。
久隆と大里が戦線離脱。
そこにかかってきた黒川の電話。
果たしてそれは吉となるのか?!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる